その他の都市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2016年のゴールデンウイークは、成田からクロアチアのザグレブに入りイタリアのヴェネツィアから帰る航空券を確保。帰国日はゴールデンウイーク最終日の5月8日(日)にして、乗り継ぎ便を通常料金で入手できるよう1日と数時間前倒し、4月27日夜に出発した11泊12日のスケジュール。成田を出た翌日の午前にクロアチアの首都ザグレブに着き、翌日朝の国際列車でスロベニアの首都リュブリャナへ。リュブリャナからバスと列車でイタリア国境の町ノヴァゴリツァを往復し、3日目は列車でアドリア海の港町コペルへ。4日目はイストラ半島で再び国境を越えクロアチアのポレチへ。5日目はプーラ、ロヴィニを巡り、6日目にスロベニアのシュコツアン鍾乳洞を経てイタリアのトリエステに抜けます。<br /><br />社会主義の国として、南東ヨーロッパのバルカン半島にあったユーゴスラビア連邦人民共和国は、7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を1つの国家に押し込めていたものが、ベルリンの壁崩壊後の1991年から民族間の内戦を経て解体され、6つの共和国に分離独立。スロベニアは2004年にEUに加盟し2007年にシェンゲン協定が発効、クロアチアは2013年にEUに加盟を果たしたものの、2016年の時点ではシェンゲン協定には加盟の計画はあっても実現していなかったため、かつては同じユーゴスラビアであった両国間の国境では出入国管理がおこなわれていました。 その後、2019年にシェンゲン協定への加盟が承認されたようです。スロベニアの通貨は2007年にユーロを導入、クロアチアも導入計画はあるものの、まだクーナのままとなっています。<br /><br />0日目<br />成田からカタール航空でドーハへ<br /><br />1日目<br />ドーハ乗り継ぎでクロアチアの首都ザグレブ。空港からバスで市内へ。ザグレブ中央駅の列車とトラムとケーブルカーで巡るザグレブ旧市街。<br />https://4travel.jp/travelogue/11680489<br /><br />2日目 午前<br />ザグレブから国際列車ユーロシティーでスロベニアの首都リュブリャナ。路線バスでイタリア国境の街、かつて第二のベルリンの壁といわれたノヴァゴリツァへ。<br />【この旅行記です】<br /><br />2日目 午後<br />ノヴァゴリツァからボーヒン鉄道でイェセニツェ乗り継ぎリュブリャナへ<br />https://4travel.jp/travelogue/11680668<br /><br />3日目 午前<br />スロベニアの首都リュブリャナ散策後鉄道博物館訪問とリュブリャナ駅の列車<br />https://4travel.jp/travelogue/11681130<br /><br />3日目 午後<br />リュブリャナからローカル列車でアドリア海のコペルへ ポストイナ鍾乳洞も<br />https://4travel.jp/travelogue/11681510<br /><br />4日目 午前<br />スロベニアにヴェネツィア共和国の面影 アドリア海の小さな港町コペル・イゾラ・ピラン<br />https://4travel.jp/travelogue/11681786<br /><br />4日目 午後<br />クロアチアにヴェネツィア共和国の面影 イストラ半島アドリア海の港町ポレチュ<br />https://4travel.jp/travelogue/11682111<br /><br />5日目 午前<br />クロアチアのプーラはイストラ半島最南端ローマ時代の神殿や円形劇場の残る街<br />https://4travel.jp/travelogue/11682271<br /><br />5日目 午後<br />クロアチア イストラ半島のロヴィニはヨーロッパ人に人気の美しい港町<br />https://4travel.jp/travelogue/11682516<br /><br />6日目 午前<br />タクシーで2回の国境越え スロベニアの世界遺産シュコツィアン洞窟群からイタリアへ<br />https://4travel.jp/travelogue/11682590

クロアチア・スロベニア鉄道の旅(その2 ザグレブから国際列車でリュブリャナ、路線バスで第二のベルリンの壁ノヴァゴリツァへ)

4いいね!

