2017/06/17 - 2017/06/17
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beanbagさん
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待ち合わせの時間調整に入った図書館で、たまたま手にした「旅の手帖」に本イベントの広告が載っていました。4日後に蓼科の別荘に出かける用があったので、足を伸ばしても良いかなと思い立ちました。蓼科2日目は梅雨の合間(というかカラ梅雨)の雲ひとつない晴天、絶好の行楽日和です。
現代アートに馴染みがあるわけでなく、参加アーティストの名前もほとんど知りません。とりあえず現地に行けばなんとかなるだろうと、下準備もせず軽い気持ちで蓼科を出発しました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
蓼科から大町までは約90kmの道のりです。諏訪ICから中央道、長野道を走ります。
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途中、梓川SAに立ち寄ります。
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久々に眺める北アルプスの眺望です。
社会人になりたての20代中盤、毎年夏休みは栂池高原の民宿に逗留し、読書と登山で過ごしていました。 -
安曇野ICで降り、県道306号線を辿ります。以前、豊科ICと呼ばれていたのに、いつのまにか呼称が変わりました。私のカーナビは豊科ICのままです。
左に北アルプス、右手は犀川。爽快な大自然に、昨年、デンバーに向かったコロラド川沿いのドライブを思い出します。 -
予備知識が何もないので、とりあえず大町市役所に行ってみたものの、土曜日で誰もいません。通用口の当直の人に尋ねると、駅前の観光協会に行くよう案内されます。
芸術祭は6月4日から7月30日まで開催されているようです。 -
10時半に観光協会到着。景色を楽しみながらゆっくり走ったので、蓼科を出て約2時間でした。
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向かいは信濃大町駅。
信濃大町駅 駅
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インフォメーションセンターのスタッフが懇切に回り方を教えてくれます。人気作品の情報も仕入れます。
作品鑑賞パスポート2,500円を購入。個別鑑賞券は300円なので9ヶ所以上回るとお得だそうです。でも実際には、無人展示スポットもあるので、本当に元を取るなら10ヶ所以上回る必要があります。
頑張って回ります。 -
そして、このインフォメーションセンター自体が #1 原 倫太郎・原 游 「はじまりの庭」です。
以後、#作品番号 アーティスト 「作品名」の順番でご紹介します。
写真は腕が伴わないので質より量です。なので、コラージュでアップします。詳しくは現地でご確認ください。 -
なんの変哲も無いダンボールアートかと思ったら、頭上に張り巡らされた2本の糸のレール上を白いボールが音もなく行き交っています。ボールを上にあげるエレベーターも動いています。
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作品は全部で38点、大町市内各所に広く散らばっています。ある程度の作品がまとまっているエリアが5つあります。
作品番号順に、「市街地エリア」、「源流エリア」、「仁科三湖エリア」、「東山エリア(鷹狩山山頂周辺)」、「東山エリア(八坂支所周辺)」です。
まず先に東山エリアを回り、お昼に市街地エリアに戻って昼食をとり、その後郊外の北西エリアを見学することにしました。 -
最初に訪れたのが、 #33 ニコライ・ボリスキー 「Bamboo Waves」。
棚田が点在する山間部にあります。 -
ダイナミックなスケール感とパワーが伝わります。
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周辺の雄大な自然にも溶け込んでます。
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八坂公民館の敷地近くに展示されています。
駐車場が数カ所あり少し迷いましたが、一番下の駐車場に停めると歩くのが楽です。 -
公民館のテラスにこのようなものが‥。竹をねじ曲げる道具だと思います。
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山道を少し走って、次は #34 フェリーチェ・ヴァリーニ 「集落のための楕円」。
駐車場は離れた場所にあり、数百メートルですが里道を歩く必要があります。
