サンティアゴ・デ・コンポステーラ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
歩く歩く歩く 2019の2<br /><br /> 北の道6 山の中のアルベルゲ Zumaia - Isarbide<br /><br />5/20 歩き4日目 Zumaia、元修道院のアルベルゲ。キッチンはないので談話室に移動してSさんと二人で朝飯みたいのを食べる。バナナ、クッキー、すももみたいの。健康的だけど炭水化物を食べないと喰った気がしない。何か食料を仕入れたい。今晩の宿はデバを5キロ入った山の中のアルベルゲを予約して貰ったのでそこを目指す。

歩く歩く歩く2019 北の道2

27いいね!

2017/05/13 - 2017/08/10

77位(同エリア445件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く 2019

0

48

おく

おくさん

歩く歩く歩く 2019の2

北の道6 山の中のアルベルゲ Zumaia - Isarbide

5/20 歩き4日目 Zumaia、元修道院のアルベルゲ。キッチンはないので談話室に移動してSさんと二人で朝飯みたいのを食べる。バナナ、クッキー、すももみたいの。健康的だけど炭水化物を食べないと喰った気がしない。何か食料を仕入れたい。今晩の宿はデバを5キロ入った山の中のアルベルゲを予約して貰ったのでそこを目指す。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
カタール航空
旅行の手配内容
個別手配

PR

  •  オスピタレロのおっちゃんが「こいこい」と言うので着いて行く。古めかしい扉を開けると螺旋階段が下へ続いていた。どういう構造になっているんだろう、ここは1階の筈だが地下3階はありそうな暗い階段が下に続いている。おっちゃんは下を指さして「モナステリオ」と言うので、修道院に続いているらしいが降りては行かなかったので何があるかは不明のまま。サービスの積りで案内してくれたんだろうが、得体が知れないのでちょっと気味が悪い。西洋の甲冑を来たお化けが鎖に繋がれているのかな。

     オスピタレロのおっちゃんが「こいこい」と言うので着いて行く。古めかしい扉を開けると螺旋階段が下へ続いていた。どういう構造になっているんだろう、ここは1階の筈だが地下3階はありそうな暗い階段が下に続いている。おっちゃんは下を指さして「モナステリオ」と言うので、修道院に続いているらしいが降りては行かなかったので何があるかは不明のまま。サービスの積りで案内してくれたんだろうが、得体が知れないのでちょっと気味が悪い。西洋の甲冑を来たお化けが鎖に繋がれているのかな。

  •  8時に出発。今回4日目にして初めて青空の下での出発となった。ここは海抜ゼロメートルの港町なので取りあえずは山登りだ。ぐりぐりと山の中を歩き続け、天気がいいのでさすがに合羽を着ていたのでは暑くなって来た。丘陵地帯で草原が続く気持ちの良い道だ。

     8時に出発。今回4日目にして初めて青空の下での出発となった。ここは海抜ゼロメートルの港町なので取りあえずは山登りだ。ぐりぐりと山の中を歩き続け、天気がいいのでさすがに合羽を着ていたのでは暑くなって来た。丘陵地帯で草原が続く気持ちの良い道だ。

  •  3年前にも休んだ椅子・テーブルのある広場で二人して薄着になって歩きやすくする。時々顔を合わせているソロの婦人も今日の日差しで頭に被り物をしていた。見るとシスターのスカーフのようなので、もしかしたらシスターかも知れないねと二人でささやきあう。

     3年前にも休んだ椅子・テーブルのある広場で二人して薄着になって歩きやすくする。時々顔を合わせているソロの婦人も今日の日差しで頭に被り物をしていた。見るとシスターのスカーフのようなので、もしかしたらシスターかも知れないねと二人でささやきあう。

  •  眼下に港町デバが見えてきた。ここからは急な下りが続く。そこでSさんスローモーションのように優雅な尻餅。やるときは注意しててもやるのが下りだ。転ぶときは一瞬なので成す術がない。でも痛くはしなかったようなので上手に転んだようだ。

     眼下に港町デバが見えてきた。ここからは急な下りが続く。そこでSさんスローモーションのように優雅な尻餅。やるときは注意しててもやるのが下りだ。転ぶときは一瞬なので成す術がない。でも痛くはしなかったようなので上手に転んだようだ。

  •  デバの町に入るカミーノは3年前とは違っていた。高台から町に入るにはスケルトンの無料エレベーターで降りる筈だが、カミーノの矢印に従って行くと階段で降りるようになっていた。前を歩いていた巡礼の兄ちゃんは階段で下りだしたが、折角なのでエレベーターを使おうと提案する。だってすぐそこに見えてるんだもの、この町の名物みたいなスケルトン・エレベーターを使わないのは勿体ない。地元のご婦人がエレベーターの扉が閉じるのを押さえて待っていてくれた。グラシアスと言って乗り込むとアルベルゲの方向もガラス越しに教えてくれる。今回はここには泊まらないけどカミーノはアルベルゲの隣を進むのでありがたく聞いておく。<br /><br /> デバはもっと入り組んだ道を歩いた記憶が残っていたが、なんてことなくアルベルゲに到着する。ちょうどお昼の時間なのでアルベルゲ前のバルで定食10ユーロをいただく。付け合せのジャガイモはフレンチフライじゃなくて珍しくソテーしたものだった。

     デバの町に入るカミーノは3年前とは違っていた。高台から町に入るにはスケルトンの無料エレベーターで降りる筈だが、カミーノの矢印に従って行くと階段で降りるようになっていた。前を歩いていた巡礼の兄ちゃんは階段で下りだしたが、折角なのでエレベーターを使おうと提案する。だってすぐそこに見えてるんだもの、この町の名物みたいなスケルトン・エレベーターを使わないのは勿体ない。地元のご婦人がエレベーターの扉が閉じるのを押さえて待っていてくれた。グラシアスと言って乗り込むとアルベルゲの方向もガラス越しに教えてくれる。今回はここには泊まらないけどカミーノはアルベルゲの隣を進むのでありがたく聞いておく。

     デバはもっと入り組んだ道を歩いた記憶が残っていたが、なんてことなくアルベルゲに到着する。ちょうどお昼の時間なのでアルベルゲ前のバルで定食10ユーロをいただく。付け合せのジャガイモはフレンチフライじゃなくて珍しくソテーしたものだった。

  •  おかみさんに、3年前にもここで食べたんだよと言ってみたけど伝わらなかったようだ。スペイン語の過去形は知らないも同然なので無理もないか。知っている単語を並べて、こう言えば通じるんかな程度でいつも喋っているから迷惑と感じる人もいることだろう。<br /><br /> 腹もいっぱいになったところで再スタート。すぐ側の線路を渡ってデバの駅を横目で見て川を渡るとすぐ上りが続いて疲れだす。いつもこんなに疲れてるかな?体力落ちてる?トシ?

     おかみさんに、3年前にもここで食べたんだよと言ってみたけど伝わらなかったようだ。スペイン語の過去形は知らないも同然なので無理もないか。知っている単語を並べて、こう言えば通じるんかな程度でいつも喋っているから迷惑と感じる人もいることだろう。

     腹もいっぱいになったところで再スタート。すぐ側の線路を渡ってデバの駅を横目で見て川を渡るとすぐ上りが続いて疲れだす。いつもこんなに疲れてるかな?体力落ちてる?トシ?