2016/04/29 - 2016/04/29

61位(同エリア104件中)

モボ101

モボ101さん

2016年のゴールデンウイークは、成田からクロアチアのザグレブに入りイタリアのヴェネツィアから帰る航空券を確保。帰国日はゴールデンウイーク最終日の5月8日(日)にして、乗り継ぎ便を通常料金で入手できるよう1日と数時間前倒し、4月27日夜に出発した11泊12日のスケジュール。成田を出た翌日の午前にクロアチアの首都ザグレブに着き、翌日朝の国際列車でスロベニアの首都リュブリャナへ。リュブリャナからバスと列車でイタリア国境の町ノヴァゴリツァを往復し、3日目は列車でアドリア海の港町コペルへ。4日目はイストラ半島で再び国境を越えクロアチアのポレチへ。5日目はプーラ、ロヴィニを巡り、6日目にスロベニアのシュコツアン鍾乳洞を経てイタリアのトリエステに抜けます。

社会主義の国として、南東ヨーロッパのバルカン半島にあったユーゴスラビア連邦人民共和国は、7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を1つの国家に押し込めていたものが、ベルリンの壁崩壊後の1991年から民族間の内戦を経て解体され、6つの共和国に分離独立。スロベニアは2004年にEUに加盟し2007年にシェンゲン協定が発効、クロアチアは2013年にEUに加盟を果たしたものの、2016年の時点ではシェンゲン協定には加盟の計画はあっても実現していなかったため、かつては同じユーゴスラビアであった両国間の国境では出入国管理がおこなわれていました。 その後、2019年にシェンゲン協定への加盟が承認されたようです。スロベニアの通貨は2007年にユーロを導入、クロアチアも導入計画はあるものの、まだクーナのままとなっています。

0日目
成田からカタール航空でドーハへ

1日目
ドーハ乗り継ぎでクロアチアの首都ザグレブ。空港からバスで市内へ。ザグレブ中央駅の列車とトラムとケーブルカーで巡るザグレブ旧市街。
https://4travel.jp/travelogue/11680489

2日目 午前
ザグレブから国際列車ユーロシティーでスロベニアの首都リュブリャナ。路線バスでイタリア国境の街、かつて第二のベルリンの壁といわれたノヴァゴリツァへ。
【この旅行記です】

2日目 午後
ノヴァゴリツァからボーヒン鉄道でイェセニツェ乗り継ぎリュブリャナへ
https://4travel.jp/travelogue/11680668

3日目 午前
スロベニアの首都リュブリャナ散策後鉄道博物館訪問とリュブリャナ駅の列車
https://4travel.jp/travelogue/11681130

3日目 午後
リュブリャナからローカル列車でアドリア海のコペルへ ポストイナ鍾乳洞も
https://4travel.jp/travelogue/11681510

4日目 午前
スロベニアにヴェネツィア共和国の面影 アドリア海の小さな港町コペル・イゾラ・ピラン
https://4travel.jp/travelogue/11681786

4日目 午後
クロアチアにヴェネツィア共和国の面影 イストラ半島アドリア海の港町ポレチュ
https://4travel.jp/travelogue/11682111

5日目 午前
クロアチアのプーラはイストラ半島最南端ローマ時代の神殿や円形劇場の残る街
https://4travel.jp/travelogue/11682271

5日目 午後
クロアチア イストラ半島のロヴィニはヨーロッパ人に人気の美しい港町
https://4travel.jp/travelogue/11682516

6日目 午前
タクシーで2回の国境越え スロベニアの世界遺産シュコツィアン洞窟群からイタリアへ
https://4travel.jp/travelogue/11682590

