2022/03/19 - 2022/03/24
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円蔵さん
今回の旅の中で一番過酷だった日のお話をしましょう。
本日、出発前の予定は愛知県知立から滋賀県の水口までの132キロ。
しかし、出発の時点ではまだ愛知県豊橋です。
距離にして45キロ程手前からのスタート。
この日は起床時から雨、激しい雨では無かったものの、雨は雨です。
関東では雪が降り、電力を控える号令がかかった日。
宿泊とセットになっている朝食を済ませて、遅めの8時過ぎスタートとなった日です。
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この日は予定の行程からカナリ遅れているので、取り返さなきゃいけない筈なのに。
遅めの出発。
雨、もうどこまで進めるか分からないし。
とりあえず、進めるとこ迄進んでみようと思いました。
出発するにあたり、自転車から取り外したバッグ類を取り付ける作業から。
そして、それらのバックにレインカバーを付けます。
背負ってるバックパックにもカバーを着けて。
この自転車での雨の走行は初めて。
雨天時のブレーキ制動力も分からない。
車道の怖さも分からない。
多少の不安もありましたが。。。。
実際の所、京都まで行くんだって気持ちが強く
自転車に乗るって事は、この様な自然までも楽しむって事と
気持ちを前向きにして。
なお、この日は写真が少ないです。
まず、ホテルを出発してすぐにハーレーダビッドソンと書かれている歩道橋で足を止める(笑)
天気予報ですと14時には雨が上がるので。
そこまでは超スローペースで行きます。 -
出発からずっと国道1号を走り。
御油宿から旧東海道へ。
御油の松並木を通り抜ける。
この場に来る迄に色々とありまして。
シートからぶら下げている大型のバッグ。
これのカバーがリアタイヤと干渉して、シャーシャーとずっと音を上げていました。
どの様にカバーの位置を移動しても干渉して音を出してしまうので。
まずはシートバッグのカバーを途中で取り外しました。
次に、シューズ。
自転車のシューズは蒸れを防ぐ為に靴底から上の方まで細かな穴がたくさん空いています。
そこから雨が侵入するので、靴下の上からコンビニ袋を巻いて、シューズを履いて雨の侵入を防ぐようにしました。
グローブ。。
これはどうしようも無くて。
途中で閃いたのは、ホテルの朝食。
バイキングの時に使用するあのビニール手袋。
あれを貰ってくれば良かったと思いました(笑)
グローブの下に着けていれば、多少は違ったんじゃないかと。
グローブは絞るとかなりの水滴が落ちてくるほどになっちゃいましたが、外すと走行時に受ける正面からの風で、手が冷えてしまって。
まだ装着していた方がマシでした。御油の松並木 自然・景勝地
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御油の松並木を過ぎると、すぐに赤坂宿に到着。
ここには大橋屋(旧旅籠鯉屋)があって見学が可能なのですが。 -
まだ、開く時刻よりも30分位早かったので。
外観だけを見て出発。大橋屋 (旧旅籠鯉屋) 名所・史跡
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雨が滴ってる赤坂宿
写真少な目な日なのになぁ。
やっぱり止まっては撮ってる気がする。 -
この区間は国道1号から逃れようのないルート
10時になりやっと岡崎市に入りました。
もしかしたら、この雨ってのが幸いだったのか?
多くに立ち寄らないで先に進む事が出来る(笑) -
なんだ!?カッコイイお寺がある!!
と、漕ぐのをやめ止まってしまった宝蔵寺法蔵寺 寺・神社・教会
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この佇まいが、えらく立派なお寺さん。
それでこれを書くにあたって、調べてみたら。
松平家の菩提寺、近藤勇の首塚がある。。
なんじゃい!かなり凄いお寺さんなんだ!?
雰囲気が違う。それなので足を止めた訳ですが。
そんな場所だったとは。。
境内には入らず。ここの場から見ただけだったのが悔やまれます。 -
岡崎市に入って最初の宿場町。
藤川宿に到着。
あれ?いつのまにか東海道を行く。。みたいになっておりますが。藤川宿資料館 美術館・博物館
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大平一里塚
はてはて、これは何番目の一里塚?
