
2023/01/28 - 2023/03/07
436位(同エリア580件中)
toshibaa45さん
- toshibaa45さんTOP
- 旅行記203冊
- クチコミ5864件
- Q&A回答2件
- 632,093アクセス
- フォロワー30人
この旅行記のスケジュール
2023/01/28
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
偶然の出会いから波照間島でキビ刈りすることになりました。
事前に電話で確認しましたが、わからないことだらけ。とりあえず来たという感じ。
事前に言われていたのは…
・農家さんの家に住み込みだということ。
・作業着とカッパと長靴を持ってくること。
・給料は沖縄県の最低賃金よりは少しいい程度だということ。
・1週間~10日間で休みが1日あること。
・お昼ご飯は弁当が出るということ。
・飛行機代は半分出してくれるということ。
くらい。※雇われる農家さんによって条件は異なります。
もちろん、農家さんとの直接の話し合いなので履歴書不要、正式な契約書などはありません。
波照間島に滞在したのは1/28~3/7の約5週間。
2021年の夏に一度来ましたが冬に来るのは初めて。冬は基本天気が悪いです。曇りの日が多く風が強い。気温は17~22度くらいですが体感温度は思ったより涼しいです。雨が降れば寒く感じます。とは言え、本州の寒さとは比べ物にならないくらい過ごしやすいですが…。しかし天気のいい日もある。2月なのに25度オーバー、南国の日差しが降り注ぎます。
旅行記の写真は天気のいい日に撮ったものばかりなのでご了解を。
PR
-
お世話になる農家さん(以後、親方と呼びます)のお宅。
わお!赤瓦の沖縄の伝統家屋。島には普通の鉄筋コンクリの家もあるのでこれはラッキーとしか言えません。この家の一室をお借りして住まわせていただきました。 -
屋根にはもちろんシーサー。軒にはカッコいい形の貝殻もぶら下がってる。とってもおしゃれなお宅です。
-
まずは、キビ刈りの仕事について。
キビ刈りを手伝ってくれる別の農家さんを車で迎えに行くのが、私の朝一番の仕事です。 -
そのまま現場であるサトウキビ畑へ。
親方の畑は島内に点在しており、順に刈って行きます。私の滞在中は6箇所の畑を刈りました(以降の畑の写真は順不同になってます)。 -
仕事は8:00~17:00まで。昼休み1時間、10時と15時に15分ほどの休憩があります。
我が親方はいつも1人で早出。とても仕事熱心な方です。
親方の“チーム”は私を含め総勢5名。私以外は全員島の方です。 -
キビ刈りの仕事の流れをざっと説明いたします。
まずはこの“バリカン”と呼んでいる刈り取り機でサトウキビを切り、倒します。 -
そして我々が葉っぱを取り、棒状になったサトウキビをまとめて縛ります。
-
トラックが回収にやって来ます。
-
運ぶ先は…
-
波照間製糖工場です。
ここで黒糖に加工されます。波照間製糖工場 名所・史跡
-
そしてキビ刈りになくてはならないのがこのカマ。
特殊な形状をしていますが、Y字形の先端部分をキビに当て葉っぱを刈り落とし、根元部分の刃でキビの不要部分を切り落とします。
やはり、使い慣れるまでは時間がかかります。ちなみに親方のキビ刈りはめっちゃ素早く、芸術的な美しさです。 -
キビ刈りも晴れてると気持ちいい。
けど… -
晴れてるだけだと暑いので、適度な風が吹いてくれると最高です。
-
眺めのいい畑ならなお良し!
