2019/05/13 - 2019/08/10
284位(同エリア499件中)
おくさん
北の道40 民族衣装の祭り Arzua
6/23(日) まだみんなが寝てる内からベッドルームで音を出すのは悪いから荷物を抱えてキッチンへ移動。同じことをしている人たちが何人もいる。いつもは明るくなってから皆が起きた中でのパッキングなので忘れ物はしないのだが、今回はこんなことしてたので大事な物を忘れてしまう。それに気づくのはアルスアに着いた午後だ。
パンとコーヒーで朝飯。近くでバックパックを送るファンスが背負って歩く物と配送サービスで送る物を選別している。バックパックごと送るかと思ったが、バックパックは背負って中身の重たいのだけビニール袋に移して送るらしい。今朝はTさんが塗ってくれたのと同じ痛み止めジェルを持っていたので薬局に行ってきたらしい。同じのを買うってのは幾らかは効いているようだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
-
修道院の中を移動するファンスの様子が最悪で酷い足の引きずり方をしている。それを見ている他の巡礼も驚くほど。あれで歩くのは無理なんじゃ?と思ったけど痛み止めを飲んで7時に果敢に出発して行った。こちらは日本人同士で30分後に出発したけど30分で追いついてしまうほどの鈍い歩み。追い越してしまうのが忍びないので一緒にゆっくり歩くことにする。両手のスティックを頼りに歩くファンスの顔が必死。でも時間が立つに連れて痛み止めが効いてきたようでずっとマシになって来た。「痛いか?」と聞くと「ウンポコ」と言うので少し痛いだけならいいけど、きっとうんと痛いんだろな。ファンスはスペイン語が喋れない筈だがウンポコと言ったな?
次の村にあったバルに全員で寄って一休みしていく。バルの前ではサクランボ売りの屋台があったので、Tさんが4ユーロ分買ってみんなに振舞ってくれた。私も買おうとしたが1ユーロのショボイ金額では売らないそうだ。しつれーしました。
歩いた先の教会からは聖歌が聞こえてきた。そう言えば今日は日曜日だ。主日のミサってことか。好奇心旺盛なおばちゃん達が中を覗き込んでいたが中には入らずに通過する。人里はなれた所でラッフィーがピッピと言ったのでトイレタイムなのが分かった。トイレだってよとTさんに教えて二人で先を行くことになった。いったん離れてしまうと通常のスピードで歩くことになるので、それからは離れ離れ。Tさんともペースの違いで離れ離れになり一人でアルスアへ向かうことになった。
アルスアの町に入ってフランス人の道と合流。巡礼が今までの50倍くらい歩いている。すぐ公営アルベルゲに到着。まだ時間は1時半を過ぎたところだ。アルベルゲはオープンしてたのですぐチェックイン6ユーロ。オープン後に待たずにチェックイン出来るのは気分がいい。ここはベッドを指定するタイプで、シニアは必ず下段ベッドにしてくれる。少し遅れてTさんも到着。隣の下段ベッドになった。
シャワーに行こうとして着替えの長ズボンを探したがどこを探しても見当たらない。あんな大きな物がどっかに潜り込む筈はないので修道院に忘れたのに間違いない。朝方、キッチンに移動してパッキングしたためだ。いつもは明るくなった頃、ベッドルームのみんなも動きだしているので遠慮なく音を出せるから忘れ物することは殆ど防げる。最後は毎回必ずベッド周りも床も入念にチェックする。やっぱり違うことすると忘れちゃうな。ズボンは昨年サンチャゴ市内のデカトロンで購入した膝から下が切り離せる山用ズボンで気に入ってたので惜しいことをした。まだ買って1年だったし。くっそ。他に着替えのズボンは持ってないので、これは早急に買わないとだ。まだ時期的に半ズボンでなく長ズボンが必要だろう。安いジャージでも売ってないかな。さいわいここは大きな町アルスアなので店探しに出かけて行く。歩いていくとそれらしい店が見えたが、近づいた所で店主らしき女性がドアに鍵を掛けて行ってしまう。シエスタだ!くそまたシエスタか。
