＊ 母と娘の2泊3日の春デヱト in奈良 ＊ Day1-2. 今井町

2022/04/02 - 2022/04/03

母と娘の奈良旅。
吉野で桜を楽しんだ後は宿泊地である今井町に移動しました。
本編は夕陽に染まる古い町並を見て、リノベーションした蔵に宿泊した旅行記です。


＜行程＞
1日目：吉野 → 今井町
2日目：長谷寺 → 信貴山
3日目：奈良市

＜往路・新幹線のぞみ255＞
東京 19：00 → 新大阪 21：30　1人12570円（EXのぞみファミリー早特で予約）
＜復路・新幹線のぞみ230＞
京都 15：13 → 東京 17：24　1人11000円（EX早特21で予約）

＜宿泊＞
前泊：ニューオーサカホテル 素泊まり1泊4500円（直前割キャンセル不可）
1日目：今井町 農家のオーベルジュこもれび　朝夕食付1泊1人10000円
2日目：信貴山 玉蔵院　朝夕食付1泊1人12100円

エリア 橿原(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今年の母との旅は、母の希望で吉野の桜をメインにした奈良旅。
新大阪に前泊して意気揚々と吉野に向かいましたが、桜は下千本がやっと三分咲きという感じで残念な結果でした。

早朝スタートし、夕方に宿泊先へ移動。

吉野 15：07 → 橿原神宮前 → 八木西口 16：11

駅から5分ほど歩いて今井町に到着です。

今井町は戦国時代の寺内町が原型となって1～4丁目から成っています。
まるで迷路のようで、目印を決めておかないと一見さんは迷子になります。
今回、宿への行き方の目印になったのが町入口にあるこの『北尊坊門跡』のタイルでした。

16：30

迷いながら歩いて到着したのが今回1泊目でお世話になる『農家のオーベルジュこもれび』。
ここは『あすかで民泊』のオーナー夫妻が経営している3つの民宿のうちの1つです。
以前飛鳥の「とまりゃんせ」と奥明日香の「ゆるりや」に泊まったことがあるのですが、今井町にも民泊を始めたというのを思い出しました。
吉野にも奈良市にも移動しやすい橿原周辺で宿を探していて、1日1組限定・2食付きで一人1万円で古民家に泊まれるのでラッキーでした。

蔵を宿泊施設としてリノベーションしています。
まずは入口。

普段はランチ＆ディナーをやっています。

↓HP
https://komorebi.asuka-minpaku.com/

お部屋へ。
この中庭に面した廊下がTHE日本家屋って感じ。

蔵の出入口がそのまま宿泊場所への入口になっています。
蔵1棟がプライベート空間になっているんです。

ここでも食事ができるようでしたが、プライベートで使いたかったので食事は違う場所でいただきました。

2階が寝室。
階段を上がっていきますが木で出来ていて滑りやすいので注意が必要。

じゃーん！
おお
奥明日香で泊まった『ゆるりや』も良かったけど、こちらも雰囲気ある～

ちゃぶ台もありましたが荷物置き場と化してしまいました(^_^;
TVはありません。

窓。
眺望は良くなし。

お茶セットもありました。

実は本当は1日目の宿泊は吉野にしたいと思っていて半年前からネットをチェックしていたのですが、ネット予約をできる段階ではもう4月の観桜期はオール×。
吉野に絶対泊まりたい方はもっともっと早い段階で電話予約しないと駄目そうです。

陽が落ちるまで今井町散策に繰り出します。

土曜日なのに人通りも観光客もほぼ無し。
奈良ってこういう素敵な古い町並も色々なところにあるのですが、コロナ禍とか関係なく、混んでいると感じるのは奈良市内くらいです。
観光する身としてはゆっくり見られるから嬉しいけど勿体ない。
これが京都だったら混雑で凄いことになっているんでしょうね。

