France　巴里B&Bの旅 (14/20) クリニャンクールの蚤の市

2010/05/23 - 2010/05/23

「ブリターニュからパリに移り住んで長いけど蚤の市には行ったことがないわ。あなた、私よりパリに詳しい！」

B&Bでマダムのマドレーヌと朝食時の会話です。
毎朝近所のパン屋に焼きたてのパンを買いに行く。
そして私の朝食時に一緒にテーブルについておしゃべりする。

マドレーヌは食べないの？
「もう食べちゃったのよ。朝早く起きるから。あなたはちょっとしか食べないのねえ。ジャムもバターもつけないで。」
だって油断するとすぐにデブっちゃうんですもの。
「私もすぐ太るタチなのよ。気をつけなくちゃね。」といいながら
「あら、紅茶ももういらないの？んじゃ、ちょっといただこうかしら、２度目の朝食。」
ええっ？あんたねえ。
「シ～ッ」唇に指をあてていたずらっぽい目。
ブリオッシュにたっぷりのジャムをつけて幸せそう。

★France 　巴里B&Bの旅　サイトマップ
　http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10493321/

エリア パリ(フランス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エールフランス

古いものを大事にするパリジェンヌの生活を知るには蚤の市に行かなくちゃね。

と思ってでかけたのに地下鉄のクリニャンクール駅を出てたどりついたここは。
これが蚤の市なのぉ？
ここがトラベラーromanさんもいらしたというクリニャンクールの蚤の市なのお？

駅を出ても蚤の市の看板とかはなかったので
地図を広げてる学生風の二人に聞いたらば
「僕らも調べてるとところだからちょっと待ってね。」
結局わからなくて西洋人の方がフランス語で道をたずねてくれました。

カナダから来たの？
「どうしてわかるの？」
西洋人と東洋人との二人連れだからよ。
彼らはトロントからやってきたのでした。

西洋人に「フランス語できる？」と聞かれて
挨拶だけ、ウン・ポキートとうっかり答えるとベラベラベラとスペイン語が返ってきて面食らう。
世の中には語学の達人がいるものだなあ。

ここで二人連れとはグッドラックと言って分かれましたが、ここが蚤の市？

なんだか安っぽい衣料品ばっか並んでて。

ハラル（モスレムの人たちのためにお祈りをして屠った肉のこと）の屋台なんかあったりして。
外国人観光客にまた道を聞いたらば「も～っとむこうよ。２ブロック先。」

やれやれやっとたどりつきました。

ここはシャンデリアの部品のみ扱っているようです。

「１枚だけなら撮っていいわ。」と言われたお店。
素敵なものがみつかりそう。

日本人の奥様たちの会話も聞こえます。
「ここでは値切っていいのよ。」

長い黒髪の女性が店番していたので
日本人かと思って話しかけたら中国人でした。
「まあ、座って。うちは日本刀や兜も扱ってるの。
２階にあるから見てって。」

高価な骨董品を買うようには絶対に見えない唐辛子婆なのにねえ。
このサムライの像はいつごろここにやってきたのでしょう？

わたしゃこっちの仏像のほうがいいわ。いかほどかしら？

ひやかしの客だとわかっていながら
彼女はまるで長いこと話し相手がほしかったかのように話し続ける。
「パリには大学に勉強に来たの。
フランス人と結婚して骨董屋やることになって。」
・・・とても年の離れたご主人のように見えました・・・。