  •  山道を歩き続けてアルベルゲへの分岐でカミーノを外れる。ここからはフランスのおばちゃん二人も我々と同じアルベルゲに行くそうなので4人で一緒にアルベルゲを目指す。簡単に到着するかと予想していたが、かなり山道を歩くことになり道なき道みたいな所まで歩くことになった。本当にこの先にアルベルゲがあるんかな?普通はカミーノを外れたアルベルゲは遠くても数百メートルと思っていたので尚更遠く感じるのかも知れない。やっと小奇麗で大きな建物が現れたので、あ、これか。中々洒落てるじゃないかとの期待はあっさりと裏切られる。

     山道を歩き続けてアルベルゲへの分岐でカミーノを外れる。ここからはフランスのおばちゃん二人も我々と同じアルベルゲに行くそうなので4人で一緒にアルベルゲを目指す。簡単に到着するかと予想していたが、かなり山道を歩くことになり道なき道みたいな所まで歩くことになった。本当にこの先にアルベルゲがあるんかな?普通はカミーノを外れたアルベルゲは遠くても数百メートルと思っていたので尚更遠く感じるのかも知れない。やっと小奇麗で大きな建物が現れたので、あ、これか。中々洒落てるじゃないかとの期待はあっさりと裏切られる。

  •  着いたアルベルゲはまるで兵舎のような建物で若干がっかり。ベッドが13ユーロの食事が12で合計25ユーロのお支払い。お昼もバルで定食食べたし、一日の経費を20ユーロに設定している私には激しく予算オーバーな一日になってしまった。レセプションに丸ごとヒッピーのような爺さんがいるのが気になったが、これが後で仲良くなるとは意外。

     着いたアルベルゲはまるで兵舎のような建物で若干がっかり。ベッドが13ユーロの食事が12で合計25ユーロのお支払い。お昼もバルで定食食べたし、一日の経費を20ユーロに設定している私には激しく予算オーバーな一日になってしまった。レセプションに丸ごとヒッピーのような爺さんがいるのが気になったが、これが後で仲良くなるとは意外。

  •  ベッドルームは男女別々で必要以上に薄暗かったが、どちらも扉どころか部屋の隅を素通りする作りなので開放的。だったら男女別にする意味あるのかな?Sさんが洗濯機のシェアを申し出てくれる。お金はいらないと言うので3ユーロの所を1ユーロだけ出させてもらう。<br /><br /> お待ちかねのビールだが、ここは山の中の一軒家なので勿論、近くに店なんかない。レセプションに行ってビールと言うと小瓶しかないそうだ。小瓶を2本大きなコップに注いでもらって3ユーロ。スーパーなら3リットル飲める金額だがここは山の中なので致し方ない。こんな辺鄙な山の中のアルベルゲなので、私が頼りにしている巡礼の情報ページGronzeにも載ってないのに巡礼が後から後からやってくるのが不思議。最近の巡礼本では紹介されてるのかな?うすら寒いので、みんな外に出て日向ぼっこみたいなことを始めているので私も混ざる。

     ベッドルームは男女別々で必要以上に薄暗かったが、どちらも扉どころか部屋の隅を素通りする作りなので開放的。だったら男女別にする意味あるのかな?Sさんが洗濯機のシェアを申し出てくれる。お金はいらないと言うので3ユーロの所を1ユーロだけ出させてもらう。

     お待ちかねのビールだが、ここは山の中の一軒家なので勿論、近くに店なんかない。レセプションに行ってビールと言うと小瓶しかないそうだ。小瓶を2本大きなコップに注いでもらって3ユーロ。スーパーなら3リットル飲める金額だがここは山の中なので致し方ない。こんな辺鄙な山の中のアルベルゲなので、私が頼りにしている巡礼の情報ページGronzeにも載ってないのに巡礼が後から後からやってくるのが不思議。最近の巡礼本では紹介されてるのかな?うすら寒いので、みんな外に出て日向ぼっこみたいなことを始めているので私も混ざる。

  •  Sさんはまだ米を持っているので、明日朝はおむすびを作ってくれるそうだ。でもコンロがないので電子レンジで試しに少し炊いてみるとのこと。これが成功したので明日は2合を炊いて食べさせてくれるそうだ。私が持っているスープの素を加えて炊き込みごはんモドキにするようだ。ベテラン主婦の実力って凄いと感心する、私には逆立ちしても出て来ない発想だよ。こっちのコメでいいから、いつかアルベルゲの鍋でご飯を炊いてみたいもんだ。<br /><br /> デバから5キロ山の中に入ったIsarbideという山村のアルベルゲ。店はおろかバルさえないのでここの夕食を食べる以外に選択肢がない。でも、宿泊者全員で食べる夕食は楽しいので大好き。お金以上の価値がある。

     Sさんはまだ米を持っているので、明日朝はおむすびを作ってくれるそうだ。でもコンロがないので電子レンジで試しに少し炊いてみるとのこと。これが成功したので明日は2合を炊いて食べさせてくれるそうだ。私が持っているスープの素を加えて炊き込みごはんモドキにするようだ。ベテラン主婦の実力って凄いと感心する、私には逆立ちしても出て来ない発想だよ。こっちのコメでいいから、いつかアルベルゲの鍋でご飯を炊いてみたいもんだ。

     デバから5キロ山の中に入ったIsarbideという山村のアルベルゲ。店はおろかバルさえないのでここの夕食を食べる以外に選択肢がない。でも、宿泊者全員で食べる夕食は楽しいので大好き。お金以上の価値がある。

  •  昼寝をしていたら誰かに夕飯だよと起こされて食堂に行くと私が一番最後のようでポツンと空いた席に座る。ヒッピー然としたおじさんもテーブルに付いているので巡礼のようだ。出てきた料理はどれも想像してたより豪華で美味しく、ワインも飲み放題で予想どおり楽しい夕餉になりました。<br /><br /><br /> 北の道7  ノーコイン  Isarbide - マルキナ

     昼寝をしていたら誰かに夕飯だよと起こされて食堂に行くと私が一番最後のようでポツンと空いた席に座る。ヒッピー然としたおじさんもテーブルに付いているので巡礼のようだ。出てきた料理はどれも想像してたより豪華で美味しく、ワインも飲み放題で予想どおり楽しい夕餉になりました。


    北の道7  ノーコイン Isarbide - マルキナ

  • 5/21 歩き5日目。昨日の予告どおりSさんがおにぎりと緑茶を用意してくれる。食堂を使うのは憚られたので、少し寒いけど外のテーブルで頂くことにする。米はこれで終わりになったらしい。重たいのにありがとうございました。お陰でスペインで日本の米を3回も食べられてありがたいです。巡礼中にスペイン・ポルトガルで日本の米を食べられたのは5年間で今回が2回目だった。こっちで食べる米はどれも粒が小さくて粘り気がないので美味くはないのだが、たまーに米が食べたくなるとスーパーから冷凍の調理済み米を買ってきて食べることがある。パエージャだったりチャーハンだったり。良く分からない物だが米と言うだけで有り難いと感じる。でもやっぱり日本の米は滅茶苦茶美味い。じっくり味わって食べさせてもらう。この後、3か月近くは日本のコメとお別れだ。

    5/21 歩き5日目。昨日の予告どおりSさんがおにぎりと緑茶を用意してくれる。食堂を使うのは憚られたので、少し寒いけど外のテーブルで頂くことにする。米はこれで終わりになったらしい。重たいのにありがとうございました。お陰でスペインで日本の米を3回も食べられてありがたいです。巡礼中にスペイン・ポルトガルで日本の米を食べられたのは5年間で今回が2回目だった。こっちで食べる米はどれも粒が小さくて粘り気がないので美味くはないのだが、たまーに米が食べたくなるとスーパーから冷凍の調理済み米を買ってきて食べることがある。パエージャだったりチャーハンだったり。良く分からない物だが米と言うだけで有り難いと感じる。でもやっぱり日本の米は滅茶苦茶美味い。じっくり味わって食べさせてもらう。この後、3か月近くは日本のコメとお別れだ。

  •  8時出発。今日もSさんと一緒に歩き出す。多少のぬかるみはあるが今までから比べたら格段に歩きやすい。昨日貼った湿布が効いているようで朝から腰が痛くないのが嬉しい。湿布の残りはあと2枚だけなので、もっと持ってくれば良かったな。2年前に雨の中を歩いたために坐骨神経痛を発症したと思うので、今回は湿布に加えてホカロンも3枚持参してきたが、初日から雨が続いたので既にホカロンは使い切ってしまい残るはこの湿布だけだ。私が必要とするのは医師が勧める温湿布だけど、スペインには売られてないらしいから調達は無理だろう。もし品切れ以後に痛くなったらタイガーバームとボルタレンが最後の砦だ。

     8時出発。今日もSさんと一緒に歩き出す。多少のぬかるみはあるが今までから比べたら格段に歩きやすい。昨日貼った湿布が効いているようで朝から腰が痛くないのが嬉しい。湿布の残りはあと2枚だけなので、もっと持ってくれば良かったな。2年前に雨の中を歩いたために坐骨神経痛を発症したと思うので、今回は湿布に加えてホカロンも3枚持参してきたが、初日から雨が続いたので既にホカロンは使い切ってしまい残るはこの湿布だけだ。私が必要とするのは医師が勧める温湿布だけど、スペインには売られてないらしいから調達は無理だろう。もし品切れ以後に痛くなったらタイガーバームとボルタレンが最後の砦だ。

