2022/10/22 - 2022/10/22
4872位(同エリア12777件中)
円蔵さん
前回の日光に行った時に書きましたが、あの時諦めた甲府までのサイクリングを実行してきました。
いままで、様々な観光地へ自転車で行きましたが。今回が1番辛かったです。
地元川崎から、甲府までは限りなく上り坂。
日光よりも距離は近いから楽だろうと思っていたけど、とんでもなく疲れた自転車旅行となりました。
山梨と言っても故郷の南アルプス市、それと富士五湖方面しか訪れた事が無いくらいに記憶としては何も無く。
それなので、楽しみで出発!
- 旅行の満足度
- 4.5
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早朝5時に出発。
前回の日光は170キロ、今回最初に行こうと思った塩山の恵林寺迄は120キロ。
かなり短く楽だなって思い、気楽な感じで出発。
5時は、まだまだ真っ暗な時期になりましたね。
1時間くらい走って多摩川に架かる是政橋に到着した頃には明るくなってきました。
今回のナビは「坂道が少ない」ルートで検索。
途中まで多摩川サイクリングロードを走行しました。是政橋 名所・史跡
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津久井湖のダムを越えて。
暫くは国道413号線や、名も無い細い道を進んでいます。
しかし既に甲斐の国への登り坂は始まってる。 -
甲州街道(国道20号)沿いに桂川が流れています。
この辺り、昨年猿橋まで行っているので通っているのですが。
やっぱりずっと登り坂は疲れますね。
少しだけ。。いやまだかな。。
紅葉が始まり出した感じです。 -
猿橋。
11時前、6時間で猿橋に到着です。
ここ迄は来た事があります、そしてここからは未知の道。
猿橋周辺は色づきが始まっていました。
ここ、フルに色づいたら綺麗だろうなぁ。
それはそうと、結構疲れてきてました。
日光は、日光周辺までそれ程上り坂は無くてスラスラと進んで行けたのですが。杉並木の所で家康公め!!!みたいな事を書きましたが。。
信玄公のお膝元までは、家康公の歓迎っぷりなんて目じゃない位にきつい。猿橋 名所・史跡
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八ツ沢発電所第1号水路橋
猿橋から見える八ツ沢発電所第1号水路橋。
明治から架かっているそうで。
まじでカッコ良いのです。
先に見えるレンガ造りの隧道や、この橋自体も。
猿橋周辺にはちょっとしたお土産屋さんや飲食店。
休憩所もあります。
ここで少し休憩して、未知の道へと旅立ちます。 -
猿橋から少し進んで、国道20号線から離れて旧甲州街道方面へ。
国道20号線沿いは大月駅の近くで新しくできた道、トンネルになってしまうので(上り方面には歩道があります。)そこを回避するように大月駅の前を通りました。
ここで、結構な衝撃が。
ちょうどお昼時だったので、ご飯を食べようと探していると。
ファミレスのガストがありました。
ガストで食べたのですが。
ファミレスってもう何年も入っていなくて。。
注文はタブレットで注文、ここまでは他の店舗でも経験していましたが。。
暫くすると、なにやら陽気な音楽がわたしの席に近づいてきます。
何事だ!?と思ったら。
音楽を発しながらロボットが料理を運んできたのです(笑)
あまりの衝撃に写真を撮っていませんが、あれはビックリしました。
ご飯を食べてエネルギー補給をしたのですが。
この辺りから自転車に跨るのに足が上がらない位に疲れてました。
ご飯もお腹が空いたからって事では無くて、この先の笹子峠を登る為に食べたような感じで。
空腹を感じていない位に疲れてました。
ここは20号沿いから離れて笹子川沿いを走行している時です。 -
笹子駅に到着。
電車じゃないっすよ、チャリです(笑)笹子駅 駅
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駅前の観光案内版。
地図の左端の方が現在地。
そして、この先笹子峠を越えなきゃならんのです。
国道20号の新笹子トンネルは自転車も歩行者も進入禁止ではありません。
しかし、路肩が無いらしく恐ろしく怖いそうで。
しかもトンネルは約3キロあるらしくて。
ここは最初から通らないと決めていました。
すると、迂回路は必然的に笹子峠になります。 -
おお!特急!
甲州街道沿いを走っていると、中央本線と並走しているので。
幾度となくこの姿を見る事が出来ましたが。
カッコいいですね! -
さて、ここは。
国道20号線と笹子峠への分岐点です。
茶色に塗装されている方へ進むと、新笹子トンネル。
この時、すでにクタクタになってて。
実は、自転車旅をしていて初めて途中でやめようか。
と思ってしまいました。
これから笹子峠を登るの??
