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Fatima16  アゲタの傘祭り Agueda

歩く歩く歩く 2019 ファティマへの道4

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2019/05/13 - 2019/08/10

2066位(同エリア7259件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く 2019

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32

おく

おくさん

Fatima16  アゲタの傘祭り Agueda

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
カタール航空
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
JTB

PR

  • 7/12 Novaのアルベルゲ。同室の男は5時半の暗い内から出発していった。今日は長距離を歩くんだろう。毎日暑くて仕方ないので私も早めに出発しよう。いま6時少し前なので、6時半でいいかな(せこい)。もう手持ちの食料がセサミ・ビスケットしかないので次の町にパン屋があったら朝飯にしよう。キッチンに移動してインスタントコーヒーだけは飲んでおく。チャリのポーランドおじさんが居たのでまたお喋り。二人でやたらと写真を撮りっこすることになった。自分が被っている野球帽を私に被らせて写真を撮っている意味が分からない。プレゼントされたら断るのが面倒だなーと思ったがそれはなかった。Caminoの刺繍が施されているのでファティマで買ったお土産らしい。ハグしてばいばい。ブエンカミーノ。ここポルトガルではボン・カミーニョだけど。

    7/12 Novaのアルベルゲ。同室の男は5時半の暗い内から出発していった。今日は長距離を歩くんだろう。毎日暑くて仕方ないので私も早めに出発しよう。いま6時少し前なので、6時半でいいかな(せこい)。もう手持ちの食料がセサミ・ビスケットしかないので次の町にパン屋があったら朝飯にしよう。キッチンに移動してインスタントコーヒーだけは飲んでおく。チャリのポーランドおじさんが居たのでまたお喋り。二人でやたらと写真を撮りっこすることになった。自分が被っている野球帽を私に被らせて写真を撮っている意味が分からない。プレゼントされたら断るのが面倒だなーと思ったがそれはなかった。Caminoの刺繍が施されているのでファティマで買ったお土産らしい。ハグしてばいばい。ブエンカミーノ。ここポルトガルではボン・カミーニョだけど。

  •  ちょっと早めの6時40スタート。夜明けが間近で薄暗い中を歩き出すと、少し行った所で道を間違ってしまう。と、そこで後ろから声が掛かった。絶妙のタイミングで向こうからやって来たカップルの巡礼が「カミーノはこっちだよ」と教えてくれる。この時間にここまでやって来るとは何時にどこを出発したのだろうと不思議がる。ここはノバの町外れなので、同じノバに泊まるところは無い筈だ。という事は次の村か町に泊まったと言うことだろう。5時頃にスタートして真っ暗闇の中を2時間も歩くことは私には出来ない。ずっと裏寂しいような山道を行くが分岐もほとんどないので安心して歩いていられる。その代わり巡礼も滅多にやって来ないので、さっきの二人組はホントに凄いな。<br />

     ちょっと早めの6時40スタート。夜明けが間近で薄暗い中を歩き出すと、少し行った所で道を間違ってしまう。と、そこで後ろから声が掛かった。絶妙のタイミングで向こうからやって来たカップルの巡礼が「カミーノはこっちだよ」と教えてくれる。この時間にここまでやって来るとは何時にどこを出発したのだろうと不思議がる。ここはノバの町外れなので、同じノバに泊まるところは無い筈だ。という事は次の村か町に泊まったと言うことだろう。5時頃にスタートして真っ暗闇の中を2時間も歩くことは私には出来ない。ずっと裏寂しいような山道を行くが分岐もほとんどないので安心して歩いていられる。その代わり巡礼も滅多にやって来ないので、さっきの二人組はホントに凄いな。

  •  次の町のVelhaに意外なほど早く着いたのでマップを見直してみたら3.8キロしか離れていなかった。じゃぁ朝の二人組はこのベラに泊まったんだと気づく。ここスタートなら1時間以内に私が泊まったノバに着くから暗い道は1時間歩くだけで良かったんだ。ベラはもっと大きな町と記憶していたけど意外と小さかった。なのでパン屋も見つけられないまま通り過ぎてしまい、予定していた朝飯が食べられない羽目になった。5キロ歩いた次の町Serem de Cimaに小さな店があったのでパン1袋に缶ジュースと青りんごを仕入れることに成功する。これで一安心。今日は水だけはいっぱい持っているのでそこだけは安心だが、山の中を歩きながら最後の食料のセサミ・クッキー(写真)を食べ尽くしてしまったので調度良かった。

     次の町のVelhaに意外なほど早く着いたのでマップを見直してみたら3.8キロしか離れていなかった。じゃぁ朝の二人組はこのベラに泊まったんだと気づく。ここスタートなら1時間以内に私が泊まったノバに着くから暗い道は1時間歩くだけで良かったんだ。ベラはもっと大きな町と記憶していたけど意外と小さかった。なのでパン屋も見つけられないまま通り過ぎてしまい、予定していた朝飯が食べられない羽目になった。5キロ歩いた次の町Serem de Cimaに小さな店があったのでパン1袋に缶ジュースと青りんごを仕入れることに成功する。これで一安心。今日は水だけはいっぱい持っているのでそこだけは安心だが、山の中を歩きながら最後の食料のセサミ・クッキー(写真)を食べ尽くしてしまったので調度良かった。

  •  アゲタ手前にも小さな町があって、向こうから歩いてくる三人組が突拍子もないスタイルだったので、道路反対側に渡って行く。あははと笑いながらカメラを出して「撮ってもいい?」と聞くともちろんオーケーだ。この人たちも自分たちのスタイルが面白いと自覚してるようだ。きっと傘祭りのアゲタで買ってきたんだろう、カラフルな傘の帽子を三人して被っている面白スタイルなので大笑いした。暑さ対策には良いけど、私が被るならもっと地味なのがいいなー。

     アゲタ手前にも小さな町があって、向こうから歩いてくる三人組が突拍子もないスタイルだったので、道路反対側に渡って行く。あははと笑いながらカメラを出して「撮ってもいい?」と聞くともちろんオーケーだ。この人たちも自分たちのスタイルが面白いと自覚してるようだ。きっと傘祭りのアゲタで買ってきたんだろう、カラフルな傘の帽子を三人して被っている面白スタイルなので大笑いした。暑さ対策には良いけど、私が被るならもっと地味なのがいいなー。

  •  この辺りはホーンテッドマンションみたいな屋敷が道のアチコチにあったのを覚えていたので、今回はそれらをみんな撮ってやろう。スペインもポルトガルも廃墟みたいな屋敷が時々見受けられるが、この通りにはそれが集中してるのが奇妙だ。昔、金持ちや貴族が民衆によって襲撃されたとか、なにかそんな歴史的な背景があるような気がするがまったく分からない。合計8件のホーンテッドマンションを撮ることに成功する。<br /><br />  今日の予定は傘祭りで有名なアゲタだ。昨年アゲタに泊まった時は6月だったので傘祭りはやってなくて残念だったが、今回は7月だから間違いなく見られるだろうと期待に胸が膨らむ。アゲタ手前4.2キロ地点でCaminoがおかしなルートを取ったので、これが今晩のアルベルゲSan Antonioへ直接行ける国道と本来のCaminoとの分岐点だと気づく。念のためGPSで確認すると運良く早めに電波をキャッチできる。予定通りここからはCaminoを辿らずに国道を行けばアルベルゲの前に出るはずだ。

     この辺りはホーンテッドマンションみたいな屋敷が道のアチコチにあったのを覚えていたので、今回はそれらをみんな撮ってやろう。スペインもポルトガルも廃墟みたいな屋敷が時々見受けられるが、この通りにはそれが集中してるのが奇妙だ。昔、金持ちや貴族が民衆によって襲撃されたとか、なにかそんな歴史的な背景があるような気がするがまったく分からない。合計8件のホーンテッドマンションを撮ることに成功する。

     今日の予定は傘祭りで有名なアゲタだ。昨年アゲタに泊まった時は6月だったので傘祭りはやってなくて残念だったが、今回は7月だから間違いなく見られるだろうと期待に胸が膨らむ。アゲタ手前4.2キロ地点でCaminoがおかしなルートを取ったので、これが今晩のアルベルゲSan Antonioへ直接行ける国道と本来のCaminoとの分岐点だと気づく。念のためGPSで確認すると運良く早めに電波をキャッチできる。予定通りここからはCaminoを辿らずに国道を行けばアルベルゲの前に出るはずだ。

