2023/09/25 - 2023/09/25
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キートンさん
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アイスランドへの中継地として選んだのはロンドン。
ロンドンを起点のイギリス観光の4日間も今日が最終日。
ブリットレイルパスも期限が昨日までだったので、今日は1日ロンドン観光に専念します。
1回分が残っていたエクスプローラーパスの使い道は、歴代国王の載冠式が執り行われてきたウェストミンスター寺院。
11:00頃からのバッキンガム宮殿周辺で衛兵交替式を見学した後、テート・ブリテンとナショナル・ギャラリーの美術館を巡る予定。
それに加えて、ロケ地巡りをメインに街歩きをしようと思います。
最終日は内容が盛りだくさんなので、前編と後編に分けての旅行記です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- アイスランド航空 シンガポール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イビス・ロンドン・アールズコートでの最後の朝食。
チェックアウトする時に荷物を預けて、8:20頃にホテルを出発。 -
アールズ・コートからディストリクト線でウェストミンスターへ移動。
地上に出ると、5年間の改修工事を終えたビッグベン。 -
ビッグベンは、現在英国議会の議事堂として使用されているウェストミンスター宮殿の時計塔で、エリザべス・タワーとも呼ばれている。
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ウェストミンスター橋を渡り、ライオン像の台座に扉がある。
「007/ダイ・アナザーデイ」では、ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)が廃駅を再利用したMI6の地下施設へ通じる入口になっていた。 -
テムズ川右岸のウェストミンスター橋より上流側には、黒いベンチがいくつも並んでいる。
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「ミッションインポッシブル/ローグネイション」で、イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)が上司であるMI6局長アトリー(サイモン・マクバーニー)にUSBのデータを渡すシーンのロケ地である。
イルサは潜入任務の完了と復職を願うも却下される。
しかもアトリーはUSBからデータを密かに消去していた。
その直後にイルサがソロモン・レーン(ショーン・ハリス)にUSBを渡すシーンは、昨日行ったブロンプトン墓地で撮影された。
「ミッションインポッシブル/ローグネイション」(2015年)
https://www.youtube.com/watch?v=DmYYMmCX2dM&list=PLdM370bC4nsQgne2R0CKtcii7dlIf5T3S&index=16 -
ウェストミンスター寺院が9:30にオープンするので、15分くらい前に着くように向かった。
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ウェストミンスター寺院の北側の列に並んでオープンを待つ。
ウェストミンスター寺院の北側には、聖マーガレット教会がある。 -
聖マーガレット教会は、12世紀にベネディクト会派聖職者によって建てられ、1486年から1523年にかけ再建された。
1614年にウェストミンスター宮殿の教区教会となり、後にウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院とともに世界文化遺産に登録された。 -
ウェストミンスター寺院の入場口となる、北側翼廊外側の装飾。
通常入場料は27.0ポンドだが、ロンドン塔に続いてエクスプローラーパスで入場。 -
入場するとオーディオガイドを借りる。
レンタル料は入場料に含まれている。 -
入場した北側翼廊付近から見た南側翼廊側。
中央交差部と翼廊の天井は非常に高く、両側翼廊の上部にはバラ窓のステンドグラスがある。
ウェストミンスター寺院の内部は長らく写真撮影禁止となっていたが、ありがたいことにここ2~3年の間に撮影可となった。 -
順路では、最初に北側の側廊を西へと進む。
ウェストミンスター寺院の内部の壁と床には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されてる。
墓地としてはすでに満杯状態になっていて、新たに埋葬するスペースはなくなっているという。 -
身廊の西端付近に、無名戦士の墓がある。
第一次世界大戦で犠牲になった兵士の遺体をフランスから持ち帰り、埋葬した墓である。 -
ウェストミンスター寺院は、最初は11世紀にエドワード懺悔王により修道院として建てられた。
1245年からヘンリー3世によりフランスのゴシック建築にならって改装が行われ、時代によってさまざまな様式で増改築された。
今では世界でも有数規模のゴシック建築となった、イングランド国教会の教会である。 -
身廊とクワイヤ(聖歌隊席)を分ける仕切りは、科学者などの墓になっているという。
アイザック・ニュートン、チャールズ・ダーウィン、ロバート・スチーブンソン、スティーブン・ホーキングなど、そうそうたる偉人たちが埋葬されている。 -
聖歌隊が賛美歌を斉唱するクワイヤ(聖歌隊席)。
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クワイヤの両側は、ブルーの背面に金色の装飾が美しい。
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入場口に近い中央交差部まで戻って見た南側翼廊のステンドグラス。
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中央交差部付近の講壇、その向こうには主祭壇がある。
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金色のきらびやかな主祭壇。
祭壇の手前の床は、美しい幾何学模様のモザイクで装飾されている。
寺院の中で最も神聖な聖域とされる。
歴代の国王の戴冠式が行われてきた場所である。 -
主祭壇に描かれているのは、最後の晩餐か?