これより先は町外れになってしまうので今度は町の反対側へ歩いて行くと中国人の雑貨屋があった。こういう店には何でもあるので必ず衣類もあるだろう。長めのガボットした水泳パンツがあったが、やっぱりまだ寒い日もあるので却下。黒いジャージタイプがあったのでその場で半ズボン(て言うか海パン)の上から履いてチェック。裾がしぼんで少々きつく感じるがウエストも長さも手ごろなのでこれに決める。9.95ユーロ。やっぱり日本と同じだね、ほんのちょっぴりだけど桁が上がらないようにして安く見せてる。安物感がぷんぷん臭うジャージだがスペインにいる間だけ履ければいいや。それと帰りの飛行機内がきっと寒いので長ズボンと長袖は必須。成田に着いたら捨ててしまおう。
アルスアには大きなスーパーDiaとFroizがあるのに、二つとも日曜でシャッターを下ろして買い物ができない。本当に不便。交代で日曜オープンにする訳に行かないのかね?おばちゃん二人が遠くに見えたので手を振って知らせる。私が6時間でおばちゃん達は7時間かかっての到着だった。同じ公営に泊まるかと思ったが、今日は私営アルベルゲを予約済みだそうだ。ファンスの歩くのが遅いので予約はきっと安全策だろう。 -
買い物ができないので巡礼定食を食べさせる店を物色する。一番安い店に目星を付けたが表の看板にはワイン付きと書かれてないので、中に入ってワインも付くかと確認する。あとで友達と来るよと伝えて5時過ぎにTさんと夕飯を食べに行く。バルの兄ちゃんはちゃんと覚えていてワインも出てくる。Tさん別々の皿を頼めば違う味が楽しめると提案してきたのでそうすることに。実はそういうの面倒なタイプなんだよね。食べ物に余り興味がないので色んな味なんて知らなくてもいいし、毎日同じもの食べるのも平気。でも折角の申し出なので付き合う。
食後、一人でふらついていると広場でこれからフィエスタが始まるようだ。急いでアルベルゲに戻ってTさんにも教えたる。民族衣装の女の子が何人も集まって出番を待っている。子供はいつも可愛い。仮設ステージで歌と踊りが始まった。緊張のためか舞台で待ってた女の子がお漏らしをしてしまったようだ。でも泣きもしないので不思議だった。こういうとこも日本人とは違うのかな? -
ステージの上で子供のダンスの他に大人のダンスもあった。バグパイプに太鼓の演奏とか歌と踊りが終わったら反対側の広場でオーケストラ演奏が始まった。こちらも大所帯で中々の迫力。でも子供の踊りには負ける。
スペインは祭りが多いので、運がいいとこうして見ることができる。フィエスタ大好き。アルベルゲの庭ではすっごいビキニの女性が二人、ずっと肌を焼いている。ほんとに何時間もそうやっているのでよっぽど陽の当らない北欧あたりの人なんかな。
北の道41 スペシャルなベッド O Pedrouzo
6/24 Arzuaのアルベルゲ。昨日、おばちゃん達は7時にバルで朝食を食べてから出発すると言ってたので、こちらは7時50にスタートしてみる。すぐ先に出発したTさんに追いつくが、おばちゃん二人はずっと居なかったな。もっと早い出発にしたんだろうか。 -
腹が減ってきたので途中にあったバルでコラカオとミートのトルティージャ(オムレツみたいの)、4.5ユーロもしてとても高い。フランス人の道は巡礼がわんさかいるし、おまけにサンチャゴまで100キロを切っているので更に巡礼が増えている。ここはカミーノ銀座だ。きっとバルも少々高くても客がやって来るので観光地値段になっている気がする。もっと田舎のバルから比べたら濡れ手に粟状態なんじゃなかろうか。
