温暖化で開花時期が早まる甲府盆地のお花見2023

2023/04/05 - 2023/04/05

今年の異常な暑さを予告するように春の花の時期が早かった2023年春のお花見記録です。日本三大桜の山高神代桜はだいたい4月のはじめに満開になるのですが、今年は一週間程度早かったようで、訪れた時期には散り始めでした。夏の暑さもこれから毎年続きそうで、来年からは花見の時期も考えないといけないかもなあと暢気なことを考えながらようやく半年後にまとめた記録です。写真多めに残したので、退屈ならすっとばしてみていただければ幸いです。

エリア 明野・須玉(山梨)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

春はいつもの花見ルートからちょっと歩いてみると素敵な景色に出会えたりします。グーグルアースだけじゃわからない。この季節だけの花景色の広がる甲府盆地。

お昼前に都内から出発。まだ空いている談合坂サービスエリアで昼食。

EXPASA談合坂 下り 駅

餃子のセットを頼んだら、ごはんまでついてきてしまった。炭水化物祭りに。
これは歩かないと。

釈迦堂パーキングエリアの展望台から南アルプス。薄曇りですが、甲府盆地の向こうに壁にようにそそり立つ北岳などの高峰。

釈迦堂パーキングエリア 道の駅

これも花桃かな。斜面のレンギョウはすこし終わりかけ

パーキングエリアの後ろの斜面を登ったところに釈迦堂遺跡博物館

釈迦堂遺跡博物館 美術館・博物館

博物館前の花の木たちが満開です。花桃中心で色も鮮やか

ピンクの花桃

高台にあるので、花越しに南アルプスの眺めもよい

隣接する農家の桃畑。こちらは観賞用の花桃が中心。いつもは観光客用に開放しているのですが、このときは入れませんでした。

新緑と花桃

花桃越しの山と別の農家さんが育てている花畑の案内の看板があって誘われてみることに

道案内にそっていくと周囲には果実の桃畑も広がります。道といっても畑の中の通路を通っていく感じ。なんだかここ通っていいのと言っている人たちもいて少々不安ですが。

果実用の桃の花は薄いピンクで低く刈り揃えられているので桃色の絨毯です。

このあたりから盆地にむけてこの時期はいっせいに桃畑の花の絨毯でピンクに染まります。

桃以外の果実の畑もあって色とりどり

案内された畑に来てみるとあらきれい。
果実の桃の木の下に菜の花の黄色い絨毯。

薄日がさすとさらに色鮮やか。

案内につられてきた観光の人もいますが、人は少なめ。

菜の花畑の間に通路。

畑の境界には花桃の並木がきれいに咲きそろっています。

こちらは果実用ではありませんが、一層花の色があざやか。

これだけきれいだったら見てもらいたくなるのもわかります。

農家は普通、畑に人が入るのは嫌がるものですが、ここは果実の木もありますが、花の庭のような感じなんでしょうか。

ちなみに無料です。これだけ花を咲かせるにはけっこう肥料もいるだろうな。

桃と菜の花の組み合わせは甲斐国分寺のあたりでもみられます。

黄色とピンクと空の青、山の緑。絵具使いまくりの絵のよう。ゴッホとか来たら喜んだろうな。

こちらに小屋がありますが、ご主人はいらっしゃいませんでした。
ありがたく鑑賞させていただきました。

パーキングエリアからはちょっと歩きます。最初あまり道にも思えないような畑の中を通るので不安になりますが。まさに桃源郷。

パーキングエリアには来た時とは別の道を通ってみます。ちゃんとつくのかな。周囲の桃畑を眺めながら。

なんとかもどってきましたよ。ここは釈迦堂遺跡博物館の隣の畑。さっきの畑と所有者は同じようです。

花桃が満開ですが、ソメイヨシノはすでに葉桜になりかかり。このあたりでは関東平野あたりと桜と桃の開花期が逆転しています。

例年だともうすこりレンギョウの花が多く残っているのですが、今年はというか近年は花の開花期がどんどん早まってますね。

寄り道しましたが、次は実相寺。ぱっとみ満開ですが、やや散り始め。

山高神代桜 花見

山門

前庭の水仙は結構長持ちするのね。回りの桜はすでに緑が入り始めた様子。

神代桜はこの向こう。

薄曇りになっていますが、甲斐駒ヶ岳は姿を見せてくれました。

以前はこの時期なら向こうの桜がきれいに満開でしたが、やっぱり開花が早かったようです。

神代桜は日本三大桜のひとつですが、日本国内のいろいろな桜の銘木の子孫がこちらで見られます。