  •  Sさんとお喋りしながら歩くので飽きることはない。Sさんはイルンへ向かう電車の中でブロガーのたまゆりちゃんと会ったそうだ。私もネットでやり取りしたことのある女の子なので話が弾む。色んなところで繋がりがあって面白い。二人とも同じ17日にイルンを出発してSさんはサンセバスチャンで2泊したのでそれ以降は会ってないらしい。Sさんが2泊してくれたお陰で私との出会いがあったということか。その私も普段なら近すぎて通り越してしまうオリオの宿なのに大事を取ってストップしたので出会えたのだから偶然と偶然が折重なって不思議な出会いが生まれている。カミーノってこんなことの繰り返しなんだろう。

     Sさんとお喋りしながら歩くので飽きることはない。Sさんはイルンへ向かう電車の中でブロガーのたまゆりちゃんと会ったそうだ。私もネットでやり取りしたことのある女の子なので話が弾む。色んなところで繋がりがあって面白い。二人とも同じ17日にイルンを出発してSさんはサンセバスチャンで2泊したのでそれ以降は会ってないらしい。Sさんが2泊してくれたお陰で私との出会いがあったということか。その私も普段なら近すぎて通り越してしまうオリオの宿なのに大事を取ってストップしたので出会えたのだから偶然と偶然が折重なって不思議な出会いが生まれている。カミーノってこんなことの繰り返しなんだろう。

  •  1時半、教会の中に大岩が据えてあるマルキナに到達。公営アルベルゲは3時オープンなので大分待つことになる。広場のテーブルで飲み食いしている巡礼もチラホラいるので、同じように待っているのかな。スーパーEROSKIで食べ物を仕入れて同じ広場にあるテーブルで頂くことにする。ここっていっぱいテーブルと椅子があるが、バルの物と言うのでも無さそうだし役場のサービスでもなさそうだ。どういう謂れがあるのだろう?でも有難く使わせていただく。同じようにスーパーから買ってきて食べだす巡礼もちらほら見える。<br /><br /> アルベルゲのオープンが近づいてきたら20人程の巡礼が急に集まりだした。列にならんでチェックイン開始。丁寧に受付しているので中々自分の番にならない。ここはドナティーボだったので5ユーロ札を貯金箱みたいのに入れる。私は気づかなかったが箱には「No Coin」と張り紙がしてあったそうだ。ドナなので幾ら入れてもいいのが建前だろうが、2ユーロとか小額を入れる人もいるので、それでは赤字になるのだろう。公営と言えども使い捨ての不織布のシーツやら枕カバーを一人一人に提供してくれるし、運営するには何かと必要だ。

     1時半、教会の中に大岩が据えてあるマルキナに到達。公営アルベルゲは3時オープンなので大分待つことになる。広場のテーブルで飲み食いしている巡礼もチラホラいるので、同じように待っているのかな。スーパーEROSKIで食べ物を仕入れて同じ広場にあるテーブルで頂くことにする。ここっていっぱいテーブルと椅子があるが、バルの物と言うのでも無さそうだし役場のサービスでもなさそうだ。どういう謂れがあるのだろう?でも有難く使わせていただく。同じようにスーパーから買ってきて食べだす巡礼もちらほら見える。

     アルベルゲのオープンが近づいてきたら20人程の巡礼が急に集まりだした。列にならんでチェックイン開始。丁寧に受付しているので中々自分の番にならない。ここはドナティーボだったので5ユーロ札を貯金箱みたいのに入れる。私は気づかなかったが箱には「No Coin」と張り紙がしてあったそうだ。ドナなので幾ら入れてもいいのが建前だろうが、2ユーロとか小額を入れる人もいるので、それでは赤字になるのだろう。公営と言えども使い捨ての不織布のシーツやら枕カバーを一人一人に提供してくれるし、運営するには何かと必要だ。

  •  ベッドの番号を渡されて、Sさん15の私16なので二段ベッドかと思ったら快適な平ベッドだった!3年前にも泊まっているのに完璧に忘れていたよ。ベッドの間には低い柵まであって中々考えられているが、これもまったく記憶の外だ。昨日の私営は男女別にしてたが、公営は逆に男女ミックスの所の方が圧倒的に多い。隣の男が何か言ってるけど知らない単語なので翻訳アプリを使ってみたところ「隣人」だった。なるほどね、お隣さんと言う訳か。

     ベッドの番号を渡されて、Sさん15の私16なので二段ベッドかと思ったら快適な平ベッドだった!3年前にも泊まっているのに完璧に忘れていたよ。ベッドの間には低い柵まであって中々考えられているが、これもまったく記憶の外だ。昨日の私営は男女別にしてたが、公営は逆に男女ミックスの所の方が圧倒的に多い。隣の男が何か言ってるけど知らない単語なので翻訳アプリを使ってみたところ「隣人」だった。なるほどね、お隣さんと言う訳か。

  •  ベッドの用意ができたら次はシャワー・洗濯が鉄板のコースだ。Tシャツと、切り離したズボンの裾のみ洗濯。ここには回転して洗濯物を脱水するスピナーが無料なのがありがたい。手で絞るよりずっと効果的。物干し場はぐるっと建物に囲まれた中庭だが、広いので陽が当たっているから乾くのが早そうだ。<br /><br /> 夕方、Sさんに誘われて夕飯を食べに行く。場所はすっかり忘れていたが、3年前に皆で入ったレストランだった。こんな所にあったんだ!外から見たんじゃ分からなかったが中に入ったら記憶が甦った。隣のテーブルにはベルギーからのおじさん二人組がいたので片言英語でお喋りできる。ベルギーはパトラッシュの話題が楽しいが、意外やベルギーではこの物語はマイナーで日本の方が売れてるそうだ。話の中でひょんなことから明日泊まるゲルニカのユースをSさんが電話で予約してくれる。Sさんは別のホテルに泊まって次ぐ日はバスでスキップするらしい。<br /><br /> 前菜はロシアンサラダとアスパラをシェアして、主采はステーキを注文。Sさんはイカ墨の何かだった。ずっと隣のベルギーおじさんとお喋りをしているので言葉はあやふやでも楽しい夕食だった。

     ベッドの用意ができたら次はシャワー・洗濯が鉄板のコースだ。Tシャツと、切り離したズボンの裾のみ洗濯。ここには回転して洗濯物を脱水するスピナーが無料なのがありがたい。手で絞るよりずっと効果的。物干し場はぐるっと建物に囲まれた中庭だが、広いので陽が当たっているから乾くのが早そうだ。

     夕方、Sさんに誘われて夕飯を食べに行く。場所はすっかり忘れていたが、3年前に皆で入ったレストランだった。こんな所にあったんだ!外から見たんじゃ分からなかったが中に入ったら記憶が甦った。隣のテーブルにはベルギーからのおじさん二人組がいたので片言英語でお喋りできる。ベルギーはパトラッシュの話題が楽しいが、意外やベルギーではこの物語はマイナーで日本の方が売れてるそうだ。話の中でひょんなことから明日泊まるゲルニカのユースをSさんが電話で予約してくれる。Sさんは別のホテルに泊まって次ぐ日はバスでスキップするらしい。

     前菜はロシアンサラダとアスパラをシェアして、主采はステーキを注文。Sさんはイカ墨の何かだった。ずっと隣のベルギーおじさんとお喋りをしているので言葉はあやふやでも楽しい夕食だった。

  •  アルベルゲに戻ったら広い談話室が酔っ払い天国になっていた。こういうのが大好きな私はすぐ参加して楽しんだのは言うまでもない。みんなとツーショットしてたら、あのヒッピーおじさんもいたので一緒に写真を撮らせてもらう。ベッドルームに行くとフランス婦人は酔っ払いがうるさいとこぼしている。自分も混ざれば楽しいと思うが人それぞれだ。<br /><br /><br /> 北の道8 Sさんお世話になりました マルキナ - ゲルニカ

     アルベルゲに戻ったら広い談話室が酔っ払い天国になっていた。こういうのが大好きな私はすぐ参加して楽しんだのは言うまでもない。みんなとツーショットしてたら、あのヒッピーおじさんもいたので一緒に写真を撮らせてもらう。ベッドルームに行くとフランス婦人は酔っ払いがうるさいとこぼしている。自分も混ざれば楽しいと思うが人それぞれだ。