-
しかし、雨の日もあります。
-
キビ刈りに天気は関係ありません。雨の日もカッパを着て刈ります。軍手はびちゃびちゃでカッパ内は逆に汗かくし、はっきり言って辛いです。
-
しかーし、雨の日よりも辛いのが、風のないカンカン照りの日。マジでぶっ倒れそうになります。期間中、1,2日ありました。
-
やはり、農家さんは大変です。天候による仕事のキツさもありますが、収穫量が左右されますから。
-
自然を相手に仕事をする大変さの一部を感じることができました。
-
体を動かしている分お腹も減ります。
-
待ち遠しいのはお昼休み。
畑で食べる昼めしは最高です。 -
弁当も沖縄チック。
ゴーヤーチャンプルー入っている率高し。うまいです! -
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
キビ刈り。
-
17:00で仕事が終われば、その後は自由時間。
シャワーを浴びて、天気のいい日はチャリでビールもってニシ浜へ繰り出します。
これこそ、波照間島でのキビ刈りの特権。付加価値高し。こんな贅沢ありますか? -
そして、こんな夕日も眺められます。
-
夕食の前にはまず一杯。おつまみは島内にある共同売店で買ってきます。刺し身各種は1パック320円。内地ではなかなかお目にかかれかい珍しいものもあります。しかし石垣島から高速船で運んでくるので悪天候により漁ができなかったり船が欠航した日は売店の店頭には並びません。
-
西表島で取れたイノシシの刺し身も食べられました。
-
最寄りの共同売店。島には数軒あります。
名石共同売店 スーパー・コンビニ・量販店
-
品揃えは限られます。そして値段も高め。離島であるため仕方ありせん。島内の飲食店や業者が卸しているお弁当やお惣菜などもあります。
-
夕食は親方が何かしら作ってくれます。
ナーベラー(ヘチマ)とフーのチャンプルー、ほうれん草のおひたし。 -
野菜炒め。豚肉が分厚い!
-
焼きそば。
-
カルパッチョ的な。
-
おでん(沖縄風?)。
-
親方は東京で食品系の仕事もしていたとか。特にサラダのレパートリーは豊富でおいしいものばかり。
-
ミーバイの汁。ミーバイとは沖縄での呼び名で“ハタ”の仲間。なかなかの高級魚のようです。無類の魚好きの私にはたまらない一品です。泡波と合わせると最高です。
-
天井にはヤモリ。地理的には東南アジアですから。
-
2月に外飲みできるなんて…。なんだかんだ言ってもやっぱり南の島は温かいです。
-
朝めし。
親方の十八番、ゆし豆腐の汁とジューシー。どちらも絶品。 -
お味噌汁とジューシー。
-
島内には何軒か居酒屋もあります。
親方のお兄さんに連れて行ってもらった「味○」(みまる)。味〇 グルメ・レストラン
-
家飲みも好きですが、やっぱり居酒屋は楽しい。
お通しは豚の三枚肉と赤身の煮付け。うまい!これだけで生一杯イケる。 -
この店の看板メニューは「緑のギョウザ」。島で採れる「長命草」を使ったギョウザです。
-
続いては「ぶどぅまれー」。民家の2階にある居酒屋。こちらにも親方のお兄さんに連れてきてもらいました。八重山そば、おでんで有名なお店です。
ぶどぅまれー グルメ・レストラン
-
店内は狭いですが、テラス席もあります。
-
まずは一杯。
なんと驚愕の事実が発覚。このお通しに付いている緑の葉っぱ。なんとこれが前述の「長命草」とのこと。コレ、親方の家の庭にいっぱい生えているヤツやんか。いや島内あちこちで見かけるヤツです。なんか急にありがたみが…。一見苦そうですが、三つ葉のようなハーブ系のお味でした。食べると長生きできるんでしょうか…。 -
そして名物のおでんドーン!
うわわわ…。超うまいです。特に出汁が最高!そしてテビチがトロトロでたまりません。ここだけの話ですが、石垣にあるおでん屋「メガンテー」の姉妹店、いや実の姉妹がやってる店です。出汁はそこから持って来たようです。向こうが“本家”ですが、ぶどぅまれーと同じおでんが石垣でも食べられます。 -
泡波合うね~。
-
3軒目は「あがん」。こちらは親方に…。
居酒屋 あがん グルメ・レストラン
-
島で一番大きな居酒屋ではないでしょうか。
-
雰囲気もいいです。
-
「アーサーチャーハン」。もちろん初めて食べました。うまーい!
