2023/05/25 - 2023/05/25
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kojikojiさん
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大洲の観光が終わった後はバスに戻り、さらに南下した宇和島に向かいます。車窓からは豊後水道の海が見え隠れしてきます。お昼は「宇和島真珠会館」でいただきます。ここは前回の四国周遊のツアーでも立ち寄ったところでした。今回ここでは宇和島の「鯛めし」と「ふくめん」と「フカの湯ざらし」など郷土料理がいただけました。食事の後に妻は真珠のアクセサリーを買い求めましたが、1回使っただけで壊れたのでここでは買わない方が良いようです。「宇和島真珠会館」を出て松山自動車道に入ると「宇和島城」が車窓から見えましたが、山に囲まれた美しい姿でした。その後は海岸線に沿ってバスは愛媛県をさらに南下して、「宇和海展望タワー」を左に見ながら西海半島へ進んでいきます。この付近には1978年にダイバーにより発見された紫電改を展示する「紫電改展示館」があるそうです。そうです。ツアーの人の年齢的には興味がありそうですが、バスは無情にも先へ進んでしまいます。子供の頃に単行本で読んだちばてつやの「紫電改のタカ」という作品が思い出されます。小さな入り江をいくつも通り過ぎますが、どこも生簀が浮かんでおり、真鯛やブリやシマアジ、牡蠣やアコヤ貝が養殖されています。そしてバスは外泊の集落に到着します。ここでフリータイムになり、石垣の町の中を歩きます。今回の旅の少し前にテレビで紹介されていましたが、それまで全く知らないところでした。今回のツアーの立ち寄り先はどこも関東に住んでいると馴染みのないところばかりで、よくあるスタンだ^努な四国ツアーとは違った面白さがありました。マチュピチュのような石垣の集落を散策した後は、同じルートで半島を戻り、愛媛県を後に高知県に入り、足摺岬を目指します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 船 JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 読売旅行
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大洲の「臥龍山荘」を出発したバスは松山自動車道に戻り「宇和島真珠会館」に向かいます。車窓からの景色はずっとこのような山の中です。
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30分ほどで真珠会館に到着しました。前回に来たときは四万十川で遊覧船に乗った後にここに立ち寄り、松山に向かうという逆ルートでした。
真珠会館 お土産屋・直売所・特産品
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南予一円に広がる祭礼の主役「牛鬼」の面が飾ってありました。これを見て獅子舞を想像したら大間違いで、5~6メートルの牛をかたどった竹組みの胴体に丸木で作られた長い首と恐ろしげな鬼面の頭、剣をかたどった尻尾がついており、全身はシュロの毛または赤色の布で覆われています。それを20人くらいの男が担ぎます。
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大坂の万博公園にある「国立民族学博物館」でその全体像を見ることが出来ますが、その大きさには驚きました。
国立民族学博物館:https://4travel.jp/travelogue/11723973
https://www.youtube.com/watch?v=Pg3fbRRhlQA -
12時半を回ったところなので、お腹も空いてきました。レストランに入るとタイミングに合わせて料理が並んでいます。最初に料理の説明と食べ方を教えていただきます。
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「宇和島鯛めし」は愛媛県宇和島の郷土料理で、日振島(ひぶりじま)を根拠地にした伊予水軍の漁師飯がはじまりとされています。宇和島は鯛の養殖でも有名な所で、食事の後のドライブでも海岸線に多くの生簀を見ることが出来ました。
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「ふくめん」は宇和島に古くから伝わる目出度い席に出されるお祝いの料理だそうです。甘辛く味付けした千切りコンニャクを与色(4色)を基本にした素材で覆い隠すように盛りつけたことからこの名がつきました。紅白のそぼろ、刻みネギ、みかんの皮のみじん切りが乗っています。
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「フカの湯ざらし」のフカとは「サメ」のことです。フカの切り身を酢味噌で食べる宇和島や愛南など愛媛県南部の郷土料理です。淡白なフカの身に酢味噌がマッチしたお酒が進む逸品です。
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タレの中に刺身を入れてしばらく漬け込みました。その間にビールを飲みながら「フカの湯ざらし」などをいただきました。
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たっぷりの鯛の切り身なのでご飯2杯に分けていただきました。
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こんな感じで2杯いただけるのでお腹もふくれました。こんなランチもツアーに含まれているのでありがたいです。
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食事の後はお買い物のようです。
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妻の友人が銀座4丁目に本店がある真珠店に勤めていた頃に連絡がありました。その友人から良い真珠の白と黒の数本あるということでした。妻は母に相談すると「私は黒真珠が欲しいので、お嫁さんたちには1本づつ白真珠のネックレスをプレゼントするわ。」ということになりました。
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母が亡くなって黒真珠のネックレスも妻が受け継いでいますが、そのパールは宇和島産だったことを思い出しました。母は一体いくら使ったのでしょうか…。ちなみに息子3人には何かをくれたことはありませんでした。
