母と歩く梅雨の秩父路 ② 埼玉にも名湯あり！秩父七湯『御代の湯』でお肌つるつる

2020/07/17 - 2020/07/18

今年の母娘旅はコロナの影響で遠出ができないので、まさかの県内1泊旅行となりました。
鬱々としたコロナの憂さを晴らすべく、ちょっとお高い宿（個人比！）に泊まってみよう　＼(^o^)／
と思いついたのが、以前行って泉質が気に入った地元・埼玉の秩父にある鉱泉。
露天風呂付きの客室に人生初めて泊まってきました☆

全国に誇れるような美味しいものも観光スポットも無い埼玉ですが、こんなお宿もあるんだよ、という感じで見ていただければと思います。

本編はお宿紹介オンリーの旅行記です。


＜行程＞
1日目：三峯神社
2日目：美の山ハイキング
＜宿泊＞
秩父七湯『御代の湯』　新木鉱泉旅館
露天風呂付客室　朝食・夕食込 税込 １人:22900円

エリア 秩父(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

半年ぶりの泊りがけの旅行。
午前中は県内随一のパワースポット三峯神社へ、その後 秩父市内の重要文化財のお店で昼食＆カフェを楽しんできました。

そして楽しみにしていたお宿へ。
ここには９年前に一度泊まっているのですが、素晴らしい泉質と素敵な雰囲気に魅了され、またいつか来たいな～と思っていたの。

昼間は日帰り温泉もやっています。
ここのお宿は家紋が橘なのですが、橘紋で有名なのは最近大河ドラマの主役にもなった井伊家です。
調べたら、この橘紋は「総陰丸に橘」と呼ばれる家紋。
橘は「太刀花」ともされ、武家との強い関係をうかがわせるそうです。

以前来た時は１人旅で、バス・トイレ無しの部屋だったのですが、今回は奮発して露天風呂付のお部屋を予約しました。
露天風呂付客室は趣の違う４部屋（和室12畳）があるのですが、私たちが泊まったのは一番人気の『いちいの間』。

チェックインもせずに名前だけでお部屋に通されスムーズ♪
そしてお部屋はTHE和室です。
イイ感じ～

そして肝心の部屋の露天風呂！
私たちが泊まった『いちいの間』の露天風呂は石＆木風呂です。
『もみじの間』の信楽焼風呂も写真を見たら素敵だったな～

お風呂にはすでにお湯がたっぷり注がれていました。

利用したプラン↓
★百聞は「石鹸」にしかず？★しっとりさっぱり♪源泉＆クレンジング成分配合！炭入り温泉石鹸お試しプラン
◆ご夕食時に秩父源作印ワインハーフボトルをご用意・１部屋１本

秩父ワインと売店でも販売されている石鹸がついてくるプランにしてみました。
お茶請けは３種類あって、どれも美味しかったです。

クローゼットは極狭！
夏だからまだいいけど、真冬だったらコートは入らないだろうな・・・

部屋のトイレとユニットバス。

ちゃぶ台は冬は掘りごたつになるそう。秩父の冬は寒いからね～
そして電話は黒電話！
もはやアンティークですよね。
食事が終わったらフロントに電話をするのですが、何十年ぶりかでダイヤルを回して電話を掛けましたよ。

お風呂セット♪
カラフルな籠が可愛いですが、小さい方はバスタオル入りません（汗）
ちゃんと靴下も付いているのが嬉しいサービスです。
部屋の露天風呂用にバスタオルがもう１枚用意されていたことに母が珍しがっていました。

巾着の中にはクレンジングシートやブラシなどが入っています。
母が「この巾着も持って帰っていいのかしら？」と言うので「いやいや、それはダメでしょ」とたしなめるも、最後まで持って帰りたそうだった・・・

部屋の鍵。
では、お宿探検に出てみます。

露天風呂付客室は全て１階で、この廊下の並びになります。
一番奥突き当りは貸切露天風呂（有料）になっていましたが、タランチュラかと思うような毛深くて大きくて黒い蜘蛛がいたので逃げ帰ってきました。