旅行の満足度
4.0
観光
3.5
交通
4.0
同行者
家族旅行
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 2日目は、ザグレブ中央駅6時55分発のドイツフランクフルト中央駅行きのユーロシティーで、隣国スロベニアの首都リュブリャナに向かいます。クロアチア、スロベニア、オーストリア、ドイツと4か国縦断の国際列車。もとは同じ国だったのに、ザグレブとリュブリャナの間で人の移動は少ないのか、長距離の夜行も含め直通列車は1日4本、バスも5本だけで選択肢はわずか。<br /><br />ザグレブ中央駅の頭端式のホームに停車中のフランクフルト行きEC212の編成は、2等車が3両だけで全車自由席。国際列車なのに食堂車はおろか、1等車も連結していません。スロベニア鉄道の車両らしく、6人部屋のコンパートメントが並んでいます。列車番号がEC112に変わるオーストリアのフィラッハで増結するのかもしれません。隣のホームの客車はオーストリア連邦鉄道の所属です。<br />

    2日目は、ザグレブ中央駅6時55分発のドイツフランクフルト中央駅行きのユーロシティーで、隣国スロベニアの首都リュブリャナに向かいます。クロアチア、スロベニア、オーストリア、ドイツと4か国縦断の国際列車。もとは同じ国だったのに、ザグレブとリュブリャナの間で人の移動は少ないのか、長距離の夜行も含め直通列車は1日4本、バスも5本だけで選択肢はわずか。

    ザグレブ中央駅の頭端式のホームに停車中のフランクフルト行きEC212の編成は、2等車が3両だけで全車自由席。国際列車なのに食堂車はおろか、1等車も連結していません。スロベニア鉄道の車両らしく、6人部屋のコンパートメントが並んでいます。列車番号がEC112に変わるオーストリアのフィラッハで増結するのかもしれません。隣のホームの客車はオーストリア連邦鉄道の所属です。

  • 車両のドアに貼った行先と主な経由地、車両の番号は274号車。

    車両のドアに貼った行先と主な経由地、車両の番号は274号車。

  • クロアチア鉄道の1114型電気機関車の牽引で、各コンパートメントに数人の乗客を乗せてザグレブ中央駅発車したEC212の車窓を、各種保線機械等の業務用車両が横切ります。

    クロアチア鉄道の1114型電気機関車の牽引で、各コンパートメントに数人の乗客を乗せてザグレブ中央駅発車したEC212の車窓を、各種保線機械等の業務用車両が横切ります。

  • 架線修理車でしょうか。

    架線修理車でしょうか。

  • わずか30分程で、最初の停車駅ドボヴァに到着。ここは国境を越えたところにあるスロベニアの駅。2016年当時はクロアチアがまだシェンゲン協定に加盟していなかったため、出入国管理が行われます。

    わずか30分程で、最初の停車駅ドボヴァに到着。ここは国境を越えたところにあるスロベニアの駅。2016年当時はクロアチアがまだシェンゲン協定に加盟していなかったため、出入国管理が行われます。

  • 窓を開けて見ていると、後方の車両に乗り込む入国審査官の姿。2人一組ではじめに入ってきたのはクロアチアの審査官。日本人のパスポートならチラッと見ただけでスタンプをポン。EU共通の簡素なデザインだけど、いつもの飛行機のマークの所に汽車ぽっぽの絵。続いて現れたのがスロベニアの入国審査で、同じデザインのスタンプをポン。客車は3両だけなので、短時間で終わります。

    窓を開けて見ていると、後方の車両に乗り込む入国審査官の姿。2人一組ではじめに入ってきたのはクロアチアの審査官。日本人のパスポートならチラッと見ただけでスタンプをポン。EU共通の簡素なデザインだけど、いつもの飛行機のマークの所に汽車ぽっぽの絵。続いて現れたのがスロベニアの入国審査で、同じデザインのスタンプをポン。客車は3両だけなので、短時間で終わります。