    北の道8 Sさんお世話になりました マルキナ - ゲルニカ

  • 5/22 このアルベルゲには朝食のサービスがあった。どんぶりのようなと言うより丼そのものでコーヒーを並々といただく。トーストは一人2枚ポッキリと厳命されたのが寂しい。廊下に並べてある靴をカウントしたら、昨晩の宿泊者は33人だったのが分かった。歩き中はそんなにいるとは感じないけどアルベルゲに集合すると結構な人数が歩いているんだな。食べ終わった者から三々五々出発し出す。今日はゲルニカだ。

    5/22 このアルベルゲには朝食のサービスがあった。どんぶりのようなと言うより丼そのものでコーヒーを並々といただく。トーストは一人2枚ポッキリと厳命されたのが寂しい。廊下に並べてある靴をカウントしたら、昨晩の宿泊者は33人だったのが分かった。歩き中はそんなにいるとは感じないけどアルベルゲに集合すると結構な人数が歩いているんだな。食べ終わった者から三々五々出発し出す。今日はゲルニカだ。

  •  7時20スタート。今日もまずまずの天気だ。山道もまずまずのが続くが後半になって急坂が続きへろへろになる。Sさんは若いだけに私より馬力があるので先に行ってもらう。途中、修道院がやっているアルベルゲがあった。ここも夕食を全員で食べたりと評判が良いそうだが、その日の距離によってストップ地は決まるので今回はタイミングが悪くここには泊まれなかった。次に来たときは是非と思っても、さすがに北の道3回はないだろなー。<br /><br /> ここの神父さんが昨日は日本人が3人泊まったと教えてくれた。へー、三人も!前に北の道を歩いた時は一人も日本人に会わなかったのに、今年は馬鹿にいるんだなー。たった三年の間に日本でもカミーノがそれだけ知られるようになったってことか。一日違いならその内会えるかも知れないな。<br /><br /> 神父さんに「ソイカトリコ」と言いながら持参の和風マリアカードを上げたら嬉しかったようで、売店にあるペンダントとかロザリオのどれでも好きなのを上げると言われたが、神父さんが他の人と話しているので貰わずにそのまま修道院を後にする。ちょっと惜しかったかな。

     7時20スタート。今日もまずまずの天気だ。山道もまずまずのが続くが後半になって急坂が続きへろへろになる。Sさんは若いだけに私より馬力があるので先に行ってもらう。途中、修道院がやっているアルベルゲがあった。ここも夕食を全員で食べたりと評判が良いそうだが、その日の距離によってストップ地は決まるので今回はタイミングが悪くここには泊まれなかった。次に来たときは是非と思っても、さすがに北の道3回はないだろなー。

     ここの神父さんが昨日は日本人が3人泊まったと教えてくれた。へー、三人も!前に北の道を歩いた時は一人も日本人に会わなかったのに、今年は馬鹿にいるんだなー。たった三年の間に日本でもカミーノがそれだけ知られるようになったってことか。一日違いならその内会えるかも知れないな。

     神父さんに「ソイカトリコ」と言いながら持参の和風マリアカードを上げたら嬉しかったようで、売店にあるペンダントとかロザリオのどれでも好きなのを上げると言われたが、神父さんが他の人と話しているので貰わずにそのまま修道院を後にする。ちょっと惜しかったかな。

  •  歩き続けてゲルニカ市内に入ったらSさんが通りを渡ってやってきた。手には私宛の紙片を持っている。もう私には会えないと思って、伝言を書いて公営アルベルゲに泊まる巡礼に託しかったらしい。が、その巡礼からは「彼なら自分の5分後を歩いているよ」と聞いて待ち構えててくれたらしい。Sさんは今晩はホテルに泊まって明日はバスでビルバオへ。私とは2日の間が空くのでこれでお別れになる。お陰で楽しく歩くことができたし、ご飯も美味しかったです。Sさん大変お世話になりました。

     歩き続けてゲルニカ市内に入ったらSさんが通りを渡ってやってきた。手には私宛の紙片を持っている。もう私には会えないと思って、伝言を書いて公営アルベルゲに泊まる巡礼に託しかったらしい。が、その巡礼からは「彼なら自分の5分後を歩いているよ」と聞いて待ち構えててくれたらしい。Sさんは今晩はホテルに泊まって明日はバスでビルバオへ。私とは2日の間が空くのでこれでお別れになる。お陰で楽しく歩くことができたし、ご飯も美味しかったです。Sさん大変お世話になりました。

  •  3時ころ、ゲルニカのユースホステルに到着。ここはアルベルゲとしたら最高値の18ユーロ。公営の3倍だ。レセプションもご覧のように立派なカウンターがあって、机ひとつで受付をしている素人丸出しの一般的なアルベルゲとは一線を画す。まぁ安宿命なので、立派なカウンターなんてちっとも嬉しくないけど。<br /><br /> 0階10号室で8番ベッドと言い渡される。よくあるのは奇数は下段で偶数は上段ベッドなので諦めたが、ここは偶数は下段ベッドだった。やりぃ。隣のベッドはどうもシスターらしく、その上段はフランスはブルターニュからやって来た娘さんが入った。そこって確か第二次世界大戦のとき、連合軍がフランス開放の第一歩を記したノルマンディー海岸のある所だよなと思っても、それを伝える英語は持ち合わせがないので話しかけることが出来ない。<br /><br /> 早速シャワーへ行くが、幾ら待っても水しか出ないのでハンディキャップ用のシャワー室に行ったらここはお湯が出た。ハンディキャップの人が使いやすいようにバーなどが付いてはいるが、今日はハンディのある人は居ないのだから使わせて貰うのは構わないだろう。18ユーロも出して水シャワーは勘弁だ。<br /><br /> 今日の山越えは相当なもんで、もうヘロヘロになってシャワー後のスーパーまで歩くのさえ辛かったが食べないのはもっと辛いのでスーパー探し。3年前はとんでもない距離を歩いて自力でスーパーを探して辿り着いたが、受付に教わったスーパーEROSKIは歩いて10分以内だったので助かった。受付の男は愛想のアの字もないが、スペインにはこういうのが時々いる。でも他意がある訳でもなさそうで、ちゃんとスーパーの場所を教えてくれた。缶ビール3、バケツ野菜、生ハム、ヨーグルト4、パン、セブンアップにカット西瓜。明日の行動食用にはクッキー1袋と飴を買って10.84ユーロと大量に買い込む。スーパーではいつもカードで支払って、現金のユーロは温存している。<br /><br /> スーパーへの行き帰りの途中、まだ先へ進む巡礼がチラホラいる。もう4時近いのに頑張るなー。欧米の巡礼者はそういう人が結構いるのだが、いい時間になっているのにまだ先へ行くと言うのは宿の予約でもしてないと怖くて私にはできない。<br /><br />※お役立ち情報<br /> もう当たり前だと思うけど、外国の0階は日本の1階です。外国の1階は日本の2階。クレジットカードで買い物する利点は日本と同じで手数料なしで利息もつかないそうです。おまけにポイントも付くし。逆に現金はキャッシングでも両替でもATM使用料金や手数料に利息など余分な経費が付くのでクレカ利用がお得のようですよ。

     3時ころ、ゲルニカのユースホステルに到着。ここはアルベルゲとしたら最高値の18ユーロ。公営の3倍だ。レセプションもご覧のように立派なカウンターがあって、机ひとつで受付をしている素人丸出しの一般的なアルベルゲとは一線を画す。まぁ安宿命なので、立派なカウンターなんてちっとも嬉しくないけど。

     0階10号室で8番ベッドと言い渡される。よくあるのは奇数は下段で偶数は上段ベッドなので諦めたが、ここは偶数は下段ベッドだった。やりぃ。隣のベッドはどうもシスターらしく、その上段はフランスはブルターニュからやって来た娘さんが入った。そこって確か第二次世界大戦のとき、連合軍がフランス開放の第一歩を記したノルマンディー海岸のある所だよなと思っても、それを伝える英語は持ち合わせがないので話しかけることが出来ない。

     早速シャワーへ行くが、幾ら待っても水しか出ないのでハンディキャップ用のシャワー室に行ったらここはお湯が出た。ハンディキャップの人が使いやすいようにバーなどが付いてはいるが、今日はハンディのある人は居ないのだから使わせて貰うのは構わないだろう。18ユーロも出して水シャワーは勘弁だ。

