2016/05/05 - 2016/05/05
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モボ101さん
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パドヴァは世界の観光地ヴェネツィアの隣。その陰に隠れてしまっているけど見どころの多い街です。
2016年のゴールデンウイークは、成田からクロアチアのザグレブに入りイタリアのヴェネツィアから帰る航空券を確保。帰国日はゴールデンウイーク最終日の5月8日(日)にして、乗り継ぎ便を通常料金で入手できるよう1日と数時間前倒し、4月27日夜に出発した11泊12日のスケジュール。成田を出た翌日の午前にクロアチアの首都ザグレブに着き、翌日朝の国際列車でスロベニアの首都リュブリャナへ。リュブリャナからバスと列車でイタリア国境の町ノヴァゴリツァを往復し、3日目は列車でアドリア海の港町コペルへ。4日目はイストラ半島で再び国境を越えクロアチアのポレチへ。5日目はプーラ、ロヴィニを巡り、6日目にスロベニアのシュコツアン鍾乳洞を経てイタリアのトリエステに抜けます。
7日目はトリエステから列車でヴェネツィアへ。ヴェネツィア本島観光後、列車を使って8日目はパドバとヴィチェンツァ、9日目はバッサーノ・デル・グラッパ、チッタデッラ、カステル・フランコ・ヴェネト、トレヴィーゾを巡り、再び夜のヴェネツィア本島へ。10日目は3回目のヴェネツィア本島観光後、夕刻の便でマルコポーロ空港からドーハ乗り継ぎで成田に帰国です。
0日目
成田からカタール航空でドーハへ
1日目~5日目
ドーハ乗り継ぎでクロアチアの首都ザグレブへ。スロベニアに移動して、首都リュブリャナからイストラ半島へ。アドリア海沿って、スロベニアとクロアチアの小さな街を巡ります。
https://4travel.jp/travelogue/11680489
6日目 午前
タクシーで2回の国境越え スロベニアの世界遺産シュコツィアン洞窟群からイタリアのトリエステへ
https://4travel.jp/travelogue/11682590/
7日目 午前
トリエステ・オピチーナトラムとトリエステ鉄道博物館の見学後ローカル列車でヴェネツィアへ
https://4travel.jp/travelogue/11688585
7日目 午後
ヴェネツィアサンタルチア駅と地元民の生活が垣間見られるサンポーロ地区
https://4travel.jp/travelogue/11688623
8日目 午前
ヴェネツィアからローカル列車で巡るパドヴァ
【この旅行記です】
8日目 午後
ヴェネツィアからローカル列車で巡る世界遺産の街ヴィチェンツァ
https://4travel.jp/travelogue/11689155
9日目 午前
ヴェネツィアからローカル列車で巡るバッサーノ・デル・グラッパ
https://4travel.jp/travelogue/11689488
9日目 昼
ヴェネツィアからローカル列車で巡る堀と城壁で囲まれた丸い街チッタデッラ
https://4travel.jp/travelogue/11689575
9日目 午後
ヴェネツィアからローカル列車で巡るカステル・フランコ・ヴェネトとトレヴィーゾ
https://4travel.jp/travelogue/11689725
9日目 夜
夜のヴェネツィア サンタルチア駅からカナルグランデ沿いにサンマルコ広場まで
https://4travel.jp/travelogue/11690046
10日目 午前
サンタルチア駅から水上バスでサン・マルコ広場へ、カスッテロ地区散策
https://4travel.jp/travelogue/11690182
10日目 午後
サン・マルコ寺院からリアルト橋、ヴェネツィアマルコポーロ空港から帰国へ
https://4travel.jp/travelogue/11690502
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イタリア3日目はヴェネチアから西に向かい、まずはメストレ駅から普通電車で16分のパドヴァへ。古代ローマ時代からの歴史があり、13世紀に開設されたヨーロッパでも古い歴史を持つパドヴァ大学に16世紀にはガリレオを教授を迎えています。見どころの多い文化都市ですが、ヴェネツィアの陰に隠れて団体旅行では完全に無視されているのが残念なところ。
パドヴァ到着前の車窓に、旧型ディーゼルカーALn668型の3連。かつてはイタリア鉄道のディーゼルカーといえばこれでしたが、部分低床の連接車ミヌエットのディーゼル版などに置き換えが進み、数を減らしているようです。 -
数多くのホームが並ぶパドヴァ駅。青い普通電車はその片隅にある、駅舎から離れた切り欠き式のホームに到着。
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駅のある新市街から、遊覧船がくぐり抜ける運河に架かる橋を渡ると旧市街。
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その橋の上に2本の線路。でも間隔が数mあり、幅が広すぎる。あっ、電車が来た! 2015年版の地〇の歩き方には記載が無く、パドヴァにトラムがあるとは全くのノーマークでした。
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橋を渡った先にレンガの塀。門があるけど扉が閉まっています。
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塀の穴から向こう、緑地の中にたたずむスクロヴェーニ礼拝堂。小さな建物ながら、イタリア人画家で建築家のジョットが堂内の壁に描いた青いフレスコ画の宗教画で有名。ミラノの最後の晩餐と同様に、時間指定しての予約が必須で、見学時間は15分に限定されトコロテン式に移動だとか。
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パドヴァ訪問の日時が事前に確定せず、当初の予定日を変更して訪れたので、残念ながらスクロヴェーニ礼拝堂の見学は無理。
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礼拝堂の周囲には、何か芸術作品のようなものが並んでいます。
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手前にはフェンスで囲まれた野外博物館や市立博物館もあり、チケットがないと礼拝堂に近づくことも難しそう。
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市立博物館に隣接して建つのがロマネスク・ゴシック様式のエレミターニ教会。
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14世紀初めの建築。こちらは誰でも入れます。
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木製の天井がユニーク。
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第二次世界大戦で空爆を受け、戦後に修復されたため一部は失われたものの、14世紀のフレスコ画が700年の時を経て鮮やかに残っています。
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こちらもフレスコ画。
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狭い電車通りを歩いてパドヴァの守護聖人、聖アントニオを祀るサンタントニオ聖堂を目指します。