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寺院の北側を東に進むと、エリザベス1世とメアリー1世の墓のある部屋がある。
エリザベス1世(1533年~1603年)は、テューダー朝第5代にして最後の君主であった。
1588年スペイン無敵艦隊に勝利し、イングランドの黄金期と言われたエリザベス朝の女王として知られている。
ヘンリー8世の王女として生まれたが、母アン・ブーリンは反逆、姦通などの罪でロンドン塔にて処刑された。
メアリー1世(1516年~1558年)はエリザベス1世の前の女王で、エリザベス1世の異母姉である。 -
ウェストミンスター寺院の最大の見どころで最も美しいといわれるレディー・チャペル。
両側には黒い装飾が施された椅子が並んでいる。 -
椅子の背もたれ部には、紋章が描かれている。
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イチオシ
ウェストミンスター寺院の最奥にある東端のチャペルのステンドグラス。
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16世紀に増設されたレディー・チャペルは、ゴシック様式の教会の中でも比類なき美しさといわれる。
高額な入場料も、これを見れたことで報われた気がする。 -
レディー・チャペルの祭壇、その後ろにテューダー朝初代王ヘンリー7世(1457年~1509年)とその妻エリザベス・オブ・ヨークの墓がある。
ヘンリー7世は、イギリスのバラ戦争で貴族が没落した後を受け、1485年にチューダー朝を開始し、絶対王政の基盤を築いた国王である。 -
レディー・チャペル西側のステンドグラス。
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イチオシ
レディー・チャペルには、両側からフラッグが掲げられている。
この美しいチャペルを写真に残せるとは、撮影が解禁になってホントに感謝である。 -
レディー・チャペルの天井は、ペンダント扇形ボールトと呼ばれる構造で、美しい幾何学模様を造っている。
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レディー・チャペルを出た正面には、ランカスター朝の王ヘンリー5世(1387年~1422年)の墓がある。
ヘンリー5世は百年戦争中のアジャンクールの戦いでフランスに勝利し、フランス内のイギリス領を広げた。 -
中央交差部まで戻りその南側翼廊は、詩人のコーナーとなっている。
ジェフリー・チョーサーなどの詩人のほか 、チャールズ・ディケンズ (小説家)、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(作曲家)、ローレンス・オリヴィエ(俳優)など文芸界の著名人が埋葬されている。 -
床に埋葬者の名前のプレートが敷かれている。
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一旦回廊に出てその東側には、13世紀に建てられたチャプター・ハウスがある。
修道士の会議場であったが、下院議会の議場としても使用された。 -
チャプター・ハウスは八角形をした建物で、アーチ型の天井が特徴である。
八面のうち六面はステンドグラスで飾られている。 -
ステンドグラスの下の壁面に、なじみのある王室の面々などの写真が掲載されている。
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イチオシ
回廊から見た、ウェストミンスター寺院。
最終日は青空が広がった。 -
昨日カンタベリー大聖堂で非常に感銘を受けたが、それに劣らずウェストミンスター寺院も素晴らしかった。
特にレディー・チャペルの美しさは感動的だった。
ウェストミンスター寺院の見学を終え、時刻は10:55頃になっていた。 -
徒歩でセントジェイムス・パークに移動。
セントジェイムス・パークには様々な種類の鳥が生息しているようだが、ペリカンまでいるのは驚きだった。 -
池に架かる橋から北東側には、王室騎兵隊の司令本部となっているホース・ガーズが見える。
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南西側に見えるのはバッキンガム宮殿。
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イチオシ
バッキンガム宮殿の前には、ビクトリア女王記念碑が立っている。
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11:15頃、ビクトリア女王記念碑の南東側で待機した。
バッキンガム宮殿の敷地内では、すでに衛兵交替式が始まっているらしい。 -
11:30過ぎ、オールド・ガーズがバッキンガム宮殿から出てきた。
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マーチングバンドが目の前を通り過ぎて行く。
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イチオシ
続いて銃を担いだ衛兵が通り過ぎて行く。
ベアスキンと呼ばれる黒い縦長の帽子は、ロンドンの衛兵特有のものである。
そこまで深くかぶらなくてもよさそうなのに、前見えてる?って感じの衛兵がちらほら見られる。 -
オールド・ガーズが向かった先はウェリントン兵舎。
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マーチングバンドが演奏したのはスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」。
日本では「蛍の光」で知られるメロディーである。 -
ウェリントン兵舎前から南に向かって歩く。
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11:50頃、ウェストミンスター大聖堂に到着。
ウェストミンスター寺院とごっちゃになりそうだが、外観は全く異なり、こちらはネオ・ビザンツ様式というイギリスでは珍しい建築物である。 -