山岳/田園ドライブとハイキング/街歩きとアートが三位一体となったイベントです。 -
遠くから見ると集落のあちこちに数十メートルも離れて点在する建物に描かれた、一見バラバラの黄色い線や縞模様が、
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ある一点から見ると、このような同心楕円に見えます。
スタッフに聞いたら、私の想像通りレーザー光線を照射して輪郭をとり、後でペンキを塗ったそうです。ペンキを塗るのは1週間もかからなかったそうな。 -
さらに鷹狩山山頂を目指します。ワインディングロードが続く山岳ドライブは大好きです。
山頂の駐車場は2つありますが、第2駐車場の方が上にあるので、その後の登山が楽です。
#32 リー・クーチェ 「風のはじまり」。 -
森の中の秘密基地のような作品です。大きな木の枝を機械を使わず手作業で編み込んでいます。力強く、それでいて自然と共生を目指した素晴らしい作品だと思います。
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次の作品に向かう前に山頂展望台に寄った方が良いと、駐車場のボランティアに教えられました。
鷹狩山展望台 名所・史跡
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展望台からは北アルプスの素晴らしい眺めが楽しめます。
蓮華岳、大天井岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳。でも今日は山の眺めはほどほどに‥。 -
人気の #30 目 「信濃大町実景舎」。作品看板を撮り忘れました。
山頂直下の空き家(廃屋?)の内部に曲面を多用した不思議な空間を作り出しています。 -
靴を脱いで消化管の内部のような空間を歩いて巡ります。窓から見える北アルプスや大町市街の借景も美しい。
2階もありますが、元々の構造を無視しているので柱や梁があらぬところに飛び出しています。 -
同じく山頂付近の #31 布施知子 「無限折りによる枯山水 鷹狩」。
1階と2階に2作品、2階がメインです。ここだけは内部撮影禁止です。 -
なので写真はHPから拝借。イメージはこの通りですが、2階全室を埋め尽くす大掛かりな作品で見応えがあります。
なお、ペットボトルのミネラルウォーター1本を無料でいただけます。山道を登って来た後なので嬉しいサプライズ。 -
昼すぎに市街地に戻って来ました。
最初に行ったのがこの店「こ○つうどん店」。インフォメーションセンターのスタッフお勧めなので行ってみました。
しかし、入るなりホールのおばさんが横柄な応対。一人なのでカウンターに通されたのは良いとして、先客の食器が片付けてありません。席に着くと人気の「大町黒部ダムカレーうどん」は売り切れだよと悪気もなく宣う。
第一印象から気分が悪かったので、これ幸いと出て来ました。2度と行くことはないでしょう。こまつ うどん店 グルメ・レストラン
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代わりの店を探して大町名店街へ。
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グルメガイドから選んだのが「ネパールレストラン ヒマラヤンシェルパ」。
ヒマラヤン シェルパ 大町店 グルメ・レストラン
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小さな店で満席。家族連れと芸術祭の観光客二人、それと地元女子高生4人組。カウンターが空いていました。
ネパール人夫婦と従業員の3人でやってるお店。南アジア人共通の人懐っこさで店主が話しかけて来ます。
店内はいわゆる「きたなシュラン」、私は抵抗ありません。夜は居酒屋みたい。 -
「ダルバート」をオーダー。ネパールの代表的家庭料理だそう。
出て来たときは綺麗に盛り付けられていたのに写真を撮り忘れ、具材をかき混ぜた後なので見苦しくなってしまいました。でもこうして食べるもの。
ご飯にかけるダルスープ(豆スープ)はおかわり自由、足りないとみて店主が持って来てくれました。2杯目を半分くらいかけてちょうど適量、余ったスープは飲み干せば良いらしい。カレーですが辛くありません。
サラダとチャイはネパール料理の定番。人形町時代に近くのネパールカレー店によく通ったので懐かしい味。
女子高生は運動部員らしく、盛大にお代わり無料のナンを注文しています。
アットホームで親切な良店でした。 -
名店街には2つの作品が展示されています。
#6 ジミー・リャオ 「私は大町でー冊の本に出逢った」。
作者は台湾の人気絵本作家。彼がデザインしたブックカバーで古本を覆い、街中に移動図書館を展開しています。本の中身が見えないので、普段読まない意外な本との出会いが生まれるという仕掛けです。 -
