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*:.。パリ教会めぐり・聖堂散策編  ☆.。.:* <br /><br />パリ散策の続きとして訪れた、サン=シュルピス教会。<br />一歩足を踏み入れた瞬間に広がる荘厳な大空間をはじめ、世界最大級とされる巨大なパイプオルガンの圧倒的な佇まいには、ただただ言葉を失うばかりでした。<br />床にまっすぐ伸びる不思議な日時計「グノモン」のミステリアスな美しさや、巨匠たちが遺したドラマチックな傑作壁画の数々。<br />光と影が織りなす神聖なステンドグラスを一枚一枚じっくりと眺めているうちに、まるでパリの長い歴史のロマンに優しく包み込まれるような、とても贅沢なひとときを過ごすことができました。<br /><br />全体の大まかな行程は以下になります。<br /><br /><br />今日は,★☆★です (^^)/<br /><br />4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒<br />4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光<br />4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光<br />4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光<br />4/17(木) ギートホルン観光<br />4/18(金) キューケンホフ観光<br />4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動<br />4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光<br />4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光<br />4/22(火) ハーグ観光<br />4/23(水) プラハへ移動とプチ観光<br />4/24(木) プラハ観光+コンサート<br />4/25(金) プラハ観光+コンサート <br />4/26(土) プラハ観光<br />4/27(日) プラハ観光<br />4/28(月) プラハ観光<br />4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光<br />4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動<br />5/1(木) パリへ移動,観光<br />5/2(金) パリ観光<br />5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光<br /><br />★☆★5/4(日) パリ観光<br /><br />5/5(月) 体調不良により観光無し<br />5/6(火) 体調不良により観光無し <br />5/7(水) パリ観光<br />5/8(木) シャルトルへ移動・観光<br />5/9(金) パリ観光<br />5/10(土) パリ観光<br />5/11(日) パリ観光<br />5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光<br />5/13(火) パリ観光<br />5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動<br />5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発<br />5/16(金) 成田着

359。*:.。オランダ,チェコ,フランス35日間の旅 ☆パリ-98 サン=シュルピス教会-1 ☆.。.:*

17いいね!

2025/05/04 - 2025/05/04

4929位(同エリア17306件中)

mitsu

mitsuさん

*:.。パリ教会めぐり・聖堂散策編 ☆.。.:* 

パリ散策の続きとして訪れた、サン=シュルピス教会。
一歩足を踏み入れた瞬間に広がる荘厳な大空間をはじめ、世界最大級とされる巨大なパイプオルガンの圧倒的な佇まいには、ただただ言葉を失うばかりでした。
床にまっすぐ伸びる不思議な日時計「グノモン」のミステリアスな美しさや、巨匠たちが遺したドラマチックな傑作壁画の数々。
光と影が織りなす神聖なステンドグラスを一枚一枚じっくりと眺めているうちに、まるでパリの長い歴史のロマンに優しく包み込まれるような、とても贅沢なひとときを過ごすことができました。

全体の大まかな行程は以下になります。


今日は,★☆★です (^^)/

4/13(日) 成田⇒ドバイ⇒
4/14(月) ⇒アムステルダム フォーレンダム観光
4/15(火) アムステルダム,ホールン,エダム観光
4/16(水) アムステルダム国立美術館,市内観光
4/17(木) ギートホルン観光
4/18(金) キューケンホフ観光
4/19(土) ザーンセ・スカンス観光⇒ロッテルダムへ移動
4/20(日) デハール城,ユトレヒト観光
4/21(月) キンデルダイク,デルフト観光
4/22(火) ハーグ観光
4/23(水) プラハへ移動とプチ観光
4/24(木) プラハ観光+コンサート
4/25(金) プラハ観光+コンサート 
4/26(土) プラハ観光
4/27(日) プラハ観光
4/28(月) プラハ観光
4/29(火) チェスキー・クルムロフへ移動⇒観光
4/30(水) チェスキー・クルムロフ⇒プラハへ移動
5/1(木) パリへ移動,観光
5/2(金) パリ観光
5/3(土) ヴェルサイユ宮殿観光