Tさんとずっと一緒に歩いていて時々スペイン姉さん二人組と言葉を交わす。Tさんが数日前に私営アルベルゲで一緒だった人だそうだ。私がこの辺りを歩くのは5度目なので気が緩んだのか道を間違えてしまった。二人で戻りだしたら後ろをついてきた欧米人男性が「えっ!」と言う顔をした。すぐ近くを国道が走っているので巡礼路を戻って探すよりこっちを行った方が手っ取り早いのでTさんにこちらを行きましょうと提案する。しばらく歩くと国道と巡礼路がドッキング。 -
Pedrouzoの町が向こうに見えてきたが、巡礼路は今までと違って国道をそのまま行くようになっていた。昨年までは国道から右の丘に入って行ったのだが、公営アルベルゲに行くならこっちの方が合理的なので、変更になったのかも知れない。二人してPedrouzoアルベルゲに到着~。オープン30分前だった。既に沢山の巡礼が集まっていて、扉の前からバックパックが整然と並んでいた。勘定したら自分で20番目だったな。我々のもその後ろに置かせてもらうと、前のバックパックは来る前に話したスペイン姉さんのだった。
私がこのアルベルゲに泊まらせて貰うのは何と5回目。最初はフランス人の道で次ぐ2016年は北の道がアルスアで合流したから、2017年はプリミティブの道がメリデで合流、2018はマドリッドの道がサアグンでフランス人の道と合流。そして今回が2回目の北の道と言うわけだ。でもこれだけバックパックが並んでいるのは初めて見た。しかし、ハイシーズンにはこの列は坂の上まで続くらしいからベッド争奪戦は過酷を極めるらしい。お、恐ろしい。
オスピタレロがやって来て受付が始まる。Tさんに「一緒に受付すると二段ベッドの上下にされる可能性があるから別々にしましょう」と提案する。それにベッド割り当てを二階から始めると5分の1の確立で平ベッドになりますよとも。さてチェックインが済んでベッドルームへ行ってみるとビンゴだった。No114は平ベッドだったので受付途中のTさんのベッド番号を聞くとNo113。私の隣でこれも平ベッドだ。二人してラッキーだった。私のベッド選択のときに、オスピタレロが少し考えていたのはシニアにこのベッドをあてがおうとしていたんだと想像する。Tさんもその様子を覚えていたので同意してくれる。昨日のアルスアもこのPedrouzoも、シニアには必ず下段ベッドをあてがってくれる優しいルールがあるのは有難い。このアルベルゲには5回泊まって5回とも下段か平ベッドなのでシニアルールがあるのは間違いないだろう。ま、若者からしたら疲れるのは誰でも同じだと言いたいだろうが、それは違うよ若者よ。君たちも年齢を重ねればわかるだろう。 -
シャワーしてから買い物に出ることにする。日本名みたいなオンダ商店からいつも買っていたが、Tさんの地図アプリにはスーパーDiaがあるそうだ。そいつは知らなかった。チェーンのスーパーなら品揃えはたっぷりあるだろう。Diaは明日の巡礼路を曲がらずに真っ直ぐ行った150m先だった。だから気がつかなかったのか。1リットルビール、Azulチーズ、生ハム、古くて安売りになってるトマト4、普通のパンと明日の行動食用には甘いパン。コーヒー1箱に青りんごにスナック菓子1袋。これだけ買っても6.91ユーロだった。昼間の4.5ユーロもしたバルが恨めしい。
Tさんを誘って教会祭壇に大きなホタテ貝がある教会を見に行ってみるが、今回も扉は閉ざされていて見ることができなかった。たまには開けといてくれないかな。