モダンアートかどうかはわかりませんが、なるほど可愛らしいデザインです。
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こんな風に街中図書館が商店街のあちこちにあるようです。
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#7 淺井裕介 「全ては美しく繋がり還る」は名店街のもう一つの作品。
昭和の風情が残る名店街の路面にメルヘンチックな地上絵が描かれています。 -
テーマは「水と植物」だそう。
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駅前商店街に出て、市街地エリアの残る作品を探訪します。
#3 栗山 斉 「∴ O = 1 change-and-conservation」は2棟の蔵の中に制作された作品。 -
右側の蔵には耐熱ガラスでできた容器のようなオブジェが鉄枠の中にはめられ宙づりになっています。容器内の水が白熱電球の熱によって水蒸気となって蒸発しますが、ガラス管上部に冷却装置があり、そこで氷や水となり、やがて水滴となって落下するようになっています。
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左側の蔵では、高温で熱せられた鉄板の上に水滴が不規則に滴り落ち、音を出しながら蒸発して大気中に消えて行きます。この水滴は蔵の2階に設置されたお皿状の台に乗せられた氷が溶け出して落ちているものです。氷は大町から見える北アルプスの山々をかたどったもので、3Dプリンターで制作されたシリコン型で作られているそうです。
いずれの作品も自然界の水の循環を表現しています。 -
商店街の歩道はアーケードで覆われているので、直射日光に晒されず散策できます。
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#4 ニキータ・アレクセーエフ 「ちかく・とおく・ちかく」。
作者は日本文化に造詣が深く、源氏物語などに登場する信州の伝承『帚木(ははきぎ)』を背景とし、永遠に繰り返されるのに到達できないというイメージや、儚さや脆さをテーマにしているそうです。 -
このような絵が商店街のそこここに貼られていますが、作者の意図するイメージがちょっと湧かない。
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こんな路地にも。
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#5 高橋治希 「北アルプス 高瀬川庭園」。
民家の2階の2部屋をぶち抜いて、信濃大町の高瀬川を表現した作品。流域に自生する植物をモチーフにした磁器を天井からテグスで吊るし、上流から下流に流れる様を表しています。 -
繊細な作品です。
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#8 栗林隆 「第1黒部ダム」。
表通りに面した1階と、ぐるっと1ブロック迂回して入る裏口の2階に別れています。 -
大量の土を運び込み、2階に足湯まで設けた大掛かりな装置にしては、まんまの作品。インスピレーションを感じません。終わった後、土砂をどうするのかしら?
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#9 湊茉莉 「みすずかるしなの」。
これもよくわからない作品。床下に水が流れる古民家を利用した作品だけど、作品より古民家の方に興味が湧きます。 -
市街地エリアの最後は、#10 コタケマン 「セルフ屋敷2」。
部屋、廊下、台所など家のすべての空間を、思いつくまま加工して創作で埋め尽くした作品。 -
「命の誕生」をテーマにした極彩色でおどろおどろしい作品。力作ですが、生理的にイヤだと言う人もいるのでは‥。
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車は大町商工会議所の駐車場に停めてあります。
トイレも借りました。清潔で快適です。
市街地エリアを見終わって仁科三湖エリアに向かいます。時刻は午後3時前、残り2時間強しかありません。 -
作品は木崎湖周辺に点在しています。
木崎湖 自然・景勝地
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#24 ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット 「ベールの向こうに」。
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木崎湖周辺の空き家数戸にベールをかけただけの作品。
