蓼科 秋の休日 2025 Part Two

2025/11/01 - 2025/11/05

４泊５日の蓼科の休日、後半は再開した松茸小屋、松茸山 かをり参ノ丸を訪れます。

エリア 茅野(長野)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

１１月４日（火）晴れ
朝起きると別荘の窓から下界の茅野市街を覆う雲海が見えます。

北横岳の冠雪もいちだんと白さを増しています。昨夜は相当冷え込んだようです。

朝９時、別荘を出発。大門街道（国道152号）を北に向かいます。蓼科山と

北横岳

大門峠の道端にはもう雪が積もっています。こんなこともあろうかと、横浜を出発する前にスタッドレスタイヤに履き替えてあります。

10:00 時間調整のため道の駅 マルメロの駅ながとで小休止。農産物直売所 マルシェ黒曜でお土産用のラ・フランスやオブセ牛乳のお菓子などを買いました。

農産物直売所 マルシェ黒耀 お土産屋・直売所・特産品

ここの産直は品揃えが充実し、いつもながら商品陳列が美しい。

10:30 さらに進んで丸子農産物直売センター あさつゆにも立ち寄りました。

あさつゆ お土産屋・直売所・特産品

こちらは地元民も数多く訪れる産直です。野沢菜ってこんなに大きいんだ！

手打ちうどんを食べることもできるみたい。

浅間山が見えます。この日が初冠雪だとテレビニュースが伝えていました。

11:00 目的地の松茸小屋に到着。

松茸山かをり参ノ丸 グルメ・レストラン

松茸山 かをり参ノ丸
千葉県習志野市の居酒屋レストラン「かをり本丸」が、３年前に惜しまれつつ閉店した丸光園を引き継いで再開したものです。

私たちは丸光園に昔から足繁く通っていましたが、３年前、閉店の４日前に訪れたのが最後になりました。

１１時開店直後に一番乗りです。この後、大型観光バスが２台やって来て別棟を含め超満員になりました。

眼下に広がる塩田平の眺め。３年前は１１月２日に訪れましたが、その時と比べ紅葉の進行が遅いように感じます。

メニューです。私たちは丸光園の時代から一番高いコース（D）と一番安いコース（A）を１つずつ注文し、２人でシェアしていただくのが常でした。シニアには十分な量だし、すべての料理が食べられます。

一番高いコース（松茸フルコース）は丸光園時代に比べ5,000円高い20,000円、一番安いコース（お手軽コース）も1,000円値上がりして6,500円になっています。内容は丸光園と変わりません。

私はノンアルビールを注文。

ここからはせっかく松茸小屋を引き継いでくれた新しい経営者には申し訳ありませんが、３年前の丸光園の料理と対照しながら紹介します。全ての写真は私が撮影したものです。

土瓶蒸し　（左：かをり参ノ丸、右：丸光園。以下同様）

丸光園にはちゃんと松茸が２切れ入っていますが、かをり参ノ丸は小片のみ。どことなく化学調味料の味がします。

焼き松茸
松茸は丸光園の方が大きい。
かをり参ノ丸はこれ単品で5,500円です。

茶碗蒸し
松茸の大きさが明らかに違う。松茸の風味も段違い。

銀蒸し
かをり参ノ丸は酒や味醂で味付けしているそう。

天麩羅
強いて言えば衣の厚さの違いでしょうか。

松茸鍋
かをり参ノ丸は傘の部分で嵩増ししているようです。

松茸鍋　〆のうどん
かをり参ノ丸は、コシのない柔らかいうどんです。

松茸ご飯と松茸汁
松茸ご飯はいつものようにお持ち帰りして夕ご飯でいただきます。
松茸汁の松茸の量は明らかに丸光園の方が多い。かをり参ノ丸は土瓶蒸しと同様に化学調味料の匂いを感じます。

いろいろと厳しいコメントを並べましたが、こういうものだと思えばこれはこれで美味しい。満足です。

接客も明るく親切で好感が持てます。

野趣溢れる松茸小屋は年に一度は訪れて、季節の味を楽しみたいものです。

帰り道に霊泉寺温泉に立ち寄りました。
金剛山霊泉寺の無料駐車場に車を停めます。共同浴場にも３～４台分の駐車場があります。

平安時代末期、平朝臣維茂（たいらのあそんこれもち）は、戸隠山に住む鬼女を退治するため都から信濃国へやってきました。そして、紅葉狩りをする美しい女に化けた鬼女を壮絶な格闘の末、見事退治しました（謡曲や歌舞伎で有名な『 紅葉狩 』 ）。
維茂は丸子にいる柏木の鬼も退治しようと、この地にやって来て鬼を退治しましたが、体中に沢山の傷を負い、疲労困憊してしまいました。山の中をさまよっていると、湯煙と共にこんこんと湯が湧きだしている泉があるのをみつけ、毎日この湯に浸かって湯治を行うと、日を追うごとにみるみる回復して前にも増して強靱な金剛のような強い体になっていました。
維茂は、この湯は霊験あらたかな湯に違いないと思い、その場所に寺を建立し、金剛山霊泉寺と名付けてこの不思議な泉を守ったという伝説です。