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次々とやってくるトラムは3車体連接車。前後に運転台、左右両側に扉があり、両端の運転席の部分を除いてノンステップの低床。
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運転席の後方下と連接面にバスのような大きなタイヤが全部で8輪。タイヤの幅が広いため、連接面下部の欠きとりが大きく、鉄の車輪のLRTに比べると連接間の通路幅が狭くなっています。それぞれのタイヤの前後に中央のレールを掴むガイド輪があり、駆動用のモーター等の機器は運転席下部に収納しているのでしょう。
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車体は紺色で統一ながら、運転席横の柱と連接面のカバーの配色や、側面のロゴの有無等のバラエティーがあります。
バスもトラムの線路上を走行。停留所も共通らしい。 -
GoogleMapで見ると、電車通りと並行する通りに教会があるので立ち寄ってみることに。
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サンタ・マリア・ディ・セルヴィ教会です。
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バロック様式の立派な祭壇があり、歩き疲れた足に、ひんやりと涼しい教会のベンチが優しい。
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電車通りに戻って先に進むと向こうにサンタントニオ聖堂が見えてきます。駅からエレミターニ教会を経てここまで2kmほど。聖堂の近くにトラムの停留所があるので、ここまで乗れば良かった。
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聖堂前にあるジェラートの店で休憩。テイクアウトの価格を表示しているけど、イタリアでは店先のテーブルで食べる場合は別料金。
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屋根にいくつものドームが乗ったサンタントニオ聖堂は、聖アントニオの墓として13世紀から300年かけて建設し、完成したのは16世紀。
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聖堂の側面。ドームや尖塔がよくわかります。
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イスラム過激派によるテロの警戒でしょうか、カトリック教徒の聖地である聖堂の前、サント広場には自動小銃を構えた兵士が警備にあたる物々しい雰囲気。
広場には、15世紀のヴェネツィア共和国の傭兵、ガッタメラータの騎馬像も。 -
広場の横に建つのは14世紀後半のサン・ジョルジョ礼拝堂。
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聖堂内から回廊に出てみました。残念ながら、内部は撮影禁止。
こちらでご覧ください。
https://www.santantonio.org/it/basilica -
回廊から見上げる聖堂と鐘楼。
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サンタントニオ聖堂からパドヴァ駅方面に戻ります。帰りは電車通りではなく、歩道がアーケードになった旧市街の通り。
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旧市街の建物。バルコニーがおしゃれ。
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窓には赤い花。
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パドヴァ県庁前のアンテノレ広場。
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広場に、何やら石造りの棺桶のような、遺跡のようなものが。
ネットで調べてみると、ギリシャ神話に登場する伝説上の人物で、3000年の前のパドヴァの祖先アンテノレの墓だけど、作られたのは13世紀。手前の4本足に乗っているのは、800年前にこの場にアンテノレの墓を作った発案者、ロヴァーティの石棺だとか。こっちは本物かも。なかなか奥が深いパドヴァです。 -
県庁前から電車通りを渡ると、パドヴァ旧市街の中心エルベ広場。野菜や果物、衣類などの露天の市場が出ているけど、お昼時にはもう店じまいを始めているところも。
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広場に面した建物は、13世紀に行政府の法廷として建てられ、14世紀の改築で今の姿になったラジョーネ宮。
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隣接する市庁舎1階にピッツェリアが店を開いていて、
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お昼になったので、ワインとピザで昼食に。
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エルベ広場から路地を抜けた先に、カピタニオ宮殿が建つシニョーリ広場。
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15世紀のイタリア最初の時計塔、天文時計の下にはヴェネツィアのシンボル、羽根のあるライオンの浮彫。今では宮殿は、13世紀に創設されイタリアではボローニャ大学に次いで歴史があるパドヴァ大学が使用しているのだとか。
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カピタニオ宮殿の隣に、大理石の列柱が並ぶロッジア。
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広場の向かいにはサン・クレメンテ教会。
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広場に立つ大理石の柱の上にも有翼のライオン像が乗っていて、パドヴァが15世紀からヴェネツィア共和国の支配下にあったことを物語っています。
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トンネルになった路地を抜け、パドヴァ駅に向かいます。しまった、宮殿の裏にある大聖堂ドゥオーモを見落とした。
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途中には、こんな石造りの塔。
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両側にアーケードが続く道の向こうに城壁の一部が残り、モリノ門をくぐり抜けると、
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橋が架かっていて、
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運河を渡って旧市街の外へ、
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駅前の電車通りに出ました。
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本線からパドバ駅前へ分岐するトラムの路線。1本レールのポイントはこんな形状。奥の白い建物はパドヴァ駅舎。
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