France　巴里B&Bの旅(19/20)　ロマン派美術館

2010/05/25 - 2010/05/25

ジョルジュ・サンドの作品は「愛の妖精」しか読んだことがありません。
それも小学校の頃、学校の図書室で借りて。

「愛の妖精」を読んでると知って
教頭先生が眉をひそめて担任のところへやってきた。
「この子はいかがわしい本を読んでいるのでは？」
「へ？」
驚いた担任はさっそくこの本を読んでみて安堵の胸をなでおろす。
「問題ありません。まともな本でした。」

わはははは。
学校の図書室にいかがわしい本ってか？

表紙はジョルジュ・サンド20代の頃の肖像画

★France 　巴里B&Bの旅　サイトマップ
　http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10493321/

エリア パリ(フランス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

んま、当時はね
戦後の混乱期をようやく抜け出したとは言え、学校は1クラス63人という芋の子を洗うやうな状態で、先生だって西洋の物語は読まずに育ったんでしょうからね。
鬼畜米英といって。
図書室に司書の一人もいなかった貧しい時代でした。

1冊しか読んだことがなかったけれども
それはどんなにか少女だった私の心をとらえたことでせう。
フランスの田舎の風景、人々の考え方や風習。
フランスという国がどこにあるかも知らなかった遠い遠い日々。

作者のサンドがあのショパンの恋人だと知ったのは大人になってからでした。
その華麗な恋愛遍歴もさることながら
女性が職業を持つことがまだ一般的でなかった時代に活躍した女性って
結婚してからのほとんどを専業主婦としてすごしてきた唐辛子婆にとって
うらやましくも羨ましい存在。

パリ市立ロマン派美術館
ジョルジュ・サンドの肖像画がここにあると知ったのは
コクリコさんのブログから。
拝見して以来、パリに来ることがあったらぜひ訪ねてみたいと思ってました。
とっても詳しく丁寧な解説つきですので、こちらをごらんになってから続きをどうぞ。
http://4travel.jp/traveler/coquelicot/album/10307691/

といって手間をはぶく唐辛子婆(^^)

薔薇の美しい館はお隣が小学校？らしくて子供たちの甲高い声が絶え間なく響いてました。

館内は撮影可。
フラッシュ禁止だったので用心して撮ってたのですけど
このお部屋だけうっかり光ってしまいました。
サンドの髪の毛だとか愛用していたこまごまとしたものとか、サンドが描いた絵などをゆっくり見て。

この肖像画はよく知られてますよね。

ジョルジュ・サンドの子供たち。
サンドと女の子ソランジュとは仲が悪かったようでショパンと別れたのも
この子との確執が原因とか。
サンドはカトリックでの葬儀を嫌がったのにソランジュがカトリックで執り行ったそうで。
表紙の肖像画とソランジュの口元が似てるのではじめサンドの小さいときの絵かと思いました。

職員の人たちが薔薇のような髪飾りを髪につけては遊んでいて

それを撮ってあげたら
「メルアド書くから写真送ってね。でもぉ、横顔じゃあごのたるみが目立っていやだからもう一度。お願い！！」
正面じゃ髪飾りが見えないし、後ろからじゃお顔が見えないし、横からしか撮りようがないんですけどね(^^)

・・・人のことは笑えない。

こちらの小道を入っていくと有料の館。

そこにショパンの手が。

「あそこはお庭のカフェが素敵よ。」
マドレーヌに薦められていたのでひと休みしませう。

高校生たちの社会見学と一緒になり

この女の子はサンドイッチをかじった後、フルーツの缶詰をあけて
まるごと食べてました。

その食欲につられて唐辛子婆もふだんはいただかない杏のネクターを注文。

もしまたフランスに来ることがあったら
「愛の妖精」の舞台となったノアン
ジョルジュ・サンドが祖母と暮らしたお屋敷が残っているという
ノアンにいってみたいと思います。

この旅行記へのコメント （10）

• きっちーさん 2010/08/22 17:45:09

  お花がキレイだ〜

  姫、こんにちはー。
  
  バラの香りが漂ってきそう。
  素敵な美術館ですね。
  
  またきまーす。
  
  きっちー

  唐辛子婆さん からの返信 2010/08/25 10:51:46

  RE: お花がキレイだ〜

  コーギーちゃんいらっしゃいまし〜。
  
  > バラの香りが漂ってきそう。
  > 素敵な美術館ですね。
  
  でした。
  マルモッタン美術館に比べたらボロかったですけどね(..;)
  もうちょっとでフランス編もサイトマップを作ってしまいます。（つもり）
  
  きっちーさんのイタリア編も楽しみにしてま〜す。
  
  とうがらしばば
  

• コクリコさん 2010/08/12 16:53:09

  ロマン派美術館も!

  唐辛子婆さん、お久しぶりです。
  
  台風がこちらに向かってきているようですが、少し涼しくなったかな。
  
  もーびっくりですよ〜ロマン派美術館にも行ったのね!
  
  初パリとは思えませんね。
  そこが唐辛子婆さんらしいと言えるけど。
  
  表紙の女性の写真は私の写真にはありませんでした。
  どなたかな?
  
  工事中のようなので旅行記出来上がったらトラックバックさせていただきますね(^^)

  唐辛子婆さん からの返信 2010/08/14 23:13:18

  RE: ロマン派美術館も!

  コクリコさん、こんばんは♪
  
  > もーびっくりですよ〜ロマン派美術館にも行ったのね!
  
  コクリコさんの「ロマン派美術館」編を見てなかったら行ってませんでしたよ〜。
  
  > 表紙の女性の写真は私の写真にはありませんでした。
  > どなたかな?
  