今井町のマンホール ①

中央に牛や馬を繋ぐ金具・駒つなぎと周りに屋根瓦が描かれています。

お花かと思っていたけど違うのね・・・

古民家を利用したカフェが何軒かありましたが、このあと宿での夕飯もあるのでどこにも立ち寄りませんでした。

消火器（消火栓？）が入れられているのかな？
イラストが可愛い。
ヤモリは家を守ってくれるからね☆

今井町は歴史的建造物が建ち並ぶので、どの通りに入っても景色が似通っています。
なので現在地が分からなくなります。
地図を見てもよく分かんない・・・

母が「この通りが雰囲気があって綺麗」と申しております。
中町筋。

今井町のマンホール ②

今井町の町並がデザインされています。

確か今井町はNHKの朝ドラで撮影に使われたんじゃなかったかな？
と思いながら歩いていたら保存会の事務所があったので立ち寄ってみる。

古い家屋と近代の自転車とのミスマッチも絵になる。

朝ドラでは『ごちそうさん』と『あさが来た』の撮影があったんですね。

知っていたらドラマ見たのになぁー。
（朝ドラは『あまちゃん』しか見てない）

今井町から少し外れて歩きます。

川沿いの桜並木は満開！

10分ほど歩いて向かったのはJR桜井線の畝傍駅。

ここの駅舎が古いけどとても立派で！
皇紀2600年にあたる1940年（昭和15年）に昭和天皇の橿原神宮行幸に際して建築された重厚な寺社風の木造駅舎なんです。

TVでやっていたけど、こちらが天皇陛下が通られた階段なのだとか。
橿原神宮に参拝する皇族方のために駅舎内には貴賓室が設けられているそうですよ。

以前来たときもそうでしたが、駅舎を撮影する方が何人かいらっしゃいました。

良い具合に陽が落ちてきたので今井町に戻ります。

飛鳥川。

二上山も見えました！

前から気になっていた古民家カフェ『Hackberry（ハックルベリー）』。
ここもTVで拝見して寄ってみたいと思っているんだけど、なかなかタイミングが合わない。
↓メニュー
https://cafe-hackberry.net/menu/menu.html

再び今井町散策。

大宝律令（701年）の国郡里制制定によって、今井と高市の2郡が設けられたのだそう。
さすが奈良、古い地名なんですね。

町家茶屋だって！

美味しいお茶がいただけそうな店構えです。

かしはら名物・はにわまんじゅう。
何年か前におふさ観音の売店で購入したような記憶が。
昭和15年に誕生した名物だそうです。

今井町の通りは細いので一般車両が通るのは大変そうです。
救急車とかの緊急車両は入れるのかな？

綺麗な夕焼けだー！

今井町の端、北西にある八幡神社。

ここの桜も満開でした。

ひゃー
夕焼けが眩しくて目がおかしくなっちゃった！

町も夕焼けに照らされて朱く染まっています。

お寺内の桜。

古民家の床屋さん。
店名は『東口』!?

こんなに綺麗な夕焼けなのに、明日の天気は雨予報なんです・・・

今井町には約500棟の伝統的建造物があり、全国で最も多い地区となっているのだそう。
国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
宿の方にお訊きしたら、景観保護のために自転車も外には置けないそう。
助成金が出ているらしいですが、伝統を守ることと生活を両立するのはとても大変で凄いことだと思います。

18：00

本当に静かだなー。

夕暮れて電灯が灯り始めた町の風景も見てみたかったけど、夕飯の時間もあるので戻ります。

宿に戻ってきました。

夕飯前に汗を流しにお風呂へ。
今まで系列の他の宿ではパジャマ持参だったのですが、こもれびでは浴衣が用意してありました。

蔵にお風呂をくっつけて造ったんですね。
凄いリノベーションアイデア。

お風呂は風情は無いけど機能的。

民宿なのでアメニティは最低限。
お湯を汲む柄杓や洗面器、椅子もありました。

脱衣所と蔵の出入口にはちゃんとドアも付いていました。

19：30

夕飯です。
まずはミニ飛鳥鍋。
飛鳥時代に食べられていたという牛乳ベースのお鍋で、奈良の郷土料理です。

飲み物を訊かれたので、アルコール好きの母用に地酒を頼んでみました。
『出世男』。
江戸時代の中期より代々続き、今井町で現存する唯一の酒蔵『河合酒造』さんの日本酒です。
最近TVで取り上げられたらしく、なかなか手に入らないのだそうです。
その貴重なお酒をいただくことに。

メイン料理はお魚かお肉を選べたので私は鶏肉、母は魚をチョイス。
味付けは一緒でした。

宿泊費にプラス1人300円でデザートを事前にお願いしていました。

一応、毎年の母娘旅は母の誕生日も兼ねているので、今回は誕生日用のデザートを用意してみました。
日本酒飲んで酔っ払う母。

私はお酒が飲めないのでジンジャーエールを頼んでいました。
飲み物代は宿泊費と合わせてチェックアウト時に現金精算です。
（宿泊費2人で20000円＋誕生日用デザート600円に飲み物代1230円で合計21830円）

4／3（日）　6：35

今日も早起きです。
ボーッとする二人。

7：30

カウンター奥が台所になっていてオーナーさんが食事を作ってくれています。
オーナーさんは桜井の自宅から通ってきてくれていて夜は帰ってしまうので、昨夜はこの広い家に母と私の二人だけになりました。
何かあったらちょっと怖い。

