宮路山登山…ついでに旧東海道赤坂宿&御油宿をぶらり散策

2022/05/16 - 2022/05/16

豊川市にある宮路山登山。
ついでにその麓にある旧東海道の赤坂宿と御油宿をぶらり散歩します。
天気予報では晴れだったのですが、一向に晴れず1日中どん曇り。
気持ちよさのない残念な登山となってしまいました。

エリア 豊川(愛知)

旧東海道赤坂宿の最寄り駅、名鉄「名電赤坂駅」下車。

人生初の利用です。

名電赤坂駅 駅

普通電車しか停まらないこじんまりした無人駅。

そして国道1号線を渡った突き当りが旧東海道です。

ちょうどこの交差点が赤坂宿観光の拠点。小さな公園になっていて案内板やモニュメントなどが設置されています。

奥左手が高札場、右手が町並み図。

赤坂宿 名所・史跡

三差路を右折するとすぐにあるのが「尾崎屋」。
かつての“曲物、民芸品”の製造卸問屋。曲げわっぱ(木でできたお弁当箱)なども作っていたようです。

そしてその先にあるのが「大橋屋」。

大橋屋 (旧旅籠鯉屋) 名所・史跡

あまり古い建物が残っていない赤坂宿で最も整備され保存状態のよい旧旅籠屋です。

7年前の平成27年まで実際に宿泊施設として利用されていました。

無料で内部を見学できます。
ボランティアガイドの方々がいて、いろいろ解説してくれます。

赤坂宿の一番の見所です。
月曜休みなので要注意！

裏手にある蘇鉄と灯籠に注目～。

歌川広重の浮世絵に似せて再現したようですが、蘇鉄と灯籠の位置が逆～。まさかの発注ミスらしいです。草。

大橋屋から歩くこと約400m、宮路山への登り口があります。
意外と赤坂宿で時間今かかりましたが、今日の本当の目的はコレです。
現在時刻は10:50。

150mほど進むと歩行者専用の登山道が現れます。せっかくなのでこのルートで。
このまま車道を進んでも宮路山駐車場へ行けます。
さあ、本格登山開始です。

やっぱり歩くなら断然こっちの方がいい。
けど一気の登り。しんどいです。

あら？わずか10分ほどで先程の舗装路に出ちゃいました。こんなとこにも駐車場。もっと先にも駐車場はあります。楽したい方はそちらに車を停めた方がいいです。

ここからはちゃんと整備された遊歩道っぽい…

と思いましたがなかなかの道でした。

なんか分かれ道が多い。ちゃんと案内表示はありますが、どちらへ進んでも宮路山山頂。初めて登る人にはこういうのって意外とありがた迷惑なんです。

ここもどちらへいっても山頂です。
おそらく遊歩道が張り巡らされているんだと思います。

ここも。
「ドウダントンネルコース」へ。

登山というより、お手軽ハイキングコースです。

これはヤマツヅジ。
ドウダンツツジはどこ？開花時期のはずですが…。

そんなこんなで宮路山山頂到着。標高362.3m
街道沿いの登山口からは所要約45分。前出の駐車場からは約35分。

頂上の一番高いところに立つ「聖跡碑」。大宝2年(702年)に三河を行幸した持統天皇を顕彰して1916年に建てられたもののようです。

そしてこの眺め。天気が悪いと映えませんね。
渥美半島の“付け根”がよく見渡せます。画像右手は三河湾、やや左手は豊橋市街方面です。

宮路山 紅葉

こういう眺望板があると助かります。
ここでランチという雰囲気ではなかったので先へ進みます。

このまま赤坂宿に戻ったのではつまらない(全然歩き足らないし…)。
宮路山から南東2kmほどにある「東三河ふるさと公園」まで山ん中を歩て行くことにします。道がよくわかりませんが、まずは「宮道天神社奥ノ院」へ。

2分ほどで到着。
社の先に道が続いていそう。

ちゃんと看板がありました。これで一安心。
ここから60分ですか…意外とあるな。気合入れて行きます。

いきなりコレ。全然整備されてない。イコール利用者が少ないということです。こういう道が楽しいんです。

かろうじて“径”がある状態。

ものすごく雰囲気がいいんですが、森の雰囲気に圧倒されます。

倒木から生えた枝が木になってる。すごい。

基本下りなのでそれほど体力は使いませんが枯れ葉が溜まっているので滑りやすいです。
まったく人けがないのでできれば複数人で歩いた方がいいかもしれません。途中一組のご夫婦とすれ違いました。