正面入口上部にはモザイク画。
内部は入場無料で見学できるが、写真撮影は禁止だった。
ステンドグラスなど自然光を取り入れる部分が少ないせいか、全体的に暗く、その分地味ながら荘厳な雰囲気に包まれていた。 -
この大聖堂は、イングランドおよびウェールズで最大のカトリック教会である。
イギリスの人口の約6割がキリスト教徒でその大半はイギリス国教会であり、カトリックは少数派である。 -
ビクトリアからビクトリア線でヴォクソールに移動。
地上に出ると緑の印象的な建物がある。 -
ヴォクソール橋の方から見た方がしっくりするこの建物は、秘密情報部MI6の本部ビルである。
007シリーズ第17作「007/ゴールデンアイ」(1995年)あたりから、この実在のMI6本部建物が登場するようになった。 -
MI6本部の上層階中央部。
シリーズ第23作「007/スカイフォール」(2012年)では、建物上部が爆破されるシーンがある。
さらに第24作「007/スペクター」(2015年)では、この建物は爆破され全壊してしまう。
それは映画の中での話で、実際には現存している。
「007/スカイフォール」(2012年)
https://www.youtube.com/watch?v=rh_us78fTlI -
イチオシ
12:30頃、ヴォクソール橋から近いテート・ブリテンにちょっと寄ってみることにした。
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テート・ブリテンは主に16世紀から現代までのイギリス美術のコレクションで、ビクトリア時代に建てられたクラシカルリバイバル様式の美しい建物である。
入場料は無料だが、さりげなく置かれている募金箱に5ポンドか10ポンドの寄付を促される。
現金は持ってません、と言いたいところだが、キャッシュレス決済でもOKなので、ついつい5ポンド寄付してしまった。 -
「キリスト磔刑図のための3つの習作」(1944年) フランシス・ベーコン
フランシス・ベーコンは、アイルランド生まれのイギリス人画家で、抽象絵画が全盛となった第二次世界大戦後の美術界において、具象絵画にこだわり続けた画家である。
これは、ベーコンが脚光を浴び、成功するきっかけとなった作品といわれている。 -
「インダストリー・ランドスケープ」(1955年)ローレンス・スティーブン・ラウリー
ローレンス・スティーブン・ラウリーはマンチェスター近郊のストレットフォード出身の画家で、20世紀半ばの北西イングランドの工業地域の生活風景を描いたことで知られる。 -
「大きな水しぶき」(1967年) デイヴィッド・ホックニー
デイヴィッド・ホックニーはイングランド中部のブラッドフォード出身の画家で、イギリスのポップアートムーブメントの重要人物に数えられる。
1960年代以降はアメリカのロサンゼルスを主な拠点として活動している。
スイミングプールを題材にした作品が多いことで知られる。 -
ストレッチする3人?
少なくとも1人は男性と思われる。 -
大作がそろう部屋。
模写をする若者もいる。 -
「オフィーリア」(1852年) ジョン・エヴァレット・ミレー
ジョン・エヴァレット・ミレーはイングランド南部のサザンプトン出身のラファエル前派の画家である。
この作品はシェイクスピアの『ハムレット』のヒロイン、オフィーリアを題材にしたものである。
テート・ブリテンが所蔵する作品の中でも、おそらく日本で最も有名な作品で、ミレー自身及びヴィクトリア朝の最高作と名高い。 -
「自画像」(1799年) ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
J.M.W.ターナーはロンドン出身、18世紀末から19世紀前半にかけて活躍した、イギリスを代表するロマン主義の画家である。
ターナーが20代前半に描かれたこの肖像画は、2020年から発行された新20ポンド札の裏面に採用されている。 -
「海の漁師たち」(1796年) ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
イギリスのワイト島、荒れる海で漁をする人々が描かれている。
風景画家トーマス・モルトンのもとで絵画の基礎を学んだ後、ロイヤル・アカデミー附属美術学校に入学。
初期のターナーはアカデミー受けのする、写実的な風景を描いていた。
この時期の作品はロマン主義的な大気、光、雲の劇的な表現が特色であるという。 -
「ノラム城、日の出」(1845年) ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
北イングランドのトゥイード河畔近くにあるノラム城を描いたターナー晩年の作品。
朝陽によって逆光となるノラム城は朝靄に隠れ青味がかった陰影しか映らない。拡散する陽の光の幻想的な描写は画家が晩年期に辿り着いた表現の極地であるという。
印象派の巨匠クロード・モネにも影響を与えた作品ともいわれている。 -
「フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)」(1816年) ジョン・コンスタブル
ジョン・コンスタブルは、ロマン派の伝統を受け継ぐ19世紀イギリスを代表する風景画家である。
この作品は故郷を流れるストアー川の日常の風景を描いている。
遠くに描かれたフラットフォードの製粉所は、コンスタブルの父親が経営していたといわれている。
当時の絵画は、肖像画、神話・歴史・文学を主題としたものが主流であり、コンスタブルの風景画が評価されたのは後年になってからだという。 -
「ピアソン少佐の戦死」(1783年) ジョン・シングルトン・コプリー
ジョン・シングルトン・コプリーはアメリカのボストン出身の画家で、後にロンドンに移り住んだ。
独立前のアメリカの画家として、初めて国際的な評価を受けた画家の一人である。
これは、アメリカ独立戦争時にフランス軍がジャージー島侵略を試みたジャージーの戦いの一場面を描いた作品である。 -
約40分ほどで鑑賞を終え、テート・ブリテンを13:10頃に出て、最寄り駅のピムリコへと向かう。
途中に気になるデザインのビルがあった。
アンダーグランドで移動し、いよいよこの旅の最終章へと移ります。
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