  •  11:50、アルベルゲSan Antonio到着~。傘祭りの最中なのでアルベルゲの前にもたくさんの傘が飾られていたのが嬉しい。オープン10分前だったので表のベンチに座って待っていたらマダムがドアを開けて招き入れてくれる。タブレットに保存してある昨年このアルベルゲで楽しく飲み食いした写真を見せると喜んでくれ「2020年も来るかな?」と言ってくれる。まぁそれは多分ないでしょう。ここは12ユーロで昨年泊まったのと同じ二段ベッドが一台だけ置かれた個室同然の部屋に入れてもらえる。よっぽどでなければ今晩は私一人の貸切だ。

     11:50、アルベルゲSan Antonio到着~。傘祭りの最中なのでアルベルゲの前にもたくさんの傘が飾られていたのが嬉しい。オープン10分前だったので表のベンチに座って待っていたらマダムがドアを開けて招き入れてくれる。タブレットに保存してある昨年このアルベルゲで楽しく飲み食いした写真を見せると喜んでくれ「2020年も来るかな?」と言ってくれる。まぁそれは多分ないでしょう。ここは12ユーロで昨年泊まったのと同じ二段ベッドが一台だけ置かれた個室同然の部屋に入れてもらえる。よっぽどでなければ今晩は私一人の貸切だ。

  •  ここから傘祭りをやってるアゲタの街中までは往復3キロもあるので、シャワーを浴びる前に祭り見物に行くことにしよう。行きは下り坂で帰りは逆だ。バックパックを背負ってない身軽な体で軽快に歩いていく。どこで傘祭りをやっているのか情報不足だが、とりあえずアゲタのメイン広場に行ってみると探すほどの手間は要らなかった。すぐ沢山の傘でアーケードの空が埋め尽くされている光景が目に入る。狭目の通り4本の空に色とりどりの傘がずらーっと飾られている。通りによって傘の種類を一応統一してるようだ。4本の通りをぐるぐるっと見て回るとそんなに時間は掛からなかった。昼の時間帯だからなのか曜日の関係か、観光客はまばらだったのでちょっと拍子抜けの感があった。でもずっと見たかった傘祭りが見られたのでこれは満足。この祭りってロープを渡して傘を下げるだけだから、真似しようと思えばすぐ日本でもできそうだけど、まだ日本でやってるニュースは見たことないな。<br /><br />  帰りながら道端にある大きなスーパーLiDLで食料の買出し。1リットルビールに冷凍パエージャ、カット野菜にヨーグルト4、ミニトマトに缶コーラ、非常用のクッキー1箱で8.49ユーロと大量買い。それでも歩いている途中の店で休んだり食事しなくちゃ一日の目標経費20ユーロ程度で済んでしまう。<br /><br />  アルベルゲに戻ると私と同じ階にはスペイン男が隣の部屋に入っていて、下の階には後からポーランドの男女6人がやって来た。6人は全員が同じ部屋になり、ビヤ樽腹のメタボ親父がいたので夜は凄いイビキが響き渡るんじゃないのかな?別の階で良かった。<br />

     ここから傘祭りをやってるアゲタの街中までは往復3キロもあるので、シャワーを浴びる前に祭り見物に行くことにしよう。行きは下り坂で帰りは逆だ。バックパックを背負ってない身軽な体で軽快に歩いていく。どこで傘祭りをやっているのか情報不足だが、とりあえずアゲタのメイン広場に行ってみると探すほどの手間は要らなかった。すぐ沢山の傘でアーケードの空が埋め尽くされている光景が目に入る。狭目の通り4本の空に色とりどりの傘がずらーっと飾られている。通りによって傘の種類を一応統一してるようだ。4本の通りをぐるぐるっと見て回るとそんなに時間は掛からなかった。昼の時間帯だからなのか曜日の関係か、観光客はまばらだったのでちょっと拍子抜けの感があった。でもずっと見たかった傘祭りが見られたのでこれは満足。この祭りってロープを渡して傘を下げるだけだから、真似しようと思えばすぐ日本でもできそうだけど、まだ日本でやってるニュースは見たことないな。

     帰りながら道端にある大きなスーパーLiDLで食料の買出し。1リットルビールに冷凍パエージャ、カット野菜にヨーグルト4、ミニトマトに缶コーラ、非常用のクッキー1箱で8.49ユーロと大量買い。それでも歩いている途中の店で休んだり食事しなくちゃ一日の目標経費20ユーロ程度で済んでしまう。

     アルベルゲに戻ると私と同じ階にはスペイン男が隣の部屋に入っていて、下の階には後からポーランドの男女6人がやって来た。6人は全員が同じ部屋になり、ビヤ樽腹のメタボ親父がいたので夜は凄いイビキが響き渡るんじゃないのかな?別の階で良かった。

  •  冷凍パエージャを何度もチンしているが一向に温まらない。何でかなと不思議に思っていたらスペイン男がミクロコンダス(電子レンジ)のレベルがHIになってないことを教えてくれる。なるほど!勉強になりました。HIにしてやったらすぐ温まってくれた。前回と同じように外のテーブルで食べだしたらハエと猫がうるさいのでキッチンに移動して食べることにする。<br /><br />  昨年は外のテーブルに宿泊客全員が集まって大盛り上がりしたのだが、この6人グループは自分たちだけで固まっていて他の巡礼とは交流したがらないようだ。団体あるある。ソロのスペイン人もテンションの低い人のようで残念ながらちょっと寂しいアルベルゲになった。まぁ念願の傘祭りが見られたからいいや。<br />

     冷凍パエージャを何度もチンしているが一向に温まらない。何でかなと不思議に思っていたらスペイン男がミクロコンダス(電子レンジ)のレベルがHIになってないことを教えてくれる。なるほど!勉強になりました。HIにしてやったらすぐ温まってくれた。前回と同じように外のテーブルで食べだしたらハエと猫がうるさいのでキッチンに移動して食べることにする。

     昨年は外のテーブルに宿泊客全員が集まって大盛り上がりしたのだが、この6人グループは自分たちだけで固まっていて他の巡礼とは交流したがらないようだ。団体あるある。ソロのスペイン人もテンションの低い人のようで残念ながらちょっと寂しいアルベルゲになった。まぁ念願の傘祭りが見られたからいいや。

  •  Fatima17  地元民のレストラン Sernadelo<br /><br /> 7/13 AguedaのアルベルゲSanto Antonio。1階のキッチンへ移動して残りのカット野菜をレンジでチンしてヨーグルト2とチョコパンで朝飯。ポーランドの6人組はまだ真っ暗な6時に出発していったな。出るときにブエンカミーノも言わないし、グループ巡礼は他の巡礼に興味がないことが多いので詰らん。<br /><br />  6時50出発。すぐ昨日やって来たアゲタのメイン広場へ。この時間では静まり返っていて日本みたいに早朝から忙しくしている風景はスペイン、ポルトガルでは滅多に見られない。今日は昨年泊まったCluny修道会経営のアルベルゲに泊まろうか散々迷ったが、やっぱり次ぐ日のコインブラ迄が32kmになってしまうのでもう少し頑張ってSernadeloのアルベルゲHilarioに泊まることにする。昨年はその逆で、Hilarioに泊まる積もりがクリュニューに泊まってしまった経緯があった。1時間2時間歩けば次のアルベルゲがある環境はありがたい。<br />

    Fatima17  地元民のレストラン Sernadelo

    7/13 AguedaのアルベルゲSanto Antonio。1階のキッチンへ移動して残りのカット野菜をレンジでチンしてヨーグルト2とチョコパンで朝飯。ポーランドの6人組はまだ真っ暗な6時に出発していったな。出るときにブエンカミーノも言わないし、グループ巡礼は他の巡礼に興味がないことが多いので詰らん。

     6時50出発。すぐ昨日やって来たアゲタのメイン広場へ。この時間では静まり返っていて日本みたいに早朝から忙しくしている風景はスペイン、ポルトガルでは滅多に見られない。今日は昨年泊まったCluny修道会経営のアルベルゲに泊まろうか散々迷ったが、やっぱり次ぐ日のコインブラ迄が32kmになってしまうのでもう少し頑張ってSernadeloのアルベルゲHilarioに泊まることにする。昨年はその逆で、Hilarioに泊まる積もりがクリュニューに泊まってしまった経緯があった。1時間2時間歩けば次のアルベルゲがある環境はありがたい。