三春の桜や淡墨桜、身延山久遠寺の桜など。

こちらは神代桜の種を宇宙にもっていって持ち帰った宇宙桜。年々成長して大きくなってます。

右にちょっと見えるのが身延山久遠寺の枝垂れ桜の子孫。桜といってもソメイヨシノ以外のものが多いので咲く時期はそれぞれすこしずつ違います。

こちらが本堂

そして神代桜

いろいろな自然災害で痛めつけられていますが、残りの枝はいまもたくさん花を咲かせます。花は散り始め。

残りの枝はしっかり支えられていますが。

遠目にはまだ花がたくさん。周囲の桜はこの桜の種から育ったこどもたちでみな大きくなっています。

裏側からみる境内

ユキヤナギの花

日本原産で庭木でよく見ますが自生種は絶滅危惧植物だとか。

甲斐駒ヶ岳に雲がかかってきました。

本堂の回りの桜、散り始めのためかいつもより人が少ない。

木によっては今が満開ですけどね。

神代桜の幹。どこまでが生きているのか植物は不思議。根から水があがれば花は咲く。

もう一回回ってみます。いつもだいたい境内二周。

前庭にもう一度。

お寺の周囲の畑はまだ土のまま

実相寺からすこし奥にのぼっていくとここにも大きな一本桜があります。

なかなかの眺めですが、この時期ほかの桜も多いのであまり注目はされていない。

神代桜は満開過ぎてしまいましたが、そこから少し行ったところに眞原の開拓地に植えられた桜並木がすこし遅れて満開を迎えます。行ってみると期待以上の花の咲き様でした。

眞原桜並木 花見

もう少し天気が晴れたらよかったのだけど贅沢は言いますまい。

桜並木の周囲の農地も観光用に花を栽培しているところが増えました。山側には枝垂れ桜の畑。

この時期臨時駐車場ができてます。並木道は車道ですが、抜ける車は少ないので歩きの散策もそれほどこわくない。

桜並木からはさらに甲斐駒ヶ岳が近くに望めます。

この時間帯は逆光線になっていますが、薄雲のフィルターでいい具合に。

周囲の畑が斜めに見えるのは右に向かって本当に緩斜面なんです。いつも水平にとるのがへたくそなんですが。ここは広い河岸段丘の地形。

フェンスの緑がちょっと邪魔

桜の向こうは鳳凰三山

並木の桜はほぼソメイヨシノなので環境が一緒なら開花は一斉。
桜界のストームトルーパー、クローンですからね。

並木の横の畑。

観賞用の花も植えられています。

隣の畑の枝垂れ桜

結局駐車場から行ったり来たりで並木道を一往復しました。意外と歩けるものですね。

iphoneの新機能だったアクションモードで撮ってみました。ジンバル使用したようにとれる。ちょっと手がつかれる。

満開のソメイヨシノは花の密度がすごい。

レンギョウもこのあたりはちょうど満開ちょっとすぎ。

並木の端のほうはさらに人影まばら。

だいぶ日も傾いてきました。
もう一か所よりたいので東京方向に戻ります。

なんとか日暮れまでに間に合ったわに塚の桜。

わに塚のサクラ 花見

だいぶ葉もでてきています。

見事な枝ぶりは変わらず。根本の水仙はだいぶ減ったかな。

この桜もやはり開花時期は早まっているようで、いつもならもう少しやっているライトアップも終わりになりました。

まあ年に一度見られましたので満足

この日は遠い八ヶ岳も一緒に。

遠目にはまだまだみられる咲き具合ではないですか。

花の咲く時期が枝の方向ですこしずれているようでこちら側はまだ葉が少ない

いつもながら隣の高圧線が邪魔。

周囲は広い畑ですが。

山があるので日没が早い。

反対側から眺めたら

駐車場に戻ります。

この水仙はきれいに咲きそろってました。

花の枝のあいだから富士山が高圧線の鉄塔越しに見えます。

すぐ近くの武田八幡宮。

武田八幡宮 寺・神社・教会

後ろが本殿。いつも夕方だからか人が少ない。

武田八幡宮 寺・神社・教会

参道横の花桃がこのあたりも満開。

武田八幡宮 寺・神社・教会

帰りに温泉でもと思い、大村先生の美術館と併設の温泉に寄ってみますが。

武田八幡宮 寺・神社・教会

残念、この日は定休日でした。

武田乃郷 白山温泉 温泉

帰りも釈迦堂パーキングエリアの上り線に立ち寄り。向こう側が行きに泊まった下り線。

釈迦堂パーキングエリア 道の駅

フルーツ入りのソフトをいただいた。まだちょっと寒いけどね。

この日の夕食はとんかつ。あるった分のカロリーはまた取り戻してしまったな。