2016/04/29 - 2016/04/29
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モボ101さん
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2016年のゴールデンウイークは、成田からクロアチアのザグレブに入りイタリアのヴェネツィアから帰る航空券を確保。帰国日はゴールデンウイーク最終日の5月8日(日)にして、乗り継ぎ便を通常料金で入手できるよう1日と数時間前倒し、4月27日夜に出発した11泊12日のスケジュール。成田を出た翌日の午前にクロアチアの首都ザグレブに着き、翌日朝の国際列車でスロベニアの首都リュブリャナへ。リュブリャナからバスと列車でイタリア国境の町ノヴァゴリツァを往復し、3日目は列車でアドリア海の港町コペルへ。4日目はイストラ半島で再び国境を越えクロアチアのポレチへ。5日目はプーラ、ロヴィニを巡り、6日目にスロベニアのシュコツアン鍾乳洞を経てイタリアのトリエステに抜けます。
社会主義の国として、南東ヨーロッパのバルカン半島にあったユーゴスラビア連邦人民共和国は、7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を1つの国家に押し込めていたものが、ベルリンの壁崩壊後の1991年から民族間の内戦を経て解体され、6つの共和国に分離独立。スロベニアは2004年にEUに加盟し2007年にシェンゲン協定が発効、クロアチアは2013年にEUに加盟を果たしたものの、2016年の時点ではシェンゲン協定には加盟の計画はあっても実現していなかったため、かつては同じユーゴスラビアであった両国間の国境では出入国管理がおこなわれていました。 その後、2019年にシェンゲン協定への加盟が承認されたようです。スロベニアの通貨は2007年にユーロを導入、クロアチアも導入計画はあるものの、まだクーナのままとなっています。
0日目
成田からカタール航空でドーハへ
1日目
ドーハ乗り継ぎでクロアチアの首都ザグレブ。空港からバスで市内へ。ザグレブ中央駅の列車とトラムとケーブルカーで巡るザグレブ旧市街。
https://4travel.jp/travelogue/11680489
2日目 午前
ザグレブから国際列車ユーロシティーでスロベニアの首都リュブリャナ。路線バスでイタリア国境の街、かつて第二のベルリンの壁といわれたノヴァゴリツァへ。
https://4travel.jp/travelogue/11680614
2日目 午後
ノヴァゴリツァからボーヒン鉄道でイェセニツェ乗り継ぎリュブリャナへ
【この旅行記です】
3日目 午前
スロベニアの首都リュブリャナ散策後鉄道博物館訪問とリュブリャナ駅の列車
https://4travel.jp/travelogue/11681130
3日目 午後
リュブリャナからローカル列車でアドリア海のコペルへ ポストイナ鍾乳洞も
https://4travel.jp/travelogue/11681510
4日目 午前
スロベニアにヴェネツィア共和国の面影 アドリア海の小さな港町コペル・イゾラ・ピラン
https://4travel.jp/travelogue/11681786
4日目 午後
クロアチアにヴェネツィア共和国の面影 イストラ半島アドリア海の港町ポレチュ
https://4travel.jp/travelogue/11682111
5日目 午前
クロアチアのプーラはイストラ半島最南端ローマ時代の神殿や円形劇場の残る街
https://4travel.jp/travelogue/11682271
5日目 午後
クロアチア イストラ半島のロヴィニはヨーロッパ人に人気の美しい港町
https://4travel.jp/travelogue/11682516
6日目 午前
タクシーで2回の国境越え スロベニアの世界遺産シュコツィアン洞窟群からイタリアへ
https://4travel.jp/travelogue/11682590
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ノヴァゴリツァからリュブリャナへの帰りは遠回りで時間もかかるけど鉄道で。リュブリャナから北西方向はオーストリアのフィラッハを経てドイツのミュンヘン、南東方向へはセルビアのベオグラードを経てバリカン半島を縦断する幹線と、オーストリア国境近くのイェセニツェで接続するこのローカル線は、ボーヒン鉄道とよばれ観光用の蒸機列車が運行されることもある風光明媚な車窓が楽しめます。
手書きで切符を作ってくれるクロアチア鉄道に対して、スロベニア鉄道はコンピュータで発券。旧ユーゴスラビアの中では一番鉄道が進化している国でしょう。 -
ノヴァゴリツァ駅構内には、2両編成のディーゼルカー2本留置中。車体中央のデッキにドアが1個所だけの813型と814型で、前者がエンジン付きのキハ、後者はエンジン無しのキクハです。調べてみると、1970年代にイタリアで製造したフィアット製のディーゼルカーの車体をスロベニアで更新したようです。
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2編成のうちのどちらかがイェセニツェ行きになると思っていたら、セザナ方面から別の編成が狭いホームに到着。
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白を基調にしたラッピングが剥がれかけているのか、落書きも加わって酷い姿に。
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でも、ボックスシートの車内は綺麗で乗り心地も上々。
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ノヴァゴリツァを発車すると、立派な石積みのソルカン橋を渡ります。
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山の上の教会。眺めのいい路線です。
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車窓の集落。
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ディーゼル機関車の牽引する貨物列車と交換。
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途中駅の駅舎は石積みで同じような造り。列車の運行間隔は1~3時間で本数は少ないものの、各駅でそれなりの乗降があります。
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813/814型オリジナルタイプと交換。1970年代にイタリアのフィアットが製造。イタリア鉄道ALn668型のおでこが丸い初期型と同型だけど、正面の貫通扉がありません。チェコや旧ソ連の車両ではなく、西側の国から輸入していたんですね。