おおっ。どうやら「ふるさと公園」の敷地内に出たようです。
休憩なしで結構急いだので「奥の院」からは所要約30分でした。

公園内を通って…

「展望ツツジ園」へ。

園内最高地点(194.4m)です。
とりあえず展望台に登ってみましょう。

東三河ふるさと公園 公園・植物園

眺望は宮路山山頂からと大差なし。
天気が良ければ気持ちいいんですが…。

時刻は12:30、昼めしにします。
ローソンのおにぎり2個と名電赤坂駅近くの「JAひまわりグリーンセンター」で買った味噌串カツです。「焼さけハラミ」は1個税込198円、「いくら醤油漬」は214円もする代物ですが、安心して下さい。ちゃんとどちらも110P(ポンタポイント)で引換え券を購入してますから。しかーし、いくらは5～6粒しか入ってなかったような…。これがコンビニの闇ですかね。110円でも買いたくないレベル。普通にしぐれとか昆布の方がうまくて100倍お得です(個人の感想です)。

下りました。
諸事情により、公園南側の道路を歩いております。
寄り道しながらたどり着いたのが…

国府の町中にある「三河屋製菓」。
疲れをリカバリーするべく、甘いものでも食べようかなと。

三河屋製菓 専門店

何にしようか迷っていたところ、このポップを発見！
「ウドちゃんの旅してゴメン」、通称「旅ゴメ」。
名古屋のメ～テレが制作、放送しているキャイ～ンのウド鈴木さん出演の旅番組です。他の地域のネット局でも放送されているのて、ご存知の方もいるかもしれません。
おそらくウドちゃんが食べたであろう「しあわせ大福」を私もいただくことに。

中身はこんなんなってます。
イチゴと栗とあんこ、そしてクリームチーズ。

店内でいただくことができました。
もちろん、うまいに決まっています。お餅もやわらか～。
ただ…いや、何もないです。詳しくは
https://4travel.jp/dm_shisetsu_tips/14696346

さらに寄り道。
名鉄国府駅内を横切り、向かった先は…

国府駅 駅

こちら、「西明寺」。

目当てはこの本堂裏手にある…

この庭園。
うわー、何ここ～。

西明寺庭園 寺・神社・教会

まさかこんな美しい庭園広がっているなんて想像していませんでした。

こんなお庭が無料で見られちゃうんです。

時折、ししおどしの音が響いています。
まさにわびさびの世界。

庭園を眺められるお部屋もあるようです。
残念ながらカフェなどには利用されていません。

いや～いいものが見られました。
いつまでも眺めていたいところですが、そうともいかず…。

旧東海道御油宿にやってきました。
御油宿と言ったら「御油の松並木」。

というわけでまずはこちら。「御油の松並木資料館」。

御油の松並木資料館 公園・植物園

館内は御油宿に関する展示。
無料で見学できます。

そして館外にはドデカい松の切り株。
由緒書きによれば、樹齢は約380年。慶長9年(1604年)に徳川家康が東海道に最初に植えた松と推定されるとのこと。間近で見るととんでもない大きさです。

さて、実際に松並木を見に行きます。
その前に東海道沿いにあるこちらの「おふく」に立ち寄って…

おふく 御油本店 グルメ・レストラン

御油銘菓「黒松最中」を購入。お土産です。
最中は松ぼっくりの形をしています。上品な甘さのつぶあん、おいしかったです。

「イチビキ」の工場を過ぎ…

しばらく進むと…

松並木ドーン。

御油の松並木 自然・景勝地

「天然記念物 御油ノ松並木」の石柱。
国の天然記念物ですからねぇ。

約600mにわたり、約300本の黒松が並んでいます。

昔の旅人も同じような風景を眺めていたんでしょうね。

朽ちる木あれば芽生える木あり。
愛護会の方々と御油小学校の生徒たちによって、毎年松苗の補植が行われているそうです。

この素晴らしい松並木を眺められるのも多くの方々の活動によるお陰です。

そして今日の出発地点、赤坂宿戻ってきました。
ふーっ。今日はちょっと歩き過ぎかな。結構疲れました。

今回歩いた(大体の)ルート
総歩行距離…約16km
総所要時間…約6時間
(終)