中津市は大分県の北西部または福岡県との県境に位置しており、大分県と福岡県にまたがる周防灘地域の中心市としての役割を担っています。複数の都市部や空港、日本有数の温泉地、湯布院や別府へのアクセスも抜群でとなっています。<br />　また、中津市は「はも料理」や「中津からあげ」などご当地料理、福沢諭吉の故郷、日本新三景に選ばれている耶馬渓などの魅力があります。色々な視点で楽しめるのがポイントです。中津駅から中津駅から徒歩で2～3時間あれば観光できたす。この事から美しい自然と豊富な食、福澤諭吉に代表される歴史と文化が残る、まさしく「まち」と「いなか」が調和した良いとこ取りの場所となっています。<br />　今回は中津城、福沢諭吉旧居福沢記念館、道の駅耶馬トピアなどを訪問して、別府以来の大分を満喫する事が出来ました！次は梨の栽培が有名な日田市か温泉都市である湯布市に行きたいです。<br />　最後になりますが、私の旅行記を見て中津市に行きたいと思ったきっかけ及び中津市に旅行に行く時の参考となれば幸いです。中津市の旅行が皆様にとって忘れられない思い出になります事を心よりお祈り申し上げます。<br />　参考資料<br />・中津市企業情報提供サイト<br />・中津市<br />・近代日本人の肖像<br />・中高生のための幕末・明治の歴史辞典<br />・日本一のおんせん県おおいた<br />・大分ジャーニー<br />・ホームメイト<br />・たびらい<br />・旬旅<br />・刀剣ワールド<br />・中津市歴史博物館<br />・旅コラム

旅行体験記2025～中津～別府以来の大分、唐揚げのグルメ、福沢諭吉の故郷でグルメ歴史絶景旅。

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2025/01/16 - 2025/01/16

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エリア

耶馬溪・中津・玖珠(大分)

　中津市に到着!別府以来の大分。列車を降りると、駅名標に福沢諭吉のイラストがあったので、中津にきた実感が強くなりました。

中津駅 (大分県) 駅
　中津駅前にあるミニ洞門広場。
　ミニ洞門広場は夜になるとイルミネーションも施されています。

中津駅 (大分県) 駅
　中津駅を降りて見えたのは福沢諭吉の銅像。
　福沢諭吉は明治の代表的な啓蒙思想家または教育家であり、父は中津藩士でありました。父の死後は中津に戻り、下駄作りなどの内職をして貧しい家計を支えました。『学問のすすめ』(1872)、『文明論之概略』(1875)など多数の著作を発表しました。19歳で長崎に出て蘭学と砲術を学んだ後は、大阪の蘭学者である医師の緒方洪庵（おがたこうあん）の適塾（てきじゅく）で学びました。
　中津にようこそと言っているような雰囲気がありました。

福沢諭吉像名所・史跡
　中津駅から歩いて大江医家史料館に行きました。
　大江医家史料館は有名な『解体新書』をはじめとした豊富な蘭学・医学関係史料を常時展示しており、大江医家の旧宅と史料を中心に中津の医学・蘭学の流れがわかる史料館であります。開館時間は9時から17時まで（入館は16時30分まで）、休館日は毎週月曜日（祝祭の場合は翌日）、年末年始（12月29日から1月3日まで）となっています。
　中津藩は学問が非常に盛んな地域でありました。慶応義塾を創設した福沢諭吉を初めとし、江戸の中津藩で翻訳書「解体新書」を刊行した前野良沢、日本初の歯科医である小幡英之助などの偉人を輩出しています。館内の展示を紹介します。

大江医家史料館美術館・博物館
　まずは中津における種痘の実施に関する展示。
　中津市は江戸時代に天然痘の治療法の研究がなされていました。中津藩の10人の医師たちは子どもを連れて長崎に行き、天然痘のワクチンを接種して中津に持ち帰り全国に先駆け種痘を実施しました。

大江医家史料館美術館・博物館

　次は心臓拍動の謎を解明した田原淳博士の展示。
　田原淳博士は哺乳動物の心臓から得た莫大な数の連続パラフィン切片を顕微鏡観察し、心房と心室を結ぶ筋束を発見した功績で知られています。この発見によって、心電図の解読やペースメーカーの開発に繋がっていきました。

大江医家史料館美術館・博物館
　その後は豊国畜産ぶんごや本店を訪問しました。
　豊国畜産ぶんごや本店は創業46年の精肉店であり、第六回からあげグランプリ西日本醤油ダレ部門最高金賞受賞した経歴があります。営業時間は8：30～19：00（揚げ物は9：00～）、定休日は日曜日となっています。
　一番人気は「骨なしからあげ」であり、経験豊富な肉職人が、鮮度の高い耶馬溪産の朝びき若鶏を材料にしています。