昔、同じような作品があったような記憶が‥。 -
#35 YAMANBAガールズ 「おこひるの記憶」は終わってました。
毎週土日祝日の午後開催され、農作業の間に食べる軽食が味わえるそうです。要予約、別途料金1,500円。 -
#26 杉原信幸 「アルプスの湖舟」。
信濃木崎夏期大学と呼ばれる和風セミナーハウス(講演会場?)に展開しています。 -
木崎湖畔のお米と蚊帳を用いて、山間の湖面に映る倒立したアルプスを造形した作品だそうです。
大掛かりな作品だけど今ひとつかな。これも作品より建物の方に興味が湧きます。 -
#25 アルフレド&イザベル・アキリザン 「ウォーターフィールド(存在と不在)」。
木崎湖に浮かんだ、数艘のボートが作品。 -
一方のボートには枯れた樹木や幹や灌木、もうー方には空き家から持ち出された品々や日用品が積み込まれています。
近代化による環境破壊ヘの警鐘、過疎化の寓意を表現してるそうですが、一見するだけでストレートに伝わってきます。 -
残り1時間ちょっと、源流エリアに着きました。
大きな温泉旅館が立ち並ぶ地域。大町温泉郷 温泉
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#21 大平由香理 「山の唄」。
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鮮やかに彩色された和紙(?)でできた短いトンネル。年配者に人気があるそうです。
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#20 マーリア・ヴィルッカラ 『ACT」。
大町温泉郷にある森林劇場を舞台にした作品。 -
水や雨漏りの水音がテーマの作品。
少し散漫な感じもあるけど、舞台中心の指揮台に立つと、上から霧が噴き出す仕掛けが面白い。 -
#18 大岩オスカール 「夢の部屋」。
家具が天井から逆さに吊るされただけの作品。
この辺になると鑑賞も駆け足です。 -
#19 新津保建秀+池上高志 「不可視な都市:ロング・グッドバイ」。
雪を表現したかったようですが、塩を敷き詰めた地下空間。靴をゴム靴に履き替える必要があります。先を急ぎます。 -
まだ少し時間が残ったので、仏崎観音寺にある #15 ジェームズ・タップスコット 「Arc ZERO」を見に行きます。
-
参道にかかる太鼓橋にLED電球が並ぶ大きなリングを設置し、そこから周期的に霧が吹き出ています。
下を流れる渓流、霧に光る木漏れ日や虹が美しく、夜になるとさらに幻想的な雰囲気になるのではと思われます。 -
まだまだいけそうです。国営アルプスあづみの公園に急ぎました。
別途入園料が210円(シニア)必要ですが、パスポートのクーポンで100円引きになりました。国営アルプスあづみの公園 大町 松川地区 公園・植物園
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#23 アートプロジェクト気流部 「Sky of the Children in Omachi 2017」。
閉園間際の公園に着いたものの作品が展示されているアルプス大草原/広場は、入り口からなんと1km離れた場所です。残り20分、急ぎ足で林の中を進みます。 -
行ってみると何の事は無い、長い糸につけた大量のプロペラが広場の上空に張り巡らされているだけです。風もないのでただそれだけ。
周りに人影もなく、私が最後の見学者。少しがっかりしました。 -
それはそれとして、さすが国営公園。広さといい、施設の立派さといい、ずば抜けています。昨年のROCK IN JAPAN FES.で訪れた国営ひたち海浜公園以来、国営公園は2度目です。
空中回廊をたどって入場口に戻ります。 -
パスポートのスタンプは38作品中、23個集まりました。1日で全部回るのは難しそうです。
いわゆるまちおこしイベントの一つですが、現代アートというのがいかにも真面目で勉強熱心な長野県人らしいと思います。作品は玉石混淆ですが、来て良かったと思わせるものも数点あります。
多くの作品が空き家や廃屋を利用しています。あと、ハコモノ行政の名残も‥。別の意味で田舎町の現状が伝わってきます。
この日、大町市内の走行距離は約60km、歩数19,732歩、歩行距離13.9km。疲れました。 -
帰り道は多少渋滞です。
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午後6時半、蓼科に戻りました。
行きつけの町湯の露天風呂に1時間ほど浸かって、この日の疲れを癒しました。別荘滞在中はほぼ毎日通う町湯です。 by beanbagさん湯川温泉 温泉
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