撮った写真を見る限り、私がこれの前に撮ったのは静岡県の岩淵の一里塚。
あれから何キロも走っているから、その間に幾つもの一里塚はあった筈ですが。
一つも見ていない気がします(笑)
藤川宿からこの大平一里塚辺り、国道1号を挟んで左右に行ったり来たりしています。
国道1号は、その旧東海道の間を貫く様に直線的に通されているのですね。大平一里塚 名所・史跡
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国道1号を進んでいたナビが、突如「ピッ」って感じで違う所へ向かわせている。
これはわたくしが、そこに何か有るから向かおうと作った訳ですが。
前回の旅行記でも書いたように
昨年末に行こうとした時に作ったルートなので、そこに何が有るか。
それを覚えておりません(笑)
ナビにしたがって国道1号から外れると見えて来たのは洋館。
おおおおおお!って言っちゃいました。
岡崎市 旧本田忠次邸です。
スロープがあったので上がっていくと。
「休館日」の表示が。。。
あぁぁそうか!!!
昨日は祝日の月曜日。なので火曜日が休館日となっているのか。
見学出来ないのなら仕方ない。
ここ迄、古い日本建築をずっと見ているから洋館を欲していたのも事実。
しかし。。。この先には。。
あ、この話はまた後日書きます♪旧本多忠次邸 名所・史跡
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本田忠次邸を去り、少し走ると。
すぐにナビのルートがおかしな動きをみせた。
「これは何かある」
って変なワクワク感が生まれる。
角を曲がると。。
うわお!素敵な所!!
旧額田郡公会堂に着きました。旧額田郡公会堂 美術館・博物館
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1913年の建物
大正2年の西洋館。
岡崎一モダンな西洋館と呼ばれていたそう。
この日は扉が閉ざされてました。
また、公開しているのかはわかりませんが。
それでもこの木造建築は興奮するのに十分な値であります。 -
青空の下で見たら、この色がどの様に見えていたのだろう?
しばし、京都に行くって目的を忘れ。
この建築を見に来たと思ってしまう位に興奮しちゃいました。 -
また、別の機会に電車で訪れますね~
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興奮冷めやらぬままと言いたい所ですが。
丁度12時頃、走り始めてから4時間。
安めのレインウェアは遂に少量の雨を通しはじめた。
この旅で本当に分かったのですが、レインウェアは高くてちゃんとしたものを着用すべきですね。
旅じゃなくて、家から走る時は雨なら走らないので。
レインウェアは、結構安めの通勤通学用のものを買ったんです。
通勤・通学なら4時間も走らないですもんね。
少しの時間でしたら、大丈夫なウェアも長時間となると、徐々に雨を浸透させてきます。
モンベルのサイクリング用レインウェアが有るのですが。
マジで躊躇するお値段。
しかし、携帯性や信頼から言っても買っておいても良いかもと思いました。
雨に濡れて最悪、熱を出すなんて事になるならね。
そうそう、ここで岡崎城に到着。 -
この城はスタンプが有るのですが。
バックパックはレインカバーしてて、カバーを外して中の荷物からスタンプ帳を取り出すのも一苦労だよと思っちゃったんです。
しかし、それくらいの事をやっておけば良かった。
ロードバイクは前傾姿勢なので、バックパックは常に上を向いてて。
ずっと雨に当たっています。
カバーをしてても、もうあまり意味をなさない状況になってて。
この日の宿で濡れたバックパックから中身を取り出している時にスタンプ帳が濡れてシナシナになっていました。。。
もし、この時点で取り出していたら。
他に入っているものは圧縮袋の中なので濡れていなかったんです。
ここまでで訪れた色んな施設のパンフレットも同時に濡れてシナシナになっていました。。
そんな訳で遠目に天守を見て走り出します。岡崎城 名所・史跡
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走り出してすぐに八丁味噌って文字が目に入り停まる。
いよいよ、本日も様々な罠に引っ掛かる時間帯になってきました。
大きな桶がある!