豊国畜産ぶんごや本店グルメ・レストラン
　豚皮が気になったので、購入してみました。
　豚皮はコラーゲンたっぷりで美容にも良く、中津～北九州近辺では良く食べられています。サンリブ駅前店の精肉店でもよく売られています。
　前にケンミンSHOWで紹介されていました。

豊国畜産ぶんごや本店グルメ・レストラン
　その後は福沢諭吉旧居記念館を訪問しました。

福澤諭吉旧居記念館名所・史跡
　まずは福沢諭吉旧居。
　福沢諭吉旧居は中津藩の下級武士として生まれた福澤諭吉が江戸に発つまで数回帰郷して住いした家であります。最初に住んだ家は、福沢諭吉の父が大阪に赴任するまえに住んでいた小さな家でした。建物は残っていませんが、宅跡として整備され見学することができます。
　当時の武士の暮らしぶりを伝えわります。

福澤諭吉旧居記念館名所・史跡

　旧居は縦地割りの南寄りにして木造草葺き平屋建ての母屋で、６畳２間と８畳・４畳半を中心として構成されています。自ら改造し勉学に励んだ土蔵も当時のまま現存されており、福沢諭吉の人生の原点を学ぶ事が出来ます。

福澤諭吉旧居記念館名所・史跡
　次は福沢記念館に行きました。　　
　福沢記念館は福澤諭吉の遺品・遺墨・書籍などの福澤諭吉関連の資料を展示している記念館です。館内は1階は時系列の福澤諭吉の一生をたどり、2階は福澤諭吉の様々な側面にスポットを当てる展示となっています。
　日本銀行から贈られた1万円札があります。

福澤諭吉旧居記念館名所・史跡
　次は諭吉コルリに行きました。
　諭吉コルリは福澤旧居レストハウスにあり、カレーが食べ放題のお店です。実は日本に初めてカレーを紹介したのは福澤諭吉であり、諭吉コルリのコルリは万延元年（1860）に「Curry」を「コルリ」と紹介した事から由来します。
　諭吉コルリのカレーの隠し味には中津の老舗『むろや醤油』さんの商品が使用されています。また、購入する事も出来ます。

福澤茶屋お土産屋・直売所・特産品
　諭吉コルリの店内には福沢諭吉にちなんだお土産がずらり。見ているだけでも楽しくなります!その中でお札せんべいについて紹介します!
　お札せんべいは卵をふんだんに使用しており、ユーモアのあって長く愛されている大分銘菓です。中津にお土産にお勧めです！

福澤茶屋お土産屋・直売所・特産品
　お昼ごはんはまだ早いので、カレーではなく唐揚げにしました。
　中津市で唐揚げが有名なのは諸説ありますが、一例としては、「以前中津にたくさんの養鶏場があり鶏肉の入手が容易だった」「旧満州からの引揚者が中国での食べ方を再現した」「お惣菜店が揚げたてを提供したことが評判となり類似の店が増えた」などが挙げられます。
　本場の唐揚げはめちゃくちゃ美味しかったです！

諭吉コルリグルメ・レストラン

　中津唐揚げを食べた後は中津城公園に行きました。
　中津城公園は中津城本丸跡を中心とし、園内には中津城の復元天守と共に中津大神宮や城井神社等の複数神社が併設されて鎮座している公園です。
　中津城公園のスポットを紹介します。

中津城公園公園・植物園
　まずは黒田官兵衛資料館に行きました。
　黒田官兵衛資料館は大河ドラマを記念して作られ、天守閣のたもとにあるスポットです。営業時間は9時～17時、休館日は無休です。

黒田官兵衛資料館名所・史跡
　黒田官兵衛は攻城戦で相手の食糧補給手段を絶つ「兵糧攻め」や備中高松城（現在の岡山県）を浮城にした「水攻め」など戦術に長けた武将であり、加藤清正、藤堂高虎と共に「三大築城名手」と称される築城の名手でありました。織田信長が本能寺の変で明智光秀に打たれた後、豊臣秀吉に「中国大返し」を促して毛利氏との講和を進言しました。その結果、「山崎の戦い」で明智軍を討伐しました。

黒田官兵衛資料館名所・史跡
　次は中津城。
　中津城は福岡県と県境にある中津川の河口沿いに位置しており、九州で最古の近世城郭です。城郭の形が扇の形をしているため、「扇城」とも呼ばれています。高松城、今治城とともに日本三大水城の１つとなっています。
　築城のきっかけは黒田孝高（官兵衛）が秀吉から豊前国（ぶぜんのくに）を与えられた事からです。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡
　現在の中津城の天守閣は昭和39年（1964）に建築されたもので、高さ23メートル・5階5層の天守閣と、2階2層の櫓から構成されています。また、徳川家康本人による書をはじめ、長篠の戦で使用された馬具などを見学することができる資料館としての役割を担っています。
　甲冑がお出迎えしている雰囲気が漂っています。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡

　中津城の天守閣にある中津城の模型。

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡
　中津城の天守閣から眺めた中津市市街地。御殿様になった気分で楽しめます!