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「宇和島真珠会館」を出て松山自動車道に戻ると車窓から「宇和島城」がきれいに見えました。現在見られる天守などの建築は宇和島伊達家によるものですが、縄張そのものは築城の名手といわれた藤堂高虎の創建した当時の形が活用されたようです。
宇和島城 名所・史跡
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高虎の発想は城を攻める側は方形の縄張を予想して攻めてくるが、実際は五角形なので一辺が空角になる。城を攻める側にとって完全に死角になってしまい、攻撃は手薄になると考えたようです。「空角の経始(あきかくのなわ)」の伝説が生まれたとされ城としても有名です。
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海岸線に出ると養殖のための浮き球が浮いているのが見えます。この辺りは先ほど食べた真鯛をはじめブリやシマアジ、牡蠣やアコヤ貝が養殖されているようです。
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御荘湾(みしょうわん)には小さな漁港もたくさん見かけました。
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背後には山が迫り、平地の無い土地に建物が並んでいます。
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この辺りにも浮き球が沢山浮かんでいます。
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西海半島を走ると沖合には西海鹿島(にしうみかしま)が見えてきました。江戸時代は宇和島藩主の伊達家の狩猟地だったことから一般人は立ち入りが禁止され、今でも定住者はなく野生の鹿や猿が遊ぶ自然豊かな島だそうです。
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バスガイドさんが手前の3つの岩についても説明してくれたのですが…。最近記憶力に自信が無くなってきました。
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「宇和海展望タワー」が見えてきました。ここへ行くための「御荘湾ロープウェイ」が 御荘湾を渡り海を横切る日本唯一のロープウェイとして設置されていましたが、西海有料道路が2006年に無料化されたことにより廃止されたそうです。高さ110メートルの回転昇降式の展望タワーでしたが、耐震基準を満たしていないために運休していましたが、南レクの公園再編のためにこども動物園と共に撤去されるようです。
宇和海展望タワー 名所・史跡
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昭和53年11月に久良湾の海底40メートルに原型のまま沈んでいる紫電改が地元ダイバーによって発見され、翌年7月14日に34年ぶりに引き揚げられたことから馬瀬山公園には「紫電改展示館」があるそうです。名前の通り日本海軍の紫電を改良した戦闘機で、「遅すぎた零戦の後継機」として認知され、零戦や隼、疾風と並ぶ代表的な日本軍機として知られています。
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子供の頃に単行本で読んだちばてつやの「紫電改のタカ」という漫画を思い出します。当時は戦記物が数多く出版されるブームもあり、戦う軍人や航空機を勇ましく描く一方で、死と隣り合わせの戦争の中で生きる若者たちの苦痛や苦悩を描き出していて、他の太平洋戦争を扱った書籍とは違った二面性を感じさせました。
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黒いシートを掛けた生簀は真鯛のものでしょうか。本来200メートルほどの海中に住む真鯛を海面で養殖する場合、日焼けしないようにシートを掛けると聞いたことがあります。
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愛媛県の南西の果てまでやってきた気分です。大体の位置はグーグルマップで確認しながら走っています。
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「外泊」には午後2時30分に到着しました。ここで30分ほどの自由時間になります。今回のツアーを知るまで名前も聞いたことが無かった場所でしたが、旅に出る少し前にテレビの旅番組で観ることがありました。
外泊の石垣集落 自然・景勝地
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集落は「石垣の里」として「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」、「美しい日本の歴史的風土100選」、「日本の美しいむら農林水産大臣賞」に選定されています。
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川筋に沿って坂を登っていくと見事な石垣が見えています。元々は住宅が建っていたのか、畑として積み上げられたのか…。その姿はペルーのマチュピチュを連想させます。
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入り江から急斜面の山の中腹まで約50軒の民家がひしめき合うように並んでいます。家屋は台風や冬の強い季節風から守るために、家によっては軒に達するほどの高さの石垣で囲まれています。
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バスガイドさんの説明では幕末に外泊地区の東側に隣接する中泊地区の人口が増加し、地区の主導者が各家の2男以下に分家移住を提案したことに始まるそうです。これに応募した人々により移住がなされ、地名を「外泊」と名付けました。
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入り江になった湾の中では養殖が行われています。
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海の眺めは違いますが、イタリアのソレント半島の南側にあるアマルフィの路地裏の檸檬畑の景色を思い出します。
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石垣は美しく残されていますが、畑作はもう行われていないようです。柑橘の木でも植えればと素人考えが浮かびますが、収穫したものを降ろすにも急で細い坂道では難儀しそうです。