★☆★5/4(日) パリ観光

5/5(月) 体調不良により観光無し
5/6(火) 体調不良により観光無し 
5/7(水) パリ観光
5/8(木) シャルトルへ移動・観光
5/9(金) パリ観光
5/10(土) パリ観光
5/11(日) パリ観光
5/12(月) ベルノンへ移動・観光,パリ観光
5/13(火) パリ観光
5/14(水) パリ観光後⇒ドバイへ移動
5/15(木) ドバイ観光⇒成田へ向けて出発
5/16(金) 成田着

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 青空にそびえ立つサン=シュルピス教会です。<br /><br />17世紀から1世紀以上もかけて造られたものの、実は財政難やフランス革命の混乱で「未完成」のまま今に至る。左右の塔をよく見ると形や高さが少し違うのもそのためです。そんな長い歴史のドラマを秘めた佇まいに、どこか愛らしい魅力を感じます。

    青空にそびえ立つサン=シュルピス教会です。

    17世紀から1世紀以上もかけて造られたものの、実は財政難やフランス革命の混乱で「未完成」のまま今に至る。左右の塔をよく見ると形や高さが少し違うのもそのためです。そんな長い歴史のドラマを秘めた佇まいに、どこか愛らしい魅力を感じます。

  • Saint-Sulpice Fountainサン=シュルピス噴水<br /><br />教会の前に広がる広場で見つけた、立派な「サン=シュルピスの噴水」です。四方を守るように配置されたライオンの彫刻がとても力強く、思わず足を止めて見入ってしまいました。

    Saint-Sulpice Fountainサン=シュルピス噴水

    教会の前に広がる広場で見つけた、立派な「サン=シュルピスの噴水」です。四方を守るように配置されたライオンの彫刻がとても力強く、思わず足を止めて見入ってしまいました。

  • 堂々たる正面玄関(ファサード)と大列柱<br /><br />間近で見上げる正面玄関の柱は、ギリシャの神殿を思わせる圧倒的な迫力。この大きな柱がずらりと並ぶ姿に、教会の長い歴史と重厚感が肌で伝わってきます。

    堂々たる正面玄関(ファサード)と大列柱

    間近で見上げる正面玄関の柱は、ギリシャの神殿を思わせる圧倒的な迫力。この大きな柱がずらりと並ぶ姿に、教会の長い歴史と重厚感が肌で伝わってきます。

  •  聖パウロの彫像<br /><br />正面玄関の大きな柱の奥に、威厳に満ちた聖人の像が座しています。<br />キリストの教えを広く伝えた「聖パウロ」の像です。左手には彼の象徴である大きな「剣」、右手には聖書をしっかりと抱えています。

    聖パウロの彫像

    正面玄関の大きな柱の奥に、威厳に満ちた聖人の像が座しています。
    キリストの教えを広く伝えた「聖パウロ」の像です。左手には彼の象徴である大きな「剣」、右手には聖書をしっかりと抱えています。

  •  聖ペテロの彫像<br /><br />聖パウロ像のすぐ近くに、同じく威厳たっぷりに座す聖人の姿がありました。<br />初代ローマ教皇とも言われる「聖ペテロ」の像です。左手には聖書を抱え、右手は天高く指を突き立てて教えを説いています。さらに、よく見ると左手にはイエスから託されたとされる「天国の門の鍵」が握られています。玄関の両脇でしっかりと教会を守る二大聖人は迫力があります。

    聖ペテロの彫像

    聖パウロ像のすぐ近くに、同じく威厳たっぷりに座す聖人の姿がありました。
    初代ローマ教皇とも言われる「聖ペテロ」の像です。左手には聖書を抱え、右手は天高く指を突き立てて教えを説いています。さらに、よく見ると左手にはイエスから託されたとされる「天国の門の鍵」が握られています。玄関の両脇でしっかりと教会を守る二大聖人は迫力があります。

  •  大列柱と赤い大扉<br /><br />太くどっしりとしたドリア式の円柱がずらりと並ぶ、圧巻の正面玄関です。<br />見上げると天井には繊細な格子模様が施され、その奥に佇むシックな赤い扉が静かな存在感を放っています。巨木のような柱が落とす美しい影と、石造りの白、そして扉の赤が織りなすコントラストがとても美しい。

    大列柱と赤い大扉

    太くどっしりとしたドリア式の円柱がずらりと並ぶ、圧巻の正面玄関です。
    見上げると天井には繊細な格子模様が施され、その奥に佇むシックな赤い扉が静かな存在感を放っています。巨木のような柱が落とす美しい影と、石造りの白、そして扉の赤が織りなすコントラストがとても美しい。