中津城(奥平家歴史資料館) 名所・史跡
　中津城の後は中津大神宮を訪問しました。
　中津大神宮は中津城趾の公園地内にあり、『豊前の国のお伊勢様』として親しまれています。夏の時季には、中津を代表するお祭りのひとつである中津祇園祭が開催されます。
　中津祇園祭は疫病退散と無病息災の祈願を目的に、毎年7月20日過ぎの金曜日から日曜日の3日間開催される10万石の城下町中津を代表する祭であります。神社境内では、高さ約4～5メートルの祇園車を勇壮に走らせます。

中津大神宮寺・神社・教会
　中津大神宮の後は中津市歴史博物館を訪問しました。
　中津市歴史博物館は中津の古代～近世にかけての常設展示や様々な企画を行う企画展示を行っており、九州最古の近世城郭である中津城の石垣が館内から観賞するために石垣側の壁が総ガラス張りの構造の博物館です。中津城や福澤旧居など城下町観光に便利なレンタサイクルがあります。
　営業時間は9:00～17:00（最終入館～16:30）、休日は月曜 ※祝日の場合は営業、翌日休みとなっています。プレイスタジオでは昭和の台所が再現されており、おもちゃで遊べます。

中津市歴史博物館美術館・博物館
　中津市歴史博物館のお祭りギャラリー。
　お祭りギャラリーは中津祇園や鶴市傘鉾神事をはじめ、中津の祭りを紹介するコーナーです。神輿は見応えがあります！

中津市歴史博物館美術館・博物館
　中津市歴史博物館の展示は地域の歴史をテーマにした展示室1、企画展を行う展示室2、山・川・海の生業に関わる道具を中心に展示している展示室3から構成されています。
　中央の展示室には、中津市内で発掘された旧石器時代から近代までの歴史を紹介されています。

中津市歴史博物館美術館・博物館
　中津市歴史博物館の後は中津駅からバスを使って、耶馬渓に行きました。
　耶馬渓は2016年には日本新三景選定100周年を迎え、秋の紅葉シーズンになると毎年多くの観光客が訪れる大分県を代表する有名な景勝地であります。近くには数々の文化財など歴史に触れられるスポットも多く点在しています。
　自然によって生み出された個性があふれる奇岩と、清流が流れる渓谷が連続しています。
　お昼の時間になったので、農家レストラン洞門パティオに行きました。
　農家レストラン洞門パティオは地元のお米や新鮮野菜など素材にこだわり、旬の味を手作りで提供しているバイキングレストランです。バイキングの値段は大人（中学生以上）：1,500円、シルバー（65歳以上）：1,250円、小学生：950円
幼児（4歳以上）：500円、3歳以下：無料となっています。
　日本一長い石橋”として有名な耶馬渓橋（オランダ橋）のすぐ横にあります。

農家レストラン洞門パティオグルメ・レストラン
　農家レストラン洞門パティオの営業時間は11：00～16：00（受付最終15：00）、定休日は火曜日（祝日のときは水曜日）、年末年始となっています。また、農家レストラン洞門パティオは大分県が推進する生涯健康県おおいた21推進協議会の『栄養・食生活』部門で、健康応援団事業所として認定されています。
　農家レストラン洞門パティオのバイキングのメニューは地元野菜を使った健康的な惣菜が多く、耶馬溪の名物であるからし椎茸や、そばサラダ、雑穀米のオムライス、お好み焼き、サバの味噌煮、中津名物のからあげなどの料理が種類豊富に並んでいます。どれもめちゃくちゃ美味しそうです！

農家レストラン洞門パティオグルメ・レストラン
　また、野菜を使ったメニューだけではなくデザートもあります。年齢を問わず満足できるバイキングレストランとなっています。

農家レストラン洞門パティオグルメ・レストラン

　バイキング1回目はそばサラダ、サバの味噌煮、チャーハン、大根の煮物、ペペロンチーノ、煮卵にしました。特にそばサラダは大分特産のかぼすのドレッシングをかけると、更に美味しさが引き立ちました！

