2023/05/12 - 2023/05/12
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2023/05/12
この旅行記スケジュールを元に
山形の庄内の旅行から帰った後はゴールデンウィークをゆっくり自宅で休んで、次の四国の旅の前に「練馬区立牧野記念庭園」に出かけてみました。高知では長年行ってみたかった北川村にある「モネの庭」マルモッタンと「高知県立牧野植物園」に立ち寄る予定になっています。西武池袋沿線に住んでいながら大泉公園駅の近くにある「牧野記念庭園」へは行ったことがありませんでしたので良い機会です。北川村の「モネの庭」は池袋の百貨店の屋上の庭園を設計するにあたって行くことが出来る機会もあったのですが、他の案件が多忙を極めていてその機会を逃していました。「牧野記念庭園」はNHKの連ドラの影響もあって混雑が予想されたので、午前中の早い時間に行ったのですが、我々よりも年配のグループの方で混雑していました。人が多いのと花がほとんど咲いていないという残念さはありましたが、改めて牧野富太郎に人と功績を知ることが出来た気がします。実際に四国へ行って「牧野植物園」を見学しましたが、限られた時間だったので同じような展示はスルーして庭園をじっくり見ることが出来ました。練馬の「牧野記念庭園」は規模は小さいですが、実際に牧野富太郎が住んでいたということもあり、感慨深く見学することが出来ました。見学の後は大泉学園駅近くの「TO THE HERBS(トゥ・ザ・ハーブズ)」でランチをいただいて帰りました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大泉学園駅へ行くのは4月に姪のウクレレの発表会以来です。今から思えばその帰りに「練馬区立牧野記念庭園」へ立ち寄っていれば2度手間にはならなかったのですが。
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大泉学園駅の北口ペデストリアンデッキの上にある「大泉アニメゲート」には懐かしいアニメの主人公の銅像が並んでいます。
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「鉄腕アトム」の原作者である手塚治虫がアニメーションの会社を立ち上げ、「銀河鉄道999」の原作者である松本零士、「あしたのジョー」の原作者ちばてつや、「うる星やつら」の原作者の高橋留美子らは長年この街に住んでいたのは有名です。
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大泉学園というと「東京学芸大学附属大泉小学校」を受験して落ちたという思い出があり、なかなか足が向かない土地でした。50年以上前の大泉学園駅は改札を出ると一面のキャベツ畑で、その先に学校の敷地が見えた記憶があります。
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「練馬区立牧野記念庭園」は昭和33年の1958年に植物学者の牧野富太郎の練馬区東大泉の自宅跡に業績を記念する庭園及び記念館として開園しました。
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小学校を受験したのは昭和42年でしたので、その頃に比べるとこの辺りもきれいになりました。
大泉学園駅 駅
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駅からまっすぐ南に向かう通りはグーグルマップを眺めていて、小学校を受験する際に通った道だと気が付きました。
牧野記念庭園 公園・植物園
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入り口の脇には枇杷が小さい実をつけ始めていました。そういえば高知県は枇杷が美味しい土地だったと思い出しました。
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牧野富太郎は大正15年の1926年に、当時は野趣豊かであった大泉の地に居を構え、昭和32年に満94歳の生涯を終えるまで自邸の庭を「我が植物園」としてこよなく大切にしていたそうです。
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入園料が無料なのに驚き、さらに園内の人の多さにも驚きました。周囲は閑静な住宅街ですが、ここだけが賑わっています。さすがNHKの連ドラの「らんまん」の影響はすごいと思いました。
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「見本園」には昔住んでいた実家の庭にも植えられていた植物がたくさん見られました。
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「ギボウシ」は母が大切に育てていた記憶があります。男兄弟3人で庭いじりを始まるといつの間にか無くなってしまいました。
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「フタリシズカ」はもうすぐ白い花が2本咲きそうでした。5月上旬は桜も終わり、ちょうど花の少ないタイミングでした。
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「ミヤコアオイ」の和名ミヤコアオイは「都葵」の意で、京都ではじめて確認されたことによるそうです。これも4月には花が終わってしまったようです。
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巨大な「ヘラノキ」は練馬区内では少ないので練馬の名木にされています。大正15年の1926年に牧野富太郎が越してきた100年前は小さかったのでしょう。
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「ニッケイ」はスリランカ原産のクスノキ科の小型常緑樹で、その内樹皮は香辛料のシナモンを作るために使われます。昔はシナモンのことをニッキと呼びましたし、漢字で書くと肉桂でした。
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庭園の奥には「花在れバこそ吾れも在り」という牧野富太郎の歌碑がありました。
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「アカシデ」の和名のアカシデの由来は、新芽や若葉が紅葉が赤いことと、牧野富太郎による説ではシデは果穂が垂れ下がるので「垂しで」の意味と言われます。
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内藤廣の設計による展示室の見学に移ります。「東山旧岸邸」の敷地内にある「とらや工房」のキャノピーを思い出させます。
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「書屋展示室」では牧野富太郎が晩年に使っていた書斎と書庫の一部が残されています。
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そこには牧野富太郎が研究に没頭していた当時の足の踏み場もないほど蔵書が積み上げられていて、机の上には愛用の道具が並んでいます。
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この再現後の書斎は令和5年の年4月3日に公開されたばかりのようです。母方の祖父がこのようなスペースで絵を描いていたのを思い出します。伯母は祖父にお小遣いをあげて絵を描いてもらっていましたが、その時の画帳はどうなったのか気になります。
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父も蔵書が多く、たくさんの全集が残されていましたが、すべて手放してしまいました。最近になって泉鏡花などを読み返していると、もう少し残しておいても良かったかと後悔しています。
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人の事ばかり言ってはおれず、大判の美術書や旅の資料に買った本、ヤフオクで買い戻している祖父や大叔父たちの陶器で家の部屋が同じような状況になっています。
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古い新聞に挟まれた植物標本がそこかしこに積み上げられています。ここにある蔵書や標本を作るために莫大な借金を作ったのだと思うと他人ごとではありません。
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この繇條書屋(ようじょうしょおく)は「高知県立牧野植物園」にも再現されていました。高地には蝋人形まで置かれていてちょっと不気味でした。
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内藤廣らしい建物の軒と開口部のデザインも素晴らしいです。
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「常設展示室」には牧野富太郎の生涯が紹介されています。このあたりはNHKの連ドラでも紹介されています。
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日本の植物分類学の父とされる牧野富太郎は、文久2年の1862年に現在の高知県で生まれました。ほぼ独学で植物の知識を身につけ、明治17年の1884年に東京大学理学部植物学教室へ出入りするようになります。
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郷里での植物採集を中心に各地で採集をおこない、明治22年の1889年に新種のヤマトグサに学名をつけました。これが国内において日本人が命名した最初とされます。
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「ムジナモ」発見者である牧野富太郎は和名をつけるとき「タヌキモ」と命名したかったようですが、既にタヌキモという植物があったためにタヌキの別名であるムジナから「ムジナモ」と名付けました。
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「ちゃるめらさう」チャルメラソウも牧野富太郎が発見していますが、学名として発表した Mitella longiscapa Makino は牧野の方が早いが残念ながら記載がないという理由から、牧野の発表後3年後の1897年に記載発表されていた Mitella stylosa Boiss. を正名としています。
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「ちゃるめらさう」を描いたその画力の高さに驚きます。牧野富太郎は蒔絵師が使う京都の村田九郎兵衛商店のフナネズミの毛で作られた筆をさらに削って使ったそうです。琵琶湖にすむネズミの毛で作る幻の筆があるということはNHKの番組で観たことがありました。
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富士山の須走口登山道で”カラマツの木に生ったように”撮った記念写真です。
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大坂の堺市の屋根の上に登ってツメレンゲを採集している牧野富太郎の姿です。標本をもとにその植物を分類してつけた学名の数は1300以上とされ、そのうち種のレベルで今もそのまま使われる学名は約300もあるそうです。この数は日本人の中で一番多いといわれます。
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「白浜ゆ 海之彼方ハいづくかも 果てし知られぬ 並みのうねうね」結網学人 牧野富太郎
房総半島の南端の館山で詠んだ句のようです。この後に行った高知の室戸岬でこの句を思い出しました。 -
実際に使った採集道具が展示されているのを見ると、実にリアルに牧野富太郎の存在を感じることが出来ます。牧野式胴乱は子供の頃に家にあったような記憶が蘇りました。初めて購入した顕微鏡も実物を見ることが出来るとは思いませんでした。竹の標本の中には京都の祖父の家の奥座敷の庭にあった四方竹も見えました。
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採集を行った地は日本国内に及んでいますが、長野県や岐阜県、東北の山間部など高山の地域はあまり足を踏み入れていないようです。北海道も100年前では熊も多かったでしょうから…。
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昭和26年の1951年にこの練馬の自宅の庭で撮った写真です。その当時から植物はうっそうと茂っていたのだと感じます。土門拳の撮影というキャプションにも驚きます。
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ファーブルと牧野富太郎を尊敬していた弟は北海道の大学へ進み、農業試験場に勤めています。実家に帰ってきた際に「牧野植物園に行ってくる。」と言っていたのを思い出しました。ミーハーな自分は家からも近いのに来るのは初めてです。
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農業試験場に勤めながら生涯の研究テーマはハモグリバエで、新種も発見しています。新種のハエに娘の名前を付けようとしたら「お父さんそれだけはやめて。」と言われた話を思い出しました。牧野富太郎は「スエコザサ」以外に家族の名前を植物に付けたのでしょうか。
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庭の片隅に巨大なイチョウの木と寄り添うようにノダフジがありました。実家の庭先にも母が藤を植えていたのですが、日当たりが悪かったせいか1度も咲いたことがありませんでした。それを埼玉の父の田舎に植え替えた途端に巨大に育ち、翌年には花を咲かせたのには驚きました。
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「スエコザサ」の植え込みの中に銅像が置かれてありました。
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「センダン」が小さい紫色の花を付けていました。
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アジサイもこれからが季節本番です。
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「メタセコイア」は化石植物と言われていましたが、よく似た植物が中国四川省で生き残っていることが発見されたため、生きている化石とも呼ばれます。1948年に米国の植物学者が発見直後のメタセコイアの種子を持ち帰って播種育成し、1949年に昭和天皇に贈るとともに、1950年には化石植物としてのメタセコイア属の提唱者である三木茂が結成したメタセコイア保存会に100本の苗が送られています。
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2年前に生田緑地の「岡本太郎美術館」へ行った際に、メタセコイアが植えられていたのを思い出しました。滋賀県高島市のメタセコイア並木もいつか見てみたいと思っています。
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「家守りし妻の恵や我が学び 世の中のあらむかぎりやすえこ笹」牧野富太郎が昭和2
年に宮城県仙台市で発見し、亡き夫人の名にちなんで名付けたことで知られます。研究を支え続けた妻の寿衛子に地味な笹を選んだのは、病床に伏した時期にちょうど本種の調査をしていたためだそうです。 -
莫大な借金を抱えながら標本づくりを手伝い、子供13人を育てるという人生は想像もつきません。妻の寿衛子は子供たちに「我が家の貧乏は世間でいう貧乏とは違い、学問のための貧乏だから恥ずかしいと思わないように」と言い聞かせたそうです。
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少し歩き疲れたので休憩します。一見誰もいないような写真ばかりですが、平日にもかかわらず周囲はすごい人です。
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最後に記念写真を1枚。
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園内の見学を終えて道路からも「牧野記念庭園」を眺めてみることにします。
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道路から眺めた方が空間の広がりを感じることが出来ます。
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約100年の間に牧野富太郎も想像しなかったように木々は育っているのでしょうね。造園家ではないので特に完成形を頭に描いてはいなかったのではないかと感じます。
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我が家では美術館と博物館の見学には必ずご褒美を付けなければないりません。この日は大泉学園駅近くの「TO THE HERBS(トゥ・ザ・ハーブズ)」でランチをいただきます。
トゥ・ザ・ハーブズ 大泉学園店 グルメ・レストラン
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大泉学園は父に連れられて小学校の入学試験を受けに来た場所であるとともに、父が亡くなる前に入院していた施設のある街でもありました。「TO THE HERBS(トゥ・ザ・ハーブズ)」は容態が悪くなった夜に晩御飯を食べに入った店でもありました。
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いただいたランチはボリュームもあって美味しかったです。家のそばにもこんな店があったらと思います。「ゆめりあファンテ」というこの商業施設には雑貨屋さんなども充実していて生活しやすさを感じます。
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2週間後の高知への旅の予習も出来て充実した休日でした。
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