2023/11/01 - 2023/11/05
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この旅行記のスケジュール
2023/11/03
2023/11/05
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3日目は、岐阜県の中津川に栗を食べに行く予定でした。しかし、ちょうど3連休初日で人出も多そうだし、中央高速で向かうのは混雑も予想されるので、「酷道」として有名な国道152号を南下し、飯田あたりから中央自動車道に乗ろうと出発しました。
ところが、杖突街道・秋葉街道(国道152号)を走るうち、途中で見かけた中央構造線の露頭が面白くなり見物に時間がかかったので、目的地に到達するのが難しくなりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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本日のルート。昨日は北上した国道152号を今日は南下します。
国道152号は、浜松市と上田市を結ぶ総延長269.4kmの一般国道ですが、地蔵峠と青崩峠に車道はなく、登山道を徒歩で歩くか、林道を迂回する必要があります。車両通行不可能な未開通区間があるため、いわゆる「酷道」のひとつに数えられています。
今回は、地蔵峠を迂回する蛇洞林道も道路崩落により通行止めとなっていたので大鹿村で折り返し、長野県道59号松川インター大鹿線から国道153号を経由して飯田ICまで行って中央自動車道経由で諏訪ICに帰ってきました。 -
11月3日(金・祝)晴れ
朝9時半ころ別荘を出発。長野県道16号岡谷茅野線を左折して国道152号杖突街道に入ります。 -
里山の紅葉。
この辺りは諏訪大社上社前宮や古墳、城跡、砦跡などが集中する歴史ある場所です。 -
さすが連休初日。杖突峠 峠の茶屋駐車場は満車で車が停められなかったので近くの路肩に車を止め、諏訪盆地を覗きます。
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イチオシ
伊那山地の紅葉は真っ盛り。
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杖突街道を進みます。
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伊那山地と赤石山脈の間を走る中央構造線に沿って、ほぼ直線状に南下します。
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予想通り車の通行は少なめ。
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あまり普及していないけど「高遠スケッチ街道」とも呼ぶらしい。
たしかに、けばけばしい看板がほとんどなく、他の街道筋には見られない静かで落ち着いた雰囲気を感じます。
正面に見えるのは戸倉山(伊那富士)でしょう。 -
高遠の町にやってきました。向こうに見えるのは木曽山脈(中央アルプス)の山々。
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高遠にはずいぶん昔、花見に来たことがあります。
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この上がたぶん高遠城址。石垣の上に海鼠壁風の擁壁。
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白山トンネルを抜けて、
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高遠東砦跡
複雑な紅葉のグラデーション。 -
美和ダム
天竜川水系三峰川に建設された高さ69.1mの重力式コンクリートダムです。美和ダム 名所・史跡
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ダムのバイパストンネル放流口
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11時前 道の駅 南アルプス むら長谷に到着。
道の駅南アルプスむら長谷 道の駅
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ビジターセンターで周辺情報を収集。
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そこで得た情報で、少し離れた中央構造線溝口露頭に向かいます。
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この階段を美和湖の方に降りて行きます。
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一番左(黒褐色)が内帯の領家変成帯でおよそ1億年前の岩、一番右(黒灰色)が三波川変成帯でおよそ8,000万~7,000万年前の岩。その間の薄茶色の岩は、約1,500万年前にマグマが貫入した幅4mの珪長質岩脈になっています。
溝口露頭 (中央構造線) 自然・景勝地
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南側には中央構造線の谷が続いています。
左側が赤石山脈(外帯)、右側が伊那山地(内帯)。左の二児山と右の戸倉山の間の切れ込んだ部分が分杭峠の断層鞍部です。
壮大な地球の造山運動を実感できる場所です。 -
望遠で見ると分杭峠がはっきりくびれて見えます。
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神田橋
美和湖にかかる吊り橋。周辺は中央構造線公園になっています。中央構造線公園 公園・植物園
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美和湖に水はほとんどありません。放流していて大丈夫?
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再び国道152号を南下。三峰川を遡ります。
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この辺りは秋葉街道、信州伊那アルプス街道とも呼ばれています。
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名前のない橋。
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三峰川と別れて、
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栗沢川を遡上します。道路幅は狭くなって1.5車線くらい。
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砂防堰堤にぶつかるとヘアピンカーブが続きます。
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中沢峠へ差し掛かりました。
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対向車が来ないことを祈ります。
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葛折り。これでも国道です。
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ようやく中沢峠です。
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峠を越えても狭い道が続きます。
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『ポツンと一軒家』に出てきそうな道。5~6台の対向車とすれ違います。
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分杭峠
科学的根拠のない似非科学で「ゼロ磁場」のパワースポットと騒がれて観光客が急増。駐車場があることはありますがとても狭く、押し寄せる車を収容しきれないし、対向も難しい隘路なので、5kmほど離れた場所に駐車場を設け、シャトルバスを運行しています。この日も大勢の観光客が押し寄せていました。
私たちは興味がないのでスルー。分杭峠 ゼロ磁場 名所・史跡
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こちらが本当の分杭峠。
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峠を越えても道は狭いまま。
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分杭峠の南側も紅葉が綺麗です。
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11:50 北川露頭に到着。
10台弱の駐車場とトイレが整備されています。
ソロのバイクツーリストが2人、やってきました。 -
露頭を見上げると左側の赤色(一部暗褐色)の部分が内帯の領家変成帯の岩石(主に花崗岩)、右側の緑や黒色が外帯の三波川変成帯の岩石(主に緑色片岩と泥質片岩)です。どちらの岩石も断層運動で破砕されてぼろぼろになっています。
北川露頭 自然・景勝地
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鹿塩川の方を見るとこの左と右の岩の間に中央構造線が走っているらしい(目には見えません)。左が外帯(赤石山脈)、右が内帯(伊那山地)です。
