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 Fatima11  海沿いの道 La Costaへ   Vilacha

歩く歩く歩く 2019 ファティマへの道3

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2019/05/13 - 2019/08/10

2205位(同エリア7259件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く 2019

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おく

おくさん

Fatima11  海沿いの道 La Costaへ  Vilacha

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
カタール航空
利用旅行会社
JTB

PR

  • 7/7 Ratesのアルベルゲ。今日は七夕、関係ないけど。早朝、ボールペンがどうしても見つからないので諦めた。ボールペンは毎日何度も使うので、しっかり同じ所に収納しとかないとどっかに行ってしまう。今回はノートのゴムバンドに挟んどいたのが原因かな。窓から光が差し込んで来た頃、同じ部屋のみんなも一斉に出発準備を始め出した。明るい部屋でパッキングすると忘れ物対策になっていい。

    7/7 Ratesのアルベルゲ。今日は七夕、関係ないけど。早朝、ボールペンがどうしても見つからないので諦めた。ボールペンは毎日何度も使うので、しっかり同じ所に収納しとかないとどっかに行ってしまう。今回はノートのゴムバンドに挟んどいたのが原因かな。窓から光が差し込んで来た頃、同じ部屋のみんなも一斉に出発準備を始め出した。明るい部屋でパッキングすると忘れ物対策になっていい。

  •  ドイツの女の子は不思議な物を食べていた。日本で言えばこうせんの粉(大麦等を煎ってから粉にしたもの)をビニール袋から直接スプーンですくって朝食代わりに食べていた。ちょっと衝撃的。「それドイツじゃ普通なの?」と聞いてみたがハッキリしない。何度も話した青年と一緒に写真を撮る。青年は私の年が気になったらしく年齢を聞いてきた。父親が私と同い年だったので驚いている。年齢を言うと必ず驚かれる。もともと東洋人は若く見られるが、私の場合は実年齢より15歳くらい若く見られるので良いのか悪いのか。<br /><br />  同じアルベルゲになっても毎回1日限定だけの交流だがこれも少しは慣れてきた。最初の数日は誰と仲良くなったとしても一期一会が決まっていたのでテンションが上がらずに、ポルトまで歩いたら別ルートの順コースを辿ってサンチャゴに帰っちゃおうかなと非現実的なことまで考えていたが、最近はやっと「ファティマまで絶対に歩き通すんだ」と言う気持ちに変わってきた。もう修行のような心持ち。まぁ巡礼ですけどね。

     ドイツの女の子は不思議な物を食べていた。日本で言えばこうせんの粉(大麦等を煎ってから粉にしたもの)をビニール袋から直接スプーンですくって朝食代わりに食べていた。ちょっと衝撃的。「それドイツじゃ普通なの?」と聞いてみたがハッキリしない。何度も話した青年と一緒に写真を撮る。青年は私の年が気になったらしく年齢を聞いてきた。父親が私と同い年だったので驚いている。年齢を言うと必ず驚かれる。もともと東洋人は若く見られるが、私の場合は実年齢より15歳くらい若く見られるので良いのか悪いのか。

     同じアルベルゲになっても毎回1日限定だけの交流だがこれも少しは慣れてきた。最初の数日は誰と仲良くなったとしても一期一会が決まっていたのでテンションが上がらずに、ポルトまで歩いたら別ルートの順コースを辿ってサンチャゴに帰っちゃおうかなと非現実的なことまで考えていたが、最近はやっと「ファティマまで絶対に歩き通すんだ」と言う気持ちに変わってきた。もう修行のような心持ち。まぁ巡礼ですけどね。

  •  今日から海沿いの道を歩くことに予定を変更した。ここから海までは凡そ12キロ、平地なので2時間半と言うところかな。アルベルゲを出発して暫く歩いていくと、昨日、メモしたとおりラコスタ方面に行くための国道NE-502の交差点が出てきたので左折。大きくて分かり易い国道なので簡単。国道沿いを延々と歩き続けるがカミーノでは無いので青いのはおろか黄色い矢印も一切出てこないが主要国道なので間違えようがないのが有難い。その代り、おっそろしく詰らない道だが海に出るまでの我慢だ。<br /><br />  民家の隣を歩くことが多いので、そこで飼われている犬が突然吠え掛かってくるので心臓に良くない。一度、長さ20mほどのフェンスの向こう側をずっと追いかけて敵意丸出しで吠え掛かる大型犬が頭に来て、持っていた杖を構えた瞬間に逃げてしまった。本当に杖を繰り出す1秒ほどの間なのに、杖が届かない所に距離を取るのでなく、ダッと巣に逃げ帰ってしまった。こっちの本気の顔を見て危険を察知したのかなと思った。この長い木の杖は175cmほどの長さがあり真っ直ぐで軽い。これを槍のように両手で構えると凄く攻撃し易く、二本スティックなんか目じゃないのが分かった。でも短く出来ないから日本には持ち帰れないのでいずれは本物のスティックにする予定ではある。どっかに本物のスティックが2本落ちてないかな。

     今日から海沿いの道を歩くことに予定を変更した。ここから海までは凡そ12キロ、平地なので2時間半と言うところかな。アルベルゲを出発して暫く歩いていくと、昨日、メモしたとおりラコスタ方面に行くための国道NE-502の交差点が出てきたので左折。大きくて分かり易い国道なので簡単。国道沿いを延々と歩き続けるがカミーノでは無いので青いのはおろか黄色い矢印も一切出てこないが主要国道なので間違えようがないのが有難い。その代り、おっそろしく詰らない道だが海に出るまでの我慢だ。

     民家の隣を歩くことが多いので、そこで飼われている犬が突然吠え掛かってくるので心臓に良くない。一度、長さ20mほどのフェンスの向こう側をずっと追いかけて敵意丸出しで吠え掛かる大型犬が頭に来て、持っていた杖を構えた瞬間に逃げてしまった。本当に杖を繰り出す1秒ほどの間なのに、杖が届かない所に距離を取るのでなく、ダッと巣に逃げ帰ってしまった。こっちの本気の顔を見て危険を察知したのかなと思った。この長い木の杖は175cmほどの長さがあり真っ直ぐで軽い。これを槍のように両手で構えると凄く攻撃し易く、二本スティックなんか目じゃないのが分かった。でも短く出来ないから日本には持ち帰れないのでいずれは本物のスティックにする予定ではある。どっかに本物のスティックが2本落ちてないかな。

  •  そろそろ海が近くなって来たかなと思う頃、ローマの水道橋らしい古い建造物が現れた。この国道が水道橋を左右にちょん切って貫いてしまったようで道路の両側に長く続いている。現在の暮らしを優先して歴史的な物は後回しにしたって感じ。どっかの団体が騒ぎそうだが、こういうのもありなんか。実はこれより遙かに大がかりに同じことをやってた所を昨年見た。巨大な水道端を4車線の高速道路が貫いているのがコインブラ近くにある。こう言うのポルトガルでは普通なんかな?<br /><br />  ラウンドアバウトを幾つか通り越した所にあった大きなスーパーPingo Doceでサンドイッチとジュースにコーラを買って2.15ユーロ。広い駐車場の縁石に腰掛けてホームレスよろしく朝食にする。見られても平気だ。食べ終わって歩きだすと小さなラウンドアバウトにタクシーがやって来て、私に気を取られたのか優先車が来ているのにノロノロとロータリーに入ってしまい、アーっと思ったがすんでの所で接触を避けられた。もう完全にぶつかるかと思ったよ。優先車はすぐ停まってドライバーが降りてきてタクシーのじっちゃんにに文句を言っている。あー良かったぶつからなくて。ラウンドアバウトってその名の通りアバウトなので、こう言う接触事故はいっぱいあるんだろな。

     そろそろ海が近くなって来たかなと思う頃、ローマの水道橋らしい古い建造物が現れた。この国道が水道橋を左右にちょん切って貫いてしまったようで道路の両側に長く続いている。現在の暮らしを優先して歴史的な物は後回しにしたって感じ。どっかの団体が騒ぎそうだが、こういうのもありなんか。実はこれより遙かに大がかりに同じことをやってた所を昨年見た。巨大な水道端を4車線の高速道路が貫いているのがコインブラ近くにある。こう言うのポルトガルでは普通なんかな?

     ラウンドアバウトを幾つか通り越した所にあった大きなスーパーPingo Doceでサンドイッチとジュースにコーラを買って2.15ユーロ。広い駐車場の縁石に腰掛けてホームレスよろしく朝食にする。見られても平気だ。食べ終わって歩きだすと小さなラウンドアバウトにタクシーがやって来て、私に気を取られたのか優先車が来ているのにノロノロとロータリーに入ってしまい、アーっと思ったがすんでの所で接触を避けられた。もう完全にぶつかるかと思ったよ。優先車はすぐ停まってドライバーが降りてきてタクシーのじっちゃんにに文句を言っている。あー良かったぶつからなくて。ラウンドアバウトってその名の通りアバウトなので、こう言う接触事故はいっぱいあるんだろな。

  •  暫く歩くと街中に入ってきてやがて海に出た、いやー海だ海だ。スペインの港町ロウレンサで海を離れて22日振りに海を見た。丁度そこにあった教会で賑やかな音楽が鳴り出した。何か催しがあるようで大勢の人が教会前でたむろしている。コーラは少し歩いて海沿いのベンチに座って日記を書きながら飲む。そうそう、ボールペンはバックパックの想像を超えた場所から無事に生還しました。どうやったらここに潜り込むのかと不思議なよう。<br /><br />  このあたりはもうリゾートスタイルの海水浴客で大層賑わっているのでバックパックを背負った私はかなり浮いている気がする。この浮世離れした長い杖が更にパワーアップしていることだろう。伸び放題の髭面だし着ている物も貧乏ったらしい。大きなリュックを背負ったホームレスと思われても仕方がないだろう。はいはいホームレスでいいですよ。現在11時37なのでアルベルゲには12時半ころに着くかなと想像する。今日は楽勝だな。

     暫く歩くと街中に入ってきてやがて海に出た、いやー海だ海だ。スペインの港町ロウレンサで海を離れて22日振りに海を見た。丁度そこにあった教会で賑やかな音楽が鳴り出した。何か催しがあるようで大勢の人が教会前でたむろしている。コーラは少し歩いて海沿いのベンチに座って日記を書きながら飲む。そうそう、ボールペンはバックパックの想像を超えた場所から無事に生還しました。どうやったらここに潜り込むのかと不思議なよう。

     このあたりはもうリゾートスタイルの海水浴客で大層賑わっているのでバックパックを背負った私はかなり浮いている気がする。この浮世離れした長い杖が更にパワーアップしていることだろう。伸び放題の髭面だし着ている物も貧乏ったらしい。大きなリュックを背負ったホームレスと思われても仕方がないだろう。はいはいホームレスでいいですよ。現在11時37なのでアルベルゲには12時半ころに着くかなと想像する。今日は楽勝だな。