  • この間に、列車の前方では機関車の付け替え作業が行われています。クロアチアの鉄道はAC25kVで電化。一方、スロベニアはイタリアの在来線と同じDC3kV。日本と同様に、旧ユーゴスラビア当時から異なる電化方式があり、この駅はかつての東北本線黒磯のような地上切り替え方式のようです。架線を吊っているポールに取り付けた25や3の数字は電圧を表しているのでしょう。<br /><br />ここまで牽引してきたクロアチア鉄道の1141型が切り離されて側線に移動。

    この間に、列車の前方では機関車の付け替え作業が行われています。クロアチアの鉄道はAC25kVで電化。一方、スロベニアはイタリアの在来線と同じDC3kV。日本と同様に、旧ユーゴスラビア当時から異なる電化方式があり、この駅はかつての東北本線黒磯のような地上切り替え方式のようです。架線を吊っているポールに取り付けた25や3の数字は電圧を表しているのでしょう。

    ここまで牽引してきたクロアチア鉄道の1141型が切り離されて側線に移動。

  • 前方からスロベニア鉄道の363型がゆっくりと近づいてきて客車に連結。

    前方からスロベニア鉄道の363型がゆっくりと近づいてきて客車に連結。

  • 1970年代のフランス製、ゲンコツ型電気機関車です。

    1970年代のフランス製、ゲンコツ型電気機関車です。

  • 車内に戻ってホームをみると、スロベニアへの入国を拒否されたのか、大きな荷物を持った一人の女性が列車から降ろされたらしい。2016年時点では、ここから先はシェンゲン協定加盟国で、ドイツでも北欧でも自由に行けるので、スロベニアとクロアチア間では厳重な出入国管理が行われていたのだとか。<br /><br />ホームに一人の乗客を置き去りにしたまま発車して行くユーロシティーの窓越しに、スロベニア国内のローカル輸送に充当されるシーメンスの部分低床3車体連節車、デジロの姿。側面には隙間なく描かれた一面の落書き。外が見えるように窓ガラスの部分だけは拭き取っているので、隣国イタリアよりまだマシか。<br />

    車内に戻ってホームをみると、スロベニアへの入国を拒否されたのか、大きな荷物を持った一人の女性が列車から降ろされたらしい。2016年時点では、ここから先はシェンゲン協定加盟国で、ドイツでも北欧でも自由に行けるので、スロベニアとクロアチア間では厳重な出入国管理が行われていたのだとか。

    ホームに一人の乗客を置き去りにしたまま発車して行くユーロシティーの窓越しに、スロベニア国内のローカル輸送に充当されるシーメンスの部分低床3車体連節車、デジロの姿。側面には隙間なく描かれた一面の落書き。外が見えるように窓ガラスの部分だけは拭き取っているので、隣国イタリアよりまだマシか。

  • この先は川沿いの風光明媚な車窓が続きます。スロベニアに始まるサヴァ川は、クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナを経てセルビアの首都ベオグラードでドナウ川に合流して黒海にそそぐ、旧ユーゴスラビアを縦断する川。

    この先は川沿いの風光明媚な車窓が続きます。スロベニアに始まるサヴァ川は、クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナを経てセルビアの首都ベオグラードでドナウ川に合流して黒海にそそぐ、旧ユーゴスラビアを縦断する川。

  • サヴァ川の水面に村の姿が映る。

    サヴァ川の水面に村の姿が映る。

  • EC212列車は、途中駅でローカル列車を待避させて追い抜き通過。

    EC212列車は、途中駅でローカル列車を待避させて追い抜き通過。

  • ローカル列車の牽引機は、1960年代のイタリア製342型。ソ連との間に一定の距離を置いて独自の社会主義政策をとっていたユーゴスラビアの鉄道は、共産圏標準のチェコスロバキアやソ連製ではなく、国産や隣国ハンガリーに加え、フランスやイタリアなどの西側諸国からも車両を調達していたようです。