ラッフィとファンスが4時過ぎに到着してきてチェックイン中だった。ファンスの足は相変わらずと言うより悪化してる模様。それでも明日は20キロ先のサンチャゴを目指すそうだ。その精神力に脱帽する。もし二人共上段ベッドになったら私のベッドと交換して上げようと思ってたが、ファンスが下段でラッフィがその上になったので黙っている。ファンス68歳でラッフィ62歳だったかな。スペインのシニア境界線は65歳なので、ラッフィはまだシニア扱いじゃないんだろう。。 -
ラッフィがスマホで明日のサンチャゴで泊まるアルベルゲを予約してたので、Tさん共々一緒にお願いする。O Fogar de Teodmiroと言う初めて泊まるアルベルゲだ。もっとも私はサンチャゴではアルベルゲ・メノールしか泊まったことないので他のアルベルゲは何も知らない。メノールはカテドラルから15分ほど歩かないとならないし門限もあるので夜のカテドラルって見たことない。明日は夜になったらカテドラルのライトアップ見物だ。楽しみが増えた。
-
キッチンで飲み食いしている。Tさん各国からやってくる巡礼と仲良くなるコツを見出したようで、ワインボトルを持ってサービスをしている。ここにもフレンドリーの人たちが沢山いたのでスペイン夫婦と今日が誕生日の女子大生グループ交えて撮影大会が始まった。みんな写真を撮るというと大喜びで何回も入ってくれる。隣の広い集会室みたいな部屋では高校生のグループがパーティーを始めて楽しくダンスなどしているので見物に行く。この子たちは団体だけど、ここはでっかいアルベルゲなので泊まれたってことなんか。
北の道42 1日スタンプ2個? Santiago de Compostera
6/25 O Pedrouzoのアルベルゲ。キッチンに行ってトマトと牛乳、コーヒーにパンを食べて朝飯にする。Tさんとおばちゃん二人は6:45に出発したが私は1時間遅れで出発する。おばちゃん達はバルで朝ごはんを食べていたそうで、45分後に追いつく。今日もファンスは足を引きずっていて痛々しい。後ろから静かにバックパックを持ち上げたらすぐ気づかれて「ノーノー」と言われてしまう。自分も足を引きずって歩いたことが何度もあるが、おばちゃんの姿を見ていると心が痛む気がする。気遣って一緒にゆっくり歩いていると、先に行けと言われてしまう。気遣われるのが嫌なんだろう。じゃぁと先を歩き始めると後ろでけたたましく吼える犬の声が聞こえた。足を引きづった怪しい格好で歩いていたおばちゃんが放し飼いの犬に吠え掛かれていたので飛んでって追っ払おうとしたら、飼い主が側にいてすぐ制した。こんな気の毒なおばちゃんに吠え掛かる奴はぶっ殺すぞ。 -
この辺りは何度も歩いている割に記憶があいまいで、こんなに坂だらけだったかなーと呆れる。これは年々体力が落ちているからなのかな?モンテドゴソ手前のティエンダでヨーグルトを仕入れて、モニュメント前のベンチに座ってパンと共に食べることにする。ここはベンチもゴミ箱もある優良お休み所だ。その前を巡礼が引っ切り無しに通り過ぎて行く。多くの人たちはこの奥に有名なゴソの丘があることを知らないのか素通りして行ってしまう。Tさんを案内して本物のモンテドゴソに連れてって上げる。何百キロと言うカミーノを歩き続けた巡礼が遠くに見えるコンポステラの尖塔を初めて目にして歓喜の声を上げると言うのがモンテドゴソの由来だ。一緒に記念写真を撮っていると少数ながらここ迄やってくる巡礼がいる。近くには400人収容の巨大アルベルゲがあるので、その中も案内しながら巡礼路に復帰する。
-
町の中を通り抜けてサンチャゴ デ コンポステラ到着~。Tさん初めてのカミーノ達成おめでとう。拳をぐっと握り締めたガッツポーズをして写っているので、かなり嬉しいらしい。まずは巡礼事務所へ移動してコンポステラーノをゲットしよう。Tさんまったくスペイン語が分からないので一緒に付き添ってみたところ、一人ずつと厳命されたが何てことなく巡礼証明書をゲットできたそうだ。きっとまるきりスペイン語が分からない方が意外と簡単に済むのかも知れない。距離証明書も(3ユーロ)もらったそうで嬉しがっている。証明書を入れる筒まで買って合計5ユーロとのこと。私はいつものように証明書だけ貰って持参のクリアフォルダーに入れておく。