こちらは骨董品風の新品を扱うショッピングモール。
「こういうところはアメリカ人がたくさんやってくるのよ。」
あとでマドレーヌが教えてくれました。

細い路地の奥にまだまだいっぱいありそうでしたけど
シャンゼリゼの農業祭もあることなので地下鉄の駅に戻ります。

このあたりは高架です。
パリの地下鉄は日本のよりずっと前にできてるので不便なことも多い。
エレベータがないようだし。
メトロ編をつくってみましょう。

さて、シャンゼリゼの農業祭りはどんなかな？

この旅行記へのコメント （2）

• コクリコさん 2011/06/27 17:55:53

  クリニャンクールの蚤の市

  久しぶりにパリの旅行記見ています。
  
  ふふふ、やっぱり唐辛子婆さんはクリニャンクールに行ってしまうのよね〜
  マドレーヌさんが驚くのも無理ないと思いますよ〜
  
  以前言ったかもしれませんが私は二回行きました。
  一度目は4トラの会員になるずっと前に夫と行き、あの手前の安っぽいものばかり売っている屋台で夫のショルダーバッグを買いました。
  黒人のお店で買ったんだけど、もちろん私が値切りました。
  今思うと女性用だと思います。今でもちゃんと使っていますよ〜
  「オシャレなバッグですね〜フランスで買ったんですか?」
  ってよく言われるって・・・あの雑にバンバン置かれている屋台よ(^o^)/
  その時、屋台ではなくちゃんとした蚤の市のお店で古い新聞も買い、夫は大喜びでした。
  二度目は唐辛子婆さんもご覧になったかもしれませんが、妹や姪と行った2006年です。
  http://4travel.jp/traveler/coquelicot/album/10092848/
  
  仏像やアフリカンなものとか色々売っていて面白いですよね。
  ただ、その時は夏のバカンスシーズンだったので休みのお店が多く残念でした。
  
  ちゃんと見れば掘り出し物があるかもしれませんが、物が増えるだけなので見物だけです。
  唐辛子婆さんも何も購入しなかったのでしょう?
  
  仏像のお店でのおかみさんと唐辛子婆さんの会話も会話の上手な唐辛子婆さんならではですね。
  こんな風に町の人々に溶け込んで歩くのが理想ですがなかなかできませんよね。
  
  そういえば、写真の観音さま、どこかで見たような〜法隆寺の救世観音だったかなあ。
  争乱にあけくれていた昔昔の東アジアからどんなコースをたどって遥々パリまで来たのかしらね。
  

  唐辛子婆さん からの返信 2011/06/30 22:40:59

  RE: クリニャンクールの蚤の市

  コクリコさん
  
  寝るのに飽きてちょっとだけ４トラのぞいてます。
  もう次のフランス行きモードですね。
  
  > 「オシャレなバッグですね〜フランスで買ったんですか?」
  > ってよく言われるって・・・あの雑にバンバン置かれている屋台よ(^o^)/
  
  ブランド物かどうかじゃなくて
  材質や色が目的にあってるかどうかを私は一番重視します。
  そのためのセンスをコクリコさんは
  とっても上手に身につけていらっしゃるのです。
  
  > 二度目は唐辛子婆さんもご覧になったかもしれませんが、妹や姪と行った2006年です。
  > http://4travel.jp/traveler/coquelicot/album/10092848/
  
  さっそく拝見しました。
  パリに行く前に大急ぎで一生懸命拝見したはずなのに
  この編だけするりと抜けてました。
  クリニャンクールは午後にシャンゼリゼにいくつもりだったので
  ざっとしか見なかったんですけど
  もっと奥のほうまでゆっくりまわって見たかったです。
  
  > ちゃんと見れば掘り出し物があるかもしれませんが、物が増えるだけなので見物だけです。
  > 唐辛子婆さんも何も購入しなかったのでしょう?
  
  もちろんです。旅のお土産は写真だけです。
  購入するのは何か前から探してたものがみつかった時だけです。
  
  > そういえば、写真の観音さま、どこかで見たような〜法隆寺の救世観音だったかなあ。
  
  さすがコクリコさん！
  私は知識がないので好きか嫌いかで分類するしかないんですけど。
  
  > 争乱にあけくれていた昔昔の東アジアからどんなコースをたどって遥々パリまで来たのかしらね。
  
  バンコクにいた時に、盗まれていたクメールの天使が戻ってきた、
  という新聞記事を読んだことがあります。
  美しいものはみんな被害にあいますね。
  
  では疲れてきたのでまた寝ます。
  
  唐辛子婆