氷河崩落の写真撮れた！ショボいけど(*^^)v～19、20年冬パタゴニア旅行12月30日その２ペリト・モレノ氷河①

2019/12/27 - 2020/01/05

さあ２日目のペリト・モレノ氷河。今日こそは氷河崩落の写真を撮るぞ・・・と意気込みますが、なかなかうまく行きません(´Д｀)しかし、「ある法則」に気付いて撮影に成功しました。その法則とは・・・(´艸｀*)

エリア ロス・グラシアレス国立公園周辺(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0

ホテルを出発しました。アルヘンティーノ湖が見えます。

湖の色は昨日の方がきれいでした(*´Д｀*)

やはり撮れる時に撮っておかないとだめですね。

写真がイマイチなので、ガイドさんの話やパンフレットに乗っていた情報を記録しておきます(^_^;)

アンデス山脈の成り立ちについて。太平洋のナスカプレートが南米大陸にぶつかり、下に潜り込みことによって山が隆起しました。環太平洋造山帯はだいたい同じ仕組みです。日本もそうですね。こういうところは地震も多く、火山も多い。

パタゴニア南部には強い偏西風が吹いています。太平洋から湿った風がアンデス山脈にぶつかり、高地で大量の雪が降ります。雪がどんどん降り積もって圧力が加わり、溶けないまま氷になります。そして低いところに移動していきます。これが超ざっくりの氷河ができる説明です。

氷河が温暖な低地に流れてくると、当然ながらどこかで溶けます。水と氷の境目がペリト・モレノ氷河とアルヘンティーノ湖あたりというわけです。あそこが陸地だったら、じわじわ溶けて面白くないですが、絶妙のバランスで豪快に崩落しているんですね。

地球上の水の９７％は塩水（海）です。残り３％が淡水。

淡水の７７％が氷です。氷の大部分は南極やグリーンランドにあり、３番目に大きいのがパタゴニアの氷河です。

地球温暖化の影響は極地より先に氷河に来ると言われています。南極は寒すぎるので、溶け始めるのは遅いんです。温暖化の研究のために、氷河を観察するのは非常に重要という話です。

まあ、我々はただの観光ですが(^^ゞ

これは木の化石です。バスの車内でガイドのセバスチャンさんが見せてくれました。

火山灰で埋まって化石化しものです。「珪化木」ともいいます。

見た目は木ですが、感触は完全に石です。パタゴニアでは結構見つかるようです。

ロスグラシアス国立公園に入り、リコ水道が見えてきました。

灰色なのは氷河が山を削り、その粉が流れ込んできているからですね。

ペリト・モレノ氷河が見えてきました。今日は青みが少なく真っ白ですね。

氷山が浮いてました。

ペリト・モレノ氷河に近づくにつれ、氷山の数がどんどん増えていきます。これはかなり崩落したということでしょうか。

展望台近くのロッジでトイレ休憩。ここでマテ茶の器を土産に買いました。

帰国後に自宅で撮影。プラスチック製の実用品です(^_^;)２０００円くらいだったかな。未使用。

これにマテ茶の葉を入れてお湯を注いでこの金属製ストローで吸います。

マテ茶はミネラル豊富で体に良いとか。野菜の少ないパタゴニアでは貴重な栄養補給源のようです。

昔はカボチャの中身をくりぬいた器と竹のストローを使っていたみたいです。

ロッジ内では食事もできます。

はためくアルゼンチンの国旗。本日も好天に恵まれました(^O^)

ブエノスアイレスで書き忘れていたので国旗の意味を。上下の青は海・空・国土を表し、真ん中の白はラプラタ川を表します。

中央にあるのは「５月の太陽」独立運動が起きた時、雨が降り続いたブエノスアイレスに太陽が現れたという言い伝えに基づきます。

では再度ペリト・モレノ氷河へ。

午前中は気のせいか白っぽいです。

この左手にある青っぽいくぼみの形を覚えていてください。後で比較できます。

アルヘンティーノ湖の説明が書いてあります。ざっくり超訳しておきます。

アルヘンティーノ湖はアルゼンチン最大の湖です。海抜１８５メートル、面積約１５００平方キロ。水深は数百メートルで、いちばん深いところは７００メートルぐらいあります。西側に枝分かれして氷河の出口にもつながっています。崩れた氷山は西から東に流れていきます。

展望台に近い角っこの部分。気のせいか昨日と形が違います。

いや、気のせいではありません。このおびただしい氷山を見てください。昨日はこんなにあふれてませんでした。早朝か夜中に崩落したんでしょうね。

アルゼンチンの国旗。さきほどより「５月の太陽」が分かりますね。この旗は、記念写真を撮る業者が付けたものです。

実は、この間にもバキバキと音がするんですが、小規模だったり、見えなかったり。

はい、先ほどの青いくぼみ。明らかに形が変わってますね。さらに変わるので覚えておいてください。

リコ水道からアルヘンティーノ湖へ水が流れる方向を示しています。ペリト・モレノ氷河が突出して狭い通り道になっているのが分かります。リコ水道が灰色で、アルヘンティーノ湖の方がエメラルドグリーンなのも、ここが狭くて水が混ざりにくいからですね。

この辺が狭くなっているところですね。温暖化が進むとさらに広くなるんでしょうかね。

日が昇って湖の色もきれいになってきました。

気温も上がれば崩落も増えるはずです。

しかし、カメラを構えているとなかなか崩れないんですよね。

鳥が飛んでます。例のカランチョでしょうか？

やや退屈してきたので、Ｋ女史、ｋａｋｏ嬢とランチタイムにします。

皆さんはランチを後にしてカメラを構えています。

Ｋ女史が「私が見てないと崩落するから皆さんチャンスですよ~」と声をかけてました(^O^)

ベンチのあるところまで移動してランチボックスを開けます。汚い絵面ですいません。

サンドイッチ、サラダ、リンゴ、菓子パンなど。出発前にＥ社から「パタゴニアの方は弁当がイマイチなんでご了承ください」と言われてたので、味の方は期待せず・・・

とか思って食べていたら、物凄い大きな音がしました(；ﾟДﾟ)

あわてて氷河を見に行くと・・・

ああ、明らかに形が変わっています(；ﾟДﾟ)

ＳＮさんやＴＳさんはバッチリ崩落を撮影できてたみたいで盛り上がっています。

右側の角の辺が崩落したようです。

Ｋ女史は「私が見てないと落ちるんだから、みんな私に感謝しなさいよー」と謎の主張をしてました(^_^;)

崩落した氷でいっぱいです。

そして先ほどの青いくぼみ。ハート形になってます。かなり崩れてきてますね。

出発まで３０分を切りました。ここで、Ｋ女史はタバコを吸いに行くと言って展望台を離れました。

そのとき私は直観的に感じました。「これは来る！」。

冷静にカメラを構えてその時を待ちます。

やはり来ました！ちょっと規模は小さいけど、大きな音がしました。崩れたときに粉々になってしまったのでイマイチです。下の方だけ崩れて、上の方が無傷で落ちていくと美しいんですが。

これはロッジで買った絵葉書。このような落ち方がベストですが、運が良くないと遭遇できないですね。

氷河が落ちた後、あわててズームしましたけど、もはや煙がちょっと残って水面が波立っているだけ。とはいえ小規模でも撮れたので満足です。

「Ｋ女史が見てないと本当に落ちるね」などとｋａｋｏ嬢と談笑(^O^)

この後、明らかにＫ女史のご機嫌が斜めになっていくのですが・・・どうなったかは次回をお読みください。