  •  そびえ立つ大列柱と天井の意匠<br /><br />ギリシャ神殿を彷彿とさせる、見上げるほど高い大列柱の並びです。<br />太い柱に挟まれた高い天井には、細やかな格天井の彫刻が美しく彫り込まれています。<br />歴史の影を宿したクラシカルな建築美と、奥にひっそりと佇む赤い扉の色彩に、ヨーロッパの伝統が持つ重厚感を感じます。

    そびえ立つ大列柱と天井の意匠

    ギリシャ神殿を彷彿とさせる、見上げるほど高い大列柱の並びです。
    太い柱に挟まれた高い天井には、細やかな格天井の彫刻が美しく彫り込まれています。
    歴史の影を宿したクラシカルな建築美と、奥にひっそりと佇む赤い扉の色彩に、ヨーロッパの伝統が持つ重厚感を感じます。

  • 開かれた巨大な木製の大扉<br /><br />人と比べるとその大きさが際立つ、見上げるほど立派な大扉です。<br />厚みのある木肌にはクラシカルな装飾と丸いブロンズの意匠が施され、何世代もの人々を迎え入れてきた歴史の重みがきしむ音まで聞こえてきそう。

    開かれた巨大な木製の大扉

    人と比べるとその大きさが際立つ、見上げるほど立派な大扉です。
    厚みのある木肌にはクラシカルな装飾と丸いブロンズの意匠が施され、何世代もの人々を迎え入れてきた歴史の重みがきしむ音まで聞こえてきそう。

  • 堂内全体の景色<br /><br />一歩中へ入ると、高いアーチ天井に包まれた息をのむような大空間が広がっていました。ずらりと並ぶ椅子の先には黄金に輝く主祭壇が見え、厳かな空気に包まれます。

    堂内全体の景色

    一歩中へ入ると、高いアーチ天井に包まれた息をのむような大空間が広がっていました。ずらりと並ぶ椅子の先には黄金に輝く主祭壇が見え、厳かな空気に包まれます。

  •  主祭壇とドーム天井を見上げた景色  <br /><br />ゆっくりと歩みを進めて主祭壇の前へと近づいてみました。<br />純白の大理石に黄金のレリーフが施された祭壇はまばゆいほど美しく、それを取り囲むように大理石の聖人像や重厚な燭台が並んでいます。<br />見上げると、高い窓から差し込む光が美しいアーチのドーム天井を優しく照らし出しており、聖堂全体が神聖な輝きに満ちていました。

    主祭壇とドーム天井を見上げた景色  

    ゆっくりと歩みを進めて主祭壇の前へと近づいてみました。
    純白の大理石に黄金のレリーフが施された祭壇はまばゆいほど美しく、それを取り囲むように大理石の聖人像や重厚な燭台が並んでいます。
    見上げると、高い窓から差し込む光が美しいアーチのドーム天井を優しく照らし出しており、聖堂全体が神聖な輝きに満ちていました。

  •  黄金のレリーフが施された主祭壇の正面<br /><br />主祭壇の真ん前へと進むと、そのきらびやかさにいっそう目を奪われました。<br />純白の大理石の台座には、キリストや聖人たちの物語でしょうか、見事な黄金のレリーフ彫刻がびっしりと施されています。その上には真っ白な長いろうそくが整然と並び、左右には存在感のある大きな燭台。奥の美しいアーチ構造とも相まって、教会の中心にふさわしい最高峰の気品が漂っていました。

    黄金のレリーフが施された主祭壇の正面

    主祭壇の真ん前へと進むと、そのきらびやかさにいっそう目を奪われました。
    純白の大理石の台座には、キリストや聖人たちの物語でしょうか、見事な黄金のレリーフ彫刻がびっしりと施されています。その上には真っ白な長いろうそくが整然と並び、左右には存在感のある大きな燭台。奥の美しいアーチ構造とも相まって、教会の中心にふさわしい最高峰の気品が漂っていました。

  •  3枚のステンドグラスの窓<br /><br />薄暗い堂内の上部を見上げると、3つの美しいアーチ窓が浮かび上がっていました。<br />繊細なモザイクガラスに縁取られ、中央の窓には柔らかな光のなかに佇むキリストの姿、右側の窓には十字架の場面が鮮やかに描かれています。