    ローカル列車の牽引機は、1960年代のイタリア製342型。ソ連との間に一定の距離を置いて独自の社会主義政策をとっていたユーゴスラビアの鉄道は、共産圏標準のチェコスロバキアやソ連製ではなく、国産や隣国ハンガリーに加え、フランスやイタリアなどの西側諸国からも車両を調達していたようです。

  • 旧ユーゴスラビアを縦断する幹線だけど、サヴァ川添いの線路は単線。

    旧ユーゴスラビアを縦断する幹線だけど、サヴァ川添いの線路は単線。

  • ドボヴァから1時間半、ザグレブから2時間20分ほどのリュブリャナ駅で下車。

    ドボヴァから1時間半、ザグレブから2時間20分ほどのリュブリャナ駅で下車。

  • 首都の中央駅とはいえ総人口200万人の国の14%が住む、人口28万人の小さな街。駅前は閑散としています。

    首都の中央駅とはいえ総人口200万人の国の14%が住む、人口28万人の小さな街。駅前は閑散としています。

  • 駅近くのホテルに荷物を預けて駅前のバスターミナルに戻ってきます。<br />

    駅近くのホテルに荷物を預けて駅前のバスターミナルに戻ってきます。

  • 窓口で、第2のベルリンの壁とも呼ばれたイタリアとの国境の街、ノヴァゴリツァまでの切符を購入。鉄道も通じているものの途中で乗り換えがあり、三角形の2辺を通るような遠回りとなるため、隣国クロアチアと同様にスロベニアもバスの方が便利な場合が多いようです。<br />

    窓口で、第2のベルリンの壁とも呼ばれたイタリアとの国境の街、ノヴァゴリツァまでの切符を購入。鉄道も通じているものの途中で乗り換えがあり、三角形の2辺を通るような遠回りとなるため、隣国クロアチアと同様にスロベニアもバスの方が便利な場合が多いようです。

  • ノヴァゴリツァ行きの路線バスは、バスターミナルに発着する他の路線より一回り小さなホイールベースの短い車両。

    ノヴァゴリツァ行きの路線バスは、バスターミナルに発着する他の路線より一回り小さなホイールベースの短い車両。

  • でも車内の座席はゆったり。

    でも車内の座席はゆったり。

  • 途中に狭い山道を経由するルートをとり、ゴールデンウイークにもかかわらず標高が上がると数日前に降ったと思われる積雪が残る所も。

    途中に狭い山道を経由するルートをとり、ゴールデンウイークにもかかわらず標高が上がると数日前に降ったと思われる積雪が残る所も。

  • 車窓の村も雪景色。

    車窓の村も雪景色。

  • 標高が下がると雪が消え、

    標高が下がると雪が消え、

  • 長閑な春の景色に。

    長閑な春の景色に。

  • バスはリュブリャナから2時間半ほどで、ノヴァゴリツァ市役所近くのバスターミナルに到着。ちょうどお昼時で、このあたりが中心街と思われるけどレストランが見つからない。

    バスはリュブリャナから2時間半ほどで、ノヴァゴリツァ市役所近くのバスターミナルに到着。ちょうどお昼時で、このあたりが中心街と思われるけどレストランが見つからない。

  • すぐ隣がイタリアなのでイタリア語が通じるかなと思い、道行く女性に“スーパーメルカート”と尋ねたら、スーパーマーケットのある近くのショッピングモールを教えてくれました。<br /><br />店の看板を見ると、スロベニア語ではメルカトール mercator というらしい。スーパーマーケットの中のベーカリーでパンとピザをテイクアウト。近くの公園のベンチで何とか昼食にありつくことができました。

    すぐ隣がイタリアなのでイタリア語が通じるかなと思い、道行く女性に“スーパーメルカート”と尋ねたら、スーパーマーケットのある近くのショッピングモールを教えてくれました。