農家レストラン洞門パティオグルメ・レストラン
　2回目は酢豚、中津唐揚げ、からし椎茸、そばサラダ、白菜の和え物にしました。特にからし椎茸が印象に印象に残りました。椎茸と辛子の相性が抜群です！ご飯のお供にしてみたいです。実は大分県は乾しいたけ"生産量日本一であり、県市全域に生産者がいます。中津の唐揚げも最高でした！
　少し食べすぎてしまいましたが、地産地消にごたわりがありめちゃくちゃ美味しかったです！農家レストラン洞門パティオの皆様、美味しい料理をありがとうございました！

農家レストラン洞門パティオグルメ・レストラン
　農家レストラン洞門パティオには直売所が併設されています。その中で菊芋に興味を持ちました。
　菊芋は江戸時代末期には家畜の飼料としてすでに輸入されており、第二次世界大戦中には食用として持ち込まれるようになり定着したとされる野菜です。収穫時期は、11～3月頃まででとなっています。お勧めの食べ方はきんぴら、サラダがあります。

農家レストラン洞門パティオグルメ・レストラン
　その後はバスを使って、道の駅耶馬トピアに行きました。
　道の駅耶馬トピアは国道500号沿いの史跡「青の洞門」と「羅漢寺」の中間にあり、自然の中で育てられたそばのみを使った食事、そば打体験、そば加工品の販売等を行っている地域です。
　2024年3月から、電動自転車のレンタルが開始されました。中津市のドライブにもいかがでしょうか。

道の駅耶馬トピア道の駅
　中にある耶馬渓風物館を訪問しました。
　耶馬渓風物館は耶馬渓の歴史と文化を紹介し、道の駅耶馬トピア内にある展示館です。写真や動画を用いて、やばけい遊覧～大地に描いた山水絵巻の道をゆく～」の構成文化財や、ストーリーを体感できる観光ルートご紹介しています。
　営業時間は9～17時、定休日は年末年始となっています。

日本遺産センター耶馬渓風物館美術館・博物館
　館内には洞門掘削工事について資料や「石造地蔵菩薩」や、「羅漢寺」について貴重な資料などが展示されています。風物館で耶馬渓の歴史について学んだ後に実際にへ耶馬渓を訪れてみるとまた一味違った視点で観光名所を楽しめるのがポイントです。

日本遺産センター耶馬渓風物館美術館・博物館
　道の駅耶馬トピアで販売されている大分県産さつまいも甘太くん。
　甘太くんは大分のブランドさつまいもであり、さつまいも栽培に適した自然豊かな環境がある臼杵市と豊後大野市の丘陵地帯を中心に生産が行われています。大分県で栽培された「紅はるか」という品種のさつまいもを長期間貯蔵することで、一般的なさつまいもに比べて比較するとスイーツのような甘さを生み出します。
　誕生のきっかけは大分県産べにはるかをブランド化するため、大分県と農協が連携して2005年から試験栽培が始まった事からです。お勧めの食べ方は焼き芋はもちろん、スープや天ぷらとしても美味しく頂けます。

道の駅耶馬トピア道の駅
　甘いスイーツが食べたくなったので、そばん子ソフトを食べました。
　そばん子ソフトはバニラソフトに耶馬渓産のそば粉をたっぷりまぶしたスイーツであります。そば粉の香ばしさと、バニラのすっきりした甘みの絶妙なハーモニーが美味しさを引き出しています。バニラソフトの下には、コーンフレークがぎっしり詰まっています。
　やみつきになる味わいなので、いかがでしょうか。

道の駅耶馬トピア道の駅
　その後はさくら温泉に行きました。
　さくら温泉は大分県中津市にある日帰り入浴施設であり、鎮静効果のある「寝転び湯」・和のテイストを楽しめる「檜風呂」・汗を流してさっぱり出来る「サウナ」などの様々な癒しを用意されています。
　旅の後は温泉は気持ちよくて、癒されました！

さくら温泉名所・史跡
　帰りは特急ソニックを使いました。
　特急ソニックは福岡県博多・小倉～大分県別府・大分・佐伯を走行する鹿児島本線・日豊本線の特急列車であり、白い885系とブルーメタリックの883系に分類されています。車両はスピードと乗り心地を両立させるために曲がる時にかかる遠心力を軽減しています。
　デザイン性の高い客室装備はブルネル賞など名誉ある賞に受賞した経歴があります。中津の旅行最高でした！

特急ソニック (883系 885系）乗り物