     今日の山越えは相当なもんで、もうヘロヘロになってシャワー後のスーパーまで歩くのさえ辛かったが食べないのはもっと辛いのでスーパー探し。3年前はとんでもない距離を歩いて自力でスーパーを探して辿り着いたが、受付に教わったスーパーEROSKIは歩いて10分以内だったので助かった。受付の男は愛想のアの字もないが、スペインにはこういうのが時々いる。でも他意がある訳でもなさそうで、ちゃんとスーパーの場所を教えてくれた。缶ビール3、バケツ野菜、生ハム、ヨーグルト4、パン、セブンアップにカット西瓜。明日の行動食用にはクッキー1袋と飴を買って10.84ユーロと大量に買い込む。スーパーではいつもカードで支払って、現金のユーロは温存している。

     スーパーへの行き帰りの途中、まだ先へ進む巡礼がチラホラいる。もう4時近いのに頑張るなー。欧米の巡礼者はそういう人が結構いるのだが、いい時間になっているのにまだ先へ行くと言うのは宿の予約でもしてないと怖くて私にはできない。

    ※お役立ち情報
     もう当たり前だと思うけど、外国の0階は日本の1階です。外国の1階は日本の2階。クレジットカードで買い物する利点は日本と同じで手数料なしで利息もつかないそうです。おまけにポイントも付くし。逆に現金はキャッシングでも両替でもATM使用料金や手数料に利息など余分な経費が付くのでクレカ利用がお得のようですよ。

  •  ユースにはキッチンも食堂も見当たらないが狭いガラス張りの談話室があってテーブルが3つある。誰も利用してないのでその内の1つに食べ物を広げてのんびり食べることができる。キッチンがないイコール食器もないのでスイカを食べるにはひと工夫が必要だった。いつもはキッチンに備え付けてある金属スプーンですくいながら食べるのだが、スプーンがないのでナイフで細かく切り分けてバケツ野菜に附属していたプラフォークで食べることにする。丸ごとパクつくよりこっちの方が食べやすい。

     ユースにはキッチンも食堂も見当たらないが狭いガラス張りの談話室があってテーブルが3つある。誰も利用してないのでその内の1つに食べ物を広げてのんびり食べることができる。キッチンがないイコール食器もないのでスイカを食べるにはひと工夫が必要だった。いつもはキッチンに備え付けてある金属スプーンですくいながら食べるのだが、スプーンがないのでナイフで細かく切り分けてバケツ野菜に附属していたプラフォークで食べることにする。丸ごとパクつくよりこっちの方が食べやすい。

  •  前に泊まった時は2階の狭い部屋で2段ベッドの上が指定されて、バックパックは部屋に持ち込めない決まりがあったので良い印象がなかったが、今回はまずまずだ。やっぱり下段ベッドだからかな?まぁ相変わらずバックパックは部屋に持ち込めないが、これは南京虫対策なので仕方がない。<br /><br /><br /> 北の道9 犬のプライド ゲルニカ - ララベツ<br /><br />5/23 歩き7日目、ゲルニカのユースホステル。ロシアの女の子に会うといつも唯一知っているロシア語の「スパシーバ(ありがとう)」しか言えないでいたら、今朝は「ドーブロイェウートロ(おはよう)」と言うのを教えてくれる。でもアッと言う間に忘れる。この子とは3日ほど一緒になったが、今日を最後に会うことはなくなってしまったので、メモしといたロシア語も使う機会がなくなってしまった。<br /><br /> ここは朝食が付くらしいのだが1階をどう見渡しても食堂らしきものは見当たらない。勘違いなのかなぁ?なので昨日買い込んだヨーグルトを談話室で食べ始めたらスペイン人が朝飯は上にあるよと教えてくれる。え?普通はキッチン・食堂は1階にあるものと思い込んでいたから、上の階までは行かなかったので気づかなかった。3年前に泊まった時もそれで食堂があることに気づかなかくて折角の朝食を食べずに出発してしまったことを今頃気が付いてしまった。

     前に泊まった時は2階の狭い部屋で2段ベッドの上が指定されて、バックパックは部屋に持ち込めない決まりがあったので良い印象がなかったが、今回はまずまずだ。やっぱり下段ベッドだからかな?まぁ相変わらずバックパックは部屋に持ち込めないが、これは南京虫対策なので仕方がない。


    北の道9 犬のプライド ゲルニカ - ララベツ

    5/23 歩き7日目、ゲルニカのユースホステル。ロシアの女の子に会うといつも唯一知っているロシア語の「スパシーバ(ありがとう)」しか言えないでいたら、今朝は「ドーブロイェウートロ(おはよう)」と言うのを教えてくれる。でもアッと言う間に忘れる。この子とは3日ほど一緒になったが、今日を最後に会うことはなくなってしまったので、メモしといたロシア語も使う機会がなくなってしまった。

     ここは朝食が付くらしいのだが1階をどう見渡しても食堂らしきものは見当たらない。勘違いなのかなぁ?なので昨日買い込んだヨーグルトを談話室で食べ始めたらスペイン人が朝飯は上にあるよと教えてくれる。え?普通はキッチン・食堂は1階にあるものと思い込んでいたから、上の階までは行かなかったので気づかなかった。3年前に泊まった時もそれで食堂があることに気づかなかくて折角の朝食を食べずに出発してしまったことを今頃気が付いてしまった。

  •  と言う事でエレベーターで移動。大きな食堂があり、そこから更に一歩ベランダに出ると大きな物干しスペースまであった。ぜんぜん気づかなかったよ。どちらも3年前は勿体ないことをしたもんだ。既に何人かが朝飯を食べ始めている。食パンの他に自分で切るための包丁まな板セットがあり横にバゲット。焼くためのトースターが2台、シリアルに牛乳、オレンジジュース、コーヒー、コラカオと、品揃えもまずまずあるので前は気が付かなくて惜しいことをした。持参の8Pチーズを近くの人たちに勧めてみたが、貰ってくれたのは三人だけだった。欧米の人に朝からチーズは重たいのかな?

     と言う事でエレベーターで移動。大きな食堂があり、そこから更に一歩ベランダに出ると大きな物干しスペースまであった。ぜんぜん気づかなかったよ。どちらも3年前は勿体ないことをしたもんだ。既に何人かが朝飯を食べ始めている。食パンの他に自分で切るための包丁まな板セットがあり横にバゲット。焼くためのトースターが2台、シリアルに牛乳、オレンジジュース、コーヒー、コラカオと、品揃えもまずまずあるので前は気が付かなくて惜しいことをした。持参の8Pチーズを近くの人たちに勧めてみたが、貰ってくれたのは三人だけだった。欧米の人に朝からチーズは重たいのかな?

  •  7:20出発。前を4人組が歩いているので何となく後を付いていったら路上にある筈のピカソのゲルニカ壁画を見ないで通り過ぎてしまったようだ。矢印どおりに歩けば脇を通ると思っていたが、ちょっとルートが違っていたらしい。楽しみにしていたのでチョット残念かな。それでも後戻りするほどでもないからそのまま4人の後に続く。その4人組がまた私の記憶と違う道を歩き出した。ま、付いていけばいいだろうと思ったが、すぐ迷いだしたようで交差点でキョロキョロしている。じゃぁ私の出番だ。調度そこはバスク独立の象徴の木がある地点だったので、誘導してやるとすぐ矢印が出現する。この道を歩くのは二回目だと得意げに言ってみる。<br />

     7:20出発。前を4人組が歩いているので何となく後を付いていったら路上にある筈のピカソのゲルニカ壁画を見ないで通り過ぎてしまったようだ。矢印どおりに歩けば脇を通ると思っていたが、ちょっとルートが違っていたらしい。楽しみにしていたのでチョット残念かな。それでも後戻りするほどでもないからそのまま4人の後に続く。その4人組がまた私の記憶と違う道を歩き出した。ま、付いていけばいいだろうと思ったが、すぐ迷いだしたようで交差点でキョロキョロしている。じゃぁ私の出番だ。調度そこはバスク独立の象徴の木がある地点だったので、誘導してやるとすぐ矢印が出現する。この道を歩くのは二回目だと得意げに言ってみる。

  •  町外れから急な上りが始まったが、20分歩くと少し楽になる。その後は一人旅になり、うっかり反対方向に歩いてしまい20分のロス。一人で歩く時は常に神経を研ぎ澄ませていないと痛い目に遭う。特にボーっと歩けてしまえる舗装路が要注意だ。迷うのは田舎道より幹線路の方が圧倒的に多い。

     町外れから急な上りが始まったが、20分歩くと少し楽になる。その後は一人旅になり、うっかり反対方向に歩いてしまい20分のロス。一人で歩く時は常に神経を研ぎ澄ませていないと痛い目に遭う。特にボーっと歩けてしまえる舗装路が要注意だ。迷うのは田舎道より幹線路の方が圧倒的に多い。