  •  海を守る大きな砦が現れた。特に中は公開していないのか、観光客も出入りしていないようだ。砦を半周するとWCと書かれた看板を発見する。ずっと観光地ぽい人混みが続くので、ここらで利用したほうがいいだろうと近づいて行くと、入り口に係りの婦人が立っているので有料トイレかなと看板を見ていると、婦人が「入ってオーケーよ」と言ってくれるので地下に降りたトイレを使わせてもらう。特に有料ではなさそうだ。昨年この道を歩いた筈だがこんな目立つ砦は覚えがない。で、曲がるべき角はとっくに通り越したことにやっと気づく。

     海を守る大きな砦が現れた。特に中は公開していないのか、観光客も出入りしていないようだ。砦を半周するとWCと書かれた看板を発見する。ずっと観光地ぽい人混みが続くので、ここらで利用したほうがいいだろうと近づいて行くと、入り口に係りの婦人が立っているので有料トイレかなと看板を見ていると、婦人が「入ってオーケーよ」と言ってくれるので地下に降りたトイレを使わせてもらう。特に有料ではなさそうだ。昨年この道を歩いた筈だがこんな目立つ砦は覚えがない。で、曲がるべき角はとっくに通り越したことにやっと気づく。

  •  Vila do Condeのアルベルゲには12時20に到着する。1時のオープンかと思ってやって来たが、3時だった。3時か~、2時間半はちょっと待ち過ぎだな。次のアルベルゲを目指すか考えるがこの海沿いルートは予定外なので情報を何も持っていない。取りあえず昨年やってきた巡礼路でも探してみるかと探索に出かけてみる。大きな橋を渡り終えたら橋の袂からすぐ左に曲がる筈と記憶しているので行ってみるが、黄色の矢印は最初だけ現れたが、その後は青は元より黄色の矢印さえ続いてはいなかった。うーん、巡礼路が変わったのかなと考えていると反対側の角から巡礼が現れた。もしかして巡礼路が二系統になったのかも知れないが情報がないので確信が持てない。暫くするとまた巡礼が同じ方向から現れたので、こっちの方が正規の巡礼路になった気がしてきたが、取りあえずまたアルベルゲ前まで戻ってみる。<br /><br />  さて、オープンまでにはまだまだ待たなくてはならないし次を目指すにしても今日はこれまで歩いてきて青い矢印は皆無だったので、この先もゼロだろう。海沿いのラコスタを遡ってファティマを目指す巡礼はいないのか!?黄色矢印を逆に辿るにしても不安はあるしアルベルゲ情報も無いも同然だ。唯一、今朝一緒に写真を撮ったドイツの兄ちゃんが泊まったと言うアルベルゲがビラチャ村にあるらしいの「らしい」だけだ。タブレットの地図アプリにも予定外のカミーノなのでアルベルゲ情報は記してない。何よりも、ここで待ってさえいれば今晩の宿は決まりなので、ここを離れて当てのない次を目指すのは命綱を自ら離してしまうようでちょっと冒険だ。<br /><br />  と、ここまで考えて閃くものがあった。ここは昨年泊まったアルベルゲなんだから、もしかしたら建物の近くなら Wi-Fi が捕まえられるんじゃないか? Wi-Fi が受信できれば次のアルベルゲ情報もゲットできると言うわけだ。早速建物の壁際まで行ってタブレットを開いたら、これが何と Wi-Fi 電波をキャッチできてパスワードも自動的に入りネットが使えるようになった。これはラッキー。早速この後のアルベルゲがどこにあるのか探してみる。だが、目指そうとしているビラチャ村は紹介サイトには出てなかった。でも、ビラチャ村から5キロ先と7キロ先にアルベルゲがあるのは確認できたので、ビラチャで泊まれなくても次があるのを確認できたことだし歩いて行くことに決める。<br /><br />  橋を渡り、昨年とは違った反対側の道を遡って行くと向こうから1組の巡礼がやって来たので心強い。その後は逆を行く悲しさで青い矢印はゼロだし黄色矢印もないし巡礼もやって来ない。ここは当てにならない勘で動くしかない。やっぱり無謀だったかなーと悔やむが、すでに大分歩いてしまったので、今更ビラドコンデまで戻ることは出来ない。<br /><br />  記憶では何度か海を離れた内陸を歩いたので、内陸で迷うとどこに行ってしまうか分からないのでそれがちょっと心配だったが、運良く近くに海が出てきたからこれで安心だ。海から離れさえしなければ巡礼路から外れることはないだろう。木で作られた遊歩道を歩いていられるので、これでもう一安心。

     Vila do Condeのアルベルゲには12時20に到着する。1時のオープンかと思ってやって来たが、3時だった。3時か~、2時間半はちょっと待ち過ぎだな。次のアルベルゲを目指すか考えるがこの海沿いルートは予定外なので情報を何も持っていない。取りあえず昨年やってきた巡礼路でも探してみるかと探索に出かけてみる。大きな橋を渡り終えたら橋の袂からすぐ左に曲がる筈と記憶しているので行ってみるが、黄色の矢印は最初だけ現れたが、その後は青は元より黄色の矢印さえ続いてはいなかった。うーん、巡礼路が変わったのかなと考えていると反対側の角から巡礼が現れた。もしかして巡礼路が二系統になったのかも知れないが情報がないので確信が持てない。暫くするとまた巡礼が同じ方向から現れたので、こっちの方が正規の巡礼路になった気がしてきたが、取りあえずまたアルベルゲ前まで戻ってみる。

     さて、オープンまでにはまだまだ待たなくてはならないし次を目指すにしても今日はこれまで歩いてきて青い矢印は皆無だったので、この先もゼロだろう。海沿いのラコスタを遡ってファティマを目指す巡礼はいないのか!?黄色矢印を逆に辿るにしても不安はあるしアルベルゲ情報も無いも同然だ。唯一、今朝一緒に写真を撮ったドイツの兄ちゃんが泊まったと言うアルベルゲがビラチャ村にあるらしいの「らしい」だけだ。タブレットの地図アプリにも予定外のカミーノなのでアルベルゲ情報は記してない。何よりも、ここで待ってさえいれば今晩の宿は決まりなので、ここを離れて当てのない次を目指すのは命綱を自ら離してしまうようでちょっと冒険だ。

     と、ここまで考えて閃くものがあった。ここは昨年泊まったアルベルゲなんだから、もしかしたら建物の近くなら Wi-Fi が捕まえられるんじゃないか? Wi-Fi が受信できれば次のアルベルゲ情報もゲットできると言うわけだ。早速建物の壁際まで行ってタブレットを開いたら、これが何と Wi-Fi 電波をキャッチできてパスワードも自動的に入りネットが使えるようになった。これはラッキー。早速この後のアルベルゲがどこにあるのか探してみる。だが、目指そうとしているビラチャ村は紹介サイトには出てなかった。でも、ビラチャ村から5キロ先と7キロ先にアルベルゲがあるのは確認できたので、ビラチャで泊まれなくても次があるのを確認できたことだし歩いて行くことに決める。

     橋を渡り、昨年とは違った反対側の道を遡って行くと向こうから1組の巡礼がやって来たので心強い。その後は逆を行く悲しさで青い矢印はゼロだし黄色矢印もないし巡礼もやって来ない。ここは当てにならない勘で動くしかない。やっぱり無謀だったかなーと悔やむが、すでに大分歩いてしまったので、今更ビラドコンデまで戻ることは出来ない。

     記憶では何度か海を離れた内陸を歩いたので、内陸で迷うとどこに行ってしまうか分からないのでそれがちょっと心配だったが、運良く近くに海が出てきたからこれで安心だ。海から離れさえしなければ巡礼路から外れることはないだろう。木で作られた遊歩道を歩いていられるので、これでもう一安心。

  •  遊歩道を歩いていると、100mほど離れたところを巡礼のグループが歩いているので手を振って挨拶する。彼らはなんで遊歩道を歩かないんだろうと不思議だったが、その理由がすぐ判明する。遊歩道は大げさに修理中で通行止めだった。だからあっちを歩いていたのか。向こうからなら通行止めになっているだろうがこっちからは何もなかったので入れてしまったと言うことか。仕方ないから一段高くなっている遊歩道を降りて下の砂浜を歩いてからまた遊歩道に復帰する。<br /><br />  今日は14キロの積もりで水も少なめにしてきたのが尽きかけて来たので心配になる。でもあと5キロ、悪くても8キロ歩けばアルベルゲがあるだろう。山登りだと水を大量に消費するが、ここは平坦なので1時間くらい水なしでも大丈夫だ。海沿いに小さなスーパーがあったので渡りに船と寄っていく。海水浴客用の店らしくビーチ関連のグッズがいっぱいだ。観光地値段かなーと思ったが、ポルトガルのビール、スーパーボックの小瓶が1ユーロとコーラより安かった。外のパラソルのベンチで飲んで持っているチョコパンを食べてみる。

     遊歩道を歩いていると、100mほど離れたところを巡礼のグループが歩いているので手を振って挨拶する。彼らはなんで遊歩道を歩かないんだろうと不思議だったが、その理由がすぐ判明する。遊歩道は大げさに修理中で通行止めだった。だからあっちを歩いていたのか。向こうからなら通行止めになっているだろうがこっちからは何もなかったので入れてしまったと言うことか。仕方ないから一段高くなっている遊歩道を降りて下の砂浜を歩いてからまた遊歩道に復帰する。

     今日は14キロの積もりで水も少なめにしてきたのが尽きかけて来たので心配になる。でもあと5キロ、悪くても8キロ歩けばアルベルゲがあるだろう。山登りだと水を大量に消費するが、ここは平坦なので1時間くらい水なしでも大丈夫だ。海沿いに小さなスーパーがあったので渡りに船と寄っていく。海水浴客用の店らしくビーチ関連のグッズがいっぱいだ。観光地値段かなーと思ったが、ポルトガルのビール、スーパーボックの小瓶が1ユーロとコーラより安かった。外のパラソルのベンチで飲んで持っているチョコパンを食べてみる。

  •  そろそろかなと思った頃にビラチャ村の看板が現れた。きっと巡礼路沿いにアルベルゲの看板がある筈だと、頻繁に後ろを振り返りながら進む。看板は絶対に逆方向からやって来る私には見えてないだろうと想像して。ビンゴ、アルベルゲ500mの看板を発見する。巡礼路を離れて500mは結構な距離だが意気揚々と村の中に入って行く。村の道は分岐がいくつもあって少し迷うが地元の婦人に二度教わって3時20、無事にアルベルゲに到着~。気の良さそうなオスピタレロのおじさんが受付をしてくれる。ここはドナティーボなのでいつものように5ユーロを箱に入れる。ベッドルームに案内されて、No1がいっぱいだからとNo2のベッドルームに通されたがここには既に先客が一人だけいた。メタボの親父なのでイビキが心配だが、少し早い到着ならNo1の上段ベッドになるところだった。<br /><br />※お役立ち情報<br /> 私はドナティーボのアルベルゲを想定して、いつも5ユーロと10ユーロ札を切らしませんでした。20ユーロでお釣りをくれって言うのも言いづらいしね。

