それでも旅がしたい！コロナ時代の新しい旅の形を求めて（５：鳥羽市相差町ー松阪ー帰宅）

2020/08/26 - 2020/08/28

　いくら、Gotoキャンペーンでも、週末のホテル料金は平日よりかは高くなる。そして、数年ぶりにアトピー大発生の身。
毎日美味しいものを食べて幸せな身分だが、一方で発酵食品と野菜不足の事実があるので、
このまま日焼けしまくって遊んでてもいいのか？とちょっと心配でもあったので、伊賀の実家に帰宅することにした。
ググってみたら距離にして１１２km。もちろんもう、明和町の先、国道42号線を辿って、恐怖の九十九折激狭山道、
周囲に民家一件もなし！の仁柿峠は通りたくない！どうせなら松阪で以前食べて大変美味しかったモナカを買ってから帰ろう。。。と
言うことで、ミッションは
＊相差町内をウロウロ。
＊JRではなく、近鉄加茂駅を見に行く。
＊鳥羽駅近くの、９３歳現役寿司職人のおじいさんの寿司を食べる。
＊松阪駅近くの朝日軒本舗のモナカ、山櫻、を買う！
＊たつみ堂つるの玉本舗で鶴の玉を買う（これはついで）
＊国道23号線から適当なところで166号線、165号線、163号線へと移動して伊賀へバイクと共に無事に生還する
以上！

エリア 鳥羽(三重)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

Gotoキャンペーンで朝夕食付きで６５００円で泊まっている旅館、「うえじ」の朝食は朝7時半。夜中は激しい雷雨だったが、朝はすっきりするくらい晴れて日差しが痛い。期待してなかった食事だが、ちゃんとした朝食だった。

海辺の宿　うえじ 宿・ホテル

生卵があったが、卵かけごはんは苦手な私。鯛出汁雑炊に入れてしまい、グツグツやってしまいます。
横に炊飯器が置いてあって、足りないのならどうぞ装ってください的に用意されてたが、軽い目に食べて、11時頃にはこんな海辺の町で十割そば！な店が新しくオープンしているので、そこへいくつもり。

朝食食べたら、また少し散歩してカロリー消費。
入り口で館内のエアコンで涼む看板犬まると中に入れてもらえない駐車場飼いの猫。
ここの宿では犬のほうが偉い。

海辺の宿　うえじ 宿・ホテル

少々腹ごなしで、相差漁港へ！

漁港から鯨崎の隅っこになんと、海女小屋おぜこさんかまどがオープンしてた。
こっちは11時からオープンらしいが、果たして、お盆も終わったコロナでごっそりお客の減った金曜日にちゃんとオープンするのか？と半信半疑で確認にきた、というわけ。

ここが「おぜこさんかまど」らしいが、人の気配一切なし。まあ昼になったらオープンするかも？と思いつつも、人が全く使用している気配がないので、早くも諦めて、鯨崎のスタンプでも押しに行くか、と脇道の階段を上る。

相差かまど グルメ・レストラン

鯨崎先端へ向かう小道。うーん、なんか先行き明るい感じ！と思って、この地点から３０m進むと、ウルシの木が歩道を塞いでいた。ただでさえ一般人でもかぶれるウルシの木。アトピーの私が無償で済むはずがないので、即Uターン。

鯨崎 ビーチ

鯨崎の北側に十一面観音の記念碑があるところから。ここから宿に戻って、少し休憩してからチェックアウト。楽天トラベルの額面通り、９９００円が６５００円の支払いで終了。金にならない客で申し訳ない。夕食の時、床の間にあったメニューをよく見たら、料理の追加は別料金でできるらしい。言ってくれればいいのにー。

宿をチェックアウト。お見送りは女将さんと駐車場猫。看板犬まるは完全シカト。
一応、カップルが愛の鐘を鳴らしに行く！と言われる菅崎園地に行く。途中の道は軽の車がギリギリ通れる道幅。。。

的矢湾 自然・景勝地

菅崎園地の一角に建つのが春雨展望台。
この下に、この場所の所以が説明されていた。
潜水艦が海難事故を起こした時に、かなり勇敢な漁師の兄と、
海女の妹（彼女はなんと浜辺から飛び込んで荒れ狂う転覆船へ救助に向かった）が人命救助に大活躍したとのこと。
おいっ！第一発見者の名前はあるのに、なんでこの兄妹の名前がないんだ？？？

菅崎園地 名所・史跡

展望台にあるのが愛の鐘！一人ですが、お客様の幸せを願って大胸筋と上腕二頭筋を
フルに使って鳴り響かせてきました。

あちらは海難事故で命を落とした船員さんのための慰霊碑です。
毎年３月には慰霊祭が行われるそうです。

菅崎園地 名所・史跡

そんで、鳥羽市相差町の観光課の人に言いたいこと。
スタンプラリーを推奨するなら、使用が可能なスタンプをちゃんと用意しておいてください。破損がひどくて、ゴミ状態です。
　それから鯨崎のスタンプ台はウルシの木で塞がってて進むの不可能です。
私は田舎もんなので、何がウルシの木かわかりますが、都会の人はわからなくて被れて嫌な思い出しか残りませんよ！