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「沈子(ちんし)」は漁網に取り付けて水中に沈めておくための「おもり」です。形は卵型か卵を少し引き伸ばしたような形が多く大きさは様々です。真ん中にあいた穴にロープを通して使いますが、こういった形は弥生時代に大陸から伝わったといわれます。
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「外泊」への全戸の入居が完了したのは明治12年の1879年頃で、屋敷地の造成や石垣の積み上げは全て入居者の手で行われたそうです。
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集落は漁業が主産業で、男性は海に出て漁労を行いました。女性は家で家事を行ったため漁労の様子が見えるよう台所は海側に作られ、更に台所の窓の部分の石垣は「遠見の窓」と言われるくぼみが設けられ、地元では特に「海賊窓」と呼ばれたそうです。取り壊された家の跡には風呂の形が残されていました。
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空き地に置かれてあったのはドネーション用の箱のようでした。これなら持っていかれることは無いでしょう。手前に置かれた石を見ていたらイタリアのプーリアのアルベロベッロにもこの集落は似ているなと思いました。今年の秋には32年振りにアルベロベッロに行くことが出来そうなので楽しみです。当時は寂れた集落でしたが、だいぶ様子は変わっているのだと思います。
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自然石を雛人形に見立てたのでしょうか。
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昭和40年代に漫画家のつげ義春はここを訪れ、当時の外泊の様子をイラストに残していたことを思い出しました。「つげ義春流れ雲旅」という本が今年になって50年振りに復刊しています。次の東北の温泉巡り旅も収録しているので注文しました。
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色々調べていて知ったのは高橋洋子主演で秋吉久美子のデビュー作、さらに吉田拓郎の「今日までそして明日から」が主題歌に使われている「旅の重さ」という映画の存在を知りました。1972年封切りのその映画のロケ地にもなっているようです。
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迷路のような集落の中で妻と再会しました。が、すぐにお別れして別々の道を歩みます。
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柄になる石垣と石段を探してさ迷い歩きましたが、30分の滞在はあっという間に過ぎてしまいます。
外泊・石垣の里 名所・史跡
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港に出ると巨大な牡蠣の養殖籠が置いてありました。豊後水道側の牡蠣はどんな味なのでしょう。昨年行った鳴門のアヲアヲリゾートの近くの内の海の牡蠣は安くて美味しかったことを思い出します。
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防波堤の近くでもこんな海の色なのですから美味しくないわけがないと思います。
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「ガイヤナ2」という遊覧船が停泊していました。この海底が見る船で鹿島の周りにあるサンゴ礁を見ることが出来るようです。
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防波堤から見えたのはミズクラゲ。
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そしてエメラルドブリーのソラスズメダイがうじゃうじゃいました。
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沖合には巨大な生簀がいくつも浮かんでいます。
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養殖いけすでの作業を終えて港に戻ってくる漁船がありました。観光客には穏やかな時間が過ぎているように思えます。
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あっという間の滞在でしたが、いろいろなことを知る機会にもなりました。さすがに個人ではここまで足を延ばせないと思う場所でもあります。
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同じ道を通って西海半島を戻ります。
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午後3時ちょうどに港に戻ってきた漁船が見えました。
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バスは国道56号線に戻り、さらに南下を続けると愛媛県とお別れし、高知県に入ります。宿毛市からは剣道28号線に変わります。
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しばらく山の中を走り、道を下りきると太平洋が目の前に広がります。沖合を貨物船が通過していきます。1月末に横須賀港から出たフェリーはこれくらいの時間を豊後水道に入り、夜遅くに新門司港に着きました。
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その時のフェリーの客室のベランダから見た紀伊半島の潮岬と高知県の室戸岬と足摺岬が美しかったのが、今回のツアーを選んだ理由でもあります。
東九フェリーの「すずらん」の旅:https://4travel.jp/travelogue/11809961 -
竜串の海に差し掛かると天気は快晴になり、最高の景色を見せてくれます。
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青い海と空に海岸線の荒々しい岩と緑の松と、絵にかいたような日本の海岸の風景です。
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沖合の漁船と競争しながらバスは竜串海岸にある「竜串ビジターセンターうみのわ」に向かいます。そしてグラスボートに乗ります。
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