嫌だなぁって(笑)
しかし、甲府は行ってみたい所。今日はここでやめて笹子駅から電車で帰宅出来るけど。。
再び甲府に行きたいと思う日が訪れたら、結局またここまで登らなきゃいけないしなぁ。
先ほど、昼食を食べてから恐らく20分位しか経過していませんが。ここでも10分くらい考えながら休憩していました。
腹を決め「よし行こう!」と立ち上がったら、今度は足の付け根が変に痛い。
マジかよ。。。と思いましたが、ペダルを漕ぐ時は痛みも感じないので、出発! -
殆ど一人(笑)
途中で下って来るサイクリストさんが2名。
それ以外には誰にも会わないで登っていました。
もし、怪我とか何かあったら大変な事になってしまいそう。
ただ景色は美しく静か。
先ほどの脚の痛みはあまり感じられずにゆっくりと進んでいました。
落ち葉が両脇にあるので、アスファルト部分は車1台分位になってます。 -
矢立の杉。
峠を登っている時に、幾つか「矢立の杉」と書かれた幟があって。
なんだろう?と思ってました。
この大きな看板から100Mと書かれていたので見に行ってみる事に。
ここには簡易的なお手洗いもあり、山の中なのに綺麗でトイレットペーパーもちゃんと置いてありました。
しかし、自転車から降りて歩いてみると今度は脚の付け根の痛みが激しくて。
矢立の杉までは若干の山道下り坂。 -
少し歩くと、テラス席がある。
お店はありません。ただこの杉林を見る事が出来るテラス席です。 -
矢立ての杉を観た杉良太郎さんが曲を作ったらしく。
その歌詞の石碑があります。
この横に大きなゼンマイ式?の機械があり。
ハンドルを回してボタンを押すと矢立ての杉の案内が流れる他、杉良太郎さんの曲も流れる仕組みになっていました。 -
さて、主役の矢立の杉ですが。
ちょと拡大しないと分からない写真になっちゃっています(笑)
正面に人がいらっしゃいますが、その奥にある巨木がそうです。 -
近づいて撮ってみましたが、あまりにも巨大な為に。
その素晴らしさを写しきれません。
まじで巨大な木です。
調べてみたら、根回しは14.8M
高さは26Mだそうです。
先ほど、自転車を置いてる看板の所には。
訪れたら押してねってカウンターと矢立の杉のパンフレットが置いてあります。
私は自転車なので、荷物を持ちたくなくパンフレットを頂いて来ることが出来なかったのですが。
この杉にちょいとパワーを頂いたので。峠を登り始めます。 -
笹子隧道。
笹子峠です、この隧道を抜けると後は下り。
矢立の杉から少し登った所でハイキングをされているご婦人お二人に会いました。
「笹子隧道ってもうすぐですか?」と尋ねてみたら。
「もうすぐだよ、凄く良い感じの入り口だから」って答えでしたが。
問題はその後
「でも。。通れるかしら?」
「え!?」って思わず言っちゃいました(笑)
ここ迄来て、通れないの?通れないと甲府までは行けないよ~~
「でも素敵な入り口だったから是非行ってみて」って仰って頂けたので、ダメ元で登りました。
そして到着!!
あ!そういう事か。
隧道入り口の脇にパイロンが設置されてて、脇に行くなって事でしょうか?
通行は可能でした。
良かったぁ笹子隧道 名所・史跡
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こちら大月側の入り口。
ファサードの装飾がやたらとカッコ良い。 -
こちらは甲斐大和側のファサード。
少し淡泊な感じ。
1938年に開通したそうです。現在笹子トンネルは5本あるそうですが、多分ここが一番最初に開通したのではないでしょうか。
笹子峠、標高は1096M
この隧道の上が峠らしく、自転車で走行した標高は1064Mとなっていました。 -
ところで。。
先ほど隧道のお話を伺ったご婦人たちは何処を通ったのか?と思っていたら。
隧道を抜けた甲斐大和側近くにこの様な道を発見。
これ、案内されているけど自分にはただの斜面にしか見えません -
反対側、甲州街道峠道となっていますが。。。
-
これがその峠道。
二本の木の間に少しだけ落ち葉が薄い道が見えます。
しかし、全然わからない!!
これが道なのか。
明治時代?以前はこの様な道が「道」だったのだろうか?