    店の看板を見ると、スロベニア語ではメルカトール mercator というらしい。スーパーマーケットの中のベーカリーでパンとピザをテイクアウト。近くの公園のベンチで何とか昼食にありつくことができました。

  • バスターミナルから住宅街の一本道を南西へ、歩いて15分程で踏切が見てきます。

    バスターミナルから住宅街の一本道を南西へ、歩いて15分程で踏切が見てきます。

  • 踏切の先、スロベニア国旗の向こうには、コンクリートのゲートのようなものが。

    踏切の先、スロベニア国旗の向こうには、コンクリートのゲートのようなものが。

  • 踏切から線路の先にノヴァゴリツァ駅が見え、ヤードには多数の貨車が並んでいます。

    踏切から線路の先にノヴァゴリツァ駅が見え、ヤードには多数の貨車が並んでいます。

  • 遮断機が下り、ディーゼルカー2両編成の列車がやってきて、

    遮断機が下り、ディーゼルカー2両編成の列車がやってきて、

  • 踏切を通過していきます。あれ、ドアが開いたまま。

    踏切を通過していきます。あれ、ドアが開いたまま。

  • 踏切の先にあるのはユーゴスラビアが属した共産圏と西側陣営を、独立後はスロベニアとイタリアを隔ててきた国境検問所の跡。50m先はITALJA(イタリア)の表示。<br /><br />鉄のカーテンで閉じられ、第2のベルリンの壁とよばれていた場所は、戦後60年余りを経て2007年にスロベニアのシェンゲン協定が発効したことで、自由に行き来できるようになりました。 歩いて国境を越えます。

    踏切の先にあるのはユーゴスラビアが属した共産圏と西側陣営を、独立後はスロベニアとイタリアを隔ててきた国境検問所の跡。50m先はITALJA(イタリア)の表示。

    鉄のカーテンで閉じられ、第2のベルリンの壁とよばれていた場所は、戦後60年余りを経て2007年にスロベニアのシェンゲン協定が発効したことで、自由に行き来できるようになりました。 歩いて国境を越えます。

  • イタリア側から見た検問所跡。道路わきのシャッターの降りた平屋の建物が、パスポートコントロールだったのでしょうか。

    イタリア側から見た検問所跡。道路わきのシャッターの降りた平屋の建物が、パスポートコントロールだったのでしょうか。

  • 列車の入れ替えでしょうか、再び遮断機が下りて通過した別のディーゼルカーが踏切の先で停車。折り返して駅に戻っていきます。それにしても、どの車両にも見事なまでの落書きです。

    列車の入れ替えでしょうか、再び遮断機が下りて通過した別のディーゼルカーが踏切の先で停車。折り返して駅に戻っていきます。それにしても、どの車両にも見事なまでの落書きです。

  • 線路沿いの道をノヴァゴリツァ駅へ。ローカル線に不似合いな立派な駅舎は、オーストリア・ハンガリー帝国時代の建築でしょう。今はイタリア領の地中海に面したトリエステは、かつてはオーストリア・ハンガリー帝国最大の貿易港。 ここは、首都ウィーンとトリエステを結ぶ幹線の途中駅でした。<br /><br />駅舎があるのはスロベニア。写真を撮っているのは国境を越えたイタリア側から。

    線路沿いの道をノヴァゴリツァ駅へ。ローカル線に不似合いな立派な駅舎は、オーストリア・ハンガリー帝国時代の建築でしょう。今はイタリア領の地中海に面したトリエステは、かつてはオーストリア・ハンガリー帝国最大の貿易港。 ここは、首都ウィーンとトリエステを結ぶ幹線の途中駅でした。

    駅舎があるのはスロベニア。写真を撮っているのは国境を越えたイタリア側から。

  • 線路に平行してスロベニアとイタリアの国境線が通っていて、金網のフェンスが設置されています。この国境線が通る駅前広場の駅舎の正面部分だけはフェンスが途切れていて、国境に沿ってプランターが並んでいます。