※お役立ち情報
サンチャゴ手前100キロ地点からスタンプは毎日2個必要と言う噂がまことしやかに出回っていますが、私は最初に巡礼した時から1日1個を通してます。2個貰うにはアルベルゲ以外のバル等で貰わなくちゃならないから不経済が理由です。でもそれで証明書を貰えなかったことは一度もありません。Tさんから相談された時にもそう伝えましたが、確証がある訳じゃないから心配なら2個集めてくださいと。でも今回この噂に終止符が打たれました。北の道を5日間一緒に歩いたSさんが一旦日本に帰国後9月に残りを歩いてサンチャゴに到達しました。巡礼事務所に行くと「1日1個のスタンプでいいですよ」と言われたそうです。事務所の方でもこのデマを良く耳にしているんでしょうね。誰だっ、最初に言い出したのは!
私のクレデンシャルは今回2通。1つは熊野古道館にプレゼントするんだとここでも説明がめんどい。更にこれからカミーノを逆に歩いてファティマを目指すので最初のスタンプはどうしてもサンチャゴのが欲しい私は説明に苦労する。めんど臭くてごめんね。押してくれたのはいつものスタンプじゃなくて文字だけのだった。こんなの押して貰ったの初めてだけど、サンチャゴスタートのスタンプはこういうモンなんかな。おまけに逆さまに押しやがった。おっちょこちょいは洋の東西を問わずどこにでもいる。人のことは言えないのは重々承知。 -
おばちゃんに予約してもらったアルベルゲ O Fogar de Teodmiro を探す。旧市街の地理は多少分かるがアルベルゲが近くなった所で迷いだす。Tさんご自慢のカミノアプリの出番だ。アプリはすごいね、すぐ見つかったよ。ここはアルベルゲの隣でオスタルもやってるらしく、ベルを押すと隣から婦人がやってきた。18ユーロとお高め。2段ベッド2台の部屋には先客が一人いるようでバックパックが置かれている。Tさん上段ベッドでいいとのことなので下段を使わせてもらう。シャワー・洗濯したらパン屋に行って缶ビール3本購入(なぜか高目の3.15ユーロ)、1本はTさんに上げる。Tさんドライマシンを使うそうで、私のも入れて貰える。
おばちゃん二人は5時50に到着。ファンスの重い荷物はタクシーで送ったそうだけど、まだ着かない模様。全員で夕飯を探しに行くが、おばちゃん達は今日もレストラン選定であっちへ行ったりこっちへ行ったりしているが、結局適当なレストランが見つからないので持ち帰りのピザで済ますそうだ。私たちには説明なしなので、ラッフィーは普段と違ってプリプリしてるように見受けられた。なんでかな? -
じゃぁ私の知ってる所に行ってみようとTさんと二人で移動。安くて量もあって美味しい人気のレストランなので、やっぱり順番待ちができている。でもテーブルが沢山ある店なのでほどなく案内される。ここは定食しかメニューがないが定食の中の種類は選べる。私は安定の鳥でTさんはステーキだったかな。定食とワインで一人13ユーロ。サンチャゴのような観光地でこの値段でしかも量もたっぷりのレストランはここだけかも知れない。
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食後は薄暗くなったオブラドイロ広場に行って賑やかなバンドの演奏なんかを見物する。カテドラルの後ろにはほのかに虹が掛かっていた。
北の道43 サンチャゴの休日 Santiago de Compostera -