     そろそろかなと思った頃にビラチャ村の看板が現れた。きっと巡礼路沿いにアルベルゲの看板がある筈だと、頻繁に後ろを振り返りながら進む。看板は絶対に逆方向からやって来る私には見えてないだろうと想像して。ビンゴ、アルベルゲ500mの看板を発見する。巡礼路を離れて500mは結構な距離だが意気揚々と村の中に入って行く。村の道は分岐がいくつもあって少し迷うが地元の婦人に二度教わって3時20、無事にアルベルゲに到着~。気の良さそうなオスピタレロのおじさんが受付をしてくれる。ここはドナティーボなのでいつものように5ユーロを箱に入れる。ベッドルームに案内されて、No1がいっぱいだからとNo2のベッドルームに通されたがここには既に先客が一人だけいた。メタボの親父なのでイビキが心配だが、少し早い到着ならNo1の上段ベッドになるところだった。

    ※お役立ち情報
     私はドナティーボのアルベルゲを想定して、いつも5ユーロと10ユーロ札を切らしませんでした。20ユーロでお釣りをくれって言うのも言いづらいしね。

  •  近くのスーパーを教えてもらって行ったはいいが、シエスタで閉まっていた。来るときに道を教えてもらったセニョーラの小さい雑貨店まで行ってみると、これが開いていた。セニョーラも私を覚えていて嬉しそうだ。道案内の恩返しになったかなと思ったが、先にスーパーへ行こうとしたんだから勝手なもんだ。今日もスープを作ろう。玉ねぎ、ジャガイモ、コーン缶詰とソーセージ缶詰、Super Bockの1リットルビールにコーラ、チョコパンで6.15ユーロ。昨日と同じようなスープだが、缶詰の水を全部入れたお陰で塩を入れただけで良い味のスープができた。タンパク質には昨日は卵だったが今日はソーセージ。少しばかり変化を付けてみた。<br />

     近くのスーパーを教えてもらって行ったはいいが、シエスタで閉まっていた。来るときに道を教えてもらったセニョーラの小さい雑貨店まで行ってみると、これが開いていた。セニョーラも私を覚えていて嬉しそうだ。道案内の恩返しになったかなと思ったが、先にスーパーへ行こうとしたんだから勝手なもんだ。今日もスープを作ろう。玉ねぎ、ジャガイモ、コーン缶詰とソーセージ缶詰、Super Bockの1リットルビールにコーラ、チョコパンで6.15ユーロ。昨日と同じようなスープだが、缶詰の水を全部入れたお陰で塩を入れただけで良い味のスープができた。タンパク質には昨日は卵だったが今日はソーセージ。少しばかり変化を付けてみた。

  •  このアルベルゲは昔の漁業の博物館を併設していた。昨日のアルベルゲは昔の布作り博物館を併設してたし、公営なのでアルベルゲ以外に使命があるようだ。きっと小学生の郊外学習に使われたりしているんだろう。建物は古いが広い展示室が二つもあるし、内容もとても立派な展示品の数々だった。後で気づいたが、ここの看板にはアルベルゲと言う文字と並んで「Museu (博物館)」と言う文字も列記されていたから本物だったんだ。<br /><br />  6時過ぎに二人と三人のグループが入ってくる。みんな若者。今時分まで歩いていて、アルベルゲがフルで泊まれなかったらどうしようって考えないのかな?日記を毎日書いているので青インクが終わったようだ。黒インクと交代で使っているので黒も終わりが近いか知れない。次にスーパーがあったらボールペンを探そう。その後も続々と巡礼が到着してきてとうとうフルになってしまった。最後にチェックインしてきた婦人は床に毛布を敷いて寝るらしかった。気の毒なので私の使わない毛布をそっと足しといて上げる。<br /><br />  明日はポルトまで海沿いを歩くので楽しみ~。一昨日で累計1,000kmを超えたけど、まだまだ歩きます。<br /><br />   <br /> Fatima12  ポルト到着 Porto

     このアルベルゲは昔の漁業の博物館を併設していた。昨日のアルベルゲは昔の布作り博物館を併設してたし、公営なのでアルベルゲ以外に使命があるようだ。きっと小学生の郊外学習に使われたりしているんだろう。建物は古いが広い展示室が二つもあるし、内容もとても立派な展示品の数々だった。後で気づいたが、ここの看板にはアルベルゲと言う文字と並んで「Museu (博物館)」と言う文字も列記されていたから本物だったんだ。

     6時過ぎに二人と三人のグループが入ってくる。みんな若者。今時分まで歩いていて、アルベルゲがフルで泊まれなかったらどうしようって考えないのかな?日記を毎日書いているので青インクが終わったようだ。黒インクと交代で使っているので黒も終わりが近いか知れない。次にスーパーがあったらボールペンを探そう。その後も続々と巡礼が到着してきてとうとうフルになってしまった。最後にチェックインしてきた婦人は床に毛布を敷いて寝るらしかった。気の毒なので私の使わない毛布をそっと足しといて上げる。

     明日はポルトまで海沿いを歩くので楽しみ~。一昨日で累計1,000kmを超えたけど、まだまだ歩きます。

     
    Fatima12  ポルト到着 Porto

  • 7/8 Vilachaのアルベルゲ。5時半に目覚める。睡眠導入剤のお陰で一度も起きることなく朝までぐっすり。ここはNo1ベッドルームとキッチンがひとつの空間で、まだみんな寝ているようだ。私が寝たNo2には仕切りのカーテンなんかなかったが、No1の方には縦にも横にも無駄に長いカーテンが取り付けられていた。公営のアルベルゲでカーテン付きは初めて見た。私はベッドの狭い空間にカーテンは息苦しく感じるが、女性にとっては嬉しいのかな?<br /><br />  ここは就寝時にメインブレーカーを落としてしまうらしく、キッチンは元よりベッドルームもトイレも明かりが点かないし充電さえ出来なかった。途中に窓も無く真っ暗闇のトイレにはヘッドライト持参で行くことになった。カーテンなんかいらないからブレーカーを落とさないで貰いたい。<br /><br />  薄明るくなった外のテーブルに移動してチョコパン2個と水コーヒーで粗末な朝飯。いつもだいたい粗末。広い庭で朝のヨガをしている人たちがいるよ。みんなが起きてきたらブレーカーが入ったらしいので短い時間だけどタブレットだけ充電しておく。残りが20%しかなかったので地図アプリのためには30%には戻して置かないと迷った時に心配だ。

    7/8 Vilachaのアルベルゲ。5時半に目覚める。睡眠導入剤のお陰で一度も起きることなく朝までぐっすり。ここはNo1ベッドルームとキッチンがひとつの空間で、まだみんな寝ているようだ。私が寝たNo2には仕切りのカーテンなんかなかったが、No1の方には縦にも横にも無駄に長いカーテンが取り付けられていた。公営のアルベルゲでカーテン付きは初めて見た。私はベッドの狭い空間にカーテンは息苦しく感じるが、女性にとっては嬉しいのかな?

     ここは就寝時にメインブレーカーを落としてしまうらしく、キッチンは元よりベッドルームもトイレも明かりが点かないし充電さえ出来なかった。途中に窓も無く真っ暗闇のトイレにはヘッドライト持参で行くことになった。カーテンなんかいらないからブレーカーを落とさないで貰いたい。

     薄明るくなった外のテーブルに移動してチョコパン2個と水コーヒーで粗末な朝飯。いつもだいたい粗末。広い庭で朝のヨガをしている人たちがいるよ。みんなが起きてきたらブレーカーが入ったらしいので短い時間だけどタブレットだけ充電しておく。残りが20%しかなかったので地図アプリのためには30%には戻して置かないと迷った時に心配だ。

  •  7時15でっぱつ。昨日やってきた道をぐねぐね辿って海岸へ出る。海岸からアルベルゲまで500mはきっと過少申告な気がする。今日の道は海沿いばかりで単純だから矢印がなくても心配なく歩いていられる。時間が経つと向こうから巡礼がやたらと歩いてくるようになる。思ったよりポルトを出発してラコスタを歩き出す人は多いようだ。一人の婦人から話しかけられて、リスボンをスタートしたそうだ。女性のソロなのに勇気あるなー。そういう人は間違いなくフレンドリー。この人を含めて「ファティマ?」と声を掛けてくれた人3人が3人ともファティマへ行く人を初めて見たとのこと。又してもがちょん。

     7時15でっぱつ。昨日やってきた道をぐねぐね辿って海岸へ出る。海岸からアルベルゲまで500mはきっと過少申告な気がする。今日の道は海沿いばかりで単純だから矢印がなくても心配なく歩いていられる。時間が経つと向こうから巡礼がやたらと歩いてくるようになる。思ったよりポルトを出発してラコスタを歩き出す人は多いようだ。一人の婦人から話しかけられて、リスボンをスタートしたそうだ。女性のソロなのに勇気あるなー。そういう人は間違いなくフレンドリー。この人を含めて「ファティマ?」と声を掛けてくれた人3人が3人ともファティマへ行く人を初めて見たとのこと。又してもがちょん。

  •  砂浜には幼稚園の団体があちこちに展開している。みんな高さ1mほどのビニール柵を巡らして園児はその中で楽しそうに遊んでいる。これなら波にさらわれることもないだろう。海岸から戻るグループはみな手を繋いで、これも安全対策なのだろう。女の先生らしい人が元気にダンスを教えているグループもあったし、おやつの時間でアイスを食べているグループもあった。みんな楽しそうだなー。長い海岸線を歩いている間、至る所に同じようなグループがいたので、今の時期はみんな海に行くシーズンのようだ。

     砂浜には幼稚園の団体があちこちに展開している。みんな高さ1mほどのビニール柵を巡らして園児はその中で楽しそうに遊んでいる。これなら波にさらわれることもないだろう。海岸から戻るグループはみな手を繋いで、これも安全対策なのだろう。女の先生らしい人が元気にダンスを教えているグループもあったし、おやつの時間でアイスを食べているグループもあった。みんな楽しそうだなー。長い海岸線を歩いている間、至る所に同じようなグループがいたので、今の時期はみんな海に行くシーズンのようだ。