ま、そういうものに引っ掛かってしまう訳です。八丁味噌の郷 美術館・博物館
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そして裏手にある八丁蔵通りに行ってみると
まいったなぁ、良いストリート。
雨とか気にならなくもの。八丁蔵通り 名所・史跡
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ここで記念撮影
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国道1号を走り、旧東海道に入ると。
現れたのは永安寺の雲竜の松
湧き上がるような躍動感のある枝っぷり。
横に伸びる松は結構見ていますが、こいつはスゲー。
木の形がカッコイイって初めて思えたかも。永安寺 寺・神社・教会
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13時過ぎ。
やっと昨日の目標としていた知立にやってきました。
本日のホテルを出てから5時間。
昨日、あれから5時間走れと言われたら無理(笑)
なぜ3日目のゴールを知立にしたかと言うと。
今回は5日間の予定でした。
それで、4日目に三重県の桑名を通過する予定で。
桑名にはどうしても訪れたい洋館
六華苑が有るのです。
あまりに桑名に近い所に宿泊すると、六華苑の開館時間よりも前に到着しちゃうし。
その開館時間に合わせてホテルを出発するとなると、結構遅めのスタートになる。
そう考えた時に、4日目をこの知立から走り始めればお昼過ぎには桑名に着くって計算でした。
しかしそれは机上の空論。
実際に走ってみると、立ち寄り場所が多すぎて。予定している行程をまるでこなせない事実。
もしかしたら、知立に宿泊出来たとしても桑名に着くころには閉館時間になっていた可能性もあります(笑)
と、言う事で本来の4日目のスタートラインに今 立ちました。東海道松並木 名所・史跡
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私がナビで作ったルート。
知立を過ぎてから1号線を離れ、丘を登っていく感じのルートになりました。
さてさて、次は何処へつれていかれるのやら。。
次の目的地までやたらと住宅街を登って行きます。
登って登って登って、やっと下ったと思ったら。
そこは桶狭間!!!!
なるほど、わたしもこれで疑似奇襲をかけられたって事ですね。桶狭間古戦場公園 公園・植物園
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この合戦場跡も今は近所の子供の遊び場となっている小さな公園になっております。
争いごとのあった場所が楽しい場所としてアップデートされていく。
こうであって欲しい。
ここ迄、家康公の足跡を追って。。
みたいな感じになっていましたが、やっと信長公を拝見出来ました。
少し信長の息がかかる地域に入ってきた。
公園でトイレを済ませて。
また走り出す。
この時はもう雨も止んでます。
良かったぁ。 -
公園から出ると、また上り坂。
その頂上にある交差点の名が「桶狭間」
桶狭間交差点から北側に再び坂道を下った時。 -
そこで待っていたのは興奮した「有松」の街並み
ここは必ず行きたいと思っていた場所なので、この文字を見た時に
「あ!!」って声を出してしまったほど。有松古い町並み 名所・史跡
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いやぁ、驚きの街並み。
この街並みの先には名古屋の環状線?で良いのかな。
高速道路の高架が見えています。
しかし、ここはとても静かな所。 -
こうやって街を撮っていたら、ずっとこっちを見ている可愛いおばあちゃんが居ました。
「どこから来たの?」
「神奈川です」
「神奈川って東京の方だよね?」
って会話になり、確かにわたしも関東以外の都道府県の位置って微妙だなと思いましたw
そのおばあちゃん、この街に住んでいるそうで。
わたくしが、「ホントに素敵な素晴らしい所ですね!」って言ったら喜んで頂けて。
お茶でも飲みながら話をしたいって(笑)
え、おいらナンパされたか?