  •  アゲタの町外れに意味ありそうな標識があったので撮ってみる。どんなことが書いてあったんだろうと、あとで青い丸に書かれているポルトガル語を翻訳したら「アゲタからファティマへのCamino」だった。まぁ普通。<br /><br />  クリュニューは巡礼路を数キロ外れた村にあるので、昨年、そこを通り過ぎたのに気づいた地点とか、見覚えのある風景が幾つも現れてきたので楽しい。民家の前を歩いていたら突然、大型犬が塀の上から顔を出して吠えかかって来たので咄嗟に杖が出る。当らなくて良かったかな。

     アゲタの町外れに意味ありそうな標識があったので撮ってみる。どんなことが書いてあったんだろうと、あとで青い丸に書かれているポルトガル語を翻訳したら「アゲタからファティマへのCamino」だった。まぁ普通。

     クリュニューは巡礼路を数キロ外れた村にあるので、昨年、そこを通り過ぎたのに気づいた地点とか、見覚えのある風景が幾つも現れてきたので楽しい。民家の前を歩いていたら突然、大型犬が塀の上から顔を出して吠えかかって来たので咄嗟に杖が出る。当らなくて良かったかな。

  •  あれがクリュニューのアルベルゲがある村と思われる村が遠くに見えている。そこへ体中タトゥーまみれで髭もじゃスキンヘッドのインパクト抜群の巡礼がやってきた。普通に外国を観光してたら絶対に近づきたくないタイプだが、互いに巡礼者同士なので話しかけてみる。ベルギー人で私と同じような長い木の杖を持っているのでネタにして笑いあう。今日の宿は互いに自分たちが泊まったアルベルゲを目指しているのが分かったので、グッドアルベルゲだったよと教えてあげる。数少ない逆歩きの利点か。

     あれがクリュニューのアルベルゲがある村と思われる村が遠くに見えている。そこへ体中タトゥーまみれで髭もじゃスキンヘッドのインパクト抜群の巡礼がやってきた。普通に外国を観光してたら絶対に近づきたくないタイプだが、互いに巡礼者同士なので話しかけてみる。ベルギー人で私と同じような長い木の杖を持っているのでネタにして笑いあう。今日の宿は互いに自分たちが泊まったアルベルゲを目指しているのが分かったので、グッドアルベルゲだったよと教えてあげる。数少ない逆歩きの利点か。

  •  暫く歩くと今度はカナダからのソロおばちゃんがやって来たので立ち話を始める。もう12時を過ぎてるのに、今日のアルベルゲをまだ決めてないそうでケラケラ笑っている。自分が泊まったアゲタのアルベルゲ迄だって4時間掛かるんだよ、分かってる?アゲタのアルベルゲは良かったよと教えて上げる。ポルトを過ぎると巡礼はぐっと減って一日にすれ違う巡礼の数は片手以下なのでいちいち話しかけている。向こうも滅多に出会わない巡礼と会えたのでみんな嬉しそうにしてくれるので楽しい。サンチャゴを出発してからの数日間はどよよーんとした気持ちで歩いていたが、もうそんな事は無くなった。<br /><br />  ここからの道は昨年、迷って思考錯誤しながら歩いた所なので記憶の外だ。あー、こんなだったなと思い出す所までは新鮮な気持ちで歩ける。しかし町を離れて山の中に入ると記憶とはまったく違う道になったので、巡礼路が変わったのかなぁと本気で思うが、やがて見覚えのある道に変わったので私の記憶があいまいだったのかも知れない。森を抜けて目的にしているアルベルゲさえ目の前に立つまで気がつかなかくて、あらっ、ここだ!な感じだった。

     暫く歩くと今度はカナダからのソロおばちゃんがやって来たので立ち話を始める。もう12時を過ぎてるのに、今日のアルベルゲをまだ決めてないそうでケラケラ笑っている。自分が泊まったアゲタのアルベルゲ迄だって4時間掛かるんだよ、分かってる?アゲタのアルベルゲは良かったよと教えて上げる。ポルトを過ぎると巡礼はぐっと減って一日にすれ違う巡礼の数は片手以下なのでいちいち話しかけている。向こうも滅多に出会わない巡礼と会えたのでみんな嬉しそうにしてくれるので楽しい。サンチャゴを出発してからの数日間はどよよーんとした気持ちで歩いていたが、もうそんな事は無くなった。

     ここからの道は昨年、迷って思考錯誤しながら歩いた所なので記憶の外だ。あー、こんなだったなと思い出す所までは新鮮な気持ちで歩ける。しかし町を離れて山の中に入ると記憶とはまったく違う道になったので、巡礼路が変わったのかなぁと本気で思うが、やがて見覚えのある道に変わったので私の記憶があいまいだったのかも知れない。森を抜けて目的にしているアルベルゲさえ目の前に立つまで気がつかなかくて、あらっ、ここだ!な感じだった。

  •  昨年、泊まる積りでここにやって来たが、どうもスタッフの雰囲気が気に入らないので通り過ぎた経緯があった。今回もその雰囲気はそのままなので、気のせいではなかったようだ。チェックイン時もどっちが客だか分からない態度で接してくるし施設の案内も適当そのもの。このアルベルゲはずっとこの調子で巡礼に接してきたんだろう。アルベルゲの他にホステルも同じ敷地内で経営しているので、巡礼は安く泊まらせてやってると言う傲慢な気持ちがあって、それが態度に出ているのかもね。レストランも隣で経営していて、盛んに「レストランはそっちね」と商売気だけは一丁前。ここんちのレストランなんかで食べてやるもんか。<br /><br />  私営アルベルゲのホスピタリティーはピンキリで、ドナティーボ(寄付)で二食出してくれるどころか無料で洗濯までしてくれる所もあるし、このような金儲け一辺倒の所もある。金儲けでやってる宿にホスピタリティーを求めること自体無理なんかも知れない。巡礼は何さまであってはならない。<br /> お陰でシャワーしてから炎天下を歩いてレストラン探し。店があれば食料が買えるが、店どころかレストランさえ暫く歩かないとならない町はずれだった。中国人の店があったので、スーパーかと思ったが入ってみると多種多様な品物があるけど食料品だけは売られてなかったのでそのまま出てくる。どうもこれ以上歩いても望み薄なので、途中で見かけたレストランに決める。大きなガラス窓から中を覗くと地元の人達でごった返していたのが決め手だ。待たされるの覚悟で脇のドアから入って行くとすぐ案内してくれる。満席に見えたが隅のテーブルはまだ空いていた。<br />

     昨年、泊まる積りでここにやって来たが、どうもスタッフの雰囲気が気に入らないので通り過ぎた経緯があった。今回もその雰囲気はそのままなので、気のせいではなかったようだ。チェックイン時もどっちが客だか分からない態度で接してくるし施設の案内も適当そのもの。このアルベルゲはずっとこの調子で巡礼に接してきたんだろう。アルベルゲの他にホステルも同じ敷地内で経営しているので、巡礼は安く泊まらせてやってると言う傲慢な気持ちがあって、それが態度に出ているのかもね。レストランも隣で経営していて、盛んに「レストランはそっちね」と商売気だけは一丁前。ここんちのレストランなんかで食べてやるもんか。

     私営アルベルゲのホスピタリティーはピンキリで、ドナティーボ(寄付)で二食出してくれるどころか無料で洗濯までしてくれる所もあるし、このような金儲け一辺倒の所もある。金儲けでやってる宿にホスピタリティーを求めること自体無理なんかも知れない。巡礼は何さまであってはならない。
     お陰でシャワーしてから炎天下を歩いてレストラン探し。店があれば食料が買えるが、店どころかレストランさえ暫く歩かないとならない町はずれだった。中国人の店があったので、スーパーかと思ったが入ってみると多種多様な品物があるけど食料品だけは売られてなかったのでそのまま出てくる。どうもこれ以上歩いても望み薄なので、途中で見かけたレストランに決める。大きなガラス窓から中を覗くと地元の人達でごった返していたのが決め手だ。待たされるの覚悟で脇のドアから入って行くとすぐ案内してくれる。満席に見えたが隅のテーブルはまだ空いていた。

  •  メニューを見せられてもポルトガル語なので何が書いてあるのか分からない。英語でなんとなく説明してくれるので意味が分かったクロケッタとオムレツを頼んでみる。最初にモッツアレラチーズとパンにマーガリン・ジャムにオリーブ。それと中身が不明な小さなパテも二つ出てきた。食べてみるとツナの味がした。これは注文してないので日本で言えば突き出しに当たるようだ。出たものはみんな食べる。でも隣にやってきたグループは同じ物が出されたら「これはいらない」と戻していたので、食べれば有料、食べなくちゃ無料だったようだ。小瓶のビールを2つ頼んで合計12.4ユーロだった。安いのか高いのか分からないが地元民でいっぱいなのできっと美味くて良心的価格なんだろうと自分を納得させせる。