朝食。
お魚とかのメインはありませんでした。
少し味が濃かったかな。

8：20に宿をチェックアウト。

系列の『あすかで民泊』の宿は全部で4つ（うち1つは建物の老朽化により閉業）あり、そのうち3つに宿泊しましたが、この『こもれび』が1番過ごしやすかったかな。
長閑さを求めるなら奥明日香の『ゆるりや』がお薦めです。
↓あすかで民泊HP
https://asuka-minpaku.com/

空はドンヨリです。
雨よ降らないでくれー

行きは八木西口駅で下車しましたが、今日は移動の関係で大和八木駅からスタートします。
宿からはゆっくり歩いて15分くらい。

旅の2日目は長谷寺に向かいまーす！


・・・Day2-1.につづく・・・

この旅行記へのコメント （4）

• マリオットさん 2022/10/15 09:11:50

  素敵な今井町

  はじめまして、足跡から来ましたマリオットです。
  
  奈良は何度も行っていて、降りた駅や覚えている地名も出てくるのですが。お寺や史跡巡りをしていたためか、今井町は素通りしていたようです。街並みが落ち着いていて素敵ですね。
  
  また泊ったお宿がなんとも町の雰囲気とあっています。こんな空間にいると、時間がのんびりと過ぎていくように思えます。旅行記を読んでいて、次回奈良へ行ったら今井町をゆっくりと散歩したくなりました。

  へびおさん からの返信 2022/10/16 08:24:14

  RE: 素敵な今井町

  マリオットさま
  
  コメントをいただきありがとうございます。
  今井町は私もちゃんと歩いたのは2度しかありませんが、観光客がそれほど多くないので雰囲気がよく味わえると思います。
  でも迷子になりそうで、どこを回ったか分からなくなるので注意が必要ですが笑
  
  奈良は見所が多いのに京都や大阪に比べて圧倒的に観光客が少ないので一人でも気兼ねなく行ける旅先で大好きです。
  古代ロマン溢れる土地なので、よく古墳巡りや古道歩きをしていますがなかなか周囲からは理解されないのが寂しいですね・・・
  
  今井町で泊まった蔵も素敵でしたが、同じオーナーさんが経営している奥明日香の蔵の宿も雰囲気があって良かったですよ！
  （プライベートを大事にするなら今井町、自然堪能なら奥明日香です^^）
  

• たらよろさん 2022/04/11 23:25:35

  今井町

  こんばんは、へびおさん
  
  お母様とのデエト。
  吉野の桜は意外と遅かったんですねー。
  そちらは少し寂しい結果でしたが、
  今井町では古民家で旅気分を楽しめて良かったー。
  おっしゃるように、奈良はこういう路地が京都のように幾つもあるのに、
  空いていて…。
  でも、京都の私がいうのもなんだけれど、
  奈良の方って、商売っけがないって言うか…。
  食べるものとか探さないと無いっていうか、
  そういう部分でちょっと勿体無いなぁ
  って思っちゃう。
  せっかくの良さが生かされていないって気がして…。
  あっでも、そこを頑張っちゃうと、人が増えて良い雰囲気が無くなっちゃうのかなー。
  
  今井町、行ったこと無いんです。
  もっと小ぢんまりとした宿場町だと思っていたのですが意外と大きいのかな？
  今度ぶらっとお散歩…しようかなー。
  
  たらよろ

  へびおさん からの返信 2022/04/12 08:21:36

  RE: 今井町

  たらよろさん
  おはようございます。
  
  吉野の桜は残念でした。
  と言うか、昨年がラッキーだったのかなと思っています。
  桜の開花に合わせての旅行は難しいですね。
  
  今井町は以前一度行ったことがあったのですが、私は同じような家が建ち並んでいるので実は飽きちゃって、つまらないかなぁと思っていたのですが、母は気に入ったようでした。
  たらよろさんが仰るように奈良の方は商売っ気がないらしく、以前「京都の人はなんでもかんでも商売につなげるからあかん」とお話しされていました。
  京都と奈良の確執を見た瞬間でしたが笑
  ただ何も知らない関東人から言わせると、大阪の商売に対するパワーは半端ないですね。
  同じ古墳大国でもグッズを生み出す力とか、奈良でお世話になった宿泊施設とかカフェは大阪出身の方が経営されているケースが多かったです。
  
  私は人混みが苦手で都内にも最近行かないくらいなので奈良の人気のなさがとても心地よいですが、あまりに居なくて心配にはなりましたね
  今井町は写真とか撮るなら雰囲気あってとても良いと思いますよ！