6/26 サンチャゴの私営アルベルゲ。カメラを無くす夢を見た。あー良かった夢だったか。こちらは現実で、高い所に置いて充電していたカメラを不用意に手探りしたらガチャッと落としてしまう。すぐ起動してみたら画面が真っ黒で焦る。取り返しのつかないことをやっちまったか!?でもこれはレンズが開かなかっただけらしく、指で開いてやったらモニターにちゃんと写ったので一安心。ヒヤッとした。このカメラは丸5年使っていて、もう数年前から大きくズームするとレンズが引っ込まなくなってしまっている。ギチギチギチと音を出して「引っ込まない」サインを出すので指で補助して引っ込ませてやらなくてはならない。デジカメは長く使っていると埃が災いしてこうなるらしい。モニターを指で操作するのも感度が落ちてるし、ぼちぼち寿命なんかなぁ。
おばちゃん二人は知らない内にフィステラに行ってしまったらしい。歩きかバスかは不明。十日も一緒だったのに終わりはあっけなかったな。同室のおじさんはここで連泊するそうだ。私はやっぱり二泊目はメノールに泊まりたいのでTさんに提案すると簡単に同意してくれる。今日はTさんをサンチャゴの町を案内したげることになっている。まずメノールに早い時間に行ってベッドを確保。メノールはHotelscomでもBookingcomでも予約できるが、今回はどちらでもフルと出て予約ができなかったが、飛び込みの客の分があるので早い時間に行けば泊まれないことはない。 -
メノールの玄関までやって来ると、あのキャンピング母子が出発する所だった。あんらー、また会った。今日はサンチャゴなのでさすがにキャンプじゃなくてアルベルゲ泊まりだったんだね。相変わらず明るくて愛想がいい。こんな感じで親子でキャンプしながらサンチャゴ巡礼するなんて何て幸せな家族なんだろう。楽しい母子と一緒に写真を撮ってバイバイする。聞くのを忘れたけどこれからフィステラへ行くのかな?最後に会えて良かった。
チェックインは出来てもベッドルームは掃除の時間なので入れるのは午後だ。バックパックは地下のロッカールームに入れて身軽にサンチャゴ見物に行く作戦。ロッカーは大枚2ユーロも必要なので荷物を取り出したらコインが戻る方式にして貰いたい。バックパックを放り込んで鍵を掛けてからスティックを入れ忘れたことに気づく。また2ユーロは勘弁なのでレセプション辺りに立てかけて置くことにする。
Tさんは明日からフィステラの道を行くので、その巡礼路を教えるために分かりづらい所まで一緒に歩くことにする。まずここのアルベルゲからオブラドイロ広場まで行ってからパラドール前の坂を下って、凡そ500mほど歩いて迷いやすい交差点まで行けば後は矢印とモホンがずっと続くので大丈夫。 -
次は熊野古道とサンチャゴの両方を歩いた人がもらえる「Dual Peregrino」のバッチを貰いたいのでサンチャゴの観光案内所へ。昨年12月に田辺市の観光案内所でも貰った物と同じだが、ここでも申請できる。複雑な通りでちょっと迷ったがTさんのGPSのお陰で難なく到着。クレデンシャルを出してお願いすると簡単にバッチをゲットできる。ネットで紹介するための記念写真も撮ってくれるそうだ。顔がにやけて引きつるので思うように撮れない。
アラメダ公園の二人のマリア像とカテドラルが一番きれいに見える公園のスポットにも案内する。サンチャゴには何度もやって来ているのに知ったのは昨年だ。このスポットは意外と知られてない気がする。これからは暑くなって来るので着替えが長ズボンのジャージしかない私は半ズボンが欲しいのでデカトロンに付き合ってもらう。5ユーロの黒い短パンを購入。安いし気に入ったのが買えて良かった。
※お役だち情報
知ってる人は知っている、デカトロンはフランスが本社のスポーツ用品店。日本のユニクロみたいな位置づけらしい。スペインのあちこちにあるので、見かけたら寄ってください。欲しいものが安く買えます。。 -