売店。
宿泊プランについてきた石鹸（黒）の他に透明バージョンも売っています。
温泉水を使った化粧水も売っていました。

帳場も雰囲気がありますね！

新木鉱泉の創業は江戸時代。
創業より180年余り、当時の内装を残しているというから凄いです。

二階に上がってみます。

灯りも雰囲気がありますね。

神棚。
神棚が置いてある家も今は少ないのだろうな。

屋根裏に続く階段。
非常に蒸し暑いし、漫画くらいしか置いていないので無理して階段を上る必要はないかな。
1人旅の場合は露天風呂付客室には泊まれず、二階の部屋になるのですが、実はそのお部屋が江戸末期から残るお部屋なんですよ。
歩くたびに廊下がぎしぎしと鳴りますが、それも昔の日本家屋の醍醐味として楽しめます。

この宿には生のお花が至る所に活けられているのも目を惹くサービスです。
百合の良い香りが漂っていました。

一旦外へ出て景色を眺めてみますが・・・
住宅街にある宿なので、閑静ではありますが、周囲に風情は感じられません。

ただ裏手には川が流れていました。

長引く雨でやや増水気味。
暑い時期なら気持ち良いんだろうな。
（虫も多そうだけど）

お宿探索を終えたらいざ温泉へ！

作務衣に着替えます。
浴衣より作務衣のほうが着るのが面倒くさいのね。。

お風呂は離れにあります。

太鼓橋を渡って。

大浴場。
コロナの影響でお客さんが少ないのか、この日も翌日の朝風呂も貸し切り状態でした。

ここ『御代の湯』は温泉ではなく「鉱泉」です。
「鉱泉」とは地下からの治癒成分を含んだ湧水のことで、温度が34℃以上だと「温泉」と呼ばれます。
この新木鉱泉の湯温は15℃のため加温しており温泉とは言えないのですが源泉100%。
肌がつるっとなることから「卵水」とも呼ばれているそう。

露天風呂。
眺めは良くない。

脱衣所は広くありませんが、ドライヤー、化粧水、ティッシュなどは置いてありました。
ブラシは無かったので持参要となります。
この鉱泉を使った化粧水が置いてあって、販売もされています。
ここの泉質が本当にお肌ツルツルになるので化粧水を買おうか迷ったのですが、保湿力がイマイチだったので止めました。
匂いもちょっと苦手な感じでした。

さてさて、一風呂浴びてさっぱりして部屋に戻ったところ、携帯電話が鳴りました。
出ると高速バス会社からの連絡。
実は８月の連休に奈良方面にハイキングに行く計画を立てていて、1ヵ月前に往復深夜バスと宿の手配をしていたのです。
が！
東京からのバスはコロナの影響で8月いっぱい運休になったとの連絡が入りました。
最近またコロナ感染者が激増していることもあり、行くべきかどうしようか迷っていたので諦めがついた感はありましたが、残念ですね。

コロナの不安もあるからと、いつも４列シートの安いバスを予約するところを少し高くつきますが、３列シートの深夜バスを予約していたのですが。。。

以下キャンセルした内容です。
≪往路≫　
８／7（金）21：40 大宮駅西口 → 6：50 近鉄名張駅前 ＜深夜バス 三重交通・3列シート＞8000円
≪復路≫
8／9（日）22：45 京都八条口 → 7：00 大宮駅西口 ＜深夜バス　さくら観光・3列シート＞6770円
≪宿泊≫
古民家の宿　木治屋 　朝食・夕食込 税込 １人：9350円

18：30
夕飯の準備ができたと部屋に電話がかかってきて二階の個室に案内されます。

・食前酒　自家製梅酒
・先付　湯葉昆布〆　花びら百合根
・前菜　海老チリ風　つぶ貝旨煮　刺身蒟蒻　赤茄子　生ハム水菜巻
・刺身　鮪　烏賊　甘海老
・煮物　野菜炊き合わせ　里芋　花人参　陸蓮根　車麩　蒟蒻

宿の一押し

・温物　小玉葱のクリーム煮　生麩　銀杏

埼玉は食の魅力に欠けるのが一番の癌だと思うんですよね。
大好きな奈良を引き合いに出させていただきますが、「奈良に美味いものはなし」って言葉、埼玉県人からすると「柿の葉寿司があるじゃん！葛餅があるじゃん！古都華（いちご）があるじゃん！！」なんです。
埼玉も色々品種改良して果物とか宇都宮の餃子みたいな名物料理を作らないと、いつまで経っても魅力度低いままだよ・・・と思うのでした。