    3枚のステンドグラスの窓

    薄暗い堂内の上部を見上げると、3つの美しいアーチ窓が浮かび上がっていました。
    繊細なモザイクガラスに縁取られ、中央の窓には柔らかな光のなかに佇むキリストの姿、右側の窓には十字架の場面が鮮やかに描かれています。

  •  キリストのステンドグラス(中央)<br /><br />雲の中から光を背負って現れたかのような、神聖なイエスの姿が鮮やかな色彩で浮かび上がっています。<br />格子状に細かく組まれたガラスの美しさはもちろんのこと、下の方にひっそりと刻まれた「1672」という文字に、何百年もの時を越えて遺されてきた歴史のロマンを感じます。

    キリストのステンドグラス(中央)

    雲の中から光を背負って現れたかのような、神聖なイエスの姿が鮮やかな色彩で浮かび上がっています。
    格子状に細かく組まれたガラスの美しさはもちろんのこと、下の方にひっそりと刻まれた「1672」という文字に、何百年もの時を越えて遺されてきた歴史のロマンを感じます。

  •  アプスのドーム天井と見上げ窓<br /><br />斜め下から見上げると、幾重にも交差する石造りの力強いアーチ天井が迫力満点です。<br />そのカーブに沿って丸みを帯びた美しい窓がずらりと並び、パステル調の柔らかな光を堂内へと注ぎ込んでいました。重厚な柱の装飾と、窓から差し込む優しい光の調和がとても神秘的です。

    アプスのドーム天井と見上げ窓

    斜め下から見上げると、幾重にも交差する石造りの力強いアーチ天井が迫力満点です。
    そのカーブに沿って丸みを帯びた美しい窓がずらりと並び、パステル調の柔らかな光を堂内へと注ぎ込んでいました。重厚な柱の装飾と、窓から差し込む優しい光の調和がとても神秘的です。

  •  主祭壇周辺の立体的なパノラマ景色  <br /><br />少し角度を変えて眺めると、祭壇の周囲を囲む立体的な美しさがより際立ちます。<br />階段の上の美しい黄金レリーフをはじめ、それを包み込むように重なる高いアーチ柱や、随所に配置された大理石の聖人像が見事な奥行きを生み出していました。美しく活けられた白いお花や、クラシカルな司教座の赤色が、石造りの静かな聖堂の中で華やかなアクセントとなっています。

    主祭壇周辺の立体的なパノラマ景色  

    少し角度を変えて眺めると、祭壇の周囲を囲む立体的な美しさがより際立ちます。
    階段の上の美しい黄金レリーフをはじめ、それを包み込むように重なる高いアーチ柱や、随所に配置された大理石の聖人像が見事な奥行きを生み出していました。美しく活けられた白いお花や、クラシカルな司教座の赤色が、石造りの静かな聖堂の中で華やかなアクセントとなっています。

  •  十字架を抱く聖人の彫像<br /><br />堂内を支える重厚な柱に、大きな十字架をしっかりと抱きしめる白い彫像が飾られていました。<br />うつむきながらも深い祈りを捧げるような表情や、衣の柔らかなひだの質感までとてもリアルに表現されています。

    十字架を抱く聖人の彫像

    堂内を支える重厚な柱に、大きな十字架をしっかりと抱きしめる白い彫像が飾られていました。
    うつむきながらも深い祈りを捧げるような表情や、衣の柔らかなひだの質感までとてもリアルに表現されています。

  •  科学と芸術が交錯する神秘の一角、サン=シュルピス教会の『聖ペテロの座像と日時計のオベリスク』<br /><br />手前には黒い聖ペテロの座像が佇み、右奥には床の金色の線とつながる白いオベリスクがそびえ立っています。<br />この白い塔と床にのびる線は、光をあてて季節を測る天文学的な日時計の仕組みです。左側の高い壁一面には劇的な巨大壁画が描かれており、科学の歴史と深い信仰の芸術が溶け合う空間をまっすぐ綺麗に捉えていました。