霊泉寺温泉の温泉街
「霊泉寺温泉は信州の山あいに湧く、たった４軒の小さな温泉場。飲食店も土産物店もコンビニもない正真正銘の田舎です。」（霊泉寺温泉旅館組合HP）

側溝から湯気がたちのぼっています。

霊泉寺温泉共同浴場
元来は寺湯として利用され、現在は共同浴場となっています。

霊泉寺温泉 温泉

無人の番台の料金箱に一人250円を投入して入場します。

脱衣場には無料の貴重品ロッカーがあるので安心です。

男湯
広々として清潔。湯温もちょうど良くて長風呂できます。入場時は無人、その後観光客らしい１人が入って来ました。

カラン４ヶ所、シャワーは無く、石鹸などのアメニティもないので持参しました。

泉質：アルカリ単純温泉
泉温；44.5°C
知覚的試験：ほとんど無色澄明、微苦味を有す

気持ちの良い、素晴らしい温泉でした。

沓掛温泉で知り合った無加水・無加温にこだわる源泉掛け流しマニアの女性が激賞していたので訪れましたが、評判に違わぬ名湯でした。
https://4travel.jp/travelogue/11986423

妻はアップルパイが大好物なので鹿教湯温泉のさいとう菓子工房を訪れましたが、あいにく休業日でした。

月曜定休ですが、昨日は文化の日（祝日）だったので火曜日の今日が振替休業になったのでしょう。残念！

さいとう菓子工房 グルメ・レストラン

帰り道に信州 立岩和紙の里にも立ち寄りましたが、ここも休業中。

信州 立岩和紙の里 グルメ・レストラン

無人の産直の農産物もほとんど売り切れ。
わずかにこんなものが売れ残っていました。写真に撮って帰宅後 Googleで調べるとカリン（花梨）の果実のようです。買っておけばよかったかも。

川口屋
茅野に戻って立ち寄りました。以前から気になっていた店。

わかさぎ、いなご、くるみ、虹鱒、うなぎ、鮎などの甘露煮を扱っています。
酒のつまみにくるみの甘露煮 780円を購入。

１１月５日（水）晴れ
帰宅日です。

帰り道のランチにカゴメ野菜生活ファームに立ち寄ります。2019年の開設以来、これまで何度も訪れた馴染みの場所です（写真を撮り忘れたので５年前の写真）。

カゴメ野菜生活ファーム 名所・史跡

IL FAGGIO
地元の食材をふんだんに使った本格イタリアンが楽しめるレストラン。週末や繁忙期は長いウェイティングですが、オフシーズン平日のこの日は５分ほどで入店できました。カウンターの向こうに八ヶ岳が望めます。

くるみと燻製鹿肉のピッツァ 2,400円
富士見産鹿肉の燻製がとても美味しく、トッピングの甘栗とカラメリゼしたクルミがよくマッチしています。

ここのピザは大きいと知っているので、１人前を注文し２人でシェア。

IL FAGGIO グルメ・レストラン

腹の足しにイタリアンポテトフライ 800円
アツアツ、ホクホクでこれも美味しい。ケチャップはもちろんカゴメ。

妻はセットドリンクの紅茶 440円とタルトタタン 550円を追加。

店長以下、一生懸命接客に当たるスタッフの対応も素晴らしく、楽しく食事できました。

帰り道、紅葉の向こうに八ヶ岳。秋の休日もこれで終わりです。

この旅行記へのコメント （2）

• ねもさん 2025/12/04 11:45:26

  新雪の山並みが＼(-o-)／

  beanbagさん　ご無沙汰しています。
  暑い、暑いと言っているうちに、もう冬の寒さ(*_*)　お互い元気そうで何よりです。
  山頂が白い北横岳や蓼科山がきれいです。今年は北八ヶ岳に２回登って楽しかった。体力低下で、(アルプスじゃなく)このあたりが私には適当なよう。
  
  松茸いっぱい、やりますね！　ここ数年、秋になっても松茸という話題すらないようです(-_-;)

  beanbagさん からの返信 2025/12/05 10:17:39

  Re: 新雪の山並みが＼(-o-)／

  ねもさん
  
  コメントありがとうございます。
  北横岳から麦草峠までの山歩き、楽しそうですね。山小屋泊をうまく利用すれば世界が広がるのが羨ましいです。
  
  私の山小屋経験は槍ヶ岳山荘か阿曽原温泉小屋が最後だったと思います。大病をしてから山登りは完全に諦めました。
  
  高知の旅のひろめ市場で相席となった同年輩のご夫婦が、47都道府県の最高峰を登る旅を続けていられるそうです。東京都に住んでいる方でしたが、登山口までのアクセスが良くないと理由で日本全国どこでもマイカーで回っていると聞き、驚きました。もちろん高知もです。ご主人が山に登っている間、奥様はホテル周辺の街を観光していられるそう。いろんな旅のかたちがあるものです。
  
  もう山には登れませんが、マイペースで旅を続けたいと思います。
  
  beanbad