11時半、巡礼者の為のミサが行われるサンフランシスコ教会へ移動。今年はカテドラルの内部工事が始まっているのでカテドラルではミサはないし当然、ボタフメイロのぐるんぐるんもない。今年サンチャゴに到着した巡礼はちょっぴり不運かもね。来たときはガラガラだったがミサの始まる12時には立っている人が回りにずらり。日本人の男の方のSさんが前の方に座っているのが見えたが、ミサ後に挨拶しようと思ったが会えず仕舞いに終わってしまい残念。ミサが終わって教会の外へ出ようとすると、こんな大勢が良く入れたなと思うほどの巡礼が大行列を成していた。Gijon手前のキャンピング・デバで一緒に夕飯を食べた韓国のおじさんがいたのでハグして再会を喜ぶ。焼肉を食べたのかすっごいニンニクの匂いを撒き散らしている。さすがコリアン。
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Tさんがお世話になったからと昨日のレストランでお昼をご馳走してくれるそうだ。私も楽しかったし大したことはしてないけどありがたく御馳走になる。Tさん2皿目に魚のフライをチョイスしたら、これが大皿に乗り切らない程のでかい魚でびっくり。写真を撮っておこう。この後はフィステラからムシアへと歩き、ムシアで奥さんの足が治ったお友達と合流するそうだ。最後はまたサンチャゴに戻ってくるので、ここのレストランに連れてくると言っている。「Tさんサンチャゴはお友達より詳しくなりましたね」と言ったら「はい」と嬉しそう。
-
Tさんははもう少しオブラドイロ広場を見たいと言うので一人でスーパーへ買出し。到着祝いにカバを買ってみる。その後、アルベルゲの地下食堂でTさんと酒盛り始めたら日本婦人が「混ぜてくださいー」とやって来る。一人でフランス人の道を歩いたらしい。すっごいお喋りで雪崩のように喋り続けていて、こちらの言うことには耳を貸さない。日本語に飢えていたようだ。Tさんと顔見知りの二人の婦人とカルボナーラを食べさせてくれた女性も加わって更に楽しく盛り上がる。Tさん英語もスペイン語もまったくダメと言ってたが、片言で英語は喋れるようで楽しそうにやっている。ワインを買い足して楽しい宴会。
今日の悪いこと、メノールに戻ると壁に立てかけて置いたスティックが2本消えた。ていうか盗まれた。ここは行儀の悪い巡礼がいるのを忘れて、いつものアルベルゲの積もりだったのが敗因。100km手前から歩き出す巡礼はずっと長距離を歩いてやってくる巡礼とは別物が多い。ズボンも無くしたし今回は下らない出費が多いので気をつけよう。
良かったこと、デカトロンで5ユーロの半ズボンを買えた。Tさんが感謝してお昼をご馳走してくれた。サンチャゴで北の道で仲良くなった人8人に再会できた。それと夕方の酒盛りで盛り上がったこと。プラマイでプラス。
帰国後、足を故障したファンスからメールが届いた。フランス語なのでGoogle様に翻訳してもらう。長文なのでその一部だけ披露します。
「あなたのことを考えました。私たちの側にあなたの存在の暖かい記憶を保ちます。私に関しては、私ははるかに優れています、私は私の医者に相談しに行きました、そして、診断は素晴らしいではありませんでした。私はいくつかの腱炎がありました、治療法は3ヶ月で休むことです。」
変な日本語になってる所もありますが、意味は通じます。Google様にフランス語に翻訳してもらった返事とともにファンス達を写した写真を40枚以上添付してあげました。
北の道これにて完結です。明日からはファティマを目指してここサンチャゴから逆歩きが始まります。ドキドキ
Fatimaへの道へつづく
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