    科学と芸術が交錯する神秘の一角、サン=シュルピス教会の『聖ペテロの座像と日時計のオベリスク』

    手前には黒い聖ペテロの座像が佇み、右奥には床の金色の線とつながる白いオベリスクがそびえ立っています。
    この白い塔と床にのびる線は、光をあてて季節を測る天文学的な日時計の仕組みです。左側の高い壁一面には劇的な巨大壁画が描かれており、科学の歴史と深い信仰の芸術が溶け合う空間をまっすぐ綺麗に捉えていました。

  •  キリストの受難を描いた巨大な壁画 19世紀フランスの画家エミール・シニョル(Émile Signol)<br /><br />彼はパリの多くの教会に作品を残した宗教画の名手で、この北翼廊(北トランス)に「ユダの裏切り」と、対になる「キリストの磔刑」の2枚の巨大な壁画を1870年代に描き上げました。<br />薄暗い堂内の大きな壁に、物語のワンシーンが力強く描かれていました。<br />下部には群衆に囲まれるキリストの緊迫した場面、そして上部の雲の上には天を仰ぐ聖人の姿が配置されています。長い歳月をくぐり抜けてきた壁面の剥がれや古びた風合いが、かえってこの絵の持つ歴史の重みと迫力をいっそ引き立てています。

    キリストの受難を描いた巨大な壁画 19世紀フランスの画家エミール・シニョル(Émile Signol)

    彼はパリの多くの教会に作品を残した宗教画の名手で、この北翼廊(北トランス)に「ユダの裏切り」と、対になる「キリストの磔刑」の2枚の巨大な壁画を1870年代に描き上げました。
    薄暗い堂内の大きな壁に、物語のワンシーンが力強く描かれていました。
    下部には群衆に囲まれるキリストの緊迫した場面、そして上部の雲の上には天を仰ぐ聖人の姿が配置されています。長い歳月をくぐり抜けてきた壁面の剥がれや古びた風合いが、かえってこの絵の持つ歴史の重みと迫力をいっそ引き立てています。

  • 先ほどの壁画の向かいに位置する、同じくエミール・シニョル作の「キリストの磔刑の壁画と天使像」です。<br /><br />壁に大きく描かれた、キリストの最後の瞬間を伝える悲痛でドラマチックな名画です。<br />手前の太い柱には、大きな本を手にして天を指差す白い天使の彫像が飾られていました。高い窓から差し込む丸い木漏れ日のような光が、壁画と天使の姿を優しく照らし出しており、物語のなかにそっと引き込まれるような、とても厳かな心地になりました。

    先ほどの壁画の向かいに位置する、同じくエミール・シニョル作の「キリストの磔刑の壁画と天使像」です。

    壁に大きく描かれた、キリストの最後の瞬間を伝える悲痛でドラマチックな名画です。
    手前の太い柱には、大きな本を手にして天を指差す白い天使の彫像が飾られていました。高い窓から差し込む丸い木漏れ日のような光が、壁画と天使の姿を優しく照らし出しており、物語のなかにそっと引き込まれるような、とても厳かな心地になりました。

  •  ローマ教皇ピウス7世の訪問を伝える記念碑<br /><br />美しい赤大理石の額縁に、ゴールドの紋章が神々しく輝く石碑がありました。<br />かつてナポレオンの戴冠式のためにパリを訪れたローマ教皇ピウス7世が、この教会を訪れた歴史を記念して刻まれたラテン文字の碑文です。バチカンとの深い繋がりを感じます。

    ローマ教皇ピウス7世の訪問を伝える記念碑

    美しい赤大理石の額縁に、ゴールドの紋章が神々しく輝く石碑がありました。
    かつてナポレオンの戴冠式のためにパリを訪れたローマ教皇ピウス7世が、この教会を訪れた歴史を記念して刻まれたラテン文字の碑文です。バチカンとの深い繋がりを感じます。

  •  聖ペテロの彫像<br /><br />柔らかな光に照らされた壁の中に、思慮深い表情をした聖人の像が腰掛けていました。<br />漁師だった彼を象徴する、足元にかけられた「網」の細工がとても細やかで目を奪われます。胸元にしっかりと握られた「天国の鍵」を見つめていると、静かに旅人の行く末を優しく見守ってくれているような、穏やかな温かみが伝わってきました。

    聖ペテロの彫像

    柔らかな光に照らされた壁の中に、思慮深い表情をした聖人の像が腰掛けていました。
    漁師だった彼を象徴する、足元にかけられた「網」の細工がとても細やかで目を奪われます。胸元にしっかりと握られた「天国の鍵」を見つめていると、静かに旅人の行く末を優しく見守ってくれているような、穏やかな温かみが伝わってきました。

  •  福音記者聖ヨハネのステンドグラス<br /><br />こちらは美しいモザイク模様が広がる大きなアーチ窓です。白と淡いブルーを基調とした落ち着いた色合いです。<br />広大な幾何学模様のちょうど中央に、聖書を手にした聖ヨハネの姿がぽつりと描かれていました。

    福音記者聖ヨハネのステンドグラス

    こちらは美しいモザイク模様が広がる大きなアーチ窓です。白と淡いブルーを基調とした落ち着いた色合いです。
    広大な幾何学模様のちょうど中央に、聖書を手にした聖ヨハネの姿がぽつりと描かれていました。

  •  福音記者聖ヨハネのステンドグラス(拡大)<br /><br />手に持った書物の一節をそっと指差す仕草や、足元に佇む黒い鷲の姿から、これが福音記者聖ヨハネであることがはっきりと分かります。<br />ガラスを通して伝わってくる繊細な色彩と柔らかな光の表現が伝わってきます。

    福音記者聖ヨハネのステンドグラス(拡大)

    手に持った書物の一節をそっと指差す仕草や、足元に佇む黒い鷲の姿から、これが福音記者聖ヨハネであることがはっきりと分かります。
    ガラスを通して伝わってくる繊細な色彩と柔らかな光の表現が伝わってきます。

  • シャルル・ラリヴィエール作の「聖ラウレンティウスの殉教」の壁画です。<br /><br />両手を広げて天を仰ぐ人物が中央に描かれた、とても幻想的な巨大フレスコ画です。<br />手前に黄色い修復用の足場が見えるのも、何百年もの歴史ある建物を今に伝える、旅のリアルな一コマ。

    シャルル・ラリヴィエール作の「聖ラウレンティウスの殉教」の壁画です。

    両手を広げて天を仰ぐ人物が中央に描かれた、とても幻想的な巨大フレスコ画です。
    手前に黄色い修復用の足場が見えるのも、何百年もの歴史ある建物を今に伝える、旅のリアルな一コマ。

  • シャルル・ラリヴィエールが描いた「小さな祭壇の上の壁画」です。<br /><br />美しい大理石の小さな祭壇の上に、大きな壁画が描かれていました。<br />赤い衣をまとった高貴な人物が多くの人々に囲まれている様子が、豊かな色彩で表現されています。時の流れを感じさせる色褪せた風合いが、かえってこの場所の深い歴史を物語っています。

    シャルル・ラリヴィエールが描いた「小さな祭壇の上の壁画」です。

    美しい大理石の小さな祭壇の上に、大きな壁画が描かれていました。
    赤い衣をまとった高貴な人物が多くの人々に囲まれている様子が、豊かな色彩で表現されています。時の流れを感じさせる色褪せた風合いが、かえってこの場所の深い歴史を物語っています。

  •  大理石の柱と聖人像<br /><br />堂内を支える重厚な装飾の柱と、その前に佇む白い聖人像です。<br />奥の壁のくぼみにも別の彫像が静かに腰掛けており、幾重にも重なるアーチの立体美に魅了されます。

    大理石の柱と聖人像

    堂内を支える重厚な装飾の柱と、その前に佇む白い聖人像です。
    奥の壁のくぼみにも別の彫像が静かに腰掛けており、幾重にも重なるアーチの立体美に魅了されます。

  •  大理石の柱と聖人像<br /><br />高い円窓や大きなアーチ窓から差し込む光と、柱の複雑な陰影が美しく調和しています。

    大理石の柱と聖人像

    高い円窓や大きなアーチ窓から差し込む光と、柱の複雑な陰影が美しく調和しています。

  •  幼子を抱く聖人像と窓<br /><br />静けさが漂う礼拝堂の奥、美しいステンドグラスの下にぽつりと佇む、幼子を抱いた聖人像です。<br />手前で揺れる小さなろうそくの灯りが、堂内の厳かな雰囲気をいっそ引き立てていました。

    幼子を抱く聖人像と窓

    静けさが漂う礼拝堂の奥、美しいステンドグラスの下にぽつりと佇む、幼子を抱いた聖人像です。
    手前で揺れる小さなろうそくの灯りが、堂内の厳かな雰囲気をいっそ引き立てていました。