  •  3時間近く山の中を歩き続け、見覚えのある石のベンチに到着。3年前はここに来るまでに迷ってしまい、別方向から歩いて来たら、このベンチで巡礼が休んでいる所を見つけて巡礼路に復帰できたと喜んだヘンな思い出のあるベンチだ。

     3時間近く山の中を歩き続け、見覚えのある石のベンチに到着。3年前はここに来るまでに迷ってしまい、別方向から歩いて来たら、このベンチで巡礼が休んでいる所を見つけて巡礼路に復帰できたと喜んだヘンな思い出のあるベンチだ。

  •  一山越える途中にあった山村の石垣に座ってヨーグルトを食べていたら大きな犬が寄ってきて催促するように吼えている。ヨーグルトが食べたいのか?スプーンですくったのを舗装路に垂らしてやったら匂いだけ嗅いで食べようとしない。パンを投げ与えてみたけどこれも食べない。でもワンワンと吼えるので何が欲しいのだろう?ためしに投げたパンを拾って手で与えてみたら、今度は食べたな。犬にもプライドがあるんかな。まだワンワン吼えてるけど、もうやらないからあっちに行け。犬がやたら吠えているからだろう、家人が窓の向こうから覗いているのが見える。この犬、写真撮っとけば良かった。

     一山越える途中にあった山村の石垣に座ってヨーグルトを食べていたら大きな犬が寄ってきて催促するように吼えている。ヨーグルトが食べたいのか?スプーンですくったのを舗装路に垂らしてやったら匂いだけ嗅いで食べようとしない。パンを投げ与えてみたけどこれも食べない。でもワンワンと吼えるので何が欲しいのだろう?ためしに投げたパンを拾って手で与えてみたら、今度は食べたな。犬にもプライドがあるんかな。まだワンワン吼えてるけど、もうやらないからあっちに行け。犬がやたら吠えているからだろう、家人が窓の向こうから覗いているのが見える。この犬、写真撮っとけば良かった。

  •  舗装路を歩いていると「フリーダム バスク」と大きく書かれた文字が目に入る。独立するしないで揺れているカタルーニャは日本でも有名だが、バスク地方もガリシア地方も独立したがっているようだ。この三つは首都のマドリッドとは言葉も文化も違うので別の国と考えた方が良さそうなくらいだ。もしカタルーニャが独立に成功したらバスクの独立運動は活発になるだろうし、ガリシアだって続くだろう。そんな事態になったらスペインの弱体化は火を見るより明らかなので、スペイン政府は絶対にそんなことにはさせないだろう。スペインが抱えている国内問題は深刻ぽい。

     舗装路を歩いていると「フリーダム バスク」と大きく書かれた文字が目に入る。独立するしないで揺れているカタルーニャは日本でも有名だが、バスク地方もガリシア地方も独立したがっているようだ。この三つは首都のマドリッドとは言葉も文化も違うので別の国と考えた方が良さそうなくらいだ。もしカタルーニャが独立に成功したらバスクの独立運動は活発になるだろうし、ガリシアだって続くだろう。そんな事態になったらスペインの弱体化は火を見るより明らかなので、スペイン政府は絶対にそんなことにはさせないだろう。スペインが抱えている国内問題は深刻ぽい。

  •  12時半、ララベツの町に到着~。唯一の情報源 Gronze の距離情報が間違っていたらしく、予定より2時間も早く着いてしまった。アルベルゲはどこかなとキョロキョロしながら歩いていると、あのヒッピーみたいな爺ちゃんが広場のベンチに座っていて、アルベルゲはあっちと指差して教えてくれる。すぐ近くのバルで4、5人の巡礼が休んでいるので自分もビール一杯だけ頼んで手持ちのチーズを挟んだパンで昼ご飯にしよう。店内で持ち込みするのは気が引けるが、外のテラス席なら何てことないから気楽。<br /><br /> みんなここのアルベルゲに泊まるのかなと思ったが、殆どの巡礼は一休みしたら5キロ先のLezamaを目指して行ってしまった。ロシア語のおはようを教えてくれたエラも休んでいたのでここに泊まってくれないかなと思ったが、同じように次を目指して行ってしまう。みんな予定が詰まっているのか良く歩くよな。Lezamaの公営アルベルゲは夏季限定なので今は閉鎖されているから民間のオスタルに予約してあるのかも知れないな。

     12時半、ララベツの町に到着~。唯一の情報源 Gronze の距離情報が間違っていたらしく、予定より2時間も早く着いてしまった。アルベルゲはどこかなとキョロキョロしながら歩いていると、あのヒッピーみたいな爺ちゃんが広場のベンチに座っていて、アルベルゲはあっちと指差して教えてくれる。すぐ近くのバルで4、5人の巡礼が休んでいるので自分もビール一杯だけ頼んで手持ちのチーズを挟んだパンで昼ご飯にしよう。店内で持ち込みするのは気が引けるが、外のテラス席なら何てことないから気楽。

     みんなここのアルベルゲに泊まるのかなと思ったが、殆どの巡礼は一休みしたら5キロ先のLezamaを目指して行ってしまった。ロシア語のおはようを教えてくれたエラも休んでいたのでここに泊まってくれないかなと思ったが、同じように次を目指して行ってしまう。みんな予定が詰まっているのか良く歩くよな。Lezamaの公営アルベルゲは夏季限定なので今は閉鎖されているから民間のオスタルに予約してあるのかも知れないな。

  •  時間になったのでチェックイン開始。ここのオスピタレラはまさか愛想の良いおばちゃんだったのでマリアカードをプレゼントする。スペイン人らしく名前はマリソルだった。50数年前の大昔にあった映画「マリソルの初恋」を覚えていたので(見てないが)名前はすぐ覚えた。劇中歌の歌詞「めいこんふぉぉーおーるもー」というのを意味も分からずに未だに覚えているが、どんな意味なのかスペルが分からないので翻訳の仕様がない。しようがないねーとは正にこんな時の言葉だ。<br />

     時間になったのでチェックイン開始。ここのオスピタレラはまさか愛想の良いおばちゃんだったのでマリアカードをプレゼントする。スペイン人らしく名前はマリソルだった。50数年前の大昔にあった映画「マリソルの初恋」を覚えていたので(見てないが)名前はすぐ覚えた。劇中歌の歌詞「めいこんふぉぉーおーるもー」というのを意味も分からずに未だに覚えているが、どんな意味なのかスペルが分からないので翻訳の仕様がない。しようがないねーとは正にこんな時の言葉だ。

  •  ベッドは何と平ベッドだった!やりぃ。マリソルにスーパーの場所を教えて貰って食料の買い出し。今日もいつもと同じものを買いそろえる。たまには特別変わったものを買ってきて食べたいものだが、中々実行できないでいる。誰か一緒に行って教えてくれないかな。

     ベッドは何と平ベッドだった!やりぃ。マリソルにスーパーの場所を教えて貰って食料の買い出し。今日もいつもと同じものを買いそろえる。たまには特別変わったものを買ってきて食べたいものだが、中々実行できないでいる。誰か一緒に行って教えてくれないかな。

  •  北の道10  困った夕食  ララベツ - ビルバオ<br /><br />5/24 歩き8日目、7時前に起きてキッチンで自前の朝飯を食べる。ハンバーガー用のゴマ付きパンにチーズとチョリソーを挟む。キッチンにはマーガリンとコーヒーがあったのが嬉しい。洗濯物は室内干しだったが乾いていたので一安心。

    北の道10  困った夕食 ララベツ - ビルバオ

    5/24 歩き8日目、7時前に起きてキッチンで自前の朝飯を食べる。ハンバーガー用のゴマ付きパンにチーズとチョリソーを挟む。キッチンにはマーガリンとコーヒーがあったのが嬉しい。洗濯物は室内干しだったが乾いていたので一安心。

  •  7:40、アルベルゲを一歩出たら霧雨が降っているのですぐ戻ってバックパックにカバーを掛けて再出発。ずっとこんな天気だが、舗装路なので今のところは雨水も靴に染みてこず歩きやすい。Lesamaの町の中に入ってきた。3年前にスペイン語を話す夫婦と宿が見つからずに三人で彷徨った所だ。あの辺りもグルグル回ったんだよなーと言う教会もそのまま見つかる。夏だけやっているアルベルゲは巡礼路から見られるかと記憶していたが、もっと奥に入らないとないようで見ることはできなかったので素通り。見えたところで写真を撮るだけなので用はない。