    線路に平行してスロベニアとイタリアの国境線が通っていて、金網のフェンスが設置されています。この国境線が通る駅前広場の駅舎の正面部分だけはフェンスが途切れていて、国境に沿ってプランターが並んでいます。

  • 広場の中央にそれぞれの国名と1947、2004の年号が刻まれた国境の標識が埋め込まれています。

    広場の中央にそれぞれの国名と1947、2004の年号が刻まれた国境の標識が埋め込まれています。

  • 駅前広場の国境の標識。右スロベニア、左イタリア。

    駅前広場の国境の標識。右スロベニア、左イタリア。

  • 国境線を挟んで設置された円筒のモニュメント。これはスロベニア側。

    国境線を挟んで設置された円筒のモニュメント。これはスロベニア側。

  • 国境線を挟んで設置された円筒のモニュメント。これはイタリア側。

    国境線を挟んで設置された円筒のモニュメント。これはイタリア側。

  • シェンゲン協定加盟後の、国境のフェンス部分撤去時の様子。

    シェンゲン協定加盟後の、国境のフェンス部分撤去時の様子。

  • 国境フェンスのイタリア側にあるモニュメント。

    国境フェンスのイタリア側にあるモニュメント。

  • 駅のホームから見上げる踏切の先、スロベニア側の丘の上にはコスタニェヴィッア修道院。

    駅のホームから見上げる踏切の先、スロベニア側の丘の上にはコスタニェヴィッア修道院。

  • ホームの先に保存されているタンク式蒸気機関車はユーゴスラビア国鉄118型 。

    ホームの先に保存されているタンク式蒸気機関車はユーゴスラビア国鉄118型 。

  • 駅前広場先のイタリア側の道路には、イタリア鉄道のゴリツッア中央駅方面行きのバス停。地図を見ると、ノヴァゴリツァ駅の先でセザナ方面とイタリアのゴリツッア中央駅への線路が分岐してるものの、現在旅客列車が運行されているのはスロベニア国内区間の前者だけ。ゴリツッアの旧市街やイタリア鉄道のゴリツッア中央駅に向かうには、イタリアの路線バスを使うことになるようです。

    駅前広場先のイタリア側の道路には、イタリア鉄道のゴリツッア中央駅方面行きのバス停。地図を見ると、ノヴァゴリツァ駅の先でセザナ方面とイタリアのゴリツッア中央駅への線路が分岐してるものの、現在旅客列車が運行されているのはスロベニア国内区間の前者だけ。ゴリツッアの旧市街やイタリア鉄道のゴリツッア中央駅に向かうには、イタリアの路線バスを使うことになるようです。

  • ノヴァゴリツァ駅舎の一部は分断博物館として、鉄のカーテンによる分断から壁が撤去されるまでのゴリツァの街と周辺の歴史を展示しています。国境の鉄条網。

    ノヴァゴリツァ駅舎の一部は分断博物館として、鉄のカーテンによる分断から壁が撤去されるまでのゴリツァの街と周辺の歴史を展示しています。国境の鉄条網。

  • ユーゴスラビア時代に駅舎に掲げられていた赤い星。

    ユーゴスラビア時代に駅舎に掲げられていた赤い星。

  • 鉄道員の制服と、関係国の国旗。

    鉄道員の制服と、関係国の国旗。

  • ユーゴスラビア イタリア スロベニアのパスポートでしょうか。

    ユーゴスラビア イタリア スロベニアのパスポートでしょうか。

  • ユーゴスラビア時代のノヴァゴリツァ駅とその周辺の写真。

    ユーゴスラビア時代のノヴァゴリツァ駅とその周辺の写真。

  • 国境のフェンスを乗り越え、イタリアへ脱出する人々。<br /><br /><br /> <br />

    国境のフェンスを乗り越え、イタリアへ脱出する人々。


     

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

スロベニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スロベニア最安 421円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

スロベニアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP