2019/05/13 - 2019/08/10
342位(同エリア504件中)
おくさん
他の人のブログを見ていたら文中への写真の入れ方が分かりました(いまごろ)。
写真にコメントを入れるのを「みだし」と思っていたので長文は無理の気がしてましたが、ここに文章を入れれば良かったようです。
と言うことで、今回からそうやってみました。
北の道25 ディビットの仕事 Canping Deva
6/8 アマンディのアルベルゲ。7時から朝食を食べるためにキッチンへ移動。カステラ、シリアル、コーヒーと平均的な朝飯。今日は山越えなので途中でガス欠にならないようにいっぱい食べておく。感謝を込めてドナには20ユーロを入れさせてもらう。出発前にオーナー親子とユキさんにサインを貰って写真を撮っていたら他の人たちもやって来て一緒にカメラに納まる。7:40元気に出発。
数人がほぼ同じ時間に出たので前後にパラパラと巡礼が見える。町を抜け歩いているとオビエドとの分岐点が現れる。分岐の真ん中にはどかんと家があって、とても特徴的な分かれ道だ。ほとんどの巡礼がここで写真を撮るだろう。そこを過ぎると徐々に山登り。昨日のアルベルゲで一緒だったイタリアの女の子が二人で歩いている。白い体育帽みたいのをかぶっているのがお洒落なイタリア女性らしからぬダサダサな格好に見える。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
-
山の中でディビットが商売していた。テーブル1つで土産屋みたいなことをやっている。荷物になるものは極力避けたいので何も買うことはないが、コーヒーを一杯飲ませて貰ってドナティーボに細かいコインをバラバラと貯金箱に入れる。デイビットのスタンプは得意なルービックキューブ柄だった。目の前のキューブを見ながら枠だけ書かれたスタンプにサインペンでせっせと色付けをしてくれる。北の道を歩く人はそう多くはないので、ここでこんな商売しててやってけるのかなー?目の前を通る人の全員が何がしかの寄付をする訳でもないだろうし。事実、後からやって来たイタリア女子達は素通りしていった。こんなショボイ商売やってたら四国へ行けるのは夢のまた夢だぞ。荷物はどうやって運んでいるのか聞いたら、パパが車で送ってくれるそうだ。そこを20mほど上ったら舗装路が現れたので運ぶのは簡単にできるようだ。
日本人のおじさんTさんと会った。あら珍しい初対面の日本人だ。本当に今回は日本人と良く会うなー。Tさんは友達夫婦に誘われて初めてのカミーノだそうだが、友達夫婦は昨年フランス人の道を歩いたそうだ。今回奥さんの方に故障がでたため夫婦は治療のためにカミーノを離れてしまったが、Tさんはその後も一人で歩き続けているとのこと。英語もスペイン語も駄目だし初めての巡礼なので不安だったがスマホに優秀なアプリが入っているので何とか歩けているとのこと。詳細なカミーノ情報に加えてアルベルゲ情報も見られるアプリで、GPSと併用して迷うことはないそうだ。これが無かったら歩けないと言っている。
TさんはSさんとも出会っていて、彼は犬に咬まれてしまったこととプリミティボの道へ行ったことを教わる。山の中のレストランで小休止を一緒にしたあと別々に歩き出す。 -
Gijonの町が遠くに見えてからが長かった~。半端に道を覚えているから尚更ながく感じるのかも知れない。24キロふた山越えてGijon のキャンピングデバに到着。チェックイン前に着いたので大きな施設の中を探検。外のテーブルで一杯やってる昨日の3人組がいたので仲間に入る。イタリア、ドイツ、スペイン日本と誰も英語ネイティブがいないけど結局共通の言葉は英語になった。トシに見える割に軽い感じなのでイタリア人かと思ったのはドイツ、口数が少なく実直そうでいかにもドイツに見えたのはイタリア人、スペイン人はラテン系そのもの。
ドイツのマイケルは昨日のアマンディでベッドに短パンを忘れたので教えてやった男。スペインのアルトゥロは竹の杖を突いており、カタカナで「アルトゥロ」と彫られていた。日本の女の子が彫ってくれたらしい。
Gijonはスペイン語読みでは「ヒホン」になる。英語ネイティブは「ギジョン」と発音してるがどう読んでも通じる。でもスペイン人には通じないんじゃないかな?
チェックインしてベッドは好きなのを選べたが2段ベッド4台の狭い部屋に5人。他に空いてる部屋が2つもあるんだからゆったり使えばいいと思うんだけど、スペイン人が気を効かせて自分は上段にするなんていうので移動できない。なんでかな?同じ部屋に何度も一緒になっているスロバキアのドミニカも入ってるし狭い部屋が一層狭く感じる。
その後、コリアの男性がチェックインしてきて別の部屋に一人で入ったので自分も部屋をチェンジするよと断って誰も入っていない部屋に移る。あとからこの部屋には女性のソロが入って来た。やっぱりこの方が何倍も良い。別々の部屋に入った三人でキャンプ場のレストランに夕食を食べに行くことになった。キャンプ場には小さな売店もあるが、このドミトリーはベッドルームしかなく堂々と食べるスペースはないので外食は仕方ない。でもお陰で楽しい夕食になった。コリアの人は英語を上手に喋れて女性はどこの人か日記に書き漏らしたので分からないがヨーロッパの人だった。後から3人組とドミニカもやって来て隣のテーブルで夕飯を食べだした。明日はアビレスまで34キロオーバーの長丁場なので早寝しよう。
北の道26 今日はみんなヘトヘト Aviles
6/9(日)6:50にキャンプ場をスタート、生憎小雨。Gijonは3年前にも大きく迷い狂った街なので鬼門だ。ここからGijonへは8キロ離れているのでまずは町の中を目指す。前に来たときにカタリナとお昼を食べた公園が現れる。もちろん今回は写真だけ撮って素通り。一応矢印はあるけど、右に左にやたらと振り回される巡礼路になっている。こんなにグネグネと歩かせなくちゃならないのかなー?もっと最短コースとかないのか?
ヒホンの町に入る直前に私営のアルベルゲがあった筈なんだが今年は見つからなかった。あんまり巡礼が泊まってくれないので潰れたんかな?前に道を尋ねた角地のバルが現れる。じゃぁここは左に行けばいいんだと、また危ない先入観を発揮する。歩き続けても前みたいな風景にならないので心配が顔をもたげる。GPSも相変わらず不調だし、とりあえずもう少し歩いてみよう。大きなロータリーがあったので左に行けば国道632にぶち当たるだろうと勘で左折。進んでいくと遠く正面にはGijonを目指していたときに左に見えていたカテドラルの高い時計台が現れた。これはないだろー!明らかに方向を見失っていた。ここでやっとGPS電波をキャッチできたので現在地が判明。まったく違うほうへ歩いていた。くっそ。 -
バルがあった最初の地点まで戻ることしばし。本当にこういうのは無駄なことをしていると感じる。位置がわかっているのでさっきとは別方向に歩き出すと舗装路に埋め込まれているコンチャ(ホタテ)を発見!なんだ少し付近を捜せばあったんじゃん。なんどやっても懲りない。歩いていくと見覚えのある大きな体育施設が現れて、やっとこれで前と同じ道になったと安心する。結局4、5回迷って合計1時間ほどのロス。
ほかの大きな街と同じで、Gijonに矢印はなく歩道に埋め込まれた帆立貝だけが頼りなので近づかないと見えない。その帆立貝も2ヶ所が悪戯で向きを変えられていた。(怒)悪戯した奴を捕まえたら実刑にしてくれ。
その1、大きな交差点にあったコンチャは斜め前方を指していたので横断歩道を二つ渡って歩き続けて行くも次のコンチャが現れないので地元の人に尋ねたところ、あのコンチャは間違いで直進すれば良かったのが判明する。
その2、もうひとつは直進すべき所を90度右を指していたので、3年前に大いに迷い出すキッカケになった憎らしいコンチャだ。もう今回は騙されない。コンチャを無視してまっすぐ歩き続けると次のコンチャがちゃんと現れた。他にも巡礼路から外れた教会に導くコンチャにも騙されて街の中で迷う。Gijonは相変わらず迷ってばっかり。
やっと賑やかな中心街を抜けられた所にパン屋があったのでホッと一息と休んで行く。雨降りなので屋根のある所で休みたい。腹も減っているのでコラカオとボカディージョ(スペインのサンドイッチ)を頼んだら、パン屋なのに昨日のパンをボカディージョにしたようでとても硬い。挿し歯が危険信号点滅状態なので注意深く食べる。完全に街を抜けたと思われる所にベンチがあったのでカステラを食べて小休止。そこへ女の子の巡礼がやってきたので挨拶したけど反応がない。見ていると巡礼路とは違うほうへ歩いて行ったのでバックパックを背負っただけの人のようだ。
ヒホンを過ぎても中々田舎道にはならなかった。やっぱり大きな町なんだなヒホン。歩いていると道路の上を跨いだ不思議な建物が現れる。こんな建築が許されるんだろうかと思うような長ーい建物。山のふもとから駅に接続されてるので、この村の主要産業が駅に製品を直接運び入れるための施設なんかと想像する。背後に政治的な取引があったと推測する。
3年前はGijon脱出で別方向に歩き続けてしまい、なんと5時間も矢印を見つけられないまま歩き続けた。一緒に歩いたカタリナのカミーノアプリを信じてどんどん違う方へ歩いてしまったのが主な原因。最終的にはカミーノに復帰できたが、そのときの決め手が「あっちに教会があるからカミーノはその側にある筈だ」という共通の考え。今回、正規のカミーノを歩いてきたらその教会が現れたので写真を撮っておく。パチリ。
小雨の中を5時間歩き続けて山の中の薄ら寂しい道になり、あとどの位で着くのかMaps.meで残り所要時間を出したら4時間20分と出たので気が遠くなりそうになる。でも歩かないことには一個も進展しないので歩くっきゃない。選択肢がないのは諦めが付いて良いのか悪いのか。
やっと山から脱出して舗装路歩きになり、見覚えのある大きな工場も現れてきた。ここまで来ればもうひと頑張りだ。大柄の女性のドミニカが土手に座り込んでタバコをふかしているな。一声掛けて通り過ぎ、100mほど歩いてから振り返ったらまったく動かないのでかなり疲れているようだ。ドミニカも私と同じ距離を歩いているので、幾ら若いからといっても疲れるよな。ごついけど女性だし。
今日は面白いことがあった。かなりへロヘロになって来たのでエネルギー補給のためにコーラかビールが飲みたい飲みたいと歩いてたらゴールまで4キロの所に小さな店が現れた。道路を渡って缶ビール1本だけ買って店先の縁石に座って飲み出したら近くの車の青年が何か言っている。コメール(食べる)という単語だけ聞き取れるるので、道路で酒を飲んではいけない条例でもあるのかと近寄って行ったら、自分のお金で払う仕種をしたので理解できた。この青年は金の無い巡礼に何か食べさせて上げようとしてたのだ!!勿論丁重に断ったが、私ってそんなにみすぼらしいかな?色んな親切はされたけど、こんなの初めてだよ。 -
アルベルゲまでもう一息と言う所で異様に長細いバックパックのカップルに出会う。近づいてみると何と奥さんの方が幼児を背負って歩いていた。色んな乳母車で幼児を乗せて歩いている巡礼は何人も見ているが、背負っているのは初めて見たよ。奥さんは子供を背負っているので旦那の方が全ての荷物を背負っているらしい。大変だろけど楽しそうだなーと思った。
地図アプリでは4:20に到着予定だったけど、頑張って3:40に到着!!へとへと。自分を褒めてやりたい(有森裕子風)。有難いことに遅めの到着でも下段ベッドは空いていた。昨日の3人組は宣言通りバスで到着したので既にテーブルで寛いでいる。若くて何処も悪くないのに安易に交通機関を利用する人は巡礼ではありません。三人の印象が一気に悪くなる。おまえら女性なのに歩いて到着するドミニカの顔を真っすぐ見られるのか!?長身のサイラスも今日はバスを使ったそうだが、サイラスは膝を故障しているので仕方ない。
シャワー後に買出し。今日は日曜日なので心配が当たってスーパーは軒並み休みだった。困ったなー、仕方ないからバルで食べるっきゃないかなと町をうろついてたら買い物帰りの婦人が歩いていたので開いてるスーパーがあるかと尋ねると少し離れるがあるそうだ。買えるんならどこまでも行きます。1リットルビール、チーズにハム。トマト2個とパンを買って意気揚々と引き上げる。
アルベルゲに戻って飲み食いしていると、ローラーゲームする楽しい夫婦が到着してきたので嬉しい。土手でタバコを吸っていたドミニカも到着してきたので、疲れたかと聞いたらとっても疲れたそうだ。みんなこうやって頑張っているのに、あの三人組はしょうがねーな~。ドミニカが私のナイフに付属しているワイン抜きを今日も借りに来た。なんと更に2本目も借りに来る。体が大きいだけに飲むのも半端じゃないようだ。いっぱい歩いて疲れたからいっぱい飲みたいんだろな。自分への褒美だ、飲め飲め。 -
北の道27 今日は私営アルベルゲ Muros de Nalon
6/10 Aviles のアルベルゲ。キッチンでパンにチーズを挟んでチンして食べる。いい感じにチーズが溶けて美味い。7:40出発。昨日は34.5キロオーバーと私にしては長距離だったので歩き過ぎたかと思ったが、意外や疲れも残っていなくて快調。って、これが危ないんだよなー。自重せんとまた故障がでちまうぞ。次の大きな町の中で矢印を見失う(まただ)。地元のおじさん三人に尋ねるとみんな国道を行けと言うばかり。うーん、教えて欲しいのはカミーノなんだけどな。
町の外まで来ると1本だけ車専用のサンチャゴ標識が立っていたので、おじさんの言ったのはこれのことらしい。方角だけは合ってそうなので当らずとも遠からずってところか。やっぱり歩き用の矢印はずっと出てこないので本物の巡礼路でもないのが分かる。それでも Sot del Barco の案内板は時々目にする。目指すMuros de Nalon はその次の町なのでこれで合っている。Barco の町の中にベンチがあったのでカステラ2個食べて休憩。マメ防止のために靴下も脱いで足を乾かそう。
歩き出して町外れ。Muros への標識が出てくるが予想とは違う右方向を指しているので立ち止まって考えていると、地元のおじさんが正しい方向を教えてくれる。良かった標識をそのまま信じて歩き出さなくて。少し行くとそこは見覚えのある少し特徴のある坂道だったと気づく。やっぱりこれで正解だった。小さな町で、特に年配のおじさんは巡礼路をみな知っているし巡礼者に親切。きっと巡礼を経験した人がいっぱいいるんだろうと想像する。逆に若者と女性は知らない人が多いのがカミーノあるある。
町を離れて歩き続けて行くと、はるか対岸に3年前に間違ってしまった大きな屋敷が見えている。屋敷の前を行くと突き当りが行き止まりだったところだ。今回もあそこを通るかと思っていたが違った。ここでもまた巡礼路が変わっていたのか。ホントに巡礼路って頻繁に変わるんだなー。と思ったが考え直したら、自分がカミーノを見失わなければ今回もあそこを歩いたんだろう。方向さえ合っていれば何とかの一つ覚えみたいに矢印だけを追う必要もないのかも知れない。Sさんはあるアルベルゲのオスピタレロから、新しい巡礼路はやたらと回り道させるから無視して幹線路を行くほうが良いと教わったそうだ。それで幹線路をやたら歩いて逆に大回りする羽目になったこともあるそうだ。そう言えば数日Sさんと会ってないな。
舗装路を歩いているとMurosへ入る直前に丘へと導く矢印があったが急坂だし、舗装路の先には見覚えのある風景が見えているので矢印に従わずにこのまま舗装路を歩いていく。たぶんこの坂を上って行くと公営アルベルゲに出るはずだが今日は公営には泊まらない。そこには店がないから。程なく3年前に泊まった私営のアルベルゲへの分岐に出て、アルベルゲの庭に建っている西部劇に出てくるティピーがここからも見えている。今回は別の私営に泊まろうと思っているので素通り。でも予想したあたりにアルベルゲは見当たらないので面倒になって結局前と同じアルベルゲにチェックインしてしまえ。15ユーロと私営にしては高め設定だが施設はとても綺麗でまだまだ新しい。ここは夕・朝食が別料金で付くが利用すると宿代が跳ね上がるので今日もスーパー利用で経費を抑える作戦。
一部屋に2段ベッドが6台置かれていて、後からやってきたチャリ巡礼が私の上段ベッドに入った。ほかのベッドは下段が埋まっただけなのでついてない。結局、端っこのベッドはみんなが好きなので、後から入った人が上段を選ばなければならない場合も端っこから埋まっていくということか。二段ベッドでも上に人がいないと平ベッドと同じように快適なのだが、やっぱり上にいると気になるしベッドも揺れる。泊まり客が少ないとこんな贅沢を言いだすが、満員なら不平を言うどころではない、泊まれるだけで御の字だ。
シャワー・洗濯してから少し離れたスーパーへ買いだし。今日も1リットルビール、1杯ずつ袋になってるインスタントコーヒー1箱、カット野菜にトマト、チョリソーにKASオレンジジュースにチョコパン、毎回毎回同じものばっかり買い揃えて芸がないので今回は珍しく行動食用にウエハウスを買ってみた。全部で8ユーロと少し。買ってきた物をキッチンの皿を借りて特盛りにしてみる。のんびり飲み食いしているとドイツ、イタリア、スペインの三人組がやってきたが、彼らは公営アルベルゲに泊まっていてスーパーの場所を聞きに来ただけだった。KASと言うのはオレンジとかレモンの種類があるが、ようするにファンタジュースと同じだ。ファンタより少しだけ安いのがウリらしい。
今日は24.2km、昨日の34.5オーバーを歩いたのと比べれば楽勝だった。明日は15キロ台と少なめだがずっと山道が続く。たぶん、明日の行程が北の道で一番ハードだと思う。今から緊張気味。 -
北の道28 アルベルゲは元校舎 Soto de Luina
6/11 Muros de Nalon の私営アルベルゲを7:15に出発する。ずっと山の中を上ったり下ったり上ったり下ったりを繰り返す。下ってもどうせ上るんだと思っているから下りに差し掛かってもちっとも嬉しくない。むしろ、折角貯めた貯金を強制的に下ろさなくてはならない気分だ。一日の半分登って半分降りる方がよっぽど有難い。
村はずれの石垣に座ってチョコパンの朝飯を食べていたら、まずイタリアのパウロが一人で通り過ぎ、次にドイツとスペイン男が女の子二人を引き連れて通り過ぎて行った。やっぱりパウロってちょっと違うんだな。男らしいと言うか武士みたい。それに引き替えスケベなイタリア男みたいな顔したドイツのマイケルは老け顔でにやけてて気持ち悪い。もしかしてパウロってこの連中と離れたいと思ってもタイミングが掴めず離れられないのかな?
山の中ばかり歩き続けていたけど、一瞬だけ海岸が見える。海岸に出たのは3日振りかな。奇麗な景色を見られると北の道にやって来た甲斐を感じる。その先では谷底みたいなビーチに下りてさっきの数人が遊んでいるのが見下ろせた。わざわざ巡礼路を外れて良く遊ぶな。どんだけ体力が余ってるんだよ。だったらスキップなんかすんな。
山ばかりの道中からポコンと飛び出たような町にあった教会は前橋教会と良く似ている。今回は鉄の柵には鍵が掛かっていて中には入れなかったので柵の外から一枚パチリ。そこへアマンディで一緒だったイタリアの女性二人組が通りかかる。今日も白い体育帽を被っているな。それ物凄く似合わないよと教えてやりたい。余計なお世話と言われるに決まっている。更に「あんたの格好こそなに!」と言われるだろう。私は暑くなってくると昨年オウレンセで買った海パンで毎日歩いている。
予想より早く4時間半でSoto de Luinaに到着する。15キロは平地なら3時間で歩けるので、やっぱりプラス1時間は余計に掛かっていたのか。途中でへばらなくて良かった。 -
広場のベンチでイタリアのパウロがパンをかじっている。ここ迄ほかの4人とはつるんで歩いて来なかったようだ。スーパーに行って缶ビールを2本買い、好感が持てるパウロに一本上げてみる。お礼の積もりなのか、チョコレートをひとカケラくれた。
3年前は広場に面したバル ECU でチェックインしたが、今回はそれは変更になっていてアルベルゲで直接チェックインすることになっていた。時間は大分早いが取りあえずアルベルゲへ移動。アルベルゲは元学校の校舎で広々している。だだっ広いと言うべきか。3年前はホントに何もないアルベルゲだったが、今年は自販機はあるわキッチンもそこそこ充実してるわ、外には洗濯機まで設置されていて格段に使いやすくなっていた。一番の到着なので外のテーブルに久し振りにシュラフを広げて干してみる。パウロがやって来たので招き入れてやるが、オスピタレロがいないアルベルゲなので「いいのかな?」と躊躇している。いんだよいんだよと好きなベッドを取るように促す。
スーパーに買い物がてらさっきの広場に行ってみる。今度はさっきは居なかった巡礼がぱらぱら休んでいるので声を掛ける。二人はアメリカの女子で、あと15キロ先まで歩くそうだ。ほかに三人いて一人がベンチに仰向けに横たわりくたばっている。あんな状態でまだ先を行くのか!大丈夫なんか!?死んじゃわないのか!?
スーパーで冷凍チャーハン、安いワイン1リットル、カットスイカ、チョコパンを仕入れてアルベルゲのレンジで冷凍チャーハンをじっくり暖める。天気がいいので外のテーブルで食べることにする。ぱらぱらと巡礼が到着してきて、昨日の宿で一緒だった青年とかドイツのワイン飲み女とか、サンダーボルト杖の夫婦。4時過ぎてから長身のサイラスが到着してきた。私が一番乗りだったのだが、すでにバックパックが届いていて、それはやっぱりサイラスの物だった。今日のアルベルゲも知り合いが多く泊まって嬉しいが若者が殆どになった。年配者の方が面白いのだがな。
オスピタレロが4時にやってきたのでチェックイン開始6ユーロ。と言ってもアルベルゲは開放されているので既に全員がベッドを確保している。パウロが近くにあるホテルのディナーが何時で場所はどこかと聞きに来る。私がその前に、3年前にそこで食べたよと言ってたからだろう。みんなで食べに行くらしい。ディナーは7時半からだよ。 -
北の道29 本場のカルボナーラ Cadavedo
6/12 Soto de Luina のアルベルゲを早めの6時20に出発。今日の行程も昨日と同じ上り下りの激しい道のりなので気合を入れて歩き出す。途中から海コース・山コースに分かれるが、3年前は山コースを行ったので今回は海コースを選択。こちらもアップダウンの連続で上っては谷底に下りるを5・6回繰り返す。サンタマリアとか言う村にあったバルでコラカオ1.5ユーロを飲んだ以外はずっと歩き続ける。 -
海が見える箇所が2つあった以外は山道ばっかり。ちっとも海コースじゃなくて「ほんのり海コース」と言うところか。結局、北の道で一番ハードなのは昨日じゃなくて今日だったと判明する。それも記憶違いでまだハードなのがあるんじゃないだろな?
