県民割)ケチでわがままで貧乏なのに玉置神社に辿り着く(女一人バイク旅

2022/08/22 - 2022/08/27

玉置神社は呼ばれないとたどり着けない、と言われている。
そうなると、自分が良いとは言わずとも無害な占い師なのか、
弱っている人から金を巻き上げている悪徳占い師なのかがハッキリする！と
思ったので、串本まで来たなら、実家の三重県伊賀市には奈良県ルートで
帰ることにして、玉置神社へ辿り着けるかどうか検証してみることにした。
　ええーっと聖地に行くならやっぱりベジタリアンで禊をしてからの方が
いいかなー？と思ったが、鳥羽についてから刺身三昧な上、
さっきお昼には鯨を食べてきているではないか。。。
　まあたどり着けなかったら、、、実はその保険に松阪の「朝日軒本舗」で
「山さくら」のモナカを何箱も買ってきたのである。
　その場合は、付近の住人や通りがかりの車にモナカを賄賂代わりに渡して
玉置神社へ連れて行ってもらう作戦も用意しているのである。
　占い師のくせに全然神頼みをせずに、誰かを当てにする私。
こんなので玉置神社に辿り着けるのか？まあなんとかなるでしょう！

エリア 十津川温泉(奈良)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

和歌山県の瀬戸際のような場所にある新宮市に入ってから、
トヨペットのある交差点で１６８号線右折して熊野川を遡っていく。
海の絶景が川の絶景に速攻で変わった。
こう言うのってまんま台湾の花蓮みたいだ。

熊野川 自然・景勝地

小さい道の駅がある場所。でも駐車場にあった看板がこれ。
えっ？今見えている熊野川の水面はこの場所から１０mくらい下になるんですけど？
ここが全部どっぷり浸かった？
後から見たら、この看板のもっと上の方に「ここまで水きた」
プレートがありました。想像するだけで恐ろしい。
それにしてもわずか１０年ちょっとで、元に戻ったってこと？
この辺の復興速度早くないですか？

亡くなった方のご冥福をお祈りします。
そして、この日に玉置神社行こうとしてた人が、
呼ばれないとたどり着けない、とか伝説を作ったのか。。。

１６８号線をずーっと進むと熊野大社本宮に行く。実はその手前の川湯温泉が今日の宿。時刻はまだ１３時過ぎ。どうする？一旦宿に荷物を置きに行く？
でも来た道を同じように引き返すのが嫌いな私。
宮井橋を渡って、１６８号線から３１１号線へ入る。
そこからまた１６９号線へ折れて竹筒トンネルを抜けたあたり。

竹筒トンネルを抜けたら奈良県になっていて、またすぐに瀞峡トンネルがある。
このトンネル手前の右手に降りていく道があり、盛んにアピールしている瀞峡、というやつを見に行くことにする。

ここまで来たが、玉置川の支流を見ていると水は綺麗だが、全然水量が少ない。
こんなので船なんか浮かべないと思うが？と無視してそのまま白い橋を渡って山道を進むと落石だらけの山道になり、目の前でもざらざら石が崩れ落ちている。
しかもヘルメットに小石がヒット。これは進んじゃダメな警告。
本当に天狗とかいるんじゃないの？な雰囲気。

水は綺麗だがゴムボートも浮かべられない水量の玉置川。
これが瀞峡に繋がってるの？

玉置神社は別に逃げないでしょー。ちょっとだけ見に行ってみましょう。

おや？急に開けた場所になってきました。

瀞峡 自然・景勝地

左奥にちょうど出発しようとしているボート発見。
川下りは一回乗ってしまうと、戻ってくるのに時間を食うので、
私は眺めて終わりです。
ちなみに対岸は三重県です。私がいるのが奈良県側。

瀞峡 自然・景勝地

もう一度山道の急な坂を登って、１６９号線へ戻る。
瀞峡トンネルを通過して、和歌山県の飛び地へ行くかと思ったら、
左側にしっかり玉置神社と矢印のある看板が出ているではないか！
はっはっは！私はしっかり呼ばれてるじゃないかー！
　喜んで右折して、バイクで進む！