     メニューを見せられてもポルトガル語なので何が書いてあるのか分からない。英語でなんとなく説明してくれるので意味が分かったクロケッタとオムレツを頼んでみる。最初にモッツアレラチーズとパンにマーガリン・ジャムにオリーブ。それと中身が不明な小さなパテも二つ出てきた。食べてみるとツナの味がした。これは注文してないので日本で言えば突き出しに当たるようだ。出たものはみんな食べる。でも隣にやってきたグループは同じ物が出されたら「これはいらない」と戻していたので、食べれば有料、食べなくちゃ無料だったようだ。小瓶のビールを2つ頼んで合計12.4ユーロだった。安いのか高いのか分からないが地元民でいっぱいなのできっと美味くて良心的価格なんだろうと自分を納得させせる。

  •  炭酸系飲料が飲みたいが店がないので水しか飲めない。同じ部屋の中に流しが設えてあって、ベッドがそのすぐ前まで備え付けてあるので水を飲むのさえ難儀する。唯一良い所はこの部屋は平ベッドが6台だった。60位のおっさんが私の後に入ってきて次に女子3、男子1のグループが入ってきたのでこれで満員。良かった、メタボ親父がいないので今夜はイビキなしかな。若い子は大人が二人いるので行儀が良さそうだ。リトアニアから来たと言うけどリトアニアの人は誰も杉原千畝を知らない。ユダヤ人には有名か知れないけど、当のリトアニア人には何をした人なのか関係ないのだろう。隣のベッドには女子高生くらいのが入ってきて、文字だけ書かれた紙を一心に見ているのでマップは持っていないようだ。私は日本で作ってきたマップを持っていて、表裏に数日分の地図とアルベルゲ情報が書かれている。通過した所から捨てているので、ちょうど捨てる4日分のマップが一枚あったので上げてみると喜んでくれる。逆ルートなので私が通過した行程をこの子達はこれから歩くので丁度いい。若いけど愛想のいい子だ。<br /><br />  明日は早い出発にするので可能な範囲までパッキングを済ませておく。店がないので食料が手に入らない。朝飯はどっかで食べられるといいな。睡眠導入剤を飲んで早寝早起き。<br /><br /><br />   <br /> Fatima18  アホなオスピタレロ Coimbla<br />

     炭酸系飲料が飲みたいが店がないので水しか飲めない。同じ部屋の中に流しが設えてあって、ベッドがそのすぐ前まで備え付けてあるので水を飲むのさえ難儀する。唯一良い所はこの部屋は平ベッドが6台だった。60位のおっさんが私の後に入ってきて次に女子3、男子1のグループが入ってきたのでこれで満員。良かった、メタボ親父がいないので今夜はイビキなしかな。若い子は大人が二人いるので行儀が良さそうだ。リトアニアから来たと言うけどリトアニアの人は誰も杉原千畝を知らない。ユダヤ人には有名か知れないけど、当のリトアニア人には何をした人なのか関係ないのだろう。隣のベッドには女子高生くらいのが入ってきて、文字だけ書かれた紙を一心に見ているのでマップは持っていないようだ。私は日本で作ってきたマップを持っていて、表裏に数日分の地図とアルベルゲ情報が書かれている。通過した所から捨てているので、ちょうど捨てる4日分のマップが一枚あったので上げてみると喜んでくれる。逆ルートなので私が通過した行程をこの子達はこれから歩くので丁度いい。若いけど愛想のいい子だ。

     明日は早い出発にするので可能な範囲までパッキングを済ませておく。店がないので食料が手に入らない。朝飯はどっかで食べられるといいな。睡眠導入剤を飲んで早寝早起き。


     
    Fatima18  アホなオスピタレロ Coimbla

  • 7/14 Sernadeloの私営アルベルゲ。朝飯になるものを何も持っていないので食べることができない。6時15出発。同室の5人もほぼ同じ時間から動き出していた。高校生のグループかと思っていたが、婦人が一人と中学生くらいのもいたので家族だったんかな?15分歩いた所に運良くカフェが店開きしていたのでコーヒーとチョコ入りクロワッサンで朝飯を食べられる、2ユーロ。スペインではコラカオが定番だったが、ポルトガルにコラカオは無かった。

    7/14 Sernadeloの私営アルベルゲ。朝飯になるものを何も持っていないので食べることができない。6時15出発。同室の5人もほぼ同じ時間から動き出していた。高校生のグループかと思っていたが、婦人が一人と中学生くらいのもいたので家族だったんかな?15分歩いた所に運良くカフェが店開きしていたのでコーヒーとチョコ入りクロワッサンで朝飯を食べられる、2ユーロ。スペインではコラカオが定番だったが、ポルトガルにコラカオは無かった。

  •  3時間歩いた森の中で本日初の女性巡礼二人組と遭遇。一人はイングランドで、もう一人はスロバキアらしい。同じサンチャゴを目指していると、こうやって道連れができるので羨ましい。今日はコインブラまで歩く間に17人の巡礼とすれ違った。コインブラは大都市なので出発地点に選ぶ人が多いんだと想像する。次はフレンドリーなおばちゃん巡礼が居たので写真を撮りっこする。何語を喋っているのか分からなかったが、ハポンと言ったのでスペインか南米の人らしいと分かる。リスボア、ファティマ、サンチャゴと、一人で歩いているそうだ。おばちゃんが一人で難易度が高いリスボン、ポルト間を歩くなんて見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。次はメタボ男と女性のカップル。メタボ男が腰ベルトをせずにバックパックを背負っている。腰周りが太すぎてバンドが足らないのかな?そんな背負い方をしていると肩を壊すぞ。あんな格好で歩いているのはきっとコインブラを今日スタートしたに違いない。いずれは巡礼リタイアの運命か。<br /><br /> 12時半、コインブラの取っ付き迄やって来る。6時過ぎから歩き始めて6時間で到着できた。天気がいいとやっぱり午後は耳まで暑くなるが今日はぎりぎりセーフ。コインブラ手前から大々的に工事をしていて昨年歩いた川沿いの道は通行止めになっていた。迂回路にしたがって進むが川を離れなくちゃ迷うことはない。

     3時間歩いた森の中で本日初の女性巡礼二人組と遭遇。一人はイングランドで、もう一人はスロバキアらしい。同じサンチャゴを目指していると、こうやって道連れができるので羨ましい。今日はコインブラまで歩く間に17人の巡礼とすれ違った。コインブラは大都市なので出発地点に選ぶ人が多いんだと想像する。次はフレンドリーなおばちゃん巡礼が居たので写真を撮りっこする。何語を喋っているのか分からなかったが、ハポンと言ったのでスペインか南米の人らしいと分かる。リスボア、ファティマ、サンチャゴと、一人で歩いているそうだ。おばちゃんが一人で難易度が高いリスボン、ポルト間を歩くなんて見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。次はメタボ男と女性のカップル。メタボ男が腰ベルトをせずにバックパックを背負っている。腰周りが太すぎてバンドが足らないのかな?そんな背負い方をしていると肩を壊すぞ。あんな格好で歩いているのはきっとコインブラを今日スタートしたに違いない。いずれは巡礼リタイアの運命か。

     12時半、コインブラの取っ付き迄やって来る。6時過ぎから歩き始めて6時間で到着できた。天気がいいとやっぱり午後は耳まで暑くなるが今日はぎりぎりセーフ。コインブラ手前から大々的に工事をしていて昨年歩いた川沿いの道は通行止めになっていた。迂回路にしたがって進むが川を離れなくちゃ迷うことはない。

  •  コインブラの顔と勝手に思っている大きな橋の袂にある三角公園に到着~。昨年リスボンから歩いてきたのとツアーでも来たことあるのでこの公園も三度目だ。ここからならコインブラの有名どころへは地図なしで行ける。昨年も昼飯を食べた公園隣のCafe Toledoでトーストとビール2本のお昼にする。ポルトガル、スペインの小瓶は日本のよりずっと小型なので2本飲んでやっと日本の中ビン位だ。全部で4.3ユーロとここんちは安いのを調査済み。<br />