  •  海岸を離れ大きな川沿いになってきた。昨年歩いているのでこの先にきっと巨大な橋が出てくるんだろう。歩いていると予想どおり大きな橋が前方に現れてくる。これは真ん中が割れて大きな船が行き来できる勝鬨橋仕様らしい。橋の袂には途中からも上に上がれるグルグル階段があって、歩行者用通路で向こう側に渡ることができる。渡りきって下に下りると昨年、休憩したバルがあったが今回は入らない。この辺りは少し観光地ぽいようで海鮮料理を食べさせるレストランがいっぱい並んでいる。ここで日本人ぽい女の子巡礼がいたので話しかけてみると日系カナダ人らしい。日本語も喋れるが時々英語を挟んでいるし難しい日本語は苦手のようだ。ここからの道は川沿いから海岸に戻り、そこにはやっぱり幼稚園の団体が楽しそうにしていた。

     海岸を離れ大きな川沿いになってきた。昨年歩いているのでこの先にきっと巨大な橋が出てくるんだろう。歩いていると予想どおり大きな橋が前方に現れてくる。これは真ん中が割れて大きな船が行き来できる勝鬨橋仕様らしい。橋の袂には途中からも上に上がれるグルグル階段があって、歩行者用通路で向こう側に渡ることができる。渡りきって下に下りると昨年、休憩したバルがあったが今回は入らない。この辺りは少し観光地ぽいようで海鮮料理を食べさせるレストランがいっぱい並んでいる。ここで日本人ぽい女の子巡礼がいたので話しかけてみると日系カナダ人らしい。日本語も喋れるが時々英語を挟んでいるし難しい日本語は苦手のようだ。ここからの道は川沿いから海岸に戻り、そこにはやっぱり幼稚園の団体が楽しそうにしていた。

  •  海岸沿いから川沿いの道を離れ急な坂を上がって本日のアルベルゲを目指す。川向こうにオンボロアルベルゲが見えて来た。上の立派なホテルと比べると本当にスラムみたいだが中に入ってしまえば見た目ほど酷くはない。このアルベルゲは経営が上のホテルと同じで受付だけは上のホテルの立派なレセプションだ。受付を済ませてこの建物を初めて目にする巡礼が可哀そう(自分がそうだった)。「オーマイガーッ」と言う声が聞こえてきそう。ホテルとの落差あり過ぎ。<br /><br />  この辺りの地理は知った積りが仇になって曲る道を間違えて迷ってしまう。どうにも分からなくなったので地元の婦人に尋ねると、この婦人が親切な人で丁寧に教えてくれ、ぐーっと大回りして昨年泊まった公営アルベルゲに到着。誰か先着がいるといいなと受付に行ってみると、黒人の受付嬢からは意外な言葉が「オープン6オクロック」。え!?と怪訝な顔をしていると「6オクロック」と不機嫌そうに再度言われてしまう。何だよそれ、昨年はちゃんと早い時間にチェックインできたのに、6時まで待てる巡礼がいるのかよ。ここは普通にホテルも経営していて、アルベルゲは別棟の奴隷小屋みたいな所だ。儲からない巡礼は余り泊めたくないのかも知れない。だったらアルベルゲの看板下ろせよ。<br /><br />  さてどうするか。安い宿を取るなら急ぐ必要がある。取りあえずソファーに座るとそこには6時まで待つ気になってるらしい女性巡礼がいたけど自分のことで精一杯なので話しかけない。ここの Wi-Fi は昨年登録したので使える筈だ。他の私営アルベルゲを予約してみようか。アルベルゲじゃないけどBookingcomで安めのPorto Downtown Hostelの予約が取れたのでさっさと移動開始。タブレットの地図ソフトで位置を確認して画面を見ながら歩いて行く。バッテリーが心細いので途中で落ちた時のことを考えて大雑把でもホステルまでの道順をざっくり頭に入れておく。タブレットの地図がないとポルトガル語なんか殆ど分からないので人に尋ねることも儘ならないからホステルに辿りつけない。かなり必死だ。

     海岸沿いから川沿いの道を離れ急な坂を上がって本日のアルベルゲを目指す。川向こうにオンボロアルベルゲが見えて来た。上の立派なホテルと比べると本当にスラムみたいだが中に入ってしまえば見た目ほど酷くはない。このアルベルゲは経営が上のホテルと同じで受付だけは上のホテルの立派なレセプションだ。受付を済ませてこの建物を初めて目にする巡礼が可哀そう(自分がそうだった)。「オーマイガーッ」と言う声が聞こえてきそう。ホテルとの落差あり過ぎ。

     この辺りの地理は知った積りが仇になって曲る道を間違えて迷ってしまう。どうにも分からなくなったので地元の婦人に尋ねると、この婦人が親切な人で丁寧に教えてくれ、ぐーっと大回りして昨年泊まった公営アルベルゲに到着。誰か先着がいるといいなと受付に行ってみると、黒人の受付嬢からは意外な言葉が「オープン6オクロック」。え!?と怪訝な顔をしていると「6オクロック」と不機嫌そうに再度言われてしまう。何だよそれ、昨年はちゃんと早い時間にチェックインできたのに、6時まで待てる巡礼がいるのかよ。ここは普通にホテルも経営していて、アルベルゲは別棟の奴隷小屋みたいな所だ。儲からない巡礼は余り泊めたくないのかも知れない。だったらアルベルゲの看板下ろせよ。

     さてどうするか。安い宿を取るなら急ぐ必要がある。取りあえずソファーに座るとそこには6時まで待つ気になってるらしい女性巡礼がいたけど自分のことで精一杯なので話しかけない。ここの Wi-Fi は昨年登録したので使える筈だ。他の私営アルベルゲを予約してみようか。アルベルゲじゃないけどBookingcomで安めのPorto Downtown Hostelの予約が取れたのでさっさと移動開始。タブレットの地図ソフトで位置を確認して画面を見ながら歩いて行く。バッテリーが心細いので途中で落ちた時のことを考えて大雑把でもホステルまでの道順をざっくり頭に入れておく。タブレットの地図がないとポルトガル語なんか殆ど分からないので人に尋ねることも儘ならないからホステルに辿りつけない。かなり必死だ。

  •  ホステルが近づいた所で少し迷うが尋ねた店の二階以上がホステルだった。目の前にいたのに全然分からなかったよ。宿代はちょっと高めの13ユーロ。指定された部屋は二段ベッドが3台で既に3人が入っているが女の子二人は上下のベッドなので残りの下段ベッドが取れたのでラッキーだ。二人は居なかったが置かれている荷物で女の子と言うのは分かるし友達同士なのも想像できる。部屋にいた男の子はブラジル青年で愛想が良かったので嬉しい。この後も女の子はいつも居たことないのでポルト観光で忙しいらしい。シャワー・洗濯したけど物干し場がないのでベッドの柵に掛けておく。

     ホステルが近づいた所で少し迷うが尋ねた店の二階以上がホステルだった。目の前にいたのに全然分からなかったよ。宿代はちょっと高めの13ユーロ。指定された部屋は二段ベッドが3台で既に3人が入っているが女の子二人は上下のベッドなので残りの下段ベッドが取れたのでラッキーだ。二人は居なかったが置かれている荷物で女の子と言うのは分かるし友達同士なのも想像できる。部屋にいた男の子はブラジル青年で愛想が良かったので嬉しい。この後も女の子はいつも居たことないのでポルト観光で忙しいらしい。シャワー・洗濯したけど物干し場がないのでベッドの柵に掛けておく。

  •  次は買い物。スーパーは見当たらないのでパン屋に入って小さいクロケッタ(コロッケ)3つと何だか分からないフライ1つ、それと美味そうなパンを指さしで買って、帰りにホステル1階にある雑貨屋で白ワイン1本と生ハムも購入。両方でも3ユーロと格安。ホステルの広いキッチンでのんびり飲み食いする。ワインが冷えててとても美味い。宿が決まって食料も手に入るととても満ち足りた気持ちになる。幸せ度が低くとってもシンプルな生活を毎日送っている。<br /><br />  さてやる事やったので観光でもしてこようと外に出る。ここのホステルは朝飯が付くのだが、離れたパン屋まで行かなくてはならないそうでチケットを貰ってある。まずそこを確認しに行くことに。すぐ近くかと思ったが結構離れてたな。前日に確認できてよかった。ホステルの周りには目印になるような建物もないし、結構入り組んでいるので戻れないと困るので付近を写真に撮っておく。

     次は買い物。スーパーは見当たらないのでパン屋に入って小さいクロケッタ(コロッケ)3つと何だか分からないフライ1つ、それと美味そうなパンを指さしで買って、帰りにホステル1階にある雑貨屋で白ワイン1本と生ハムも購入。両方でも3ユーロと格安。ホステルの広いキッチンでのんびり飲み食いする。ワインが冷えててとても美味い。宿が決まって食料も手に入るととても満ち足りた気持ちになる。幸せ度が低くとってもシンプルな生活を毎日送っている。

     さてやる事やったので観光でもしてこようと外に出る。ここのホステルは朝飯が付くのだが、離れたパン屋まで行かなくてはならないそうでチケットを貰ってある。まずそこを確認しに行くことに。すぐ近くかと思ったが結構離れてたな。前日に確認できてよかった。ホステルの周りには目印になるような建物もないし、結構入り組んでいるので戻れないと困るので付近を写真に撮っておく。

  •  次はグレリゴスの塔。有料の塔には登ったことがあるので、今回は無料の教会内だけ見ておく。ここ入るのも4回目だが無料では申し訳ないような奇麗な教会で、祭壇のマリア様の顔が柔和で大好き。この近くで日本人夫婦と会ったので暫くお喋りできる。世界一美しいと評判の本屋は今日も長い行列ができているが私は今回もパスしてタイルが美しいサンベント駅へ。ポルト来るのはこれで4回目だが、この駅だけは毎回訪れている。世界遺産なのに無料なのはいいことだ。駅の中で日本人のお嬢さんに会ったのでまたお喋り。相棒とバックパッカー中のようだ。凄いね、本物のバックパッカー初めて会ったよ。バックパッカーってもっと薄汚れているとの先入観があったが、このお嬢さんはお洒落でこざっぱりしていた。私の方が小汚くてよっぽどバックパッカーぽいよ。<br /><br />  昼飯に白ワインを飲んだが、とても美味かったので帰ってからまた雑貨屋で同じのを1本仕入れる。1.5ユーロと安いことは良い事だ。ちょっと飲み過ぎかなとも思うので、近くにいた人に勧めてみるが誰もいらないそうだ。結局飲みきらないのでペットボトルに入れて翌日に持ち越すことにする。