玉置神社お参り前に飲んでおきなさい、的な山の湧き水。
玉置龍神水。ありがたくいただくが、飲むよりもまずに顔と頭にかけました。
　と言うのも、玉置神社の看板を曲がってすぐのトンネルが、、、、。
車一台がやっと通れる幅、トンネルは蛇行しているのか向こうが見えない、
そして地上１mのところで大量にドライアイスを炊いてるかのような
雲海みたいな霧。当然真っ暗でバイクのライトだけが頼り。
トンネルはかなりの年代物で、見えない路面も変な凹みあったりガタガタ。
霊感が強い人ならおそらく人でない何かを見てしまう。
霊感なくても対向車が来たらすれ違えないし、アウト！
このバイク旅で一番怖い場所だった。
　向こうから車が来てもすれ違えない。

玉置山 自然・景勝地

愚痴ってたが、玉置龍神水。
水が柔らか！飲んでもお腹壊さなかったー！

まさかの玉置龍神水の先をほんの数百メートル走ったら集落があった！しかもバスもある！
ええーあのトンネルをバスが走ってくるの？

思わずバスの時刻表を見てしまったが、そこには「予約運行」の文字が。
予約しないと来ないバス。。。初めて見た。。。

　数軒だけでも集落があって、ちょっとホッとしたのもつかの間、また木が茂って薄暗い、ところどころ苔が生えているクネクネ道をひたすら登っていく。。。

玉置龍神水から玉置神社まで５kmくらい、って、それは直線距離にすると、という意味で、傾斜角度や迂回のクネクネを入れてみると１０kmは走ったような気がする。
とはいえ玉置神社の駐車場に到着。
　駐車場脇の無人のお土産物やのテントの中に荷物はこっそり置いて、玉置神社の参道へ行く。

玉置神社、駐車場からけっこう歩かないといけないくさい。
これは鳥羽の伊射波神社のようにきついのか、、、猿が集団で襲ってくるとか
ないよね？（猿は強盗、の認識）

とりあえず、時刻は午後３時ごろ。まだまだ余裕で明るい時刻。
歩いているうちに異世界に引き込まれたりしなければ、、、、。

玉置神社 寺・神社・教会

そしたらあっさり到着。しかし、参道の一部が崩れたらしく、
最初にたどり着いたのは稲荷のお社。
　うーん、挨拶だけでいいかー。

熱心にお参りする人。
お稲荷さんが怖いので、挨拶しかしない私。

お稲荷さんの奥へ進むと地味なお社が。。。
ええー、これが玉置神社の本殿？
あまりにも素っ気無くない？とりあえず、小銭だけ入れて手を合わせる。

さらにこっちを登ると玉置山山頂。。。
う、ううーん、、、そっちまでは呼ばれていない気がするからやめときます。

玉置山 自然・景勝地

バイオトイレ、とかいうSDGsなトイレを借りてたら宮司さんがお賽銭を集めてたので、しかもかなりチャリンチャリンと景気が良い音がするので、そんなにカネ集まるのになんでこんなに本殿が地味で手抜き風味なの？と聞いてみると、本殿はあっちですよ。と教えてくれる。そうでした、参道が崩れていて、裏から回ってしまってたのでした。無事に本殿お参りしておみくじ引く。中吉だったが「旅行：やめよ」と書いてあった。どーすんの？既にどっぷり旅行中だけど？

玉置神社、失礼ながら本殿も地味である。これも伊勢神宮のせいなのか？
本殿裏から山道を行くとご神木がニョキニョキ集うエリアに来てしまった。

神々しいけど、上から毛虫が落ちてきたら嫌だなあ。。。
と思ったが、杉とかヒノキには毛虫っていなかったような気がする。
毛虫、特に恐ろしい茶毒蛾がいるのが椿の木だったっけ。。。

樹齢１０００年くらいしそうな杉でした。
正直、本殿より神々しい！

こちらは仲良く二股の夫婦杉。コブに触れて子宝を祈るそうです。
子供？生理あるけど５０歳、もう無理。
　

夫婦杉の裏側。なんか顔っぽく見える。
穴に蛇とか住んでたらやばいので、手は入れない。
　そしてそのまま玉置神社のお参り終了。帰り道、私の眼の前を蛇が横切りました。
マムシか？ヤマカガシか？と呟いたら、ピタリと止まって私の顔をじっと見てきた。
やっぱり聖域の蛇はヤバイ。。。そんなわけで、川湯温泉に行きまーす。