     コインブラの顔と勝手に思っている大きな橋の袂にある三角公園に到着~。昨年リスボンから歩いてきたのとツアーでも来たことあるのでこの公園も三度目だ。ここからならコインブラの有名どころへは地図なしで行ける。昨年も昼飯を食べた公園隣のCafe Toledoでトーストとビール2本のお昼にする。ポルトガル、スペインの小瓶は日本のよりずっと小型なので2本飲んでやっと日本の中ビン位だ。全部で4.3ユーロとここんちは安いのを調査済み。

  •  公営アルベルゲのオープンが3時なので、それまでの時間をコインブラ観光に当てる。アズレージョで有名だけど無料のサンタクルス教会と新カテドラルに1ユーロ払って入ってみる。新カテドラルは昨年入らなかったので今回が初だ。カテドラルはいっぱい見ているので、まぁ普通だった。旧カテドラルは無料と記憶していたが行ってみたら2.5ユーロと有料だったので入らないことにする。昨年入ったし。大学で有名なコインブラだが、そこはもう見飽きたので今回は行かない。ポルトガルの町はどこも坂だらけで疲れる。そんなことをしていたら2時になったのでぶらぶらと町外れにある修道院付属のアルベルゲ目指して歩いていく。<br /><br />  2時半、アルベルゲ入り口の扉は開いていたのでチェックインさせてくれそうだ。ここはカフェが中にあって受付も兼ねている。アルベルゲはその奥だ。入っていくと4人の若者がチェックインの最中だった。これの応対が長い長い!!内容はほぼ聞き取れないが、応対しているオスピタレロがどーでもいいような説明を長々とやっているのでチェックインがさっぱり進まない。フランス兄ちゃんがうんざりした顔で「早くシャワーを浴びたいのに」と耳打ちしてきた。やっと私の番になったらクレデンシャルを穴が空くほど見て、1日に2つスタンプがあるのはコインブラだけだから、君のスタートはコインブラだと、意味不明な事を言いやがってます。「スタートは何所か」と聞かれたので「Irun」と伝えたら、イルンからのスタンプを見たいと言うので別のクレデンシャルを出したら穴が開くほど見ている振りをしているのが丸出し。バカか!どうせイルンを知りもしないし興味なんか無いくせに。こんなしょーもないことを巡礼一人一人にやってるから滅多やたらと受付が長くなるんだよ。<br /><br /> ファティマ迄は毎日2個のスタンプが必要だと言いやがってます。そんなの自分の気持ちの問題なんだから、どーでも良いんだよ。ファティマ迄歩いてもサンチャゴのように巡礼証明書が発行される訳じゃないんだし。と言う言葉は持ち合わせてないので黙って聞くだけ。アルベルゲのボランティアは巡礼経験が必須と思うが、こいつの知識は巡礼したとは思えないほど偏っている。「おまえは巡礼したことないだろ」と言ってやりたい(言えないけど)。表情をまったく変えずにどーでもいいような事を鬼の首を取ったかのように言いやがる。こいつはもう変質者決定だ。Wi-Fiは?と聞いてもアルベルゲの方を指差すだけで不親切極まりない。ぶん殴ってやりたい。旅のノートがあったのでこの出来事を日本語で書きなぐってやりました。最後に「日本語が分かる人がいたら翻訳して管理者に伝えて」と締めくくる。

     公営アルベルゲのオープンが3時なので、それまでの時間をコインブラ観光に当てる。アズレージョで有名だけど無料のサンタクルス教会と新カテドラルに1ユーロ払って入ってみる。新カテドラルは昨年入らなかったので今回が初だ。カテドラルはいっぱい見ているので、まぁ普通だった。旧カテドラルは無料と記憶していたが行ってみたら2.5ユーロと有料だったので入らないことにする。昨年入ったし。大学で有名なコインブラだが、そこはもう見飽きたので今回は行かない。ポルトガルの町はどこも坂だらけで疲れる。そんなことをしていたら2時になったのでぶらぶらと町外れにある修道院付属のアルベルゲ目指して歩いていく。

     2時半、アルベルゲ入り口の扉は開いていたのでチェックインさせてくれそうだ。ここはカフェが中にあって受付も兼ねている。アルベルゲはその奥だ。入っていくと4人の若者がチェックインの最中だった。これの応対が長い長い!!内容はほぼ聞き取れないが、応対しているオスピタレロがどーでもいいような説明を長々とやっているのでチェックインがさっぱり進まない。フランス兄ちゃんがうんざりした顔で「早くシャワーを浴びたいのに」と耳打ちしてきた。やっと私の番になったらクレデンシャルを穴が空くほど見て、1日に2つスタンプがあるのはコインブラだけだから、君のスタートはコインブラだと、意味不明な事を言いやがってます。「スタートは何所か」と聞かれたので「Irun」と伝えたら、イルンからのスタンプを見たいと言うので別のクレデンシャルを出したら穴が開くほど見ている振りをしているのが丸出し。バカか!どうせイルンを知りもしないし興味なんか無いくせに。こんなしょーもないことを巡礼一人一人にやってるから滅多やたらと受付が長くなるんだよ。

     ファティマ迄は毎日2個のスタンプが必要だと言いやがってます。そんなの自分の気持ちの問題なんだから、どーでも良いんだよ。ファティマ迄歩いてもサンチャゴのように巡礼証明書が発行される訳じゃないんだし。と言う言葉は持ち合わせてないので黙って聞くだけ。アルベルゲのボランティアは巡礼経験が必須と思うが、こいつの知識は巡礼したとは思えないほど偏っている。「おまえは巡礼したことないだろ」と言ってやりたい(言えないけど)。表情をまったく変えずにどーでもいいような事を鬼の首を取ったかのように言いやがる。こいつはもう変質者決定だ。Wi-Fiは?と聞いてもアルベルゲの方を指差すだけで不親切極まりない。ぶん殴ってやりたい。旅のノートがあったのでこの出来事を日本語で書きなぐってやりました。最後に「日本語が分かる人がいたら翻訳して管理者に伝えて」と締めくくる。

  •  やっとベッドルームにやって来ると、昨年とは違って1階が男女ミックスになっていた。シャワー洗濯して少し離れたスーパーLiDLに買出しに行きながら青い矢印が続いているかもチェック。白ワインにビールのロング缶、小型のバケツ野菜、1リットルジュースパックにちょっと高そうなチーズとイチゴを買ってキッチンで食べる。昨年はこのキッチンで酒盛りして盛り上がったけど、今日はあのバカのお陰で気分がイマイチ。<br /><br />  このアルベルゲからは外に出ることなく隣の博物館兼教会聖堂へ行くことができる。そこには聖女カタリナの棺があるが昨年もう見ちゃったし有料なので今回はパス。ファティマまであと5日と迫ってきた。自分が決めたゴール間近!!<br /><br />   <br /> Fatima19  カプチーノ Rabacal<br /><br /> 7/15 Coimblaのアルベルゲ、キッチンでパンにチーズを挟んでチンしてジュースと共に食べる。1リットルのジュースは缶コーラと同じ値段だし健康を考えたら行って帰るを5回くらい繰り返す違いがあるので、買い物リストに入れよう。歩きながら飲むと徐々に軽くなるし。今日はセルナーシュ11kmとの考えがあるがどうするか?着いてから考えよう。

     やっとベッドルームにやって来ると、昨年とは違って1階が男女ミックスになっていた。シャワー洗濯して少し離れたスーパーLiDLに買出しに行きながら青い矢印が続いているかもチェック。白ワインにビールのロング缶、小型のバケツ野菜、1リットルジュースパックにちょっと高そうなチーズとイチゴを買ってキッチンで食べる。昨年はこのキッチンで酒盛りして盛り上がったけど、今日はあのバカのお陰で気分がイマイチ。

     このアルベルゲからは外に出ることなく隣の博物館兼教会聖堂へ行くことができる。そこには聖女カタリナの棺があるが昨年もう見ちゃったし有料なので今回はパス。ファティマまであと5日と迫ってきた。自分が決めたゴール間近!!