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今はただのローカル線だけど、幹線だったオーストリアハンガリー帝国時代の栄華を偲ばせる立派な駅舎。
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ボーヒン鉄道の車窓。
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車窓に望むユリアン・アルプスの雪山。
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列車を見送る駅員さんの姿が、かつての日本の国鉄のローカル線と重なります。
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標高が上がってくると線路に雪が残る駅も。
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車窓に“アルプスの瞳”と呼ばれる湖が見えてくると、列車はブレッド湖(Bled Jezero)駅に到着。
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バックパッカーをはじめ数名の乗降があり、駅から坂道を下れば湖畔に出られるものの、ブレッド城の近くでホテル等があるブレッド湖のバスターミナルは湖を3分の1週ほどした先。バスはリュブリャナからのECも停車する幹線のレスチェ・ブレッド(Lesce-Bled)駅で接続しています。ここブレッド湖駅からは、バスターミナルまで歩けない距離ではないものの、公共交通機関はありません。
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ブレッド湖駅で列車交換。
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ブレッド湖駅を発車発車した列車の車窓からは、湖は見えなくなるものの、湖畔の丘の上に建つブレッド城の姿が望めます。
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2016年4月はブレッド湖駅では下車せず、そのまま終点のイェセニツェに向かいますが、4年前の2012年2月にパックツアーでブレッド湖を訪れているので、その時の写真を紹介します。
冬期は一部が氷結しているものの、手漕ぎのボートでブレッド湖に浮かぶブレッド島に渡る湖面は確保されていました。(2012年冬のブレッド湖) -
島に渡る手漕ぎのボート。(2012年冬のブレッド湖)
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ユリアンアルプスを背に高台のブレッド城。(2012年冬のブレッド湖)
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ブレッド湖に浮かぶブレッド島。(2012年冬のブレッド湖)
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ブレッド島の船着場から階段を登って、島に建つ聖母被昇天教会へ。(2012年冬のブレッド湖)
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教会の内部。(2012年冬のブレッド湖)
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ブレッド城から見た氷結したブレッド湖。(2012年冬のブレッド湖)
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湖畔から見上げるブレッド城のライトアップ。(2012年冬のブレッド湖)
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再び2016年4月の旅に戻ります。
ノヴァゴリツァから乗ったディーゼルカー2両編成のローカル列車は、スロベニアとオーストリアを結ぶ幹線のオーストリア国境近く、2時間かけて終点のイェセニツェに到着。リュブリャナ方面のユーロシティーに乗り換えます。 -
乗り換えるのは、ドイツのフランクフルトからクロアチアのザグレブ行き国際列車ユーロシティーEC213。
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フランス製ゲンコツ型、363型電気機関車がスロベニア鉄道の3両のコンパートメントの2等客車を牽く編成。
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ブレッド湖に向かうバスの乗換駅、レスチェ・ブレッドに停車。首都のリュブリャナまで1時間ほどの行程です。
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ホテルに戻ってチェックイン。しばし休憩後、レストランを探してリュブリャナ旧市街へ。4月末のスロベニアでは、サマータイムで1時間ずれているため20時頃になってやっと陽が西に傾き、高台のリュブリャナ城が夕日で赤く染まります。
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夕刻の旧市街の三本橋界隈。
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暗くなり始め、市庁舎前広場の人出も少なくなってきました。
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おや、こんなところにEVの充電ステーションが。
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夕食は旧市街にあるスロベニア料理のレストランで。
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スロベニア料理。
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食事を終えたのは22時前。リュブリャナ城や旧市街がライトアップの明かりに包まれます。
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リュブリャナ城のライトアップ。
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ライトアップの市庁舎前広場。
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川面に映るフランシスコ会教会。
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プレシェネーノフ広場。
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