     次はグレリゴスの塔。有料の塔には登ったことがあるので、今回は無料の教会内だけ見ておく。ここ入るのも4回目だが無料では申し訳ないような奇麗な教会で、祭壇のマリア様の顔が柔和で大好き。この近くで日本人夫婦と会ったので暫くお喋りできる。世界一美しいと評判の本屋は今日も長い行列ができているが私は今回もパスしてタイルが美しいサンベント駅へ。ポルト来るのはこれで4回目だが、この駅だけは毎回訪れている。世界遺産なのに無料なのはいいことだ。駅の中で日本人のお嬢さんに会ったのでまたお喋り。相棒とバックパッカー中のようだ。凄いね、本物のバックパッカー初めて会ったよ。バックパッカーってもっと薄汚れているとの先入観があったが、このお嬢さんはお洒落でこざっぱりしていた。私の方が小汚くてよっぽどバックパッカーぽいよ。

     昼飯に白ワインを飲んだが、とても美味かったので帰ってからまた雑貨屋で同じのを1本仕入れる。1.5ユーロと安いことは良い事だ。ちょっと飲み過ぎかなとも思うので、近くにいた人に勧めてみるが誰もいらないそうだ。結局飲みきらないのでペットボトルに入れて翌日に持ち越すことにする。

  •  8時とまだ早いけど、やることがないのでもう寝てしまおうか。暮れなずむポルトの町をベッドルームの窓から写してみる。パチリ。路面電車の線路が光ってポルトぽい。<br /><br />  夜中にトイレに起きたら、明るい内はずっと居なかった女の子二人が帰ってきたらしく、ベッドで寝ていた。結局この子たちとは一言も言葉を交わさなかったな。と言うより顔も見てない。<br /><br /><br /> Fatima13  3日振りの青い矢印 Grijo

     8時とまだ早いけど、やることがないのでもう寝てしまおうか。暮れなずむポルトの町をベッドルームの窓から写してみる。パチリ。路面電車の線路が光ってポルトぽい。

     夜中にトイレに起きたら、明るい内はずっと居なかった女の子二人が帰ってきたらしく、ベッドで寝ていた。結局この子たちとは一言も言葉を交わさなかったな。と言うより顔も見てない。


    Fatima13  3日振りの青い矢印 Grijo

  •  7/9 Porto の Porto Downtown Hostel。朝飯は離れたパン屋まで行かなくてはならないので面倒。朝飯食べさせてくれるのは有難いけど、こういうスタイルは初めてだな。現在まだ7時ちょっとなので、行ったら「まだ開いてません」じゃ困るので7時半になったら行ってみよう。時間になったのでホステルを出たところ、同じホステルを出たおじさんが私と同じ朝食チケットを手に持って前を歩いているので同じパン屋へ行くのが分かった。パン屋は昨日見つけておいたけど、どうやって朝食を貰えるのか見たいので後を付いていく。<br /><br /> おじさんのやる事を見ている。チケットをマダムに渡すと「あー、朝食ね」な感じで手馴れたものだった。コーヒー1杯とパンがひとつ貰えるようで超シンプル。おじさんは更にクロワッサンを追加しているな。これは別料金らしい。さすがにパン1個で何時間も歩くことは出来ないので、自分も同じようにクロワッサンを1つ追加してプラス1ユーロ。見た目よりボリュームのあるパンで腹いっぱいになったのでこれは満足。このパン屋には後から後から朝食を求める人がやって来て、簡単に飲み食いしてさっと出勤していく。こういうのがポルトガル流なんだろか。

    7/9 Porto の Porto Downtown Hostel。朝飯は離れたパン屋まで行かなくてはならないので面倒。朝飯食べさせてくれるのは有難いけど、こういうスタイルは初めてだな。現在まだ7時ちょっとなので、行ったら「まだ開いてません」じゃ困るので7時半になったら行ってみよう。時間になったのでホステルを出たところ、同じホステルを出たおじさんが私と同じ朝食チケットを手に持って前を歩いているので同じパン屋へ行くのが分かった。パン屋は昨日見つけておいたけど、どうやって朝食を貰えるのか見たいので後を付いていく。

     おじさんのやる事を見ている。チケットをマダムに渡すと「あー、朝食ね」な感じで手馴れたものだった。コーヒー1杯とパンがひとつ貰えるようで超シンプル。おじさんは更にクロワッサンを追加しているな。これは別料金らしい。さすがにパン1個で何時間も歩くことは出来ないので、自分も同じようにクロワッサンを1つ追加してプラス1ユーロ。見た目よりボリュームのあるパンで腹いっぱいになったのでこれは満足。このパン屋には後から後から朝食を求める人がやって来て、簡単に飲み食いしてさっと出勤していく。こういうのがポルトガル流なんだろか。

  •  満腹になった所で出発、予想通り公園の電柱に青い矢印を見つけられる。見たのは三日振り。きっと今日からはまた青い矢印に導かれながら歩いて行けることだろう。すぐクレゴリウスの塔、じゃなくてクレリゴスの塔だった。オブラドイロかオブラロイドかメリデかメリダだったか外国の名前は誠に覚えずらい。次はサンベント駅の横を歩いてカテドラルの前も通ってドン・ルイス一世橋へ。世界遺産の目白押しロード。

     満腹になった所で出発、予想通り公園の電柱に青い矢印を見つけられる。見たのは三日振り。きっと今日からはまた青い矢印に導かれながら歩いて行けることだろう。すぐクレゴリウスの塔、じゃなくてクレリゴスの塔だった。オブラドイロかオブラロイドかメリデかメリダだったか外国の名前は誠に覚えずらい。次はサンベント駅の横を歩いてカテドラルの前も通ってドン・ルイス一世橋へ。世界遺産の目白押しロード。

  •  ドウロ川を渡って次の町を目指す。この川沿いの古い町並みが世界遺産に登録されているとか何とか。渡っているドン・ルイス一世橋も世界遺産だそうで、橋の上にやたらいる観光客が舞い上がっている。なのでここはスリ天国らしいです気をつけましょう。数年前はここに聾唖者を装った寄付金詐欺がいたし観光客は良いカモのようだ。橋の付近も青い矢印は期待以上にあって、もはや黄色い矢印以上か!これでもうファティマまで分岐で心配することはないかも知れないとテンションが上がる。<br /><br />  ポルトを過ぎた町外れで本日最初の巡礼がやってきたのでお喋り。南アフリカからやって来た父子だった。父親の方がほとんどの荷物を背負っているようで息子の方はナップザック程度しか背負ってない。どっか具合が悪いんか、それとも過保護か?<br />

     ドウロ川を渡って次の町を目指す。この川沿いの古い町並みが世界遺産に登録されているとか何とか。渡っているドン・ルイス一世橋も世界遺産だそうで、橋の上にやたらいる観光客が舞い上がっている。なのでここはスリ天国らしいです気をつけましょう。数年前はここに聾唖者を装った寄付金詐欺がいたし観光客は良いカモのようだ。橋の付近も青い矢印は期待以上にあって、もはや黄色い矢印以上か!これでもうファティマまで分岐で心配することはないかも知れないとテンションが上がる。

     ポルトを過ぎた町外れで本日最初の巡礼がやってきたのでお喋り。南アフリカからやって来た父子だった。父親の方がほとんどの荷物を背負っているようで息子の方はナップザック程度しか背負ってない。どっか具合が悪いんか、それとも過保護か?

  •  本日一番目の山越えに入ると、急坂の上から黒い大きい犬が降りてきた。おおっとと身構えたが犬は私には無関心でさっさと通り過ぎて行ってしまった。そのすぐ後、上の方からキャーキャーとけたたましい声を張り上げながら二人の女性巡礼が降りてきた。まぁそれくらい急な坂です。こっちとしては凄く面白い光景と思ったのですかさずカメラを出して向けると、おどけたポーズを取ってくれる。後ろの女性は膝にでっかいサポーターを巻いていて痛々しそうだったがこの状況にニコニコしている。でも坂はそこが急なだけですぐ平凡な山越えになった。<br /><br />  今日の宿があるGrijo手前で向こうからやって来たスペインのおじさん巡礼とお喋りする。今年、ガリシア州が省エネの為にと大々的に配っている黄色い買い物袋を提げていたので自分も同じのを持っているんだよと見せてあげる。ポルトガルの道でこの買い物袋を持っていると言うことは、別のカミーノを歩き切って二番目のカミーノにここを歩いているに違いない。聞いてみるとフランス人の道の半分道中、サアグンからサンチャゴまで歩いてからポルトガル人の道を歩きだしたそうだ。リスボンスタートかな?ポルト以前から歩き出す人は間違いなくフレンドリーだし巡礼同士が出会うとテンションが全然違うので話しかけても張り合いがある。この人もそうだったが、逆ルートを歩いている私を見かけると殆どの人が「ファティマ?」と声を掛けてくれる。それくらいここではファティマはメジャーになって来ているが、相変わらずファティマを目指す巡礼には一度も会ってないと言われる。結局、ファティマまで誰にも会えないのかなぁ?昨年は20人位すれ違ったのに。

     本日一番目の山越えに入ると、急坂の上から黒い大きい犬が降りてきた。おおっとと身構えたが犬は私には無関心でさっさと通り過ぎて行ってしまった。そのすぐ後、上の方からキャーキャーとけたたましい声を張り上げながら二人の女性巡礼が降りてきた。まぁそれくらい急な坂です。こっちとしては凄く面白い光景と思ったのですかさずカメラを出して向けると、おどけたポーズを取ってくれる。後ろの女性は膝にでっかいサポーターを巻いていて痛々しそうだったがこの状況にニコニコしている。でも坂はそこが急なだけですぐ平凡な山越えになった。

     今日の宿があるGrijo手前で向こうからやって来たスペインのおじさん巡礼とお喋りする。今年、ガリシア州が省エネの為にと大々的に配っている黄色い買い物袋を提げていたので自分も同じのを持っているんだよと見せてあげる。ポルトガルの道でこの買い物袋を持っていると言うことは、別のカミーノを歩き切って二番目のカミーノにここを歩いているに違いない。聞いてみるとフランス人の道の半分道中、サアグンからサンチャゴまで歩いてからポルトガル人の道を歩きだしたそうだ。リスボンスタートかな?ポルト以前から歩き出す人は間違いなくフレンドリーだし巡礼同士が出会うとテンションが全然違うので話しかけても張り合いがある。この人もそうだったが、逆ルートを歩いている私を見かけると殆どの人が「ファティマ?」と声を掛けてくれる。それくらいここではファティマはメジャーになって来ているが、相変わらずファティマを目指す巡礼には一度も会ってないと言われる。結局、ファティマまで誰にも会えないのかなぁ?昨年は20人位すれ違ったのに。