もうさっきのトンネル通るの絶対嫌！
バイクは北の方向に走らせて、十津川が見えたら対岸に渡って、
和歌山県方向へ戻ります。所々苔の生えている道を
ほぼ下り坂でクネクネなのでバイクのハンドル握る手が筋肉痛。
熊野古道の吊り橋が見えたので一休み。

熊野参詣道小辺路 名所・史跡

大きすぎる吊り橋はフレームにおさめるの難しいので、小さい吊り橋で
はしゃぐことにします。
柳本橋、新しいです！

ついでにカメラを置いての自撮り。
５０歳。中身はまだ子供。

吊り橋をガクブルで渡る人もいますが、私はトランポリンしてさらに揺らすタイプです。誰もいないし、新品の橋だしで、やりたい放題中。

時刻は多分５時前。まだまだ明るいようですが、日が傾いてきて、山影が伸びてきました。

一応お約束で吊り橋の向こう側にも行ってみました。
このまま進むと果無集落に行けるようですが、上り坂やだ。。。

一人でトランポリンは許してください。

やっぱり暗くなる前に川湯温泉へ行きます。

とバイクを２００mくらい走らせたらまたもや面白そうなものが。。。

野猿 乗り物

わーい！やる！やる！とロープに手をかけてみたが、、、、
バイクのブレーキかけまくりでもう既に握力尽きてた。。。
諦めて撤退。

そして、川湯温泉到着！と実はすんなり行かなかったのです。。。
実は野猿があったところ、あそこは「上湯温泉」だった。
川湯温泉と同じで川に温泉が湧いてる、というやつ。川沿いに旅館もある。
紛らわしい！ずーっと走ってるのに、一向に奈良県から出ない！と気づいて
２０kmくらい無駄に走った。この辺ガソリン高いのにぃ！

川湯温泉 温泉

と言うわけでまたしても１６８号線まで戻ってから、南へ走り、無事に
川湯温泉に到着。明るいうちに着いてホッとしました。

本日泊まるお宿はペンションあしたの森。
県民割で素泊まり約４０００円。それに２０００円分のお買い物クーポンがつく。

川湯温泉　ペンション　あしたの森 宿・ホテル

部屋はトイレやお風呂は共同だが、綺麗でウォシュレットで男女別だし、貸切で入れるし、快適！ソファーが二つもあるし、ベッドで眠れるのってありがたい。

川湯温泉　ペンション　あしたの森 宿・ホテル

川湯温泉郷で天ぷらが美味しい！と評判の「ときわや」が休み。
だったらクーポン券使える熊野大社本宮周辺で、、、と言うことで、
まだ温泉にも入らず、さっき通ってきたばかりの１６８号線を引き返して
「宮すし」へ。

宮ずし グルメ・レストラン

山の中だが、海に近いから魚も新鮮。しかもボリューミー！
小食の女性なら握り１１００円で終了する。私は４品頼んで２４００円。
あー苦しい！クーポンはここで綺麗に使いきりました。

宮ずし グルメ・レストラン

お腹いっぱいになって、また川湯温泉に戻ります。
ペンションのお風呂もいいけど、こっちの本家本元に入っとくかー。と
思ったら２０時終了。なので、ペンションからタオル持ってきても、
１５分くらいしか入れない。２５０円だからまあそれでもいいけど、、、
やっぱり朝にゆっくり入るべき？

川湯温泉公衆浴場 温泉

ペンションに戻ったら２つとも貸切だったお風呂が二つとも空いていたので、
やっぱり料金込みのこちらで入ることにする。

ほんのわずかに硫黄の匂いがするかなー？
浴槽には石灰質の白い湯の花がカチカチにくっついていたので、泉質は
台湾の礁渓温泉に似てるかな？
アトピーの傷をしっかり固めてくれるタイプのお湯です。私が好きなお湯です。

川湯温泉 温泉

後日、旅を仕事にするサイト、「SAGOJO」で、この地域特産の柑橘類じゃばらを
使ったビールとピールが当たりました。
　これ、道の駅で見なかったなー。奈良県内で遠慮せずに三重県の熊野とか
和歌山県の熊野大社とかの道の駅でも売ればいいのに。。。
（すでに売ってたらすみません）

じゃばらピールはビールのおつまみには合わない。
普通にお茶受けの味だと思う。

　と言うわけで、何故か海から山奥の神社に来て、山奥の温泉に旅がすり替わってます。
続く