2025.4 満開の桜を訪ねて（2）～山高神代桜

2025/04/05 - 2025/04/05

2025年の満開の桜を訪ねては、日本五大桜のうち未訪問だった石戸蒲ザクラ（埼玉県北本市）を見た後、2年ぶりの山高神代桜（山梨県北杜市）です。山高神代ザクラの樹齢は1800年とも2000年ともいわれ、日本五大桜または三大巨桜の中でも断トツの古木です。桜を見にあちこち行きますが、そのたたずまいが感動できる桜としてはこの「山高神代桜」が一番だと思っています。

【過去の山高神代桜訪問】
2013.3 山梨～山高神代桜～　https://4travel.jp/travelogue/10825347
2015.4 満開の桜を訪ねて（1）～山高神代桜　https://4travel.jp/travelogue/10997500
2016.4 満開の桜を訪ねて（1）～山高神代桜　https://4travel.jp/travelogue/11127722
2017.4 満開の桜を訪ねて～山高神代桜とシャトレーゼ白州工場見学　https://4travel.jp/travelogue/11232741
2022.4 満開の桜を訪ねて山梨へ（1）～山高神代桜、わに塚の桜　https://4travel.jp/travelogue/11748137
2023.4 満開の桜を訪ねて（1）～山高神代桜　https://4travel.jp/travelogue/11821384

エリア 明野・須玉(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

石戸蒲ザクラ（埼玉県北本市）を出たのが、8時半頃でしょうか。家に帰るにはまだ早いので、2年ぶりに山高神代桜を見に行くことにしました。

石戸蒲ザクラ 花見

圏央道に乗ってすぐ、狭山PAでトイレ休憩。正解でした・・・この後、圏央道で事故渋滞。抜けるのに1時間近くかかりました。こういう時、自動運転楽ですね。

狭山パーキングエリア 道の駅

中央道は、途中、若干の渋滞ありましたが順調に進みます。途中、釈迦堂パーキングエリアで2度目のトイレ休憩。

釈迦堂パーキングエリア 道の駅

こちらからは、縄文遺跡が展示される釈迦堂遺跡博物館へ直通ですが、今日は行きません。黄色いレンギョウが綺麗ですね。

釈迦堂遺跡博物館 美術館・博物館

12時頃到着。私がいつも使っている道路は、駐車場の前以外スムーズでしたが、他のいくつかの道路は大渋滞のようでした。
駐車場には毎年見る大きなスモモの木。花粉用のようです。

こちらは、実のなる方のスモモの木です。

駐車場から少し歩きます。南アルプスの山々がきれいに見えます。

毎年、朝早い時間に来ているのですが、今日はお昼ということもあり、かなりの人です。

山高神代桜は、実相寺境内にあります。

8万本のラッパ水仙と満開の桜、南アルプスが一望できるベストスポット

本当に様々な桜が満開です。

実相寺境内で桜を見る場合は拝観料（一般500円 市民300円 中学生以下無料）がかかるようになっていました。桜の維持も大変ですので当然だと思います。

境内に入るとすぐ満開の染井吉野

続いて身延山のしだれ桜の子桜

こちらも満開です

大きく垂れ下がる枝いっぱいに淡いピンクの花をつけます

可愛らしいですね

身延山久遠寺境内にある2本のしだれ桜は、樹齢400年と伝わりますが、こちらは樹齢48年

こちらは.地涌の桜（宇宙桜）。2008年に有人宇宙システム株式会社が行った社会貢献事業「花伝説・宙へ！」によって誕生した桜です。

千年級の名桜（日本三大桜を含む）の種が若田光一宇宙飛行士とともスペースシャトルに乗り、アメリカのNASAから宇宙に旅立ちました。神代桜の種は地元武川小学校の児童により採取され、全部で118粒の種子が国際宇宙ステーション「きぼう」にて約8ヶ月間無重力の中で過ごし地球に戻りその種子を全て植えた後、2粒が発芽し、その内の1本が実相寺境内にあります。

神代桜の宇宙桜は珍しいことに、一部に6枚の花びらが見つかっています。（通常は5枚の花びら）

実相寺本堂。当初は真言宗の寺院でしたが、日蓮宗宗祖日蓮が、流罪地の佐渡国から帰還する途上、当寺に立ち寄り、日蓮宗に転宗したという説があります。

御朱印。2年前のものと変わっていました。他に御主題や切り絵付きのものなどもありました。

東北地方最大級の桜、伊佐沢の久保桜の子桜

日本三大桜の一つ岐阜県本巣市の「淡墨桜」の子桜です。本巣市の淡墨桜は、継体天皇によってお手植えされたとされ、散りぎわに淡い墨色になることからその名前がつきました。エドヒガンザクラという種の古木で推定樹齢は1500余年と古く、国の天然記念物に指定されています。
奥には、臥龍桜（岐阜県高山市）の子桜も見えます。

實相寺には、平成11年4月に植栽されましたが、見事な大木となっています。

日本三大桜の一つ福島県三春町の「滝桜」の子桜です。三春町にある滝桜は、推定樹齢1000年を超え、四方に広げた枝から薄紅の花が流れ落ちる滝のように咲き匂うことから、その名前がつきました。

ベニシダレザクラという種の古木で国の天然記念物に指定されています。實相寺にある子桜は、平成12年に譲り受けて実相寺に植樹されています。

いよいよ境内奥の山高神代桜と再会です。

樹齢は1800年とも2000年ともいわれおり、根回り11.8ｍは日本一です。

根回り11.8ｍ(大正11年には13.5ｍ)の太い幹ですが、昭和34年の台風7号の暴風で折れてしまったため、途中から上がありません。

山高神代桜 花見

種はエドヒガンで、日本最古の桜として知られます。

ヤマトタケルノミコトがお手植えされたと伝えられ、神代の時代からある事から「神代桜」と呼ばれています。

老木ながらもその力強い姿は生命力にあふれ毎年美しい花を見せてくれます。

鎌倉時代には日蓮聖人が樹勢回復を祈願されたと伝えられおり「妙法桜」とも呼ばれています。

ラッパ水仙と満開の桜、南アルプスを見ながら境内を出ます。

境内外からも山高神代桜を見ることができます。こちらは無料です。

歳月を重ねるにつれ樹勢は衰え、昭和23年には「3年以内に枯死」との余命宣告まで受けていました。

その後、この神代桜を守るために再生プロジェクトが立ち上げられ、土壌の入れ替えや環境の整備が行われ見事に再生しました。

神代桜と南アルプス

2000年もの間、毎年花を咲かせ続けてきただけあり、パワーを感じます。今年も山高神代桜に会うことができたことに感謝。