     
    Fatima19  カプチーノ Rabacal

    7/15 Coimblaのアルベルゲ、キッチンでパンにチーズを挟んでチンしてジュースと共に食べる。1リットルのジュースは缶コーラと同じ値段だし健康を考えたら行って帰るを5回くらい繰り返す違いがあるので、買い物リストに入れよう。歩きながら飲むと徐々に軽くなるし。今日はセルナーシュ11kmとの考えがあるがどうするか?着いてから考えよう。

  •  7時半スタート。昨年と同じように薄暗くて気味悪い秘密の階段をぐるぐる下って重厚な扉から外に出られる。ここだけジャンバルジャンの物語のよう。扉は外に出て閉じるとロックされてしまい、外からは開かないので出る時に忘れ物がないかもう一度確認する。まぁバックパックは背負ってるし忘れるとしたら帽子と杖だけだけどね。<br /><br />  歩きだしの最初から急坂が続く。小雨が降っているのでザックカバーを掛けておくが歩いている内に止んだのでカバーは外しておく。昨年は本当にこんなとこを歩いたかなーと言うような道を歩いて行く。特徴がある道なのにまったく覚えがない。

     7時半スタート。昨年と同じように薄暗くて気味悪い秘密の階段をぐるぐる下って重厚な扉から外に出られる。ここだけジャンバルジャンの物語のよう。扉は外に出て閉じるとロックされてしまい、外からは開かないので出る時に忘れ物がないかもう一度確認する。まぁバックパックは背負ってるし忘れるとしたら帽子と杖だけだけどね。

     歩きだしの最初から急坂が続く。小雨が降っているのでザックカバーを掛けておくが歩いている内に止んだのでカバーは外しておく。昨年は本当にこんなとこを歩いたかなーと言うような道を歩いて行く。特徴がある道なのにまったく覚えがない。

  •  暫く前に紹介したのと同じタイプ、ローマ時代の大きな水道橋を高速道路が分断してしまった地点が現われた。こんな凄い歴史的建造物を道路のためにぶっ壊してしまう感覚が分からない。水道橋に限らず、スペイン・ポルトガルではローマ時代の遺跡を平気で壊したり放ったらかしたりしている所を何度も見ている。余りに数が多すぎて、こういうことをやっちゃうのだろうか。<br /><br />  セルナーシュのアルベルゲには10時に着いてしまう。やっぱりこんなモンだろう。このアルベルゲは昨年お世話になって、管理人は今年もきっと道路の反対側に家がある同じ人だろう。その人を写した写真もタブレットの中にあるのでちょっと楽しみではあったが、さすがに早すぎるので次を目指すことにする。

     暫く前に紹介したのと同じタイプ、ローマ時代の大きな水道橋を高速道路が分断してしまった地点が現われた。こんな凄い歴史的建造物を道路のためにぶっ壊してしまう感覚が分からない。水道橋に限らず、スペイン・ポルトガルではローマ時代の遺跡を平気で壊したり放ったらかしたりしている所を何度も見ている。余りに数が多すぎて、こういうことをやっちゃうのだろうか。

     セルナーシュのアルベルゲには10時に着いてしまう。やっぱりこんなモンだろう。このアルベルゲは昨年お世話になって、管理人は今年もきっと道路の反対側に家がある同じ人だろう。その人を写した写真もタブレットの中にあるのでちょっと楽しみではあったが、さすがに早すぎるので次を目指すことにする。

  •  町外れでカプチン会のスータン(修道服)のまま巡礼している二人組に会った。シスターの修道服で歩いている人は何人も見たけどスータンは初めてだ。知らない人が見たらコスプレと思うだろう。珍しいのでカメラを出して撮っていいかと聞いたらノーとのこと。野次馬に見えたようだ。写真はノーだったが色々と片言英語で話してみると共通の話題があって盛り上がる。「ミイグレシア、フランシスカンニューヨーク」と言ってみたところ、一人が「フランシスカン、ニューヨーク」に反応したのが分かった。もう一人に私が言ったことを尾ひれを付けて説明している。ホントに通じたのかな?「Youはクリスチャンか、だったらファティマではカプチン会の宿に泊まるといい」と言って宿のカードをくれる。見ると修道院じゃなくて普通のホテルみたいに見えるんだがどうだろう?ホテルの名前はカプチーノと書いてあった。これってコーヒーの名前だよね。カプチン会員はカプチーノなのでコーヒーと関係ありそうだな。あとでネットで調べてみよう。「サイレンス」と言うので数年前に封切りになった遠藤周作の「沈黙」の映画のことを言っているのが分かった。「シューサクエンドー」と言ってみたけど原作は知らないらしい。この人は映画を見たようだが私は原作だけ読んだだけで映画は見てない。ユダヤ人虐殺とかキリシタン殉教の映画は大嫌い。

     町外れでカプチン会のスータン(修道服)のまま巡礼している二人組に会った。シスターの修道服で歩いている人は何人も見たけどスータンは初めてだ。知らない人が見たらコスプレと思うだろう。珍しいのでカメラを出して撮っていいかと聞いたらノーとのこと。野次馬に見えたようだ。写真はノーだったが色々と片言英語で話してみると共通の話題があって盛り上がる。「ミイグレシア、フランシスカンニューヨーク」と言ってみたところ、一人が「フランシスカン、ニューヨーク」に反応したのが分かった。もう一人に私が言ったことを尾ひれを付けて説明している。ホントに通じたのかな?「Youはクリスチャンか、だったらファティマではカプチン会の宿に泊まるといい」と言って宿のカードをくれる。見ると修道院じゃなくて普通のホテルみたいに見えるんだがどうだろう?ホテルの名前はカプチーノと書いてあった。これってコーヒーの名前だよね。カプチン会員はカプチーノなのでコーヒーと関係ありそうだな。あとでネットで調べてみよう。「サイレンス」と言うので数年前に封切りになった遠藤周作の「沈黙」の映画のことを言っているのが分かった。「シューサクエンドー」と言ってみたけど原作は知らないらしい。この人は映画を見たようだが私は原作だけ読んだだけで映画は見てない。ユダヤ人虐殺とかキリシタン殉教の映画は大嫌い。

  •  いよいよファティマまで94キロと迫った。ファティマの道標もこの辺りからカウントダウンが始まり出した。セルナーシュを通り過ぎて今日はRabacalのアルベルゲを目指すことにする。ときどきこんなことをやってるが先に進んだがために途方に暮れるパターンもあるので時には賭けの気分だ。今回は判断ミスにならなきゃいいが。ファティマまで94キロのモホンが出てきたのでパチリ。大きな町にスーパーがあったので、大きなガレットと飲むヨーグルト2本を買って店前にあったテーブル・イスを使わせてもらってエネルギーチャージ。<br /><br />  村はずれの山の中にローマ時代の大がかりな遺跡があった。昨年は気がつかなかったが、こんな大きな物を忘れるはずがないので巡礼路が変わったんだと思う。有料で入れるらしいが勿論入らないで素通りする。

     いよいよファティマまで94キロと迫った。ファティマの道標もこの辺りからカウントダウンが始まり出した。セルナーシュを通り過ぎて今日はRabacalのアルベルゲを目指すことにする。ときどきこんなことをやってるが先に進んだがために途方に暮れるパターンもあるので時には賭けの気分だ。今回は判断ミスにならなきゃいいが。ファティマまで94キロのモホンが出てきたのでパチリ。大きな町にスーパーがあったので、大きなガレットと飲むヨーグルト2本を買って店前にあったテーブル・イスを使わせてもらってエネルギーチャージ。

     村はずれの山の中にローマ時代の大がかりな遺跡があった。昨年は気がつかなかったが、こんな大きな物を忘れるはずがないので巡礼路が変わったんだと思う。有料で入れるらしいが勿論入らないで素通りする。

  •  本日の半分はご覧のような山の中。炎天下での上りはしんどい。ここで出会ったのはイタリアとポーランドの婦人二人組。写真撮っていい?には「オフコース」と3人のカメラで撮りっこする。ポーランド婦人は英語を喋ったが、イタリア婦人は無言でニコニコしているだけなのでイタリア語オンリーのようだ。イタリア、フランス人あるある。今日すれ違った巡礼は先のカプチーノ二人とこの二人だけの四人。大きな町コインブラを過ぎたら極端に巡礼が減った気がする。この人達も今日出会ったのは私だけだったろう。本当に巡礼が少なくなったお陰で絆が強くなった気がする。滅多に出会わない巡礼同士が会うと互いに大喜びする。特に人里離れた山の中で会うと嬉しい。<br />

