2023/12/28 - 2024/01/06
2818位(同エリア4071件中)
RiEさん
旅行3日目(12月30日)、後編。
傘が要らない程度の小雨が降ったり止んだりするなか、これ以上雨が強まらないことを願いながら“グラバー園”の続きを見学する。
1868年頃にこの地に建てられた木造に外壁を石造した旧リンガー邸を見学してから、教会を思わせるような外観を持つ旧スチイル記念学校を見て、現存する日本最古の木造洋風建築で1863年に建てられたグラバー邸の採光と通風を意識した半円形の美しい建物を鑑賞し、かつての異国情緒あふれる長崎の美しい街を想像した。
長崎伝統芸能館では長崎くんちの祭りの音色を効きながら奉納される曳物・傘鉾・担ぎ物を見て華やかな祭りに思いを馳せ、開国とともに歩んだ頃の長崎をじっくり体感した1日になった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旧リンガー住宅手前に建っているのは【フリーメイソン・ロッジ(集会所)の門柱】。
フリーメイソンの長崎ロッジは1885年に発足したものの、実はトーマス・グラバーもフレデリック・リンガーもフリーメイソンに加入した痕跡はないらしい。
かつて長崎のフリーメイソンメンバーが住んでいた洋風建築が戦後に取り壊された際に表の門柱だけが保存され、旧グラバー住宅と旧リンガー住宅の間にあるテニスコート跡に移されたのがキッカケで、1971年にグラバー園の整備が始まると門柱は旧リンガー住宅の真横に移されて、現在に至る…という縁もゆかりもない遺構だった。グラバー園 名所・史跡
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木造及び石造の平屋建てをした【旧リンガー住宅】は1868年にこの地に建築され、明治から昭和にかけてイギリス人のフレデリック・リンガーとその家族が親子3代で暮らした。
旧リンガー邸 美術館・博物館
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天井を見上げると格子状に張り巡らされたベランダの広い屋根が目を惹き、照明には三つ葉のクローバー風の装飾が施されていて素敵だった。
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ベランダの床にはウラジオストックから運んだ御影石が整然と敷いてある。
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正面中央が出入口になっており廊下左右に4室を配置し、厨房とメイド部屋が附属している広々した構造をしている。
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レトロモダンな照明から放たれる柔らかな光。
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居間
中央壁際に見えるのはリンガー氏が洗面器として使用していた有田焼大鉢。 -
応接室
大きなガラスがはめ込まれた扉が続く角が無い構造だから、曇り空の日でも薄暗さはない。 -
オルゴールの蓋裏には何か装飾があった痕跡が薄っすら残っていた。
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ガラスケースにはゆかりの品が納められている。
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日本仕様のドールハウスと家事道具は造りが細かく、蓋を閉じれば箱のようになる造りをしていて驚かされる。
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工事中の【旧オルト住宅】を通り過ぎて…
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1887年に東山手9番の英国領事館跡地に建てられた【旧スチイル記念学校】は1973年にグラバー園に移築され、木造2階建てで塔屋は3階建ての造りをしており、左右対称の外観は教会を思わせる雰囲気がある。
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両開きの扉を開放しても学校にしては正面入口が狭い気がする。
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帽子のようなデザインのすりガラス照明。
学校らしい天井の高さと広い空間の1室ではパネル展示が行われていた。 -
当時を偲ばせる暖炉装飾とタイル模様。
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順路に沿って歩いて行くと、戦前に長崎が舞台のオペラ「マダムバタフライ」の主役を2000回も演じて国際的な名声を得たソプラノ歌手【三浦環の像】があった。
この石像は幼い息子に、父親であるピンカートン大尉が帰ってくるはずの長崎港を指す姿を表現しているそう。 -
その左側には、オペラ「マダムバタフライ」の作曲家【ジェコモ・プッチーニ】の像。
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斜め向かいには【西洋料理発祥の地】の碑が建てられていて、こういうのを見ると宣言したもの勝ちだなと思ってしまう。
西洋料理発祥の碑 名所・史跡
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1863年に建てられた木造平屋建て寄棟造の【旧グラバー住宅】は、階段を降りて少し下がった位置にある。
旧グラバー住宅 名所・史跡
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真冬なのにカラフルな花が咲く花壇はグラバー園のイメージそのままだった。
この場所をバックに来園フォトサービスが行われていたので、人が捌けるタイミングを根気よく待つ。 -
日本瓦や漆喰壁を用いているせいか和モダンさがミックスされ、独特の雰囲気がある。
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建物の平面は採光と通風を意識した半円形で、グッと迫り出したベランダに入ってみると…
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イチオシ
放射状に広がる木造菱格子の天井と、白枠のアーチ型欄間が開放的な雰囲気を感じさせてくれる。