  • 「熱心に祈りを捧げるジャン=ジャック・オリエのステンドグラス」です。<br /><br />サン=シュルピス教会の建設に深く尽力した司祭であり、サン・シュルピス神学校の創設者でもある、ジャン=ジャック・オリエの姿が描かれています。<br />ひざまずき、祭壇に向かって熱心に両手を合わせるその横顔には、胸を打つような強い信仰心が宿っていました。

    「熱心に祈りを捧げるジャン=ジャック・オリエのステンドグラス」です。

    サン=シュルピス教会の建設に深く尽力した司祭であり、サン・シュルピス神学校の創設者でもある、ジャン=ジャック・オリエの姿が描かれています。
    ひざまずき、祭壇に向かって熱心に両手を合わせるその横顔には、胸を打つような強い信仰心が宿っていました。

  • 聖ヨセフと幼子イエスの彫像とステンドグラス」です。<br /><br />薄暗い礼拝堂の奥、ステンドグラスの下に佇む、幼子イエスを愛おしそうに抱きかかえた聖ヨセフの彫像です。<br />窓の中央には同じく聖ヨセフを描いたステンドグラスがはめ込まれており、大きな格子模様のガラスから差し込む光が、親子を優しく包み込んでいました。

    聖ヨセフと幼子イエスの彫像とステンドグラス」です。

    薄暗い礼拝堂の奥、ステンドグラスの下に佇む、幼子イエスを愛おしそうに抱きかかえた聖ヨセフの彫像です。
    窓の中央には同じく聖ヨセフを描いたステンドグラスがはめ込まれており、大きな格子模様のガラスから差し込む光が、親子を優しく包み込んでいました。

  •  幼子を抱く聖人(ヨセフ)のステンドグラス<br /><br />窓の中央に描かれていたのは、幼いイエスを優しく抱きかかえる聖ヨセフのステンドグラスでした。<br />彼が手にしている白い花は「純潔」を象徴する百合の花。背後で見守る白い小鳥の愛らしさや、我が子を愛おしむような温かい絵柄に、眺めているだけで心がほっと和んでいきました。

    幼子を抱く聖人(ヨセフ)のステンドグラス

    窓の中央に描かれていたのは、幼いイエスを優しく抱きかかえる聖ヨセフのステンドグラスでした。
    彼が手にしている白い花は「純潔」を象徴する百合の花。背後で見守る白い小鳥の愛らしさや、我が子を愛おしむような温かい絵柄に、眺めているだけで心がほっと和んでいきました。

  • シャルル・ラリヴィエールという高名な画家が描いた「聖ラウレンティウスの殉教」の壁画です。<br /><br />彼はかつてローマに留学して絵を学んだ天才なのだとか。暗闇にぽっと浮かび上がるような独特の色彩と、天を仰ぐ聖人のドラマチックな光の表現に、すっかり心を奪われてしまいました。

    シャルル・ラリヴィエールという高名な画家が描いた「聖ラウレンティウスの殉教」の壁画です。

    彼はかつてローマに留学して絵を学んだ天才なのだとか。暗闇にぽっと浮かび上がるような独特の色彩と、天を仰ぐ聖人のドラマチックな光の表現に、すっかり心を奪われてしまいました。

  • 病床の壁画<br /><br />先ほどの絵のすぐ近くにあった、同じ画家の手による別の壁画です。<br />ベッドを囲んで敬虔に祈る人々の姿が描かれており、物語の続きを紐解くような厳粛な心地になります。<br /><br />この素晴らしい教会の見どころはまだまだ尽きません。撮りためた写真がたくさんありますので、この続きはまた次回の記事でじっくりとお届けしますね。<br />ここまで見てくださり、ありがとうございました。<br /><br />つづく

    病床の壁画

    先ほどの絵のすぐ近くにあった、同じ画家の手による別の壁画です。
    ベッドを囲んで敬虔に祈る人々の姿が描かれており、物語の続きを紐解くような厳粛な心地になります。

    この素晴らしい教会の見どころはまだまだ尽きません。撮りためた写真がたくさんありますので、この続きはまた次回の記事でじっくりとお届けしますね。
    ここまで見てくださり、ありがとうございました。

    つづく

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