ちょっと腹がたつとカロリーが消費されたようです。
早速、相差町のほぼ真ん中あたりにある「そば処まつなみ」へ。
靴を脱いであがるお店でしたが、欄間や柱など見事です。明るく気さくなママさんが
対応してくれたので、質問したら、旦那様のお父様がやっていた旅館を廃業する、とのことで、もったいない！で欄間や柱、古木の家具をこのお店に再利用したとのこと。嫁の鏡ですね！

朝10時からオープン。木曜日が定休日。値段もお手頃。
つい長居したくなりそうな雰囲気です。

私は天ぷらセットをいただきました。
海辺の漁師町で十割そば！機械打ちなのー。と明るい気さくなママが教えてくれますが、美味しかったです。そば湯も濃厚な味わい。

きっと明るくて気さくなママさんは顔も広いだろう、と思い、日帰り入浴できる所ないか？と聞いてみますと、即電話。
ホテル一井を紹介していただきました。うへー高そうな宿！
と言うか、楽天トラベルでここも例のキャンペーン適応で朝食付きで1万円以下でしたが、なぜかWi-Fiが部屋についてない？で候補から外したのでした。

浜の雅亭 一井 宿・ホテル

ビーチの前なのに、プールだってあります。
なのに何故Wi-Fiがないの？？？？

ロビーも立派！母親を連れて行くならやっぱりここまで設備が整っているときっと喜びます。

フロントで千二百円払って、奥へ進むと。。。

しっかり男女に分かれてて、奥には無料のお冷コーナーがあります。

誰もいない脱衣所。午後14時には掃除が入りますからね。と係りの方。
時刻は12時をちょっと過ぎた所。さすがにそこまで長居はできません。
何故なら次は鳥羽駅近くの寿司。。。

温泉ですが、この地域に温泉は湧き出てません。相差町の旅館の「温泉」はどこも湯量の豊富な榊原温泉から取り寄せているお湯です。って、伊賀から近いので、私には全く珍しさはなし。まあ、アトピーが少しマシになればいいか。。。ととにかく次の寿司を入れるための胃袋のスペース確保のためです。
泉質はまあ榊原温泉ですよ。美人の湯、って言われてるやつ。
私から言わせれば大分の別府温泉の泥湯の方がよっぽど美人の湯だよ！と
突っ込みたいんだけども。

浜の雅亭 一井 宿・ホテル

ホテル一井の前は千鳥が浜、という比較的波が穏やかな砂浜。
コロナが関係なければ、８月の終わりでも、かなり海水浴客で賑わってた場所です。

千鳥ケ浜海水浴場 ビーチ

コロナで寂しい砂浜。
それではさっぱりした所で、鳥羽へ向かいます。
って、ここで私のバイクが消えました！
最初、バイクを停めた場所にゴミ収集車のトラックが停まっていたので、
まさか、ゴミとして回収されたのか？！とかなり動揺して、トラックのおじさんに
聞いてみたら、自分がここへ来た時はバイクはもうなかった。と言われて、
ゴミとみなされて回収されたわけではないらしい。
　トラックのおじさんも疑われてるんじゃないか、と焦ったのか、
一緒に探してくれたら、ホテル従業員駐車場に誰かが移動させてくれていた
だけだった。
　トラックのおじさんお手数かけてすみません。

相差町を今度はパールロードを横切って、国道47号線を内陸に向かって走りますが、パールロードも国道47号線もくねくね道がやっぱり１０kmくらい続きます。
相差町の一番辛いのが、このくねくね道です。乗り物酔いしやすい人が再訪を躊躇する理由がこれ。

とか言いつつ、国道167号線手前の田んぼはすでに稲刈りを終えたところがちらほら。と言うか、鳥羽のお寿司屋に行く前に、京都の三重県と奈良県の県境付近にある乗り換え駅「JR加茂駅」と全く同じ感じで「近鉄　加茂駅」がこちらには存在するので、わざわざ見に来ました。そしたらちょうど電車が去っていくところ。

加茂駅 駅

近鉄　加茂駅はJR加茂駅よりもさびれていて、無人でした。
さっき停車した電車から降りてきた人は0でした。

加茂駅 駅

と、言うわけで、９３歳の現役寿司職人のおじいちゃんがやっているお店を目指します。
えーっと、鳥羽駅の、山側の出口を出て、目の前の岩崎通りを進むとか？

鳥羽駅 駅

ここが岩崎通り。

岩崎通りの灯篭前から東へ進むとが美馬の向かいあたりにありました。
寿し梅。ここです！

すし梅 グルメ・レストラン

店内はお客さんが１組だけ。
コロナがない時は、外国人観光客も相当訪れていたそうですが、今はガラガラです。
９３歳と聞いていましたが、おじいちゃんはまだ７０代で通りそうな健康そうな雰囲気でまだまだ現役だなーと感じさせられました。
日帰り入浴で隙間は作りましたが、あまりがっつりはいけません。