  •  広大な修道院の塀に沿ってアルベルゲを目指す。広いのは覚えていたが、こんなに広かったとは。もう城砦都市並に広い。途中にミニスーパーがあったので、アルベルゲに着いたらここまで買い物に来られるかなと思ったが、アルベルゲからはちょっくらやって来られる距離じゃなかった。昨年はこのアルベルゲが分かりづらく、前を通り過ぎてしまってから地元の婦人に連れられての到着だったが、さすがに今回は簡単に見つけることができる。先着が二人入っていた。ここは2階に2段ベッドが2台ずつ置かれた部屋が2つあるので、空いている下段を確保。早速シャワーだが、こんなオンボロだったかな?水が出る朝顔が壊れたのか取れて無いのでボチャボチャこぼれる水を工夫して浴びなくてはならなかった。洗濯もして庭に干したら隣のカフェ(ポルトガルはバルじゃなくてカフェ。でも内容は同じ)に行ってビールの小瓶2本とジャガイモ、玉ねぎ、バナナ、ぶどうパン一袋に小さいトマト2個。こんだけ買っても4.15ユーロしかしなかった。このビール1本幾らなんだろう?<br /><br />  部屋に戻ると後から来たポルトガル爺さんが何やら訴えているようだ。ポルトガル語しか喋らないので言葉は分からないが、股間を押さえてからトイレと私のベッドを指差すので夜中にトイレに起きるので下段ベッドを譲ってくれと言っているのが分かる。身振りは万国共通だ。ここ2階にしかベッドがないと思っているようだが、1階にもベッドルームはあるので問題ない。バレバレ(OKOK)言って譲って上げると嬉しそうだ。

     広大な修道院の塀に沿ってアルベルゲを目指す。広いのは覚えていたが、こんなに広かったとは。もう城砦都市並に広い。途中にミニスーパーがあったので、アルベルゲに着いたらここまで買い物に来られるかなと思ったが、アルベルゲからはちょっくらやって来られる距離じゃなかった。昨年はこのアルベルゲが分かりづらく、前を通り過ぎてしまってから地元の婦人に連れられての到着だったが、さすがに今回は簡単に見つけることができる。先着が二人入っていた。ここは2階に2段ベッドが2台ずつ置かれた部屋が2つあるので、空いている下段を確保。早速シャワーだが、こんなオンボロだったかな?水が出る朝顔が壊れたのか取れて無いのでボチャボチャこぼれる水を工夫して浴びなくてはならなかった。洗濯もして庭に干したら隣のカフェ(ポルトガルはバルじゃなくてカフェ。でも内容は同じ)に行ってビールの小瓶2本とジャガイモ、玉ねぎ、バナナ、ぶどうパン一袋に小さいトマト2個。こんだけ買っても4.15ユーロしかしなかった。このビール1本幾らなんだろう?

     部屋に戻ると後から来たポルトガル爺さんが何やら訴えているようだ。ポルトガル語しか喋らないので言葉は分からないが、股間を押さえてからトイレと私のベッドを指差すので夜中にトイレに起きるので下段ベッドを譲ってくれと言っているのが分かる。身振りは万国共通だ。ここ2階にしかベッドがないと思っているようだが、1階にもベッドルームはあるので問題ない。バレバレ(OKOK)言って譲って上げると嬉しそうだ。

  •  1階に行ってみると入ってすぐの部屋には二段ベッドが一台、その奥には4台もあった。部屋に1台だけのベッドを確保して、これで上段ベッドに誰も入らなくちゃ個室みたいだなとほくそえむ。隣にはトイレもあるし、すぐ外にも出られるので二階より快適かも知れない。おまけに通路を隔てた向こうの部屋には大きくて立派なシャワー室があるのを発見する。昨年泊まったときにはまったく気づかなかったよ。でも一度浴びたので2回も浴びることはしない。やがて奥の大部屋にはグループらしき巡礼がどやどやと入ったが、私の上段までは埋まることはなかった。グループは他の巡礼に興味がない場合があって、このグループもそうだった。<br /><br />  受付の所に置かれていた旅のノートがまだ昨年と同じで私の書いたのが残っていた。今年の分もまた書いておく。筆まめなのは良いことだ。7時になると、おばちゃんオスピタレラがやって来てチェックインできる。5ユーロ。「ほら同じサインだろう」と、昨年書いたノートを見せると驚いて「ガッドブレス」と何度も言ってくれる。

     1階に行ってみると入ってすぐの部屋には二段ベッドが一台、その奥には4台もあった。部屋に1台だけのベッドを確保して、これで上段ベッドに誰も入らなくちゃ個室みたいだなとほくそえむ。隣にはトイレもあるし、すぐ外にも出られるので二階より快適かも知れない。おまけに通路を隔てた向こうの部屋には大きくて立派なシャワー室があるのを発見する。昨年泊まったときにはまったく気づかなかったよ。でも一度浴びたので2回も浴びることはしない。やがて奥の大部屋にはグループらしき巡礼がどやどやと入ったが、私の上段までは埋まることはなかった。グループは他の巡礼に興味がない場合があって、このグループもそうだった。

     受付の所に置かれていた旅のノートがまだ昨年と同じで私の書いたのが残っていた。今年の分もまた書いておく。筆まめなのは良いことだ。7時になると、おばちゃんオスピタレラがやって来てチェックインできる。5ユーロ。「ほら同じサインだろう」と、昨年書いたノートを見せると驚いて「ガッドブレス」と何度も言ってくれる。

  •  今日の一品、いつもと同じです。ジャガ芋玉ねぎにトマトを加えてクノールスープの素を入れて煮込むだけ。緑のペットボトルは昨日飲みきれなかったワイン。無理して飲まないでこうして持ち歩く方が楽しみが延長されて良いようだ。明日はマデイラの不思議なアルベルゲを目指すが定員が10人位しかないので無事にベッドが取れるかな。暑くなってきたので2ヶ月振りに髭を剃ってみた。スッキリ。<br /><br />   <br /> Fatima14  慈悲のアルベルゲ Madeira<br /><br /> 7/10 Grijoのアルベルゲ。6時に起きて水コーヒーとパン3個。食べてる時にとうとう差し歯が取れてしまった。帰るまで何とか持って欲しいと願っていて、食べるときはずーっと気をつけていたが何とも呆気なく取れてしまった。まだ日本に帰るには丸1ヶ月もあるので、前歯の無くなった間抜け面でずっと過ごさなくてはならないことになった。笑うときにも工夫が必要かな?サンチャゴ巡礼で差し歯が取れたのはこれで3回目。5回歩いて3回とは6割もの確立で取れている。主な原因はこっちの硬いパンだろう、パンは美味いのだが食べるには毎回工夫が必要かな、何とも困った課題だ。<br /><br /> 7時でっぱつ。朝のうちは清清しくていいが、日が昇ってくると暑い暑い。これからは暑さとの戦いになりそうだ。重いのは嫌だが水も多めに持った方がいいだろう。食糧が終わっているし何か食べたいなーと思っている所に店があったのでヨーグルト4個とチョコパンを買って1.15ユーロ。店を囲んでいる低いコンクリート柵に座ってみんな食べる。いつもこんなことやってるので、どんだけと言われそうだが本人に悲愴感も惨め感もないので安心してください。

     今日の一品、いつもと同じです。ジャガ芋玉ねぎにトマトを加えてクノールスープの素を入れて煮込むだけ。緑のペットボトルは昨日飲みきれなかったワイン。無理して飲まないでこうして持ち歩く方が楽しみが延長されて良いようだ。明日はマデイラの不思議なアルベルゲを目指すが定員が10人位しかないので無事にベッドが取れるかな。暑くなってきたので2ヶ月振りに髭を剃ってみた。スッキリ。

     
    Fatima14  慈悲のアルベルゲ Madeira

    7/10 Grijoのアルベルゲ。6時に起きて水コーヒーとパン3個。食べてる時にとうとう差し歯が取れてしまった。帰るまで何とか持って欲しいと願っていて、食べるときはずーっと気をつけていたが何とも呆気なく取れてしまった。まだ日本に帰るには丸1ヶ月もあるので、前歯の無くなった間抜け面でずっと過ごさなくてはならないことになった。笑うときにも工夫が必要かな?サンチャゴ巡礼で差し歯が取れたのはこれで3回目。5回歩いて3回とは6割もの確立で取れている。主な原因はこっちの硬いパンだろう、パンは美味いのだが食べるには毎回工夫が必要かな、何とも困った課題だ。

     7時でっぱつ。朝のうちは清清しくていいが、日が昇ってくると暑い暑い。これからは暑さとの戦いになりそうだ。重いのは嫌だが水も多めに持った方がいいだろう。食糧が終わっているし何か食べたいなーと思っている所に店があったのでヨーグルト4個とチョコパンを買って1.15ユーロ。店を囲んでいる低いコンクリート柵に座ってみんな食べる。いつもこんなことやってるので、どんだけと言われそうだが本人に悲愴感も惨め感もないので安心してください。

  •  12時20、今日のアルベルゲのある町マデイラ前に到着~。昨年も泊まった町だが反対側から侵入してきたのでまったく分からない。ラウンドアバウトに出たところで、どっちかなと考えていたら私をじっと見ている男がいた。バックパックは背負ってないが雰囲気からどうも巡礼らしい。男が近寄ってきて「ホステルか?」と聞いてきたので「ミセルコルディア」と一言伝えたら、すぐ方向を教えてくれる。自分もそこに泊まっているような事を言ってるらしいが良く分からない。ポルトガルなので「オブリガード」とお礼を言って歩き出す。やがて見覚えのあるロータリーに出る。あーここかぁ。ここから今日のアルベルゲはチョンの間だ。<br /><br /> マデイラの不思議なアルベルゲ到着~。何が不思議かと言うと、ここは病院(正確には病院とは違うらしい)の中の一室をアルベルゲとして巡礼を迎えてくれている。名前はMisericordia de Sao Joao da Madeiraと言う長ったらしい名前。Misericordia はGgoogle様の翻訳で調べると「慈悲」と言う意味だった。慈悲の心で生活弱者をお世話してるかと想像できる。だから一般の病院とは違うようで、患者もそれらしい人たちが見受けられる。巡礼も慈悲の心でずっと受け入れてくれてたんでしょう。キリスト教国ポルトガルならではの施設。こんな有難い施設が日本にあったら、きっとホームレスが殺到するんじゃないかな。あたかもこれを書いている10月16日のニュースでは「史上最大の台風19号の為の避難所を台東区が設置したが、住所が無いものは入れないとホームレスが断られた」ニュースが流れた。ホームレスは体育館入口で雨風を凌ごうとしたが、そこさえも追い払われたそうだ。かたや生活弱者のための病院まであるポルトガル。日本はポルトガルと比べれば圧倒的に富める国だがこの差はどうなんだろ。とまぁ珍しく真面目に考えてしまいました。<br /><br />  今は昼休みの時間なので、おとなしく受付前の長いすで待つことにする。格好を見れば巡礼と分かるので、前を通る女性も「12:30」と声を掛けてくれるので「うんうん」と顔で返事をしておく。泊まれるなら待つのは全然OK、ここは涼しいし。