・焼物　鮎焼き　
・箸休め　焼き竜鬚菜　味噌ポテト
・揚物　天麩羅　海老　野菜三種

アスパラは秩父産ということで大きく食べ応えあり。
味噌ポテトの味噌は肉みそで味が濃く、ご飯に乗せて食べたりしました。

食事をした個室はこんな感じ。
ちょっと殺風景でした。
セルフシャッターで撮ったのでイマイチな構図也。

・強肴　上州牛陶板焼き　玉蜀黍　芽花椰菜　椎茸
・食事　佐渡産こしひかり　香の物
・お椀　焼き鰈　三つ葉　榎茸

上州牛が柔らかくてすっごく美味しかった！！

・デザート　季節のフルーツ

おなか一杯☆
ごちそうさまでした。

部屋に戻るとお布団が敷いてありました。
しばらく休んだら・・・・

部屋付きの露天風呂へ～
ただ灯りが小さく周りも真っ暗なので、風景を楽しみたいなら朝風呂が良いですね。
あと、冬はとても寒そうでした。
冬場は水道が凍結してしまう恐れがあるので洗い場などはありません。

明日は美の山ハイキングをする予定なのですが・・・
午前中の降水確率60％ (´Д｀)

とりあえずお休みなさいZzz

7／18（土）
激しい雨音に4：30に目が覚めてしまって、もう眠れないだろうと思い部屋のお風呂へ向かいます。
写真では分かり辛いですが、かなりの大雨。
うーんハイキング大丈夫かな。

部屋に露天風呂があるって優雅で時間を気にせず入れるからいいですね～

昨日買っていた とまと大福を温泉に入りながら食べてみる。
口に入れるとまず「トマト！」って感じですが、白餡の甘さとトマトの酸味が調和されてなかなか美味しかったです。

檸檬大福も食べちゃおう。
レモン味の餡にレモン皮が入っていて爽やかな大福でした。
小さいので食べやすい。

浴室の下には川が流れています。
天気の良い日だと川遊びしている人たちから見えちゃいそう。
でも安心してください、そういう時のために御簾がちゃんとありますよｗｗ

母のセクシーショット(/ω＼)

部屋のお風呂も気持ちが良いんだけど、やっぱりお肌のツルツル度は大浴場のお湯が一番！ということで大浴場にももう一度行きます。

朝食が8時～と遅いせいか、朝風呂も7時くらいまで貸切状態でした。
普通の温泉宿なら6時くらいから混雑しますよね。

うん、やっぱり大浴場のお湯のほうがヌルヌルしている。
新木鉱泉は私の数少ない温泉体験の中でも一番肌がツルツルになったと感じる名湯です。

湯船から脱衣所方面を見たところ。

そしてこちらが源泉の水風呂です。

休憩室も趣があります。
日帰り温泉の方も使えるロッカー（100円）あり。

わー
年代を感じさせる時計です。

母と比べてもこんなに大きいんですよ。
家にあったら夜怖いだろうなぁ

8：00
朝食会場へ。

席はあらかじめ決められていました。
窓際ラッキー☆

カラフルで可愛い朝食ですが、全体的に味が濃かったかな～

食後にセルフですがコーヒーもいただけます。

最後に部屋でまったり。。

露天風呂付客室はチェックアウトが11時なのでもっとゆっくりしたかったのですが、電車の時間の関係で9：50の送迎バスで駅に向かいました。

因みに送迎は1人旅では利用できません。
1人だと駅からタクシーで行くか路線バスを利用するかになります。
路線バスは本数が少ないですが、最寄りのバス停は「金昌寺」です。

10：00
秩父鉄道・秩父駅に到着！

駅前のロータリー。
朝土砂降りだった雨はどうにか止んでいます。
このまま降らないでほしいな～

駅改札前。
地方のローカル線って感じで懐かしい雰囲気があります。
因みに改札を入ってしまうとトイレはないのでご注意を。

駅のコインロッカーは小サイズのみ。
１つ200円でした。

秩父鉄道はICカードが使えないので切符を買います。
秩父 ⇔ 皆野 390円

夏っぽく風鈴と、秩父鉄道のキャラクター？？の女の子のイラストが飾られていました。

地方駅と侮るなかれ、階段は結構広めの造り。

ホームで電車待ちをしていたら貨物列車が来ました。
秩父と言えば、セメントですよね。

10：19
電車が来ました！
これからハイキングに向かいます！

・・・③につづく・・・