1メートルと離れていないのに、素性が全く異なる岩石です。 -
この写真の中心を縦に真っ直ぐ中央構造線が走っています。偶然ですが、真ん中の木の影が中央構造線です。
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北川露頭を過ぎても細い道。
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もう20台ほどと対向したでしょうか。紅葉を楽しむ余裕はなく、前方とハンドルに集中します。
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対向車は軽自動車が多いので助かりました。
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それと、みんな走りなれている。
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おより亭を過ぎるとようやく道幅が広くなりました。
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12時半、道の駅 歌舞伎の里大鹿に到着。
道の駅 歌舞伎の里大鹿 道の駅
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大鹿村は地芝居の「大鹿歌舞伎」が有名。国の重要無形民俗文化財に先頭を切って指定されました。
大型モニターに演技の様子が映し出されています。 -
妻が「お腹がすいた」というので、ここでランチを摂ることにしました。
道の駅には、大鹿村で獲れた鹿肉や山塩を使った料理、山菜・きのこ料理を提供する「おい菜」とラーメンや五平餅など軽食の「秋葉路」の2店が出店しています。おい菜 グルメ・レストラン
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券売機や提供窓口が違うだけで、どちらもミニ・フードコートみたいな共通の客席でいただきます。私たちはオープンテラスを選択。
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私は「野生鹿ステーキ定食」1,500円。
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妻は「野生鹿焼肉定食」1,300円。
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周りを見てオーダーを決めましたが、これが大正解。赤身の鹿肉は臭みもなく、柔らかくて美味。ヘルシーな昼食になりました。さすがジビエマイスターのお店。
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食後、中央構造線博物館に立ち寄ります。
入場券は一般 500円。中央構造線博物館 美術館・博物館
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敷地内を中央構造線が走っています。
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岩石の大型切断研磨標本がたくさん並んでいます。マニア垂涎。
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先ほど現地で見てきた北川露頭の剥ぎ取り標本。現地では風化して見えない細部までよく観察できます。
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ここのジオラマは必見。
大鹿地域の1万分の1地形模型を地質で色分けし、昇降式の断面まで見ることができます。 -
南アルプスの”ねじまがり”による中央構造線の”まくれあがり”の解説。古い地層が新しい地層の上に出ています。
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博物館の外にある岩石園。
とてもタメになる博物館です。意味のない「ゼロ磁場」ではしゃぐより、こちらに来て勉強するほうがずっとおもしろい。 -
博物館で折り返し、ここからは伊那山地を越えて伊那谷を目指します。
正面は大萱山。 -
長野県道59号松川インター大鹿線
天竜川支流の小渋川右岸を下ります。左に見える橋は長野県道22号松川大鹿線の橋梁。 -
滝沢トンネル
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四徳大橋
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小渋湖
下流側に小渋ダムがあります。 -
西下トンネル
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県道59号が拡幅され、トンネルなどが整備されているのには理由があります。
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ご覧の通りダンプ街道、大型のダンプカーが行き来します。
このため道路の大部分は、県道にもかかわらず国道152号よりずっと綺麗に整備されています。 -
一部ですが、古いままの橋が残っているところもあります。
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これは、リニア中央新幹線南アルプストンネル新設工事の発生土運搬経路として、長野県道253号赤石岳公園線と県道59号松川インター大鹿線が利用されているからです。
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発生土を利用して小渋川の河川敷を嵩上げし、新たにバイパス道路を築造しています。将来はもっと走りやすい道になりそうです。
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県道59号を抜け、国道153号名古屋塩尻線に出て伊那谷を飯田方面に走っていると、元善光寺の看板があったので立ち寄ってみました。
元善光寺 寺・神社・教会
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善光寺の本尊 一光三尊(善光寺如来)が長野に遷座される前は、この寺に安置されていたことから元善光寺と呼ばれるようになったそう。
あまり関心がないのでサクッと見学。 -
飯田市内に入りました。
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この辺りはアップルロードと言うらしい。
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せっかくなので、りんごの里農産物直売所に立ち寄ります。中央道飯田ICのすぐ近く。
りんごの里農産物直売所 お土産屋・直売所・特産品
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シナノゴールドやシナノスイートのほかに、最近あまり見かけなくなった紅玉を購入。妻や息子の嫁がアップルパイの材料に使うので。
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飯田ICから中央道に乗って北上します。幸い渋滞はありません。
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懐かしい八ヶ岳の姿。もうすぐ諏訪インターです。
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諏訪ICで降りて、おぎのやに立ち寄ります。
峠の釜めし本舗 おぎのや 諏訪店 グルメ・レストラン
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この日の夕食は、蓼科の定番 峠の釜飯。別荘に戻っていただきました。
目的地の中津川には辿り着けなかったけど、中央構造線の理解を深める充実した旅になりました。栗おこわは来年以降にとっておきます。 -
ここからはおまけです。
4日目は、基本的に別荘滞在。 -
ただし、無料シャトルバスを利用して、
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40分ほどかけて別荘地を一周しました。
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別荘地内の紅葉を
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心ゆくまで堪能しました。
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5日目は横浜に帰宅します。
小仏トンネルの渋滞に巻き込まれ、15時に南京亭国立店で遅めのランチ。
国立府中IC出口にあるこの店は、20年来蓼科に通うたび気になっていましたが、やっと訪れることができました。大型の町中華チェーンです。南京亭 国立店 グルメ・レストラン
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私は中華丼 1,000円。
妻は野菜ラーメン 860円(写真はありません)。 -
手作りジャンボ餃子 480円も。
注文するとさっとすぐ出てきて、普通に美味しい。町中華のお手本です。リピートすることになりそう。
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