     12時20、今日のアルベルゲのある町マデイラ前に到着~。昨年も泊まった町だが反対側から侵入してきたのでまったく分からない。ラウンドアバウトに出たところで、どっちかなと考えていたら私をじっと見ている男がいた。バックパックは背負ってないが雰囲気からどうも巡礼らしい。男が近寄ってきて「ホステルか?」と聞いてきたので「ミセルコルディア」と一言伝えたら、すぐ方向を教えてくれる。自分もそこに泊まっているような事を言ってるらしいが良く分からない。ポルトガルなので「オブリガード」とお礼を言って歩き出す。やがて見覚えのあるロータリーに出る。あーここかぁ。ここから今日のアルベルゲはチョンの間だ。

     マデイラの不思議なアルベルゲ到着~。何が不思議かと言うと、ここは病院(正確には病院とは違うらしい)の中の一室をアルベルゲとして巡礼を迎えてくれている。名前はMisericordia de Sao Joao da Madeiraと言う長ったらしい名前。Misericordia はGgoogle様の翻訳で調べると「慈悲」と言う意味だった。慈悲の心で生活弱者をお世話してるかと想像できる。だから一般の病院とは違うようで、患者もそれらしい人たちが見受けられる。巡礼も慈悲の心でずっと受け入れてくれてたんでしょう。キリスト教国ポルトガルならではの施設。こんな有難い施設が日本にあったら、きっとホームレスが殺到するんじゃないかな。あたかもこれを書いている10月16日のニュースでは「史上最大の台風19号の為の避難所を台東区が設置したが、住所が無いものは入れないとホームレスが断られた」ニュースが流れた。ホームレスは体育館入口で雨風を凌ごうとしたが、そこさえも追い払われたそうだ。かたや生活弱者のための病院まであるポルトガル。日本はポルトガルと比べれば圧倒的に富める国だがこの差はどうなんだろ。とまぁ珍しく真面目に考えてしまいました。

     今は昼休みの時間なので、おとなしく受付前の長いすで待つことにする。格好を見れば巡礼と分かるので、前を通る女性も「12:30」と声を掛けてくれるので「うんうん」と顔で返事をしておく。泊まれるなら待つのは全然OK、ここは涼しいし。

  •  少し時間前に受付を始めてくれる。この受付婦人に昨年も泊まったと言ったら「でしょー」見たいな顔をして、私を覚えていると言ってくれたのでびっくり。思わず握手する。それだけ東洋人はやって来ないと言う事なんかな。「昨年はリスボンからサンチャゴで、今年はサンチャゴからファティマ」と何となく伝えてみると褒めて貰える。部屋に案内されると先客が一人いて、やっぱりさっき道を教えてくれた男性だった。ブラジルからやって来た50代と見える男性でエデと名乗った。これから時々会えるかも知れないと期待が膨らむ。今まですれ違う巡礼から聞く定番の言葉が「ファティマへ行く巡礼と初めて会った」だったが、サンチャゴを出発して14日目にして初めて同じファティマを目指している人と出会えたので嬉しい。後で気が付いて、私を覚えてくれていたセニョーラにマリアカードを上げたいと受付に行ってみたが、このときはいなかった。機会を伺っていたが結局渡すことは出来なくて残念だった。

     少し時間前に受付を始めてくれる。この受付婦人に昨年も泊まったと言ったら「でしょー」見たいな顔をして、私を覚えていると言ってくれたのでびっくり。思わず握手する。それだけ東洋人はやって来ないと言う事なんかな。「昨年はリスボンからサンチャゴで、今年はサンチャゴからファティマ」と何となく伝えてみると褒めて貰える。部屋に案内されると先客が一人いて、やっぱりさっき道を教えてくれた男性だった。ブラジルからやって来た50代と見える男性でエデと名乗った。これから時々会えるかも知れないと期待が膨らむ。今まですれ違う巡礼から聞く定番の言葉が「ファティマへ行く巡礼と初めて会った」だったが、サンチャゴを出発して14日目にして初めて同じファティマを目指している人と出会えたので嬉しい。後で気が付いて、私を覚えてくれていたセニョーラにマリアカードを上げたいと受付に行ってみたが、このときはいなかった。機会を伺っていたが結局渡すことは出来なくて残念だった。

  •  シャワー、洗濯して強烈な日差しが降り注ぐ物干し場に干しておく。1時間で丸ごと乾きそうだ。このアルベルゲにはキッチンも食べる部屋もないので久しぶりに店で食べることにする。少し歩いた先には巨大なモールがあるのでアチチと言いながら歩いていく。レストランで飲むビールは高いので、その前にモールの中のスーパーマーケットでビールのロング缶を買ってモール内の誰でも休めるスペースで一杯やって喉を落ち着かせる。フードコートへ移動して店を物色。パスタも美味そうだが今回はハンバーグにしてみる。シャンピニオンハンバーグとレモンジュースで8.35ユーロ。ポテトが山盛り付いてるが他には野菜も何もないので毎日食べるものじゃないな。高いし。<br /><br />  巨大モールなので色んな店が入っている。もう千キロは歩いているので新品だった靴の中敷がへたって来ていて石畳が痛い。2枚重ねで使いたいので平たく薄い中敷を探して見るがそういうタイプはなくてみんな土踏まずが立体的なのばっかだった。靴屋を二軒回ったが無いので諦める。スーパーで食料仕入れて帰ることにする。缶ビール、ファンタオレンジ、飲むヨーグルト4、スープの素、パンとお菓子で6.54ユーロ。モールを出たところに日陰の縁石があったので、そこでビールを飲んでみる。もうどこでも飲み食いしている。<br /><br />  エデは明日、新しくできたアルベルゲに泊まるんだと言ってるが、私はもう少し先のアルベルゲに泊まる積もりだ。エデのブラジルはポルトガル語なので言葉の問題は皆無なのが羨ましい。このアルベルゲには昨年、私の他に旅友のフィリップスとパベルが泊まった他にイタリアのチャリ姉ちゃんが泊まったが、今回は二人だけで誰もやって来なかった。満員も困るが二人だけてのも寂しい。忘れない内に、ドナティーボの箱に5ユーロ札を入れておく。<br /><br /><br />   <br /> Fatima15  20kmで1リットル Nova

     シャワー、洗濯して強烈な日差しが降り注ぐ物干し場に干しておく。1時間で丸ごと乾きそうだ。このアルベルゲにはキッチンも食べる部屋もないので久しぶりに店で食べることにする。少し歩いた先には巨大なモールがあるのでアチチと言いながら歩いていく。レストランで飲むビールは高いので、その前にモールの中のスーパーマーケットでビールのロング缶を買ってモール内の誰でも休めるスペースで一杯やって喉を落ち着かせる。フードコートへ移動して店を物色。パスタも美味そうだが今回はハンバーグにしてみる。シャンピニオンハンバーグとレモンジュースで8.35ユーロ。ポテトが山盛り付いてるが他には野菜も何もないので毎日食べるものじゃないな。高いし。

     巨大モールなので色んな店が入っている。もう千キロは歩いているので新品だった靴の中敷がへたって来ていて石畳が痛い。2枚重ねで使いたいので平たく薄い中敷を探して見るがそういうタイプはなくてみんな土踏まずが立体的なのばっかだった。靴屋を二軒回ったが無いので諦める。スーパーで食料仕入れて帰ることにする。缶ビール、ファンタオレンジ、飲むヨーグルト4、スープの素、パンとお菓子で6.54ユーロ。モールを出たところに日陰の縁石があったので、そこでビールを飲んでみる。もうどこでも飲み食いしている。

     エデは明日、新しくできたアルベルゲに泊まるんだと言ってるが、私はもう少し先のアルベルゲに泊まる積もりだ。エデのブラジルはポルトガル語なので言葉の問題は皆無なのが羨ましい。このアルベルゲには昨年、私の他に旅友のフィリップスとパベルが泊まった他にイタリアのチャリ姉ちゃんが泊まったが、今回は二人だけで誰もやって来なかった。満員も困るが二人だけてのも寂しい。忘れない内に、ドナティーボの箱に5ユーロ札を入れておく。


     
    Fatima15  20kmで1リットル Nova

  •  7/11 Madeiraのアルベルゲ。部屋の隅には小さいテーブルと椅子がひとつだけあるので、座ってパンと飲むヨーグルト2個で朝飯にする。エデの出発の準備ができたらしく「トゥゲザー?」と言ってくれるが、エデは若いので私とは歩くスピードが違うだろうから先に行けと伝える。同じファティマに向かっているんだからまた時々会えるだろうと軽い気持ちで別れたが、エデとはこれきり会うことはなかった。<br /><br /> 少し遅れて出発しようとすると、ドアの外に置かれている透明アクリルの箱には私が入れた5ユーロの他にエデの入れた5ユーロ札もあった。静まり返った病院の廊下を歩いて外へ向かう。<br /><br />  昨日お昼を食べたモールまでは間違えようがないが、その先は覚えがない。でも今日も矢印はそこかしこにあるので大丈夫だ。と気を許していたら裏切られた。途中、20分ほどの間は矢印が現れなくて迷った気がしていたが地元の人に「Camino Fatima ?」と尋ねると、この道でいいらしい。ここんとこ矢印が適切な位置に現れてくれてたが、今日はさっぱり現れないので不安になったが、やっと矢印が登場する。こんなに長い時間(と言っても20分)矢印無しで歩いたのは数日ぶりだ。この辺りを担当している巡礼友の会がゆるいのかな?文句を言える立場ではないが。

    7/11 Madeiraのアルベルゲ。部屋の隅には小さいテーブルと椅子がひとつだけあるので、座ってパンと飲むヨーグルト2個で朝飯にする。エデの出発の準備ができたらしく「トゥゲザー?」と言ってくれるが、エデは若いので私とは歩くスピードが違うだろうから先に行けと伝える。同じファティマに向かっているんだからまた時々会えるだろうと軽い気持ちで別れたが、エデとはこれきり会うことはなかった。

     少し遅れて出発しようとすると、ドアの外に置かれている透明アクリルの箱には私が入れた5ユーロの他にエデの入れた5ユーロ札もあった。静まり返った病院の廊下を歩いて外へ向かう。

     昨日お昼を食べたモールまでは間違えようがないが、その先は覚えがない。でも今日も矢印はそこかしこにあるので大丈夫だ。と気を許していたら裏切られた。途中、20分ほどの間は矢印が現れなくて迷った気がしていたが地元の人に「Camino Fatima ?」と尋ねると、この道でいいらしい。ここんとこ矢印が適切な位置に現れてくれてたが、今日はさっぱり現れないので不安になったが、やっと矢印が登場する。こんなに長い時間(と言っても20分)矢印無しで歩いたのは数日ぶりだ。この辺りを担当している巡礼友の会がゆるいのかな?文句を言える立場ではないが。

