2020.4 一宮巡詣～駿河・浅間大社と狩宿の下馬桜

2020/04/12 - 2020/04/12

ここ数年は、ほぼ毎年見に行っている山梨県北杜市の山高神代桜。樹齢2,000年。日本最古、最大級を誇る桜と言われています。昨年は、樹齢1,500余年、樹高約16ｍ、幹囲は約10ｍの巨桜、岐阜県本巣市にある根尾谷淡墨桜を見てきました。今年は、残る日本三大桜の1つ福島県田村郡三春町にある三春滝桜を見に行こうと楽しみにしていましたが、新型コロナの影響もあり断念。
上記の日本三大桜には埼玉県北本市にある石戸蒲桜。静岡県富士宮市にある狩宿下馬桜を加えたものが、日本五大桜といわれており、地元の狩宿下馬桜を早朝見てきました。帰りには駿河国の一宮「浅間大社」に参拝してきました。
【日本三大桜（三春滝桜は未訪問）の旅行記】
2013.3 山梨～山高神代桜～
https://4travel.jp/travelogue/10825347
2015.4 満開の桜を訪ねて（1）～山高神代桜
https://4travel.jp/travelogue/10997500
2016.4 満開の桜を訪ねて（1）～山高神代桜
https://4travel.jp/travelogue/11127722
2017.4 満開の桜を訪ねて～山高神代桜とシャトレーゼ白州工場見学
https://4travel.jp/travelogue/11232741
2019.4 満開の桜を訪ねて～尾谷淡墨桜と谷汲山華厳寺
https://4travel.jp/travelogue/11477990
【浅間神社巡詣の旅行記】
一宮巡詣～駿河と浅間神社①
https://4travel.jp/travelogue/10843468
一宮巡詣～甲斐と浅間神社②
https://4travel.jp/travelogue/10908109
浅間神社巡詣③～東京
https://4travel.jp/travelogue/11218649
浅間神社巡詣④～その他
https://4travel.jp/travelogue/10926571

エリア 富士宮(静岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

新東名新冨士ICから西富士道路、国道139号を北上、途中から県道75号に入り白糸の滝の手前に狩宿の下馬桜はあります。途中看板もありわかりやすいと思います。
自宅からは約４０分、８時ごろに到着です。

満開、見頃を迎えています。近くで売店の準備をされている方たち以外は、誰もおらず桜を見ているのは私一人だけ・・・

狩宿の下馬桜 花見

桜の回りをゆっくりと一周回ってみました。

1193年に源頼朝が富士の巻狩りを行った際、本陣が置かれた狩宿の本陣門前で、源頼朝が馬から降りた所だと言われる狩宿の下馬桜。この桜の木に馬をつなぎ留めていたと伝えられることから「駒止めの桜」とも呼ばれています。

日本最古級のヤマザクラであり、正式な和名は「赤芽白花山桜」といいます。咲き始めは淡いピンクで徐々に白色に変わっていくそうです。
山桜の中では最古のものということで、日本五大桜では唯一特別天然記念物に指定されています。

薄紅色の若葉と可憐な白花が美しい。

雲がなければこの方向に富士山が見えるのですが・・・

私以外誰もいない贅沢な空間を満喫します。

山高神代桜や尾谷淡墨桜と比べると小さく感じますが、かつては幹囲は8.48m、枝張は東西21.81m・南北16.33mと堂々とした巨木だったようです。度重なる台風の影響で弱っており現在の大きさになっています。

江戸幕府第15代将軍の徳川慶喜は「あわれその駒のみならず見る人の 心をつなぐ山桜かな」と歌を詠んでいます。

車が２～３台来ましたので去ることにしました。

まだまだ時間も早いので近くの白糸の滝に行ってみました。

世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成要素のひとつとなっており、観光案内コーナーがあります。

こちら白糸の滝には、小学校の遠足など子供の頃には、何度か来ていますが、最後に来てから40年以上経過しており、お洒落な雰囲気に様変わりしています。

白糸ガーデン グルメ・レストラン

仙元大神の石碑が建っていました。戦国時代末から江戸時代初め、長谷川角行が人穴に籠もり、修験とは異なる仙元大日神を信仰する教えを説きました。それが、江戸を中心に広がり、江戸時代中期には富士講へと発展して富士登山は急激に増えていったそうです。この横あたりに「音止の滝」があるはずですが、現在は展望スペースを工事しており、音止の滝を見ることができなくなっていました。

途中の展望スペースからの「白糸の滝」です。

長い階段を下って行くとだんだん空気がひんやりと冷たくなるのを感じます。
階段を降りたところにも展望スペースがあり、近くで滝を見ることができます。

この滝は、富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層である新富士火山層と下部の水を通さない地層である古富士火山層の境の絶壁から湧き出しています。

滝見橋という橋を渡ると滝壺の近くまで行くことができます。
こちらも源頼朝が富士の巻狩りの際に滝に立ち寄り、「この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝」と和歌を詠んだという伝承が残ります。

白糸の滝 自然・景勝地

来た道と別の急な階段を昇っていくと上にも展望場。幾筋にも流れ落ちる滝の水と周辺の木々の緑、エメラルドグリーンの滝壺の美しい景色が見えました。

展望場の上の駐車場（ここは現在、閉鎖されているようです）の桜は満開でした。

白糸の滝からまっすぐ県道75号を降り、浅間大社に参拝。
こちらも世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成要素のひとつです。
楼門は修復工事中でした。

楼門前の石段上にある石は鉾立石といい、明治初年まで行われていた山宮御神幸の際、神鉾を休め奉った所だそうです。

駿河国一宮である浅間大社の主祭神は「木花之佐久夜毘売命」。富士山八合目以上を御神体として管理しています。
なお、本宮社殿は、慶長９年（1604）徳川家康が奉賽のために造営したものです。

富士山本宮浅間大社 寺・神社・教会

境内の東側に、富士山の湧水が涌く「湧玉池」があります。

富士山本宮浅間大社 寺・神社・教会

５月５日に勇壮な神事流鏑馬式が執り行われる桜の馬場の桜は、見頃を終えており、閑散としています。

少し残っていた桜を撮影。
このまま午前中のうちに自宅に戻りましたが、午後からはかなり激しく雨が降り出してきました。