2023夏フランス・ブルターニュへ　その９～ギミリオとサン・テゴネックの聖堂囲い地

2023/07/10 - 2023/07/10

2023年7月、コロナ禍を経て3年半ぶりの海外は、フランス・ブルターニュへ。その９は、この旅で最も楽しみにしていたギミリオとサン・テゴネックの２つの聖堂囲い地。聖堂囲い地とは、バス＝ブルターニュ地方特有の宗教建築で、勝利の門、聖堂、カルヴェール、納骨堂とそれらを囲む壁から構成されています。

・カンペールからギミリオへ
・ギミリオの聖堂囲い地、勝利の門、カルヴェール、聖堂、納骨堂
・サン・テゴネックの聖堂囲い地、勝利の門、カルヴェール、納骨堂、聖堂
・サン・テゴネックで、特産のアーティチョークの昼食
・サン・マロに向かう

表紙写真は、ギミリオの聖堂囲い地。勝利の門と左手の聖堂、奥にカルヴェール、そして全体を囲む塀が見えています。さらに右手に納骨堂があります

エリア サン=テゴネック(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: ユーラシア旅行社

ギミリオの街に到着。すぐに聖堂囲い地が見えてきます。

勝利の門と、その奥左手に聖堂。

勝利の門。奥にカルヴェールと右手に納骨堂。

このあたりに特有の聖堂囲い地は、勝利の門、聖堂、カルヴェール、納骨堂とそれらを囲む塀で構成されています。

勝利の門をくぐります。

聖堂と円錐形の屋根のサクリスティ、そしてカルヴェール。

サクリスティ。円筒形の建物がいくつも。

そしてカルヴェール。200人以上もの人物が彫られているそうです。

東側。

東面をアップで。

下側にはイエスの降誕、エジプトへの逃避が描かれています。
上部はキリストの埋葬風景。

その一部、三人のマリア。

カルヴェールの南面。

下にはモンタナと、弟子の足を洗うイエスの姿。
上は十字架の道行の様子。

カルヴェールの北面。

下は、割礼、ユダの裏切り、イエスの捕縛でしょうか。
上は嘲笑されるキリスト。

西面。上部に復活したキリスト。

西面には最後の晩餐の風景も。

上の一番右側には、不思議な群像も。
悪魔に魂を売ったカテル・ゴレットの物語だとか。

いつまでも見飽きませんが、そろそろ聖堂へ。

聖堂のポーチとその上部。

上部の聖人像は、聖ミリオー。

ポーチの上、聖ミリオの足元には女性の胸像。

ポーチをくぐります。

ポーチの中の装飾もすばらしい。

片側に6人ずつの聖人像。その足元、少し下にはさまざまな顔の浮き彫り。悪徳が擬人化されたものだそう。

ポーチの奥、ドアのアーチとトリュモーも彫刻が施されています。

トリュモーの上部。

下の方には、聖水を振りかける道具・アスペルギウムを手にした天使像。

聖堂内は三廊式。

ロザリオの祭壇。

主祭壇。

その奥のステンドグラス。

行列の旗。

オルガンも立派です。

すばらしい天蓋を持つ洗礼盤。

見事な彫刻です。

最後に納骨堂。

ギミリオを出ます。

続いてはサン・テゴネックへ。

役場のある通りから、教会の塔がよく見えます。
写真右の女性の写真がある建物が役場。

役場の前にあった地図。サン・テゴネックの街は縦長ですね。左下にギミリオの文字。

かつては2つの街が競い合って、聖堂囲い地を整備したとのことです。

アガパンサスと聖堂。

教会の北側側面。

一番右側の低い方の鐘楼が古い部分。

そして南側へ。

この立派な門が勝利の門です。囲い地の塀、というより城壁のようですね。

勝利の門をアップで。

一方、カルヴェールはすっきり。上に伸びる十字架が目立ちます。

カルヴェールの下段は十字架の道行き。

南面、嘲笑されるキリスト。

東面。捕らえられ、「エッケ・ホモ」の札をかかげられ、ピラトが手を洗い・・・

北面。ゴルゴダへの道。

西面。

下には、埋葬されるキリスト。

そして、復活して墓の上に立つキリストが描かれています。

上部、十字架の方に目を移すと・・・

下にはピエタ。

十字架のキリストの両側には、流れる血を集める天使。

十字架の反対側にも多数の人々が彫刻されています。

一番下には左右に、十字架につけられた二人の強盗も見えますね。
奥の強盗はキリストに目を向け、手前の強盗は目を背けています。

カルヴェールの基部には、ロバに引かれた車にのる、聖テゴネックの姿も。

納骨堂。ここは内部も見学できます。

納骨堂にあるレスパニョルの墓所。

納骨堂の祭壇です。

聖堂へ。

ポーチの中。奥の像はペテロですね。

聖堂内部。

オルガン。

ゴージャスな説教壇。

サン・テゴネックの三連祭壇画です。

洗礼盤。

もとは聖堂内にあった、プトル ドゥ グロワール。火災で焼け焦げた一部が展示されていました。

聖堂の外に出て、カルヴェールと教会の鐘楼を見上げます。

サン・テゴネックの聖堂囲い地の全景。

勝利の門の外から見た聖堂と、カルヴェールの一部。左手に納骨堂。

花崗岩に家が並ぶサン・テゴネックの街。

この街も、帆布などの麻織物で栄えたところ。

聖堂の北側に建つ、オーベルジュ　サン・テゴネックで昼食です。

オーベルジュ サン テゴネック ホテル

燭台付きのピアノが置かれていました。

名物のアーティチョークを使った前菜。

ワインと一緒に。

メインのポークもおいしかった。

デザートはフルーツタルト。

サン・マロに向かいます。

途中、Viaduc du Gouëtを通り過ぎます。今回の旅で初めて見た、イギリス海峡です。

その先でトイレ休憩。トイレもショップも、きれいなパーキングでした。

ここでも風力発電の風車がたくさん。

サン・マロはもうすぐです。