Cadavedo と言う村に入る。今日はこの村にある公営アルベルゲに泊まる予定だ。アルベルゲはどこかなとキョロキョロしながら歩いて行くと村の出口になってしまった。えーっ!?仕方ないからノロマのGPSで確認したところ、アルベルゲのすぐ近くまでやって来ていた。えーとと思って回りを見渡したら20mの所にアルベルゲの看板があるのを発見。一見アルベルゲと見えない建物がその先にあった。 -
これが公営アルベルゲ。普通の民家となんら変わることがない。外階段から2階の玄関に入るとそこがすぐキッチン兼食堂兼談話室で結構な狭さだ。ベッドルームがふたつあってどちらも二段ベッドが3台ずつあるようだ。ひとつにはいつもの4人組男女が入っていたのでもう一つを選択する。そこはまだ下段が2つも空いていたのでラッキー。今日も一人で歩いていたパウロも到着して、こっちの部屋には下段ベッドがあるのに4人が入っている部屋の上段ベッドを選んだ。やっぱり一緒がいいらしい。私の方はメンバーじゃない青年が一人だけ入っていた。
とてもお粗末なアルベルゲだが必要最低限の設備はそろっている。シャワー・トイレは男女共用で1つだけ。普通のアルベルゲには無い小さな浴槽があるので、一般住宅だったのをそのままアルベルゲにしたのが分かる。ドアが開け放たれた洗面所で女の子が何かやってるのでシャワーを浴びたい私がドアの前でウロチョロしていたらカチャッとドアを閉められてしまった。えっ私って不審者!?でも何かが終わった女の子は私の所にやって来てバスルームが空いたよと教えてくれる。ちょっとホッとする。
オスピタレラがバイクでやって来てチェックイン開始。みんなと何か協議を始めているがさっぱり分からないし理解しようともしてなかったらアルゼンチンの女の子が簡単な英語で通訳してくれる。このオスピタレラが離れたスーパーまで食材をバイクで買出ししてくれて、今居る全員でパスタをシェアすることになったようだ。そいつはラッキーだ、大いに乗らせてもらう。一人当たりたったの3ユーロで済むそうだ。重ねてそれもラッキー。
明日は公営アルベルゲはなくて、ちょっと高めの私営アルベルゲがあるだけだ。Hotels.comの無料宿泊特典を取得済みなので明日はオスタルに泊まりたい。それには Wi-Fi が無いこのアルベルゲでは予約が取れないので少し歩いてバルへ移動。入って行くと何人もの巡礼が一杯やっていた。この村には私営アルベルゲの他にオスタル迄あるのでそっちに泊まっている人たちだろう。大きなビール2.5ユーロを頼んで早速ネットで宿探し。ホテルLa Colmena と言うのに決める。宿賃が5,587円でそのうち特典から3,633円が補填できるので実際の支払いは2,513円とのこと。およそ20ユーロの支出ってことだ。本物のホテルがこの値段で泊まれるならオッケー。これで明日は安心だ。 -
オスピタレラがバイクで戻ってきたのでわいわいと食材を二階に運び込む。缶ビールやワインまで買ってくれてたので、まず缶ビールをみんなで飲む。パウロがカルボナーラを作ってくれるそうだ。イタリア人の作る本格パスタだ。パスタに卵の黄身だけを丁寧に加えてるのを珍しそうに見物する。イス・テーブルを外に運び出して青空の下で食べるらしい。このカルボナーラが驚異的な美味さだった。カルボナーラって初めて食べたかな?これ食べちゃうと日本で食べるカルボナーラがどう感じるのだろうと分不相応な想像をした。食後にブルーシートの上で女の子がヨガなのか凄い恰好で柔軟体操を始め出した。
遅れてやって来た4人の内、一人の女性は私のベッドの上段になったが、二人の若者は1階のガレージに設営してある一人用テントで寝ることになった。一人用が3張り設置してあるので窮屈ではなさそうだ。珍しがって見物していたらベッドをチェンジするかと言われたので「トイレは?」と言ったら「どこでもトイレ」みたいなことを言っているな。本気か!
北の道30へつづく
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