  えっ？
  てっきりジョルジュ・サンドだと思っていたのでびっくりして
  ご返事に今までかかってしまいました。
  ここにサンドの肖像がを集めたサイトがありました。
  http://members.at.infoseek.co.jp/pixy5/page110a.html
  
  このブログを作った方のホームを開こうとしたらＰＣが固まってしまって・・・。
  だからどなたが書いたのかもわからないし、お断りすることもできなかったんですけど。確かにこの中に同じ肖像ががあったので、サンドだと思います。
  これは20代の頃の肖像画だそうです。私は昔からこの肖像画が気に入っていて、それはどうしてかというと友人の一人（日本人）に似てるからなの。
  
  

  コクリコさん からの返信 2010/08/15 11:03:30

  RE: RE: ロマン派美術館も!

  > てっきりジョルジュ・サンドだと思っていたのでびっくりして
  > ご返事に今までかかってしまいました。
  > ここにサンドの肖像がを集めたサイトがありました。
  > http://members.at.infoseek.co.jp/pixy5/page110a.html
  
  ありがとうございます!
  サンドに関する本を読んだりテレビでも見たのに見てなかったんだか覚えてなかったんだか(^^;)
  私がすぐ浮かぶサンドの姿は上のHPの中では1838年の肖像画と59歳の時の写真でした。
  20代の頃のこのすんばらしいヘアーに印象がなかったなんてね。
  
  今年になってからのことなのにこれまた覚えていないのですが、サンドとミュッセの映画を以前録画しておいたのを家で観たのよ。
  ショパンとはまだ出会う前でリストは出てきたんだけど、題名を忘れてしまいました。酷いもんですね。
  
  > これは20代の頃の肖像画だそうです。私は昔からこの肖像画が気に入っていて、それはどうしてかというと友人の一人（日本人）に似てるからなの。
  
  えー、このような感じのご婦人とお友達なんですか!
  普通の家柄の方なのでしょうか。
  
  昨日は実家のお墓参り、今日は夫の実家へこれから行ってまいります(^^)/
  
  
  
  

  唐辛子婆さん からの返信 2010/08/16 11:13:36

  RE: RE: RE: ロマン派美術館も!

  > 私がすぐ浮かぶサンドの姿は上のHPの中では1838年の肖像画と59歳の時の写真でした。
  > 20代の頃のこのすんばらしいヘアーに印象がなかったなんてね。
  
  コクリコさんが忘れてたおかげで、私はこのサンドの詳しいブログを読むことができてよかったわん。
  ショパンよりもミュッセとの恋愛のほうがサンドにとっては一番だったみたいですね。
  
  それにしてもサンドやベルト・モリゾやコレットなど女性が仕事を持つのに困難な時期の先駆者の強くて自由な生き方に惹かれてしまいます。
  イサム・ノグチのお母さんを題材にした映画も見てみたいです。
  
  > えー、このような感じのご婦人とお友達なんですか!
  > 普通の家柄の方なのでしょうか。
  
  九州の古いお寺のお嬢さんでした。
  今もパートでお坊さんやってると思います。

  コクリコさん からの返信 2010/08/16 16:54:03

  RE: ロマン派美術館も!

  >コクリコさんが忘れてたおかげで、私はこのサンドの詳しいブログを読むことができてよかったわん。
  
  なんという優しいお言葉でしょうか。
  私のドジをフォローしてくださるなんて・・・感涙。
  
  >ショパンよりもミュッセとの恋愛のほうがサンドにとっては一番だったみたいですね。
  
  激しかったですよね。
  
  >それにしてもサンドやベルト・モリゾやコレットなど女性が仕事を持つのに困難な時期の先駆者の強くて自由な生き方に惹かれてしまいます。
  イサム・ノグチのお母さんを題材にした映画も見てみたいです。
  
  なるほど、それでベルト・モリゾのマルモッタンにロマン派美術館だったのですね。
  
  >九州の古いお寺のお嬢さんでした。
  今もパートでお坊さんやってると思います。
  
  お寺さんのお嬢さんでしたか!
  
  バラの季節は良いですね。
  唐辛子婆さんの写真の腕前も良いのでしょうが、いかにも女主の館にふさわしく咲いていますね。
  窓辺のバラステキに写っています。
  
  でも、位置をかえてもアゴのたるみはわかるわよね〜(いぢわる^o^)
  
  トラックバックさせていただきますね〜

  コクリコさん からの返信 2010/08/16 17:20:25

  RE: トラックバック???

  たびたび失礼します。
  
  新しい機能になったら、どうやってトラックバックするかわからなくなっちゃった(^^;)
  編集画面で、今までは旅行記の表紙からトラックバックできたのに。
  やり方わかりますか?

  唐辛子婆さん からの返信 2010/08/16 21:39:41

  RE: RE: トラックバック???

  > 新しい機能になったら、どうやってトラックバックするかわからなくなっちゃった(^^;)
  > 編集画面で、今までは旅行記の表紙からトラックバックできたのに。
  > やり方わかりますか?
  
  すみません
  トラックバックは面倒なのでいつのまにかやらなくなっちゃててリンクばっかです。
  よって、わかりません。

  コクリコさん からの返信 2010/08/17 17:18:46

  RE: RE: RE: トラックバック???

  > トラックバックは面倒なのでいつのまにかやらなくなっちゃててリンクばっかです。
  > よって、わかりません。
  
  そうですか。
  では唐辛子婆さんの旅行記、私の旅行記の中でリンクさせていただくことにしました。
  ジョルジュ・サンドの肖像画が暗くて良く見えないもんだから、唐辛子さんの表紙の若かりし頃のサンドを紹介させていただきますね。