2024/12/05 - 2024/12/05
40位(同エリア444件中)
GATさん
9月のコロン湾レックに引き続き父島レックへ。
2022年11月に引き続きの2回目の父島ですが、今回も沈船オンリーダイビングです。珊瑚たくさんの青い海、イルカ、クジラは一切ありません!
前回利用したレックダイビング可能なお店が撤退したのですが、昔そのお店で働いていた方のダイビングショップなら11月~12月上旬の閑散期に対応可能という話で、プロの方の主催で4名で父島へ。
日本人は物忘れが酷いのか、この島が戦争に巻き込まれたことも知らない方も多いと思いますので少し紹介。
太平洋戦争終盤の1944年8月にアメリカ軍はマリアナ諸島攻略を終え、日本軍は小笠原諸島の防衛強化を急いだ。
アメリカ海軍は戦略見直しの中、小笠原諸島に対する航空攻撃スカベンジャー作戦を8月4日~5日に実施。
父島も空襲を受け地上施設のほか、艦船(駆逐艦1隻撃沈、揚陸艦2隻全損、徴用船舶12隻撃沈破)、航空機も若干破壊された。
この作戦以降、硫黄島の戦いまで、攻撃を行うが上陸作戦は実施せず、周囲に機雷を敷設するなどして孤立させ終戦。
なお、1944年9月2日に後の第41代大統領パパ・ブッシュがパイロットとして参加し、対空砲火に被弾し海上に不時着、後に友軍潜水艦に救助されています。
戦後はアメリカが統治し23年後の1968年6月8日に日本に返還。
今回の旅行記は5日の2本目ダイブ終了後の第二号輸送艦へのシュノーケリングです。
旅の日程
12月3日
東京竹芝桟橋:1100発(おがさわら丸)
12月4日
父島二見港:1100着
2ボートダイビング
12月5日
3ボートダイビング
12月6日
3ボートダイビング
12月7日
2ボートダイビング
父島二見港:1500発(おがさわら丸)
12月8日
東京竹芝桟橋:1500着
費用
おがさわら丸:53,680円
宿泊費:24,000円(3泊)
ダイビング代187,000円
食費:17,890円
お土産:8,905円
計291,475円
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
第二号輸送艦
排水量1500トン・ 全長96m・1944年(昭和19年)6月25日竣工。
小笠原方面の輸送作戦に従事中の1944年(昭和19年)8月4日、米軍のスカベンジャー作戦の航空攻撃で被弾炎上し、翌5日に兄島滝ノ浦湾で擱座放棄。
終戦直後は、原形を留めていたそうですが時間の経過とともに崩壊し、現在は水面下に一部が残るのみ。黙祷の後、シュノーケル開始。
沖に停泊するボートから飛び込み、艦尾~艦首~艦尾へ移動する計画です。
まずは艦尾のスクリューへ。他の沈船が戦後のサルベージ作業でお金になるスクリューを軒並み引揚げられているのに対して、この艦だけは何故かそのまま残っています。 -
一部変形していますが、ほぼ原形を留めています。
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機械室の付近ですが機器の台座が残っていますが機器本体は見当たりません。
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プロペラシャフトを見ながら艦首方向へ移動中。
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第二号輸送艦の主機が見えてきました。
この輸送艦は艦本式ギアード・タービン1基、ボイラーはロ号艦本式水管缶(重油専焼)2基を搭載していました。 -
機械室付近の船体は上甲板はなくなっていますが、一部原形を留めています。
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頑丈に作られ原形を留めるボイラー。
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機械室より前はバラバラの船体が散乱しています。
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海底に横たわるマストかデリッククレーンの一部。
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波打ち際に打ち上げられた12.7cm高角砲へ。
2連装の砲身が半ば砂に埋もれていますが確認できます。
そして再び艦尾へ移動。 -
船体のどの部分か不明ですね...。
今回は風浪の影響で砂が舞いあがり、しかも夕日が差し込み透明度イマイチです。 -
デリッククレーンと思われますが、先端に珊瑚が付着してよく分かりません...。
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円形の物はバルブですがどの部分なんでしょう?
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ボイラー部分に戻ってきました。
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水面に顔を出すと、ボイラーも一部水面から露出しているのが分かります。
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艦尾側のボイラーを見ながら艦尾へ。
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1軸のシャフトが艦尾に伸びています。
なお、ネットで調べると、この沈船を敷設艇「猿島」としている記事がありますが猿島は弟島付近で沈没、しかも2軸なので誤りであると写真で判別できます。 -
船底とシャフトだけが残る艦尾付近。
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スクリュー部分に戻ってきました。
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さらば、第二号輸送艦。
沖に停まるボートへ戻ります。 -
3本目のポイントへ移動開始。
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この旅行記へのコメント (2)
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- aoitomoさん 2025/12/24 20:09:09
- スクリューが残っているのが凄い!
- GATさん こんばんは~
『第二号輸送艦』
終戦直後は原形を留めていたということで、
レックの沈船は時間と共に崩壊していくのですね~
しかしながら艦尾のスクリューが残っていて
しっかり確認できるのも貴重ですよね。
GATさんはレック慣れしているので、
残骸からでも何なのかが判断できるので流石です。
波打ち際に高角砲がそのまま残っているのにも驚きますね。
透明度が波のせいか弱冠悪いものの
十分に見えているので、
分かりやすいシュノーケリングですね。
aoitomo
- GATさん からの返信 2025/12/27 09:42:39
- おはようございます。
- おはようございます、aoitomoさま。
第二号輸送艦、波がありシュノーケルにはイマイチの状況でしたが、何とかコンプリートしてきました。しかも夕日が差し込み視界もイマイチ、そして船上に戻ると少し波酔い...。
お金になるスクリューは水深が浅すぎて作業船が近づけず、残置されたのかと思います。小笠原の沈船では貴重です。
シュノーケルは疲れます。しかもダイビングの休息時間に実施するので余計に疲れる(汗)
本年も多数の訪問にポチッとそしてコメントありがとうございます。小笠原の沈船の後は、沖縄レックダイビング、クロアチア一人旅と続きます。
良いお年を~。
by GAT
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