アーサーとは海藻です。汁にして食べたりします。 -
休みの日はもちろん完全自由時間。
※お金を稼ぎたい人は休日返上で他チームの応援に行くこともできます。
私は休みたい派です。 -
集落内を徒歩でぶらぶら。1年中こんな花が咲いているです。
これはブーゲンビリア。 -
ハイビスカス。
-
ブーゲンビリアとカエンボク。
歩いていいるだけでも気持ちいい。天気のいい日に限りますが…。 -
家にある自転車を貸してもらえました。
カゴ修復、油を差しでなんとか乗れるようになりました。やったぜい!完全、島仕様です。なんちゃってサビ塗装ではありません。自転車があれば島内どこにでも行くことができ、ぐっと行動範囲が広がります。 -
チャリ散歩。うっひょー、気持ちいいぜい!
-
ヤギに見つめられる。不審者扱い。
-
目指すはやっぱり…
-
最・南・端!の碑
ここが、我々が行くことのできる日本の南の果てです。
大海原が広がっています。開放感抜群で気持ちがいい!高那崎・日本最南端の碑 自然・景勝地
-
碑から水際まで行ってみます。
-
おおーっ。なかなかの景色。この先に高那崎があります。
-
そして、波照間島といったらニシ浜。日本有数の美しいビーチ。
ニシ浜 ビーチ
-
この美しさ。2月の海とは思えません。
気温は25度近いですが、夏と違いやはり水はちょっと冷たい。 -
家からチャリで数分のところにこんなビーチがあるんですから…
波照間島すんごいです。 -
そして波照間島のもう1つの絶景スポット、港の堤防の先へ…
波照間港 乗り物
-
これが“波照間ブルー”です。
-
いやはや、絶景かな。
-
別の休日。
休日に晴れるとはツイてるね。チャリでお弁当持参でペー浜へ… -
ジャングルを抜けると美しいビーチが…
-
うわーっ、きれいだなぁ。
ニシ浜よりワイルドで秘境感抜群。このビーチを独り占めです。ペー浜 自然・景勝地
-
木陰でランチ。
もちろん、酒も持参です。こんな贅沢あるでしょうか。たまりません。 -
すでに夏の日差し。
-
水着も持参。海入っちゃいました。
ちょっと冷たいけど入っていれば慣れます。2月に海に入れる幸せ…。 -
こんなきれいなビーチが日本にあるなんて。わざわざ海外行く必要なし!
最高の休日です。 -
ここでちょっと「泡波」情報。
“幻の泡盛”と言われる波照間酒造所の泡波。基本島内でしか買うことができないからです。しかし、ますます手に入りづらくなっています。ミニボトルは買えますが3合瓶(600ml)はほとんど泡波酒店の店頭や共同売店には並びません。2合瓶(360ml)は時々。タイミングが合えば買えますが、短期滞在の旅行者が買うのは至難の業と思われます。そもそも生産量が少ないので島の方々への販売や島内の飲食店への卸しを優先させているためです。波照間酒造所 専門店
-
泡波酒店での販売価格が3合瓶が800円ですが那覇では5倍、東京では10倍などと言われます。ネットの大手ショッピングサイトでは4500~6000円ほどで売られています。
-
キビ刈りを初めて約5週間。島を離れる前日になんと送別会を開いてくれました。
Dining Bar PE-BUSU グルメ・レストラン
-
島のキビ刈り期間は11~4月頃。そのうちのたった1ヶ月ちょっとしかいなかったのにこんな会を開いてくれるなんて。涙出ます…。
経験もないド素人がぽっとやって来てどれほど戦力になったかはわかりませんが、ケガなく、体調も崩さず、皆勤。大きな迷惑はかけなかったかなと。皆さんお世話になりました! -
交通費として現物支給。
泡波10本と… -
大量の黒糖、きびもちを頂きました。ありがとうござす。
飛行機では持って帰れないので郵便局から自宅に郵送しました。 -
出発の日。波照間船客ターミナル。