     7:40、アルベルゲを一歩出たら霧雨が降っているのですぐ戻ってバックパックにカバーを掛けて再出発。ずっとこんな天気だが、舗装路なので今のところは雨水も靴に染みてこず歩きやすい。Lesamaの町の中に入ってきた。3年前にスペイン語を話す夫婦と宿が見つからずに三人で彷徨った所だ。あの辺りもグルグル回ったんだよなーと言う教会もそのまま見つかる。夏だけやっているアルベルゲは巡礼路から見られるかと記憶していたが、もっと奥に入らないとないようで見ることはできなかったので素通り。見えたところで写真を撮るだけなので用はない。

  •  霧雨は止む気配はなくて、今日はずっとこんな感じのようだ。通りに設置してあったお天気情報も一日雨と無情の予報を出している。ヒッピーのジルベルトが(ヒッピーじゃないけど)道路の反対側の軒下で雨宿りしている姿が目に入る。手を振っているので、お互いに頑張ろうの意味を込めて手を振りかえす。スペインの夫婦が雨に濡れながら頑張って歩いている横をブエンカミーノと言いながら抜かす。

     霧雨は止む気配はなくて、今日はずっとこんな感じのようだ。通りに設置してあったお天気情報も一日雨と無情の予報を出している。ヒッピーのジルベルトが(ヒッピーじゃないけど)道路の反対側の軒下で雨宿りしている姿が目に入る。手を振っているので、お互いに頑張ろうの意味を込めて手を振りかえす。スペインの夫婦が雨に濡れながら頑張って歩いている横をブエンカミーノと言いながら抜かす。

  •  分岐点にある教会には大きな下屋があるのでバックパックを下ろして大休止。こんな雨の日は屋根がある所以外では休む気になれない。この後は山の中に入るのでビルバオまで休める所はないだろう。持ち歩いているファンタを飲んで体力回復に努める。(ファンタで回復?)

     分岐点にある教会には大きな下屋があるのでバックパックを下ろして大休止。こんな雨の日は屋根がある所以外では休む気になれない。この後は山の中に入るのでビルバオまで休める所はないだろう。持ち歩いているファンタを飲んで体力回復に努める。(ファンタで回復?)

  •  9時、教会を過ぎると一気に山の中だ。高速道路をまたぐ陸橋を越えるとぐんぐん山の中に入っていく。ここの山越えは3年前とまったく同じで雨の中での山越えとなった。本当にこの時期は雨が多い。いつも記憶が曖昧なのだが、今回は記憶より登りが短く感じたので儲けた気分になる。トイレ後にカバーがちゃんと掛かっていないことに気づく。教会で雨宿りしたときにザックから飲み食いの物を出した時にカバーを掛け忘れていたのだ。何気にやってしまうと大体忘れることになっている。

     9時、教会を過ぎると一気に山の中だ。高速道路をまたぐ陸橋を越えるとぐんぐん山の中に入っていく。ここの山越えは3年前とまったく同じで雨の中での山越えとなった。本当にこの時期は雨が多い。いつも記憶が曖昧なのだが、今回は記憶より登りが短く感じたので儲けた気分になる。トイレ後にカバーがちゃんと掛かっていないことに気づく。教会で雨宿りしたときにザックから飲み食いの物を出した時にカバーを掛け忘れていたのだ。何気にやってしまうと大体忘れることになっている。

  •  山の中の自然公園まで来ると、やっと人の気配を感じられるようになる。前の方に青いポンチョ姿の巡礼を見つけたので付かず離れずの距離を保って後ろを付いていく。30分ほど付いてから並んだときに挨拶したら、マルキナのアルベルゲと昨日のララベツのバルで一緒だった50代の女性だった。ここビルバオではアルベルゲでなくオスタルを予約してあるそうだ。暫く一緒に歩いたが、町中に入ってきたらオスタル方面への道が見つかったのか、どこかへ行ってしまった。みんなアルベルゲがあっても良くオスタルを利用しているようだ。私は経済的理由で公営アルベルゲがない場合は私営アルベルゲで、それも無い場合のみオスタルを利用する。

     山の中の自然公園まで来ると、やっと人の気配を感じられるようになる。前の方に青いポンチョ姿の巡礼を見つけたので付かず離れずの距離を保って後ろを付いていく。30分ほど付いてから並んだときに挨拶したら、マルキナのアルベルゲと昨日のララベツのバルで一緒だった50代の女性だった。ここビルバオではアルベルゲでなくオスタルを予約してあるそうだ。暫く一緒に歩いたが、町中に入ってきたらオスタル方面への道が見つかったのか、どこかへ行ってしまった。みんなアルベルゲがあっても良くオスタルを利用しているようだ。私は経済的理由で公営アルベルゲがない場合は私営アルベルゲで、それも無い場合のみオスタルを利用する。

  •  ビルバオは坂が多い街。山からやって来たのでずっと坂を下り続けて大きな川にぶつかると、そこが街の底になるようだ。この川を遡って行けば有名なグッゲンハイム美術館がある筈。まずそこを目指そう。<br />

     ビルバオは坂が多い街。山からやって来たのでずっと坂を下り続けて大きな川にぶつかると、そこが街の底になるようだ。この川を遡って行けば有名なグッゲンハイム美術館がある筈。まずそこを目指そう。

  •  思ったより歩きでがあったが、ちゃんと美術館前に到着。昨日のアルベルゲで一緒だったおっちゃんが盛んに写真を撮っている最中だった。やっぱビルバオに来たらここに来るよね。私は3年前にもビルバオに泊まったが、そのときも雨の中だったのでグッゲンハイムどころじゃなかったので見ることが出来なかった。なので今回は何としても来るんだと決めていた。その割りに中には入る気がないのはどうなんだろう。この美術館は現代アートだそうなので、そういうのは興味がないんだよ。建物と周りに散らばっている巨大クモやパピーのオブジェが見られればそれで満足。

     思ったより歩きでがあったが、ちゃんと美術館前に到着。昨日のアルベルゲで一緒だったおっちゃんが盛んに写真を撮っている最中だった。やっぱビルバオに来たらここに来るよね。私は3年前にもビルバオに泊まったが、そのときも雨の中だったのでグッゲンハイムどころじゃなかったので見ることが出来なかった。なので今回は何としても来るんだと決めていた。その割りに中には入る気がないのはどうなんだろう。この美術館は現代アートだそうなので、そういうのは興味がないんだよ。建物と周りに散らばっている巨大クモやパピーのオブジェが見られればそれで満足。

  •  さて用が済んだので今晩の宿を目指そう。ここからは街を貫いて山の反対側斜面にあるアルベルゲに行くのだが、少し回り道になっても確実な道を選んだ方が身のためだろう。それに川沿いを行けば曲がりくねった有名な橋も見られる筈だ。

     さて用が済んだので今晩の宿を目指そう。ここからは街を貫いて山の反対側斜面にあるアルベルゲに行くのだが、少し回り道になっても確実な道を選んだ方が身のためだろう。それに川沿いを行けば曲がりくねった有名な橋も見られる筈だ。

  •  歩いているとNHKの「テレビでスペイン語」に登場したガラス張りの地下鉄入口も見ることができた。GPSは当てにならないので川から離れたら地図だけでアルベルゲを目指す。地形が分かりやすいので暫く歩いた先に難なく黄色い矢印を見つけることができる。これでもう安心と、通りにあったパナデリアに入って甘いパンとコラカオで小休止、3ユーロと20。街の中では立ちションは出来ないのでトイレも借りる。

     歩いているとNHKの「テレビでスペイン語」に登場したガラス張りの地下鉄入口も見ることができた。GPSは当てにならないので川から離れたら地図だけでアルベルゲを目指す。地形が分かりやすいので暫く歩いた先に難なく黄色い矢印を見つけることができる。これでもう安心と、通りにあったパナデリアに入って甘いパンとコラカオで小休止、3ユーロと20。街の中では立ちションは出来ないのでトイレも借りる。

  •  アルベルゲは街を少し外れた中途半端な山の斜面にある。そこへの途中で道路反対側を逆方向に行く女性巡礼を目にする。サンチャゴから逆コースを行く人なんかなと思い声を掛けなかったが、その人が追いかけてきた。アルベルゲを探しているが迷ったので市内に戻る途中だそうだ。だったらまかしとき!(とは言わなかったが)自分はビルバオのアルベルゲ2回目だから付いて来てと誘導する。よっぽど困ったのか、嬉しそうに一緒に歩くことになる。韓国から一人でやってきた女性で、年齢は40くらいかな?ハードで有名だと思う北の道だが、ソロの女性巡礼は不思議なほどいる。みんな勇気があるね。