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大きな貝を用いたオブジェ。
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天井までガラス張りの明るい温室はグラバー氏の趣味で造られたそう。
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東南アジア原産の洋ラン「シンビジューム・トラシアナム」など、カラフルなランを気に入っていたようで欧風の温室が再現されていた。
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再現された食堂。
写真右側ドアの上に飾られているのは、イギリス留学を果たしてグラバー氏と親交のあった伊藤博文を含む長州ファイブの写真なのが興味深い。 -
昭和期の旧オルト住宅の寝室写真を参考に再現された部屋。
クッションとベッドライナーが揃いの和柄で可愛い。 -
こちらは食堂に比べるとコンパクトで家族や知人が集う部屋だったらしく、ティーセットと茶菓子が置かれていた。
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左の小部屋ではグラバー家の家系図などのパネル展示が行なわれていて、ガラス天井の通路を進んで突き当りで右に曲がると…
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すれ違うのままならない程狭い通路になっていたので進んでいく。
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突き当りは厨房になっていて床にはレンガが敷き詰められ、かまどから伸びる煙り出しの煙突が屋根まで続いていた。
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肖像画より若い風貌のグラバーの胸像。
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展望所の案内があったので行ってみると誰もおらず、奥に海が見えた。
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グラバー園のすぐ下には住宅街が広がっていて長崎港を間近に見渡せた。
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石垣の上は旧グラバー住宅になっていて、この庭は冬のせいか荒れた印象だけど季節が違えば緑豊かなのかもしれない。
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真っすぐ歩いて行くと旧グラバー住宅の石アーチに到着した。
アーチから続くゆるい坂のアプローチを上ると先程のカラフルな花壇が見える。 -
グラバー園の出口に向かって歩いて行く途中にある【長崎伝統芸能館】。
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建物に入ると華やかな祭りの音色が響き渡り、長崎の氏神様である諏訪神社の秋の大祭:長崎くんち(国の重要無形民俗文化財指定)の様子が大画面で映し出されていた。
長崎くんちは1634年にふたりの遊女、高尾と音羽の両人がが神前に謡曲を奉納したことにさかのぼり、400年弱の歴史と伝統を持ち、現在は10月の7日8日9日の3日間に開催されるけど、かつては旧暦の9月9日に行われていたことから9日=くにちが「くんち」に変化して、そう呼ばれるようになったそう。 -
下の階へ降りてみると奉納する神輿が待ち構えていて、町内ごとに装飾が違っていて見応えがあった。
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ガラス越しに展示されているのは異国情緒あふれる長崎を象徴するような、長崎くんちに奉納される舞物:龍踊(じゃおどり)。
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表通りに面した店舗などに傘鉾・曳物・衣装・小道具・楽器などを分散して飾ったり、出演者に贈られたお祝い品を所狭しと並べてご披露し、長崎くんち本番に向けた高揚感を誘う庭見世を再現。
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踊町の列の先頭に立つのが踊町を象徴する町印:傘鉾(かさぼこ)。
各町名に因み趣向を凝らした様々な装飾が施されており、その重量は120-150kgあるにもかかわらず1人で担ぐというから驚いた。 -
グラバー園内観光中はギリギリ傘をささずに周れたけど、さすがに厳しくなってきたので傘を出して坂道を下る。
大浦天主堂も拝観時刻が終了しているようで喧騒が消え、軽食や土産を買い求める人が少しいるくらいでとても静かだった。大浦天主堂 寺・神社・教会
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再び【発祥の地】の碑が並ぶ。
国際電信発祥の地 名所・史跡
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坂道を降りてすぐの場所にあるながさき観光ルートバス ハートストーン号のバス停:グラバー園があったので時刻表を見ると、本来は土日祝のみ運行しているけど12月29-1月4日は毎日走っているそうで、16:35発と書いてあるからあと10分かと思い、路面電車まで戻ると距離があるから待ってみることに。
ところが時刻を過ぎてもバスは全然来ないし、日が暮れて急に雨脚が強くなり風も吹き始めたので諦めて歩き始めたところ、遠くから立派な観光バスが近づいてきたので直感でアレだ!と確信して、嫌がる夫を急かしてバス停まで猛ダッシュ。 -
高速バスと遜色ない立派な観光バスは15分遅れてやってきたので雨に濡れてしまったけど、16:49に乗車して5分ほど揺られバス停:出島表門橋で下車した。
ちなみにSuica対応で運賃は大人1人:160円。 -
HOTELに荷物を置いて夜ゴハンの買い出しに出ると、すっかり雨が止んでいた。
明日は大晦日、予約していたレンタカーで島原まで足を延ばして日帰り島原観光する予定。
続きは05へ。ゆめタウン夢彩都 ショッピングモール
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