あっという間の5週間でした。キビ刈りの仕事は正直キツかった。体バキバキで毎日へとへと。しかしそれにも勝る充実した楽しい島の生活がありました。ゆっくり流れる時間、豊かな自然、人々は皆おおらかで優しくていい人ばかり…。忘れられないとても貴重な体験ができました。ただ…心残りなのは、この年はあと1週間ほどで島のキビ刈りがすべて終了。もう少しいれば打ち上げ会などに参加できたのに…残念です。波照間港 乗り物
-
この日は運良く土曜日。「フェリーはてるま2」の運航日。急ぐ旅じゃございません。これでのんびり石垣に帰ります。けど思ったりちっちゃな船。
フェリーはてるま2 乗り物
-
高速船よりは少し時間がかかるけど、その分メリットもある。
石垣まで(片道)は高速船4070円、フェリー2490円。結構違う…。 -
出航です。さらば波照間島。
とは言え、実は7月にまた来ます。 -
デッキに出て景色を眺め、潮風を受ける。これこそが船旅の醍醐味。
-
後部デッキで優雅なランチ…といいたいところですが、結構揺れてます。
-
フェリーはカツオドリのいい遊び相手。
-
所要約2時間半で石垣島到着。
石垣に2泊して那覇に飛びます。
(つづく…)石垣港離島ターミナル 乗り物
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2022-2023
-
前の旅行記
【キビ刈り援農隊で波照間島へ 1】名古屋から波照間島に到着です
2023/01/26~
波照間島
-
次の旅行記
【キビ刈り援農隊で波照間島へ 3 番外編】那覇で道くさ…せんべろ堪能 & 金城ダムまでぶらり散歩
2023/03/09~
那覇
-
友人を訪ねて松本へ (1) 8月晩夏の上高地編…雨の上高地、白骨温泉でまったり、松本市街をぶらり
2022/08/28~
上高地
-
友人を訪ねて松本へ (2) 8月晩夏の乗鞍編…畳平&乗鞍高原散策、そして善光寺参り
2022/08/29~
乗鞍
-
友人を訪ねて松本へ (3) 11月晩秋の黒部編…ド快晴の黒部ダム、黒部平、キラキラの立山連峰を望む
2022/11/03~
立山黒部
-
友人を訪ねて松本へ (4) 11月晩秋の上高地編…雨に煙る上高地、そして紅葉真っ盛りの高遠城址へ
2022/11/04~
上高地
-
【キビ刈り援農隊で波照間島へ 1】名古屋から波照間島に到着です
2023/01/26~
波照間島
-
【キビ刈り援農隊で波照間島へ 2】キビ刈り生活始まる!島のゆったりした時間の中、充実した日々が過ごせました
2023/01/28~
波照間島
-
【キビ刈り援農隊で波照間島へ 3 番外編】那覇で道くさ…せんべろ堪能 & 金城ダムまでぶらり散歩
2023/03/09~
那覇
-
春うらら。飲み会ついでに…刈谷駅周辺をぶらり、懐かしの依佐美送信所を見学
2023/03/24~
刈谷・知立
-
【2023 奈良&大阪花見旅 1】念願の飛鳥チャリ散歩、そして桜咲く石舞台古墳へ
2023/03/29~
飛鳥
-
【2023 奈良&大阪花見旅 2】吉野山で桜三昧、“一目千本”はやはりすごかった…
2023/03/30~
吉野
-
【2023 奈良&大阪花見旅 3】奈良から大阪西成へ…京橋で一杯、そして天満橋の夜桜見物
2023/03/31~
大阪市
-
【2023 奈良&大阪花見旅 4】ついに念願の“やまき”へ…大阪城公園をぶらり&京橋リベンジ
2023/04/01~
大阪市
-
【2023 奈良&大阪花見旅 5】鶴橋コリアンタウンに初潜入…韓国グルメで昼飲みです
2023/04/02~
大阪市
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
波照間島(沖縄) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2022-2023
0
97