一番コンパクトな1700円の握り寿司にしました。
新鮮で身がイカってプリプリなのもいいですが、江戸前でしっとり熟成されているネタが私は好きです。また少し甘い目の酢飯も胃袋に優しいです。
　コロナがない時は外国人客で大盛況だったお店ですが、今はお客さんが減ってしまい、親方も給仕のおじいさんも板場から出てきて、ホストまで勤めます。
昔の鳥羽の話などいつまでも聞いていたいところですが、さすがに日没までに
山道を超えて伊賀に帰りたかったので、30分ほどでおじいさんたちとさようなら。
時刻は14時半過ぎ。距離にして後、９０kmくらい。。。

鳥羽から伊勢へ。とりあえず、23号線に入って、松阪市の松阪駅周辺を目指します。
あんまり大きい国道は車とトラックがビュンビュン飛ばすので、怖い。。。
しかも、晴れ女の私に太陽は容赦ない照りつけ。
松阪市街地５km地点で、あまりの暑さに１０分間日陰で休憩。ビル影を伝うようにして、本日の最大ミッションの「朝日軒本舗」さんへ。

朝日軒本舗 グルメ・レストラン

以前、ここのモナカをお客様がくれたのだが、一口食べて、その美味しさに
驚いたのですが、、、お客様もどこの店で買ったかが思い出せず、2年前に和田金横の
和菓子屋で鈴モナカを買ったのはいいけど、全然味が違ってて、いったいどこの
最中だったのか？？？？と問い詰め続けてて、最近やっとここの最中だと判明したのです。
　実は、宿をチェックアウトする前に電話して、「何が何でも絶対に夕方までに買いに行くから１５個入りを確保してほしい！」と頼んだら「売り切れることないので、ゆっくりいらしてください。」と言われたのだった。

で、この最中だけ専門でも十分なのに、この店は洋菓子もやっている。
しかも、洋菓子の方は「特別な生クリームを使ってて、鮮度の問題があるので、
徒歩10分もしくは車で10分以内の近所の方のみ販売」というプレミアムな商品。
プリンアラモードが強烈に後ろ髪を引いてくるが、次から次へと
新たな煩悩を生み出してはいけない！と今回は最中だけ！
　次回、何とか食べたい場合は、向かいに喫茶店があったので、そこに頼み込もうかと思う。もしくは、道中で歩きながら食べる。。。

これが朝日軒本舗の「山桜」という最中。白あんの中に小豆の粒が散らされていて、これが隙間なくぎっしり詰まっている。
賞味期限が１週間だが、ジップロックに入れて冷凍してしまえば３ヶ月持つ。
そして冷凍したのを後日食べてみると、マイナス１８度の冷凍庫に３日入れて
おいたのに、あんは凍らない！ネットりとしたアンになり
常温だとさーっと甘さが体内に溶け込むのが、焦らしながらゆっくり体内に溶け込む感じ。
　見た目はただの最中かもしれないが、食べたらわかる。
　何も知らないで一緒に食べた妹旦那が普段は無口なのに、大喜びしてたくらいの
逸品です。

さて、朝日軒本舗の前の道を津方面に北上して、和田金を超えたその先にあるのが
「たつみ堂」こっちは「鶴の玉」と言う生姜風味の砂糖がコーティングされた
白あんの饅頭が名物。
　あ、当然、和田金も、その横の「老伴」が売りの和菓子屋もスルーです。
松阪は牛肉が有名ですが、和菓子も老舗の店があるのです。

鶴の玉 たつみ堂本舗 グルメ・レストラン

たつみ堂店内。

鶴の玉。こっちも安いですね。

こちらは上生菓子も結構揃ってました。

可愛いアマビエがありました。

鶴の玉は美味しいですが、口の中の水分を一気に奪うので、お茶と一緒じゃなければむせる危険があります。５個買って、一個食べて、母親に山櫻最中と一緒に
「少しは友達にあげるといいよ」と渡したら、中身を確認せずに、残り４つ全部友達にあげてしまいました。。。

そんなわけで、23号線から、166号線、165号線、と西へ進路を変えると、晴れ女の私に西日が容赦なく目を差してきました。。。真西ではなく、北西は黒雲が山にかかっていて、これが163号線方向。雨に濡れるのと、西日に目を眩ませながら帰るのとではどっちがマシか、、、？
もう熱中症になりかけなくらい日焼けしている私に雨は屁でもない！
と言うわけで、榊原温泉手前で163号線に進路変更して、
大山田村を突っ切りました。
さすが、晴れ女な私。雨雲が逃げていき、雨に濡れることなく、
伊賀に日没前に到着しました。
カバンの底にオウサツキッチン００３２で貰った厄除け
「セーマンドーマン」バッジのおかげで無事故無違反で帰宅できました。
　うはぁーバイク旅、楽しいなー！寒くなるまで、今後も何度か挑戦しよう！

オウサツキッチン0032 グルメ・レストラン