実際、わたしもここまで殆ど人と話をしていないので、この時に声を掛けて頂けた事が本当に嬉しかったんです。
それなので「話しかけて頂けてありがとう」って伝えました。
そしたらおばあちゃんの方も「話してくれてありがとう」って。
結局、お茶を飲むことはありませんでしたが、トイレ行きたかったら、この建物の中で借りれば良いよとか。
ここも中に入って見て行ったら良いよ。とか。
色々と教えて頂けました。
そうやってさようならを告げた後。
向こうから歩いて来たご近所さんに
「今ね、その可愛いお坊ちゃんと話をしたの!神奈川から自転車で来たんだって」って話してる(笑)
いやいやお坊ちゃんどころか、相当な深い所のオッサンです。
って、最後まで面白い方だった。
この旅で一番の出会いでした。 -
雨も上がって、いよいよ進めるって時間になってますが。
この町から離れられない。
円蔵を魅了してやまない街並み。 -
どこの店舗もありまつって暖簾を掲げております。
http://www.arimatsunomachi.com/
ここに書かれている
ありまつ絞り。ハンカチでも購入したいと思っていましたが。
ちょっと店舗が分からなかった。
なので、何もお土産を購入していないんですよ。。
自転車旅ってなるべく荷物は減らさないとって感じで、ここ迄も何一つ買っていません。
だからハンカチ位ならと思っていたんですけどね。 -
そんな有松での素敵な瞬間を過ごして
先に進む事にしました。
次に向かうのは、ここ迄来たら一度は行ってみたいと思ってた
熱田神宮です。 -
ありまつから、約1時間で到着。
駐車場の片隅に駐輪場があり。
そこに自転車を停めて。
初めて訪れた場所なのですが、なんとも空気が違う。
雰囲気は明治神宮に似ているなと感じました。熱田神宮 寺・神社・教会
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本殿
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信長塀
桶狭間の勝利祈願をした信長が、勝利したお礼として寄進した塀って事で。これは見ておきたいと思った訳です。
自分も今、桶狭間から熱田神宮へ来たので。
同じ道を辿った。。。。
争いごともしてないし、勝利もしてませんが -
夕方だったからか、参拝されている方も少ない。
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境内で唯一咲いていた桜。
参拝を終えると時刻は16:40
自転車に戻り。今日これからのルートを考える。
ルートってか何処迄行くかを考えました。
わたしはスマホをハンドルに取り付けてナビとして使っています。
しかし古い機種なのでバッテリーの持ちは良くなく。
常にモバイルバッテリーで充電しつつの自転車旅なのですが。
この日、雨に打たれてからなのか。。
ケーブルがいかれてしまいました。
この時はまだ原因が分からなくて、充電されない。。
本体が壊れちゃった?
とかモバイルバッテリーの故障か?
旅の途中から充電されていなくて、もうバッテリーが僅かになっていました。
そうとう焦った時です。
結局はケーブルの断線だったので、この後ホテルで予備のケーブルを使ったら普通に充電出来ました。
しかし、この時点ではケーブルの交換は仕舞い込んだ大型バッグの底の方から取り出さなきゃいけなくて。
熱田神宮の駐輪場でお店を広げたくは無かった(笑)
残されたバッテリーで色々とやらなきゃいけなくなったのです。
まずは今日、どこまで行くか。
最初にブッキングドットコムを立ち上げ、地域で調べてみました。
こうなったら今のうちに桑名に行っちゃおうか。
いや、距離が有るから少し手前にしようか。
まず桑名を調べるとホテルがあるはあったけど、値段が良い場所しか無かった。
次に名古屋と桑名の間で調べてみましたが、数が少なくそして高い。。
どうしよ、どうしよ。。。
そして最終的にこの熱田で宿泊する事にしました。
熱田神宮からチャリで5分くらいのホテルをポチっとやって予約完了。 -
選んだのは
エクセルイン名古屋。
伝馬町って駅の近くです。
ホテルの前で自転車に鍵をかけてチェックイン。
すると「あの自転車でいらしたのですか?部屋に入れても大丈夫ですよ」と嬉しい言葉を頂き。
この日もチャリを部屋に入れる事が出来ました。
これはもうびしょ濡れになったバッグの中身を全てさらけ出した後です(笑)
夕飯はホテル近くにある台湾料理屋で摂り4日目を無事に終了しました。
ただ。。
この日は走行距離も短く、あまり前に進めない日でした。
4日目走行距離 61.3km
獲得標高 1646mエクセルイン名古屋熱田 宿・ホテル
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