     本日の半分はご覧のような山の中。炎天下での上りはしんどい。ここで出会ったのはイタリアとポーランドの婦人二人組。写真撮っていい?には「オフコース」と3人のカメラで撮りっこする。ポーランド婦人は英語を喋ったが、イタリア婦人は無言でニコニコしているだけなのでイタリア語オンリーのようだ。イタリア、フランス人あるある。今日すれ違った巡礼は先のカプチーノ二人とこの二人だけの四人。大きな町コインブラを過ぎたら極端に巡礼が減った気がする。この人達も今日出会ったのは私だけだったろう。本当に巡礼が少なくなったお陰で絆が強くなった気がする。滅多に出会わない巡礼同士が会うと互いに大喜びする。特に人里離れた山の中で会うと嬉しい。

  •  やっと村が見えてきたので目的地のラバカルかなと早合点したが違った。こういうのはちょっとテンションが下がる。更に「ラバカル3.5km」の看板を見てガクッとなる。道端に水道があったので、頭から水をぶっかけてリフレッシュ。暑い日にはこれに限るが水道が山の中にある訳ないので滅多に幸運は訪れない。ハーハー言いながら今度は本当のRabacal村に到着~。昨年も泊めてもらったアルベルゲ・ボニートに一直線。旅のノートはまだ昨年のがそのまま使われていたので、おかみさんに昨年書いたのを「ほら同じ名前だよ」と見せると驚いている。チェックイン時にパスポートを渡すと、おかみさんは私より3歳下の1953年生まれだと言って喜んでいる。<br /><br />  シャワー中に真っ暗になる。どうもブレーカーがダウンして中々復旧できないらしい。ずーっとそうなのでこの家だけの問題じゃないのかな?暗い中で洗濯して明るい物干しに干してから併設してあるカフェへ移動。途中の通路には本物のプールがあって水を湛えていた。あれ!昨年はビニール製の大きな丸いプールだったのに本物のプールを作ったんだな。村唯一のカフェなので結構儲かっているようだ。カフェで瓶ビールを2本飲むが1本1ユーロもしない誠実価格だった。キッチンに戻ってからペットボトルに入れ替えて持ち歩いているワインも飲んでみる。ワイン持ってると何かと便利。アル中か。<br /><br />  小さなプールだけど水着に着替えて入る人がいた。自分も毎日海パンで歩いていることだしちょっと入ってみることにする。冷たいのですぐ出てくる。自分は歩くための行きがかり上で海パンを持っているが、泳ぐために水着を持ち歩いている人がいるんだな。

     やっと村が見えてきたので目的地のラバカルかなと早合点したが違った。こういうのはちょっとテンションが下がる。更に「ラバカル3.5km」の看板を見てガクッとなる。道端に水道があったので、頭から水をぶっかけてリフレッシュ。暑い日にはこれに限るが水道が山の中にある訳ないので滅多に幸運は訪れない。ハーハー言いながら今度は本当のRabacal村に到着~。昨年も泊めてもらったアルベルゲ・ボニートに一直線。旅のノートはまだ昨年のがそのまま使われていたので、おかみさんに昨年書いたのを「ほら同じ名前だよ」と見せると驚いている。チェックイン時にパスポートを渡すと、おかみさんは私より3歳下の1953年生まれだと言って喜んでいる。

     シャワー中に真っ暗になる。どうもブレーカーがダウンして中々復旧できないらしい。ずーっとそうなのでこの家だけの問題じゃないのかな?暗い中で洗濯して明るい物干しに干してから併設してあるカフェへ移動。途中の通路には本物のプールがあって水を湛えていた。あれ!昨年はビニール製の大きな丸いプールだったのに本物のプールを作ったんだな。村唯一のカフェなので結構儲かっているようだ。カフェで瓶ビールを2本飲むが1本1ユーロもしない誠実価格だった。キッチンに戻ってからペットボトルに入れ替えて持ち歩いているワインも飲んでみる。ワイン持ってると何かと便利。アル中か。

     小さなプールだけど水着に着替えて入る人がいた。自分も毎日海パンで歩いていることだしちょっと入ってみることにする。冷たいのですぐ出てくる。自分は歩くための行きがかり上で海パンを持っているが、泳ぐために水着を持ち歩いている人がいるんだな。

  •  この村には同属経営のレストランがあって、今年も休めの7ユーロのままなので食べに行ってくる。同じアルベルゲに泊まっている巡礼も食べに来ているな。この人を入れても今日会ったのはたったの3組だった。アルベルゲの中で彫像を彫っていた爺ちゃんもワインを飲んでいるが、この人は巡礼なのか職人なのか不明だ。最初の皿はマメのスープ、赤ワインがデカンタで出てオリーブの実がアテで出てくる。二皿目には肉の煮物。意外なほど腹がいっぱいになってしまったのでワインが飲みきれなかった。も、もったいない。帰りに小さな店で明日用のパンと1リットルジュースを買って帰る。<br /><br />  明日はAnsiaoまでの19キロにする予定。距離的にそこしかないし。その次が問題で、ファティマへは2ルートある。直接ファティマを目指すなら昨年歩いたのと同じカシャリアスを目指す道だが、歩いたことのないトマール経由も魅力的だ。あした決めよう。<br /><br /><br />   <br /> Fatima20  直接目指すことにした Ansiao<br /><br /> 7/16 Rabacalの私営アルベルゲ。6時起床、この部屋は二段ベッドが3台入っているが私以外誰も来なかったので貸し切り状態で寝られたので快適だった。毎日これだといいけどアルベルゲとしたら火の車だろう。他に数人がいたが、みんな二階の平ベッドが魅力のようで一旦この部屋に入った爺さままで二階に行ってしまった。ちょっとイビキを心配してたのでグッドタイミングだった。

     この村には同属経営のレストランがあって、今年も休めの7ユーロのままなので食べに行ってくる。同じアルベルゲに泊まっている巡礼も食べに来ているな。この人を入れても今日会ったのはたったの3組だった。アルベルゲの中で彫像を彫っていた爺ちゃんもワインを飲んでいるが、この人は巡礼なのか職人なのか不明だ。最初の皿はマメのスープ、赤ワインがデカンタで出てオリーブの実がアテで出てくる。二皿目には肉の煮物。意外なほど腹がいっぱいになってしまったのでワインが飲みきれなかった。も、もったいない。帰りに小さな店で明日用のパンと1リットルジュースを買って帰る。

     明日はAnsiaoまでの19キロにする予定。距離的にそこしかないし。その次が問題で、ファティマへは2ルートある。直接ファティマを目指すなら昨年歩いたのと同じカシャリアスを目指す道だが、歩いたことのないトマール経由も魅力的だ。あした決めよう。


     
    Fatima20  直接目指すことにした Ansiao

    7/16 Rabacalの私営アルベルゲ。6時起床、この部屋は二段ベッドが3台入っているが私以外誰も来なかったので貸し切り状態で寝られたので快適だった。毎日これだといいけどアルベルゲとしたら火の車だろう。他に数人がいたが、みんな二階の平ベッドが魅力のようで一旦この部屋に入った爺さままで二階に行ってしまった。ちょっとイビキを心配してたのでグッドタイミングだった。

  •  7時出発。この辺りは山の中なので歩きだしからずーっと山の中ばかり歩く。延々と山の中を歩くがこっちの方が道に迷う心配がないのが利点。道しるべも昨日からはペンキの矢印だけじゃなくてちゃんとした道標が立っているので心強い。この道標(写真)、安い金じゃ作れない立派な物なんだが、いたる所に立っていて巡礼を導いてくれる。本当にありがたいし見るとホッとする。

     7時出発。この辺りは山の中なので歩きだしからずーっと山の中ばかり歩く。延々と山の中を歩くがこっちの方が道に迷う心配がないのが利点。道しるべも昨日からはペンキの矢印だけじゃなくてちゃんとした道標が立っているので心強い。この道標(写真)、安い金じゃ作れない立派な物なんだが、いたる所に立っていて巡礼を導いてくれる。本当にありがたいし見るとホッとする。

  •  やがて深い森を抜けると空が開けて昨年泊まろうか迷った村に出る。村の入口に立っている教会の脇を抜けると公営のアルベルゲがある筈だが、今回も泊まらないので見に行くこともない。村の中に入って行き、広場のベンチで一休みしていくことにする。この広場の街路樹数本にはカラフルな毛糸の織物が巻きつかれていた。昨年もこの広場で休んだので良く覚えているが、木にこんなお化粧は施してなかった。なにかのお祭りでもあるのだろうか?こういう木の化粧は昨年も別の村で見たことあったので、特別な村がやってるだけじゃなくポルトガルでは良くあることなんかな?何の謂れがあるんだろう。<br /><br /> 今日もさっぱり巡礼が現れなかったが、やっと2時間経ったころに向こうからフランス婦人が登場。昨年、ポルトーサンチャゴ間を歩いたので今年はリスボンーファティマーポルトを歩いて巡礼を完結するそうだ。人それぞれに自分のルートを決めている。今日は私が泊まったラバカルに泊まるそうなので、あと2時間で到着か。それだと早すぎる気がするが、ラバカルを過ぎると次にアルベルゲがあるのは11キロ先なので山の中だし女性の足なので3時間掛るか知れない。だったらラバカルが手頃なんかな。

     やがて深い森を抜けると空が開けて昨年泊まろうか迷った村に出る。村の入口に立っている教会の脇を抜けると公営のアルベルゲがある筈だが、今回も泊まらないので見に行くこともない。村の中に入って行き、広場のベンチで一休みしていくことにする。この広場の街路樹数本にはカラフルな毛糸の織物が巻きつかれていた。昨年もこの広場で休んだので良く覚えているが、木にこんなお化粧は施してなかった。なにかのお祭りでもあるのだろうか?こういう木の化粧は昨年も別の村で見たことあったので、特別な村がやってるだけじゃなくポルトガルでは良くあることなんかな?何の謂れがあるんだろう。

     今日もさっぱり巡礼が現れなかったが、やっと2時間経ったころに向こうからフランス婦人が登場。昨年、ポルトーサンチャゴ間を歩いたので今年はリスボンーファティマーポルトを歩いて巡礼を完結するそうだ。人それぞれに自分のルートを決めている。今日は私が泊まったラバカルに泊まるそうなので、あと2時間で到着か。それだと早すぎる気がするが、ラバカルを過ぎると次にアルベルゲがあるのは11キロ先なので山の中だし女性の足なので3時間掛るか知れない。だったらラバカルが手頃なんかな。

  •   明日はカミーノは二つに分かれる。歩きながらあれこれ考えが二転三転するどころか6転7転するほど悩む。トマール経由にすると三角形の二点を歩くようになるので距離は延びる。でもトマールにある中世のテンプル騎士団の本拠地「CONVENTO DE CRISTO」修道院を歩いて訪れたい気持ちがある。と言うのは、その修道院は計らずも日本からのツアーで訪れたことがあったからだ。修道院内を見学しているときに、ここは巡礼路になっているのが分かったので、ツアーでの訪問が何か引っかかっていた。なので出来たらトマールを経由してファティマを訪れたい。<br /><br />  Ansiaoからトマール迄は53キロ、トマールを目指すなら途中の町で一泊必要かな。Ansiaoに泊まらずにトマール方面13キロの町まで進むことができればトマールには残り40キロなので明日着くことが可能だ。Ansiaoには12時に着くとして残りは13キロだ。一番暑い炎天下では歩くスピードがぐっと落ちるので3時間以上は掛かるだろう。これは想像するだけでゾッとするので却下。やっぱりAnsiaoで一泊入れようか。でもまだ考え中が続く。<br /><br />  さてそのAnsiaoの町にやってきた。予想通りここからカミーノは二通りに分かれているのが確認できる。この後どうしようかと道端で地図を見ていたら地元の婦人が声を掛けてくれる「アルベルゲか?」。え!?Ansiaoにアルベルゲは無い筈だが。新しく出来たのかな?もうここでAnsiao泊まりと簡単に心が決まる。連れてってくれたのはレストラン付属のCasaと呼ばれる宿だった。アルベルゲじゃないじゃん。宿代は15ユーロなのでまぁ安い方だろう。でもボンベイロ(消防署)を見てないから「ちょっと待ってて」と言い残してCasaを後にする。昨年はメンテナンス中と言う理由で泊まれなかった消防署だが、今年はどうかな?行ってみたら今年も駄目だった。もう泊めるのは止めたのかな?昨年この町で泊まったホステルも廃業してたし、仕様が無いからさっきのCasaに戻ることにする。

     明日はカミーノは二つに分かれる。歩きながらあれこれ考えが二転三転するどころか6転7転するほど悩む。トマール経由にすると三角形の二点を歩くようになるので距離は延びる。でもトマールにある中世のテンプル騎士団の本拠地「CONVENTO DE CRISTO」修道院を歩いて訪れたい気持ちがある。と言うのは、その修道院は計らずも日本からのツアーで訪れたことがあったからだ。修道院内を見学しているときに、ここは巡礼路になっているのが分かったので、ツアーでの訪問が何か引っかかっていた。なので出来たらトマールを経由してファティマを訪れたい。

     Ansiaoからトマール迄は53キロ、トマールを目指すなら途中の町で一泊必要かな。Ansiaoに泊まらずにトマール方面13キロの町まで進むことができればトマールには残り40キロなので明日着くことが可能だ。Ansiaoには12時に着くとして残りは13キロだ。一番暑い炎天下では歩くスピードがぐっと落ちるので3時間以上は掛かるだろう。これは想像するだけでゾッとするので却下。やっぱりAnsiaoで一泊入れようか。でもまだ考え中が続く。

     さてそのAnsiaoの町にやってきた。予想通りここからカミーノは二通りに分かれているのが確認できる。この後どうしようかと道端で地図を見ていたら地元の婦人が声を掛けてくれる「アルベルゲか?」。え!?Ansiaoにアルベルゲは無い筈だが。新しく出来たのかな?もうここでAnsiao泊まりと簡単に心が決まる。連れてってくれたのはレストラン付属のCasaと呼ばれる宿だった。アルベルゲじゃないじゃん。宿代は15ユーロなのでまぁ安い方だろう。でもボンベイロ(消防署)を見てないから「ちょっと待ってて」と言い残してCasaを後にする。昨年はメンテナンス中と言う理由で泊まれなかった消防署だが、今年はどうかな?行ってみたら今年も駄目だった。もう泊めるのは止めたのかな?昨年この町で泊まったホステルも廃業してたし、仕様が無いからさっきのCasaに戻ることにする。

  •  チェックイン15ユーロ。レストランの2階と想像していたが、別棟だった。宿専用の建物でベッドルームは2階で専用の入り口があった。何ヶ月も掃除してないようで、階段には白くホコリが積もってるんですけどー。ベッドルームに入ったらびっくり。ドア一枚分程度の部屋がずらっと並んでいた。各部屋には二段ベッドが1台置かれていて、通路はイス一個分しかない狭さだった。一応これでも個室ってことらしく部屋の鍵を渡してくれる。シャワーは水だし共用スペースには小さなテーブルとイスが1組だけ置かれている。まぁ自分一人だけで使うならこれも悪くはないかなと思っていたが、後からフランス青年二人組がやってきたので好き放題と言う訳には行かなくなった。

     チェックイン15ユーロ。レストランの2階と想像していたが、別棟だった。宿専用の建物でベッドルームは2階で専用の入り口があった。何ヶ月も掃除してないようで、階段には白くホコリが積もってるんですけどー。ベッドルームに入ったらびっくり。ドア一枚分程度の部屋がずらっと並んでいた。各部屋には二段ベッドが1台置かれていて、通路はイス一個分しかない狭さだった。一応これでも個室ってことらしく部屋の鍵を渡してくれる。シャワーは水だし共用スペースには小さなテーブルとイスが1組だけ置かれている。まぁ自分一人だけで使うならこれも悪くはないかなと思っていたが、後からフランス青年二人組がやってきたので好き放題と言う訳には行かなくなった。

  •  スーパーを探しに出ると男の巡礼がいたので、自分の泊まっている宿を案内しようとしたが、今日はまだ先へ進むそうだ。1リットルビールに1リットルオレンジ100%ジュース、バーガー用パンにトマト1個とチーズに生ハムで7.3ユーロ。宿にはコップも皿もないので工夫して食べる。明日は山の中を29キロ歩く長丁場なので、まだ夕方にもなってない6時過ぎだけど睡眠導入剤飲んで寝ます。<br /><br /><br />Fatima21へつづく<br />

     スーパーを探しに出ると男の巡礼がいたので、自分の泊まっている宿を案内しようとしたが、今日はまだ先へ進むそうだ。1リットルビールに1リットルオレンジ100%ジュース、バーガー用パンにトマト1個とチーズに生ハムで7.3ユーロ。宿にはコップも皿もないので工夫して食べる。明日は山の中を29キロ歩く長丁場なので、まだ夕方にもなってない6時過ぎだけど睡眠導入剤飲んで寝ます。


    Fatima21へつづく

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