     アルベルゲは街を少し外れた中途半端な山の斜面にある。そこへの途中で道路反対側を逆方向に行く女性巡礼を目にする。サンチャゴから逆コースを行く人なんかなと思い声を掛けなかったが、その人が追いかけてきた。アルベルゲを探しているが迷ったので市内に戻る途中だそうだ。だったらまかしとき!(とは言わなかったが)自分はビルバオのアルベルゲ2回目だから付いて来てと誘導する。よっぽど困ったのか、嬉しそうに一緒に歩くことになる。韓国から一人でやってきた女性で、年齢は40くらいかな?ハードで有名だと思う北の道だが、ソロの女性巡礼は不思議なほどいる。みんな勇気があるね。

  •  ビルバオの公営アルベルゲのオープンは3時だ。到着は2:15だけどものは試しとインターホンを押したら入れてもらえた。ここはドナティーボだが夕飯を食べさせてくれる筈なので10ユーロ札を入れさせてもらう。先客がいて日本人のSさん、数日を一緒に行動した女性のSさんとは別人で、こちらは男性だ。東京は三鷹の人だった。ジブリの町だよ。<br /><br /> 数日前に聞いた話、私達は泊まらなかったが私と女性のSさんが立ち寄らせてもらった修道院付属のアルベルゲでは、日本人のソロが3人揃った晩があったと教えてもらっていた。この日本人がその内の一人かとピンと来たので尋ねたらその通りだった。しかし、この人はたまゆりちゃんを知らなかったので、一緒にはならなかったのかな。それとも初対面の日本人に自分はたまゆりだと名乗るのが恥ずかしかったのか?年齢は68歳で私よりひとつ若いが見た目がすっごく若く見え、40代と言われればそうかと思うレベルだった。私と同様に65歳から巡礼を始めてフランス人の道、ポルトガル、プリミティボ、イギリス人の道と巡礼はベテランの部類だ。来年は銀の道を歩きたいそうだが、親が心配するので千キロ以上の銀の道は一気に歩けないから2回に分けないといけないだろうと言っている。それも飛行機代が勿体ない気がするけど、人の事情はさまざまだ。<br /><br /> ここまでの道案内してあげたコリアのお姉さんが、今度はグッゲンハイムへの行き方を教えてと言うので、タブレットを見せながら分かりやすい道を教えたる。コリアの人は大体が英語が達者なので、英語が話せるスペイン人を捕まえられれば迷うことはないだろう。私が迷うよりずっとマシだ。

     ビルバオの公営アルベルゲのオープンは3時だ。到着は2:15だけどものは試しとインターホンを押したら入れてもらえた。ここはドナティーボだが夕飯を食べさせてくれる筈なので10ユーロ札を入れさせてもらう。先客がいて日本人のSさん、数日を一緒に行動した女性のSさんとは別人で、こちらは男性だ。東京は三鷹の人だった。ジブリの町だよ。

     数日前に聞いた話、私達は泊まらなかったが私と女性のSさんが立ち寄らせてもらった修道院付属のアルベルゲでは、日本人のソロが3人揃った晩があったと教えてもらっていた。この日本人がその内の一人かとピンと来たので尋ねたらその通りだった。しかし、この人はたまゆりちゃんを知らなかったので、一緒にはならなかったのかな。それとも初対面の日本人に自分はたまゆりだと名乗るのが恥ずかしかったのか?年齢は68歳で私よりひとつ若いが見た目がすっごく若く見え、40代と言われればそうかと思うレベルだった。私と同様に65歳から巡礼を始めてフランス人の道、ポルトガル、プリミティボ、イギリス人の道と巡礼はベテランの部類だ。来年は銀の道を歩きたいそうだが、親が心配するので千キロ以上の銀の道は一気に歩けないから2回に分けないといけないだろうと言っている。それも飛行機代が勿体ない気がするけど、人の事情はさまざまだ。

     ここまでの道案内してあげたコリアのお姉さんが、今度はグッゲンハイムへの行き方を教えてと言うので、タブレットを見せながら分かりやすい道を教えたる。コリアの人は大体が英語が達者なので、英語が話せるスペイン人を捕まえられれば迷うことはないだろう。私が迷うよりずっとマシだ。

  •  ジルベルトとグッゲンハイムで会ったメキシコのおじさんも到着してきて、初めて見る女性も到着してきた。どっかで会っているかも知れないが、話したことがない人だ。Sさんがワインを買ってきたので自動的にジルベルトと私も飲ませてもらえる。ジルベルトの歳が想像しづらかったが、私よりずっと若い65歳と判明。老けたやっちゃなー。

     ジルベルトとグッゲンハイムで会ったメキシコのおじさんも到着してきて、初めて見る女性も到着してきた。どっかで会っているかも知れないが、話したことがない人だ。Sさんがワインを買ってきたので自動的にジルベルトと私も飲ませてもらえる。ジルベルトの歳が想像しづらかったが、私よりずっと若い65歳と判明。老けたやっちゃなー。

  •  夕飯は3年前と同じで全員で食べるものと思い込んでいたが、時間になったら4人分の皿しか用意しない??Sさんとジルベルトも食べられるものと食堂にやってきたが二人の分は用意してないと言われて狐につままれたようだった。私は食べられるのに二人が食べられないのは合点が行かなくて、何故かと聞いたところ、どうも二人のドナは規定以下のようだ。そう言えば廊下に張り出されていた紙には「セナ(夕飯)3ユーロ」と書かれていた。オスピタレロに「私も10ユーロしかドナしなかったよ」と伝えると、「あなたは7ユーロがベッドで3ユーロが夕飯だ」と言われる。なんとも後味の悪い夕飯になってしまった。<br /><br /> このアルベルゲは町からかなり離れたプチ山の中なので買い物できる店もバルも一軒もない。二人は腹を空かせたまま寝なくてはならないだろう。Sさんに、クッキーなら持っているよと言ったみたら、自分でも何か食料を持っていると言っていた。その通りならいいのだが二人には気の毒なことになった。同じアルベルゲでもオスピタレロに寄って随分と違うんだなー。

     夕飯は3年前と同じで全員で食べるものと思い込んでいたが、時間になったら4人分の皿しか用意しない??Sさんとジルベルトも食べられるものと食堂にやってきたが二人の分は用意してないと言われて狐につままれたようだった。私は食べられるのに二人が食べられないのは合点が行かなくて、何故かと聞いたところ、どうも二人のドナは規定以下のようだ。そう言えば廊下に張り出されていた紙には「セナ(夕飯)3ユーロ」と書かれていた。オスピタレロに「私も10ユーロしかドナしなかったよ」と伝えると、「あなたは7ユーロがベッドで3ユーロが夕飯だ」と言われる。なんとも後味の悪い夕飯になってしまった。

     このアルベルゲは町からかなり離れたプチ山の中なので買い物できる店もバルも一軒もない。二人は腹を空かせたまま寝なくてはならないだろう。Sさんに、クッキーなら持っているよと言ったみたら、自分でも何か食料を持っていると言っていた。その通りならいいのだが二人には気の毒なことになった。同じアルベルゲでもオスピタレロに寄って随分と違うんだなー。

  •  コリアのお姉さんはグッゲンハイムの帰りに大量の野菜・果物を買ってきて食べだしたので問題なかったのでまだ良かった。3年前は宿泊した巡礼十数人で面白おかしく食べた夕食会とは大違いの夜になってしまった。それにSさんには前もって3年前の楽しい夕食の話をしてたんだよなー。だから尚更食べられないと知らされたショックは大きかったんじゃなかろうか。<br /><br /><br />歩く歩く歩く 2019の3 北の道11に続く<br />

     コリアのお姉さんはグッゲンハイムの帰りに大量の野菜・果物を買ってきて食べだしたので問題なかったのでまだ良かった。3年前は宿泊した巡礼十数人で面白おかしく食べた夕食会とは大違いの夜になってしまった。それにSさんには前もって3年前の楽しい夕食の話をしてたんだよなー。だから尚更食べられないと知らされたショックは大きかったんじゃなかろうか。


    歩く歩く歩く 2019の3 北の道11に続く

27いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

歩く歩く歩く 2019

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

スペインで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スペイン最安 373円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

スペインの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP