アフターコロナ！80歳の母を連れて埔里に行く。

2023/05/09 - 2023/05/18

　北投温泉をかなり気に入った母。しかし、今回の母の最大のミッションは
南投県の埔里へいき、そこの「広興紙寮」で思いっきり紙を書くことと、
ちょっと田舎町な埔里で木彫りのハンコを友達に作ってあげること。

　そんなわけでホテル前の道を渡って２０８路のバスに乗って台北駅へ
行って、高鉄＝台湾新幹線に乗って一気に台中まで行きましょう！

　と言うか、どけちな私、台湾人は週末にあちこち旅行するので
金曜、土曜日の宿泊費が高いのである。北投温泉なんか、とっても高いのである！なので、土曜日の宿泊はど田舎に限る！

しかし、土曜日はバスの運行が通常じゃなかったりする。
私たちが乗ったバスは台北駅には行かず、淡水線；奇岩駅に出たところで
再び進路を北に変えたので、慌てて運転手に聞いたら「土曜日はいかないです」と言われてそそくさと北投駅で母と降りる。

　それでタクシー乗るより手っ取り早いから！で淡水線でそのまま
地下鉄の台北駅に行く。改札を出たところで、ちょうど高鉄の
改札口。うーむ、これは名古屋の青なみ線の駅を出た向かい側が
新幹線口、みたいなもんだなー。と２日前に買っておいた乗車券を
改札に入れたらエラー音がなる。
　そんな！大陸の中国のダフ屋から買った切符じゃないぞ！
ちゃんと窓口で買った本物だぞ！と中国語入れて反論したら
出発時刻の１時間以内にならないと駅に入れてくれない、という
システムだった。あー恥ずかし！

　母、じとっとした目で「あんた、しっかりしいや！」だって。
これ、絶対オカンのDNAでしょ？
　

エリア 埔里(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: チャイナエアライン ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

チェックアウトは11時だが、台北の駅から出発は13時過ぎである。
まだ時間がある、ということで、また向かいの公園に生かされて、蓮池のハスを
いっぱい撮れ！と母からのミッション。

北投公園 広場・公園

すると池に魚もいるのが見える。なので、魚とハスが映るように取れ、とか
無茶な注文をつけてくる母。私のエクスペリア１だとこれが限界。

これもかなりギリギリのところから片手で撮りました。

２０８のバスは11時6分に来ます。さ、行きますよ！
ちなみに母はリュック一つ。私が母のおやつから何から両手に持って先に歩きます。

本当はこっちの駅からの方が早いんだが、バスの方が安いのです。

新北投駅 駅

バス停から見た風景。この後来た２０８路バスに乗ったら、北投駅で降りる羽目に。
しぶしぶMRT淡水線に乗り換えます。何とか席は確保できました。

台北駅、新幹線発車までまだ１時間半以上。
なので、駅構内に入れてもらえず、バスターミナルまでフラフラ歩き、
ベーカリー兼カフェ、なお店でお茶と軽く昼食タイム。
日本語で書かれていたので判りやすい！

私たちが乗る新幹線のチケット。
なんか大昔に台北から高雄に行くのに２回乗ったことがあったが、
前売りで買ったら凄く安く行けた記憶があるが。
　母親、８０歳なので割引になるかと思ったら台湾人じゃないから正規料金、と
言われる。
台北から台中まで７００元X２人。

私たちの席は２号車なので、かなり前の方まで歩かなくてはいけない。
まあ木曜日の時点でこの列車なら２人分の席確保できる、と言われたので
仕方ない。しかし、列車がまだ来てないのに、嫌に殺伐とした空気を発しながら
並ぶ人々。何？トイレのため？と思ったら列車の中央部分１２席分は自由席
ということだった。中年と年寄りは金で解決します。

新幹線からの車窓。多分「苗栗」手前の風景。これじゃあ三重県の田舎と変わりませんね。

台中にはほぼ１時間で到着。埔里に行くバスは台鉄の駅からも、高鉄の駅からも
出ています。こちらの高鉄の駅からのバスの方が本数が多いみたいです。
グーグルマップでは１時間に１本、とありましたが、窓口に行ってみたらちょうど15分後に出る、と言われて慌ててバス待ちの列に加わる。そして前後の台湾人の並んでいる人に、「ごめんなさい。私のお母さん、８０歳。耳が遠い。今連れてくるから、
ちょっとこの荷物お願いします！」と押し付けて、のんびりベンチで何食べようかと売店の方をチラチラ見ている母を捕まえてバスの列に入れてもらう。

私は母の荷物とキャリーバッグを持っているので、下の荷物質に入れなくてはいけない。母に好きなところに座ってて！と言って先に乗せて、荷物を入れてからバスに乗ると、、、一番後ろの、一番乗り物酔いする席にいるではないか！しかも、私を５列席の通路ど真ん中に座らせる気である。冗談じゃない！事故で急ブレーキかけて、
一番最初に吹っ飛ぶ席じゃないか！即座に拒否して、イケメンの横の席に移動。
　老人になると全くもって要領が悪い。しかもいかにも老人！にも見えないのが
これまた不利なところ。台湾人のほとんどの老人は膝を皆相当痛そうにして
歩くのに母はその辺の歩行はスムーズなのである。

だだっ広い都会、な感じの台中から南投県に入ってきたなあと感じさせる
荒々しい岩肌の景色。を写メりながら。実は隣のイケメンのにいちゃんの真横を
瞬間だけ堪能してたりする。

高速を飛ばしてくれて埔里には１時間程度で到着！時刻は16時前。
この後、このバスは観光地日月潭に向かう。
６、７年前に行ったっけ？中国人がうるさい！な記憶しか残らなかったし
それほど感動も覚えなかったような。

それよりも！埔里バスターミナル手前の胡椒餅が売っているところ。
過去何度通っても、営業終了状態。
それが、今日は人が並んでいるのである！
これは絶対に買いに行かねば！10分で戻るから、ちょっと待ってて！と母を
埔里のバスターミナルに残してダッシュで買いに行く。
　私が到着した時に丁度焼き上がったところ。

１つ３５元。３つで１００元。３つ１００元が飛ぶように売れていき、私のすぐ前のネーちゃんがなんと１２個オーダー。ゲ！私買える？慌てて後ろを見ると、
私の後ろにあと３人。皆心配そうな顔をしている。だから私は２個７０元にした。
一番後ろの人、私のおかげで最後の２つゲット。そのあとに走りこんできた人は
「あと１時間半後に来て」と言われていた。
お味の方はというと、今回の台湾で食べた胡椒餅の中でダントツの美味しさ。

無事に胡椒餅を買って、母のところに戻る。
バスターミナル横に黄色いタクシーが並んでて、
「広興紙寮」とスマホに打った文字見せたら、タクシーの運ちゃんも老眼。。。
なので運ちゃんの背中に大きく指でなぞってあげたら即了解。
ちゃんとした発音を言われたが今重要なのは閉店まであと50分しかない、ってこと！
と言うわけで、町外れの丘のような地域を登ってくねくね道を入ったところの
紙で有名な店に到着。急いで母と駆け込む。

広興紙寮 エンターテイメント

ここ、ゲストハウスプリのオーナーに紹介してもらったお店。
当時、母は「えーわかんない。」「日本にも売ってるかもしれないしー。」とか
言って３枚しか買わなかった。

店の人はいない。どうせ戻ってくるだろう。
母よ、あとは私に任せてそこから片っ端に探し始めなさい。
と、入り口の机と椅子に荷物を置いて、私は外で胡椒餅を食べている。
うわー！超絶おいしい！外はカリッとしてて、内側は肉汁を吸い、
噛めば噛むほど肉の旨みが染み出してきて、黒胡椒のピリッとしたアクセント！
て紙屋の前で感動している私。

店の人が戻ってきた。
母の選んだ紙の他に水墨画にオススメの紙、書道、日本画にオススメな紙も
出してきた。試し書きもさせてくれるらしく、私は上の展示スペースへ。

和紙といえば「楮コウゾ」「ミツマタ」が原料ですが、それ以外でもできるんですね。
　もう２０年以上前にタイのチェンマイの外れのボーンサーンで
手すきの和紙にタイの花を混ぜたものなんかも割と安くてきれいだったのですが、
気がついたらもう全然売られなくなりましたね。採算が合わないんでしょうね。

マコモタケの産地でもある埔里なので、、ここでもしっかりマコモタケの紙が
ありました。

こっちは大麻。
当然ですが、この紙を巻いて吸ってもいい気持ちにはなりませんよ。
ヒッピーとかが吸ってるのは蕾の方です。葉っぱや茎の方じゃないんですねー。
他に玉葱の皮もありました。虫に食われにくいかもしれませんね。

マコモタケの紙、の紹介が出ていました。
一通り見学したので再び階下の母の通訳に戻ります。

母。今度はなんと１２０枚もお買い上げ！
墨を弾く紙がえらくお気に入り。

お店の商品、絵を売ってるのか、こういう絵にはこういう紙！なサンプルなのか
わかりません。

　係りの人がきっちり梱包してくれて、お会計は３８５０元。
母大喜び。死ぬまでに全部使ってくださいね！

行きに使ってたタクシーが約束の17時を過ぎてまた私たちを拾いに来てくれました。
次の行き先はヤーディーホテル。
　割と新しい感じのホテルです。チェックインしたらただのツインルームを
ファミリールームにアップグレードしてくれていました。

廊下には「夜21時から朝9時までは静かにしましょう」の張り紙があり、
凄く真面目なホテルだなーと感心してたら、今フロアの１角の部屋から
深夜まで子供の泣き叫ぶ声が。。。まあ隣じゃないので、眠れないってほどじゃないけど。

ファミリールームにアップグレード。
なのでツインベッドがクイーンサイズ２つになってます。
一泊２５００元くらい。北投温泉のホテルとあんまり変わりませんねー。

ヤーディ ホテル ホテル

残念ながらトイレは紙しか使えないタイプ。
台湾に来ると１日３、４回出るので、お尻をゴシゴシは嫌なんです。

窓から廬山の方向を。残念ながらガスってて山並みは見えません。

夕食は？
昼はネギパンと埔里について胡椒餅だけだったので、母もお腹が空いたようです。
３００m先に夜市があるからそこで食べましょう。

うおお美味しそう！残念なのがお持ち帰り用で、座って食べられないこと。

うーむ、帰りに寄るか。。。で、さらに奥へ進みます。

一番奥へ進むと、一気に縁日っぽくなり、食べるより遊ぶ系に変わったので、
横道から屋台の裏側を突き抜けて、向こう側の屋台へ行ってみると、
こちらは食べ物系。しかも席もある店もチラホラ。

台湾人はやたらとフライドチキンが好き。
母も私もあんまり脂っこいものは苦手。
なので、エリンギの唐揚げを買うことに。
しかもお店の横に座れる席もあるし！で母を座らせて、エリンギが上がるのを
待っていると、どうもこの席はエリンギの店のものではない。

それならこの席を設けているお店でも何か買いましょ。とみたらなんと薬膳スープ。
母も私も大好きなやつ！とりあえずシイタケ入ってればハズレはないでしょう。
で９０元のをオーダー。

しかし、薬膳スープ小さい。ちょっと物足りない気がしたので、さらに周囲の店を
見るとおでんらしき店もあり、大根とロールキャベツとシイタケを６０元くらいで
買い母のところに持って行って夕食。
実は４万５千元くらい財布にあったはずだが、ホテルを出る前に数えたら２万６千元くらいになっていた。週末のホテル代が高い分、夕食は夜市で安く済ませてお茶を濁す。

田舎町の埔里。地元の若い子たちの出会いの場所なのかも？
お腹いっぱいになったら母、「おしっこ～」
あーはいはい。まるで子連れ旅行と変わりませんね。
　８０歳の母はマイペースで土曜日週末の夜を過ごします。

明日は廬山温泉へ連れて行きます。