だとしたら、現在は誰かが敷いた道の上をただ楽して通っているだけなんだ。と思ったりして。
しかし自転車じゃ無くてもこの道は進めません(笑) -
笹子峠を越えると、あとは下り。
めっちゃ下るのですが、もう余りの寒さにウィンドブレーカーを着用しました。
下りは楽なのに、寒くて「いい加減に平坦になってくれ!!」って、どれだけ我儘なのだ(笑)
坂を下って再び20号線に戻るのですが、途中農家の方が畑に向かう様なえらく細い道を通過。
そこから見えた中央高速下り線。
この後、武田勝頼公腰掛石って案内板があったのですが。発見できず。 -
国道20号から離れて。
勝沼へ。
勝沼はゆっくり見て回った事が無いのですが、ぶどう畑やワイナリーが多くて。走ってて楽しかった。
ナビは変に狭い場所を指示するので、この様にブドウ畑を縫うように走る道を通り抜けます。 -
甲州市近代産業遺産「宮光園」
全く知識も無く知らなかった所ですが。
なにやら門構えが素敵な建築がある!
と思い立ち止まった所。
時間があまりにも無く、少し案内板に目を通しただけなので。
内部がどうなっているのかは分かりません。
観光葡萄園らしいですが、それがそういうものかも分かっておりません。
しかし、この辺り。ワイナリーが多いからなのか。
工場見学が出来るのか?
観光客の方が多かった。宮光園 専門店
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恵林寺
さて。なぜに時間が気になったのかと言うと。
ナビで恵林寺までと設定した所。
私は走行速度を15Km/hで設定しています。
スタートした時は到着時刻は13時50分となっていました。
これは、休憩しないで走り続ける予定時刻です。
しかし今回はどんどん遅れてしまい、到着時刻が15時50分になっていました。
過去の走行だと、殆ど最初の予定時刻にゴール出来ていたので、ここまで遅れた事は無かったのと、お寺さんの拝観時間に間に合うかな?って心配がありました。
私は県道38号線(信玄のみち)を北上していきました。
恵林寺の門(この門ではありません)が目の前に見えるのですが。
駐車場は少し奥まった所に有ります。
最初にみえた門から少し北上すると黄色の点滅をした信号機があり、そこを右折するとこの門が見えてほんの少し進むと駐車場がありました。
そこに自転車を停めて。
やっと訪れる事が出来た恵林寺。恵林寺 寺・神社・教会
-
すでに薄暗い時間になってて。
それがこのお寺さんにピッタリな時間。
もってないなぁ俺。。
と思ったのは、先ほど恵林寺のサイトを調べてみたら。
本日10月23日と明日24日は信玄公の450回忌のイベントが有るらしいです。
なのに、その前日に訪れてしまうとは。
ま、だからこそ人も少なく静かに観れた事を喜ばなくては(笑) -
家を出た時からの最初の目的地、恵林寺ですが。
少しお庭を見学しただけになってしまいました。
あまりにも到着時刻が遅くなってしまって。
もしかしたら、本堂の拝観時間には間に合っていたかもしれません。
ただ、この後は甲府駅まで行かなきゃいけないので。。
今思うと、ここから塩山駅まで行って電車に乗るって事も可能でしたが、まぁずっと目標にしていた甲府だったので、とりあえずは甲府駅まで行きます。
しかし、その前に立ち寄りたい場所があり。
ナビをセット。
甲斐善光寺です。 -
恵林寺の最寄り駅は塩山。
もし立ち寄らないなら国道20号をバビュっと進めば早い時間に甲府駅に到着していた筈です。
塩山は国道20号から大きく北側に外れています。
恵林寺を出ると、奇跡?のずっと下り坂。
よくわからないけど、甲府に向かって盆地の恩恵を受けているのか?
陽は結構傾いて、遠くに富士山のシルエットが見えてました。 -
また富士山になっちゃいますが。
薄く雲?靄っているので、富士山がかなり幻想的な時間。
いつしか疲れや痛みを忘れ、その姿に魅了されていました。 -
窪八幡神社
ナビに沿って甲斐善光寺まで進んでいましたが。
その道中、とても雰囲気のある所が目に入り停まってしまった。
ここより中へは入っていないけど、空気感と言うのか厳かな雰囲気が道路からでもハッキリと分かる神社でした。
観光地では無いのか、周りには何もない中でいきなり姿を現す、ガチ神社?