  •  今年オープンしたと言うアルベルゲ前に12時過ぎに到着。建物だけは新しいが、他はまだこれから整備が進みそうな施設に見える。13時のオープンだが人の気配はまったくしないので、エデはここを素通りしたのが分かった。周りにはバルも店もなんもないアルベルゲなので食事が提供されるようだ。<br /><br /> 今日は何しろ暑くて暑くて、水タンクにはいつもより大目の1リットルを入れて来たが飲みきってしまう。今日はAlbergaria-a-Novaを目指している。マデイラからノバまでは22.3キロなので私の場合、暑いときは20キロで1リットルを飲むようだ。今更だけど今後の参考にしよう。20キロ以上歩く日は1.2リットルは必要かなと細かいことを考える。バックパックに入れてある水タンクは2リットル入るが、満タンにするとぐっと重たくなるので必要ギリギリを見切るのが重要だ。

     今年オープンしたと言うアルベルゲ前に12時過ぎに到着。建物だけは新しいが、他はまだこれから整備が進みそうな施設に見える。13時のオープンだが人の気配はまったくしないので、エデはここを素通りしたのが分かった。周りにはバルも店もなんもないアルベルゲなので食事が提供されるようだ。

     今日は何しろ暑くて暑くて、水タンクにはいつもより大目の1リットルを入れて来たが飲みきってしまう。今日はAlbergaria-a-Novaを目指している。マデイラからノバまでは22.3キロなので私の場合、暑いときは20キロで1リットルを飲むようだ。今更だけど今後の参考にしよう。20キロ以上歩く日は1.2リットルは必要かなと細かいことを考える。バックパックに入れてある水タンクは2リットル入るが、満タンにするとぐっと重たくなるので必要ギリギリを見切るのが重要だ。

  •  フーフー言いながらノバ手前までやって来る。そこにガソリンスタンドがあったので水も尽きてることだしセブンアップ缶を飲んだらこれが1.2ユーロもした!こんな所でぼったくりか?そこから少し歩くと今晩の宿、私営のアルベルゲに12:50到着~。ここにはフレンドリーな兄ちゃんが居たのを覚えているので期待したが、いくらチャイムを押しても人が出てくる気配がなかった。え?もしかして休業日かと不安になったが、この炎天下、これからもう一つ先まで歩くのは勘弁だ。裏手に回ってみても誰もいないがシーツやらの洗濯物がはためいているので無人ではないのが分かる。耳を澄ますとアルベルゲの中から話し声が聞こえるので勝手口からそーっと入ってベッドルームに行ってみると上にも下の階にも巡礼がいた。<br /><br /> ウロチョロしていたらやっとの事で女将さん登場。ごめんねーと言っているようだ(ポルトガル語)。英語は話せないがスペイン語なら話せるそうだ。簡単なスペイン語と身振りで「昨年も泊まったんだ」と言うと嬉しそうにしてくれる。昨年いたセニョールはどこだと聞いたら、今はコインブラに働きに行ってるようだ。出稼ぎかな?10ユーロでチェックイン。昨年はウェルカム・ドリンクでビールを飲ませて貰えたが、今回はそれはなかったので残念。昨年は1階の部屋だったが、今回は二階だった。部屋には先着の男性がいたが、この部屋には後から入る巡礼はいなかった。

     フーフー言いながらノバ手前までやって来る。そこにガソリンスタンドがあったので水も尽きてることだしセブンアップ缶を飲んだらこれが1.2ユーロもした!こんな所でぼったくりか?そこから少し歩くと今晩の宿、私営のアルベルゲに12:50到着~。ここにはフレンドリーな兄ちゃんが居たのを覚えているので期待したが、いくらチャイムを押しても人が出てくる気配がなかった。え?もしかして休業日かと不安になったが、この炎天下、これからもう一つ先まで歩くのは勘弁だ。裏手に回ってみても誰もいないがシーツやらの洗濯物がはためいているので無人ではないのが分かる。耳を澄ますとアルベルゲの中から話し声が聞こえるので勝手口からそーっと入ってベッドルームに行ってみると上にも下の階にも巡礼がいた。

     ウロチョロしていたらやっとの事で女将さん登場。ごめんねーと言っているようだ(ポルトガル語)。英語は話せないがスペイン語なら話せるそうだ。簡単なスペイン語と身振りで「昨年も泊まったんだ」と言うと嬉しそうにしてくれる。昨年いたセニョールはどこだと聞いたら、今はコインブラに働きに行ってるようだ。出稼ぎかな?10ユーロでチェックイン。昨年はウェルカム・ドリンクでビールを飲ませて貰えたが、今回はそれはなかったので残念。昨年は1階の部屋だったが、今回は二階だった。部屋には先着の男性がいたが、この部屋には後から入る巡礼はいなかった。

  •  シャワー、洗濯してからアルベルゲ内を探検してみると、昨年とはだいぶ違って施設が充実している。庭に水を湛えたプールができてるし、別棟のバルみたいなスペースには椅子・テーブルが並びガラスケースの中で缶詰やインスタントパスタ等の食料が並べられていて飲み物の自販機まであった。瓶ビールが1ユーロと誠実価格なのでそれ2本とチンして食べられるシーチキン風味の良く分からないインスタント物3ユーロを求めて飲み食いする。食い足りない気分は持参のクッキーとパンで凌ぐ。昨年は親切な兄ちゃんが一生懸命に大工をしていたので、それらがこうやって完成したのでアルベルゲはおばちゃんに(たぶん母親)任せて自分は出稼ぎに出たんかと想像した。<br /><br />  ガラスケースの中の食料はカウンターに置いてある貯金箱に自己申告で入れるスタイルだった。その貯金箱に鍵さえ掛けてないのには驚いた。ここにアルベルゲの人は誰もいなくて、お釣りが必要な場合はそこから勝手に取ればいいらしい。なんとも性善説に則ったスタイル。昨年泊まったときは、1キロほど離れた地元の隠れレストランを紹介されたが、今回はなかった。このバルぽい別棟が完成したからかなと思った。

     シャワー、洗濯してからアルベルゲ内を探検してみると、昨年とはだいぶ違って施設が充実している。庭に水を湛えたプールができてるし、別棟のバルみたいなスペースには椅子・テーブルが並びガラスケースの中で缶詰やインスタントパスタ等の食料が並べられていて飲み物の自販機まであった。瓶ビールが1ユーロと誠実価格なのでそれ2本とチンして食べられるシーチキン風味の良く分からないインスタント物3ユーロを求めて飲み食いする。食い足りない気分は持参のクッキーとパンで凌ぐ。昨年は親切な兄ちゃんが一生懸命に大工をしていたので、それらがこうやって完成したのでアルベルゲはおばちゃんに(たぶん母親)任せて自分は出稼ぎに出たんかと想像した。

     ガラスケースの中の食料はカウンターに置いてある貯金箱に自己申告で入れるスタイルだった。その貯金箱に鍵さえ掛けてないのには驚いた。ここにアルベルゲの人は誰もいなくて、お釣りが必要な場合はそこから勝手に取ればいいらしい。なんとも性善説に則ったスタイル。昨年泊まったときは、1キロほど離れた地元の隠れレストランを紹介されたが、今回はなかった。このバルぽい別棟が完成したからかなと思った。

  •  夕飯も食べたいので、またガラスケースの中から袋入りYakisobaインスタントラーメンとコーンの缶詰を買ってふたつで2.2ユーロ、アルベルゲのキッチンでラーメンぽいのを作ることにする。そこへ食材を抱えた年配の小父さんがやって来た。ウールの長ズボンに長袖Yシャツと、余りに普通の格好なのでここの家族が夕飯を作りに来たのかと思ったが、この人は巡礼だった。ポーランドからやって来て、チャリでリスボン、ファティマ、サンチャゴと巡礼している71歳。コルセットしてる。自分は腰が悪いので歩くのは無理なのでバイスクルと言ってるけど、普通は自転車でも無理なんじゃ?!この小父さんにほんのり尊敬の念を抱く。外にあったチャリはこのおじさんのだったのかと気づく。親しくなったのでマリアカード上げたら、おじさんがファティマで泊まったゲストハウスのカードをくれて20ユーロだからと泊まるのを奨めてくれた。そんな話しをしてたら北京の女の子が参加してきて自分の泊まった宿も紹介してくれた。結構みんなファティマ詣でもしてるんだな。<br /><br />  熊野古道のクレデンシャルを見せたらファンタスティックとか言いながら、裏表スタンプ含めてすべての写真まで撮っている。マリアカードにサインしてプレゼントしたところ、それも写真に撮ろうとしているので、これはプレゼントだと言ったらとても喜んでくれる。<br /><br />  今日は相変わらず上り下りあるし、もう暑くてこれ以上の距離歩くの無理な気がしてきた。明日は傘祭りの町アゲタまで23.5kmなので6時台に出発しよう。<br /><br /><br />Fatima16へつづく<br />

     夕飯も食べたいので、またガラスケースの中から袋入りYakisobaインスタントラーメンとコーンの缶詰を買ってふたつで2.2ユーロ、アルベルゲのキッチンでラーメンぽいのを作ることにする。そこへ食材を抱えた年配の小父さんがやって来た。ウールの長ズボンに長袖Yシャツと、余りに普通の格好なのでここの家族が夕飯を作りに来たのかと思ったが、この人は巡礼だった。ポーランドからやって来て、チャリでリスボン、ファティマ、サンチャゴと巡礼している71歳。コルセットしてる。自分は腰が悪いので歩くのは無理なのでバイスクルと言ってるけど、普通は自転車でも無理なんじゃ?!この小父さんにほんのり尊敬の念を抱く。外にあったチャリはこのおじさんのだったのかと気づく。親しくなったのでマリアカード上げたら、おじさんがファティマで泊まったゲストハウスのカードをくれて20ユーロだからと泊まるのを奨めてくれた。そんな話しをしてたら北京の女の子が参加してきて自分の泊まった宿も紹介してくれた。結構みんなファティマ詣でもしてるんだな。

     熊野古道のクレデンシャルを見せたらファンタスティックとか言いながら、裏表スタンプ含めてすべての写真まで撮っている。マリアカードにサインしてプレゼントしたところ、それも写真に撮ろうとしているので、これはプレゼントだと言ったらとても喜んでくれる。

     今日は相変わらず上り下りあるし、もう暑くてこれ以上の距離歩くの無理な気がしてきた。明日は傘祭りの町アゲタまで23.5kmなので6時台に出発しよう。


    Fatima16へつづく

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