立ち寄ってみたかった。
自分の自転車の進む速度の遅さが、今になって悔やまれます。 -
16時46分。
甲斐善光寺に到着
東側から細い道を通って行ったのですが。
少し高い地点から本堂が見えて「すげ~」ってでかい独り言を発してしまった為に、傍にいた高校生らしき集団が私を振り返っていた程に衝撃を受けたのです(笑)
駐車場は本堂の西側にあるので、チャリを停める為に移動。甲斐善光寺 寺・神社・教会
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圧巻でした。
美しさと力強さに圧倒されました。
そして。。17時に駐車場は閉鎖と書かれている。
え!?もう5分位しか無い。。
本堂の中へは入らずに境内を急ぎ足で見る事に。 -
先ほど、自転車と記念撮影した山門。
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5分間なんてあっという間。
17時になると鐘が鳴り。
ガラガラガラっと本堂の扉が閉ざされてしまいました。
最後まで居たのは外国人夫婦と私だけ。
駐車場に戻ると、その夫婦が私の自転車を興味深そうに見ていたので、軽く挨拶をして。
その方たちが向かう車のナンバーを見てみたら「外」となっておりました。
どこの外交官だったのだろう?
甲斐善光寺の写真を撮りまくっていらっしゃったので、とても魅力的に映ったのではないでしょうか。
そんなわたしは、遂に本日のゴール甲府駅を目指します。
実際の所、甲斐善光寺がどの辺りにあるのか分からなかったので。
近ければ良いなぁって思いながらナビをセットすると。
なんと、甲府駅まで10分と出た(笑)
あ!そんなにも近くに居たんだ!! -
17時15分頃に甲府駅に到着♪
この後、自転車を袋に入れて電車に乗る準備をしなければいけないのですが、タイヤを外したり装備を外したりでそれなりにお店を広げる事になります。
そう考えて、甲府駅の北口が人も少なそうで良いかも!って思っていたのですが。
ここまで来たならどうしても信玄公と記念撮影をしたいと思ってしまって。
南口へ。
やっぱり人は多かったけど、信玄公の脇は誰も通らなかったので、そこで自転車を袋に入れる事に。武田信玄公銅像 名所・史跡
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いつも、輪行する時は準備をしてから電車のチケットを購入します。
甲府駅のみどりの窓口に行って。
ちょっと鉄道はわからないので「立川に停まる特急ってありますか?」と聞いちゃいました。
すると、「有りますよ、しかし今度の便は満席なんです」って事。
自転車を載せたいので、一番後ろの席が良いです。
って事を話し、次の特急まで1時間ありますが、それなら席は有ります。と言う話になって。
その列車にしました。
約1時間ブラブラ出来るのですが。
袋に居れた自転車を担いでブラブラ出来る程の体力は無くて。
北口に行ってみたら目の前に広場があったので、そこで持っていたパンを食べたりベンチで休憩したりで時間を過ごしました。
北口広場には、私が幼いころ武田神社の中で見たと思われる近代建築のお屋敷が移築されてて。
「おお!」っと思ったけど18時ではすでに閉ざされていました。
あとは、パン屋さん?かな。お店もありました(お店は開いてました) -
乗車したのは、かいじ。
これも知らなかったけど甲府駅始発でした。
最後尾の席と言っても隣に別の方が座っていたら自転車を置く事が出来るか心配だったりしてましたが。
甲府始発で、いまの所乗客数も少ない。
これなら大丈夫だろうと指定された席に座る。
今回は列車の一番後ろの車両の一番後ろの席。
隣を見ると荷物置き場がありました。 -
私の自転車はこの様にシートの後ろ側に置きました。
-
この列車。。
笹子駅の所でカッコイイ!!って書いたあの列車です。
初めて見たのですが。
席の天井にグリーン車の様なランプが点灯するようになっていました。
青いランプは指定されている印。
赤のランプは誰も乗車していない印。
そしてもっとも面白いのは黄色の印。
次に停車する駅で人が乗って来る事を現しているみたいで。
自分が指定された席じゃない所に座ってる人、黄色のランプが点いたら人が乗って来ますよ。って感じのアナウンスがされていました。
全席指定なのかな?
なので、車内で特急券を購入する事も可能みたいでした。
ただ、グリーン車と同様、車内で購入すると割高みたいでした。 -
20時過ぎに立川駅に到着。
いやぁマジでカッコいいよ!!!
ここ迄は寛いでいましたが、ここから地元迄は在来線。
かなり大変だった山梨へのサイクリングでした。
翌日、いまコレを書いていますが。
普段なら次の日も自転車で近場を走っても良いなって気持ちになりますが、今回は乗らないで良い(笑)
と思う位、そして筋肉痛っぽい感じがしています。
春先に東海道を走ったので、次は中山道を走りたいなって言うのが大きな野望ですが、もっと体力をつけなきゃ辛そうですね。
では、今回は甲州街道を甲府迄。って旅行記でした。
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