大迫力の氷河崩落！・・・見えても写真に撮れない(^_^;)～19、20年冬パタゴニア旅行12月29日その３ペリト・モレノ氷河②

2019/12/27 - 2020/01/05

ペリト・モレノ氷河の展望台に到着しました。ブエノスアイレスを早朝に出て６時間以上、成田空港を出てから２日半かかりました。歩いていると、雷のような音が時折聞こえてきます。氷河が割れる音です。氷河の崩落が見放題・・・というわけではなく、一瞬で崩れるのでなかなか難しい(^_^;)ときどき小さな崩落は見えるんですけど、写真や動画で撮るのはさらに難しいんです(>_<)

エリア ロス・グラシアレス国立公園周辺(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0

いよいよペリト・モレノ氷河を観覧です。遊歩道があるので歩きやすいです。

ガイドのセバスチャンさんがコースを説明します。

オススメのコースはまず左手の森を抜けて氷河の左側に出て、そこから右に歩いて行くコースだそうです。

しばらくフリータイム。Ｋ女史、ｋａｋｏ嬢とお勧めと言われたコースを進みます。他の皆さんもだいたい同じコースを歩いてました。

看板がありました。現在この場所は海抜３００メートル。奥に見える山々は２０００メートル級。氷河のいちばん奥は海抜１１００メートルぐらいだそうです。

氷河の崩落を見る三つのコツを、ツアコンＮさんが教えてくれました。

①周囲の観光客の動向に気を配る(^O^)
冗談のようですが、これが本当に一番重要です。崩れそうになったら、声を上げる人がいるので、その声の方を見ましょう。

②視野を広げる
自力で崩落の兆候を見逃さないようにするのも重要です。

③音に耳をすます
氷河が崩れる５秒前ぐらいから異音が始まります。

ただ、大きな音がしても崩落が見えない場合もあります。内部で崩れている場合などもあるからです。

氷河アップ！土が付いているのは、山肌を削って上流から流れて来た証拠です。すごいパワー。

Ｋ女史は「何か汚いよね」というストレートな感想(^_^;)まあ、そのとおりなんですけど。

森に入ります。

森に入ると氷河は見えなくなります。ハイキングコースとしては悪くない雰囲気なんですけどね。

と、ここでバキバキバキと雷のような大きな音がしました。おそらく氷河が崩落したものとみられますが、まったく見えません(*´Д｀*)

急ぎ足で氷河が見えるところに出ましたが、どこが落ちたのか分からず。

この後もなぜか氷河が見えなくなったときに大きな音がします。

Ｋ女史は「私が見てないと氷河が落ちる」とぼやくことしきりです(^_^;)

森の木はブナが多いと書いてあります。

森を抜けました。

分かりづらいですけど、ここはかつてアーチ状になっていたそうです。ところが今は崩れてしまって、アーチの反対側の部分が手前の岸に残っています。

崩落した氷河が浮いています。湖の色が変わっているのは、落ちた氷河がダムみたいになって、手前の灰色の水をせきとめているからです。

「氷山の一角」という言葉があるように、多分水面下に氷の塊が隠れているのではないかと思われます。

それにしてもいい天気(^O^)

氷河の奥まで見渡せます。

この間、氷河崩落は何個か見たのですが、規模はあまり大きくありません(-_-)

氷河がなぜ青いのか。ツアコンＮさんによると、氷がどんどん圧縮されて空気が抜けていくと、青い色だけを反射するようになるからだそうです。

この辺は汚れも少なくて本当にきれいですね。

この端っこ辺りの氷河の断面の高さは約４０メートルだそうです。

比べるものが周りにないのでわかりにくいですね。

おや、崩れた氷が彫像のようになってますね。拡大してみましょう。

「アナと雪の女王」と誰かが命名してました!(^^)!

注意深くカメラを構えますが、なかなか崩落しません。

この辺りの氷河の断面は７０メートルくらい。一番高い部分ですね。

この辺でしょうか。

手前の氷河をアップにしてみましたが、汚れているとイマイチですね。

というわけでキレイな氷河をどうぞ(^O^)

陰になっている部分が青いのが幻想的ですね。

ひび割れだらけなのに、なかなか崩落しません。

展望台の道はこんな感じです。

見晴らしのいいところに向かって移動中。

また説明版がありました。

ペリト・モレノ氷河の面積は２５４平方キロ。一番奥は海抜３０００メートルで、最下流は１８５メートル。

分水嶺ならぬ分氷嶺は２３．５キロ先のチリ国境。最長部分だと３１キロにもなるそうです。氷が最も厚いのはここから８キロ上流のあたりで、厚さ７００メートルに達します。そのあたりだと１日約２メートルの速さで氷が流れています。

氷の流れは周辺ほど遅く、１日０．３５メートル。中央部だと１日２．２メートルも進むとか。

こんなに流れが速い氷河は世界的にも珍しいらしいです。しかも観察しやすい。

右手奥の氷河から、先ほどの森を抜けたあたりまで、約４キロの氷河の断面があります。一枚の写真に収めきれません。

ロスグラシアス国立公園は大小４７もの氷河があり、南極、グリーンランドに次ぐ世界第３の氷河地帯です。東京都と神奈川県がすっぽり入る規模。

このペリト・モレノ氷河より２～３倍大きいウプサラ氷河や、断面の高さが８０～１３５メートルもあるスペガツィーニ氷河などもあります。

この看板には、ウプサラ氷河が１９８６年には８３８平方キロもあったのに、２０１１年には７５０平方キロまで減少したと書いてあります。地球温暖化の影響でしょうね。そのため巨大な氷山が流れ出して、観光船の運行に支障が出る場合もあるんだとか。

川は左から右手に流れています。

崩落の写真は収められなくても、この景色だけでも大満足です(^O^)

さきほどの「アナ雪」。この形もいつまでも残っているわけではないでしょうね。

崩れた氷河の破片。こんなに大量に落ちているのに、今日は崩落の瞬間の写真を撮れませんでした。ツアーの皆さんには撮れた方もいたようです。

まあ、明日もまた来るから何とかなるでしょう(^O^)

というわけで、フリータイムを終えて帰途に。

これはユネスコ世界遺産の銅板ですね。

帰り道で小さな鳥に遭遇。

ロッジに戻ったらさらに大きな鳥がいました。そう、カランチョですね(^O^)

堂々としています。人間が近づいても逃げません。

よく見ると、とぼけた目をしています。

帰りのバスは爆睡(-_-)zzz

１時間半ほどかかって、カラファテのホテルに到着です。ロッジ風。

部屋は質素ながら清潔。

バスルームはそんなに大きくありません。

食事まで時間があったので、Ｋ女史、ｋａｋｏ嬢と町の散策に出かけます。

羊の丸焼きがありました。

野良犬が結構うろうろしてました。

イヌが多い国、ネコが多い国という分類で言えば、アルゼンチンはイヌの国ですね。あちこちで見かけました。

牧羊犬が年老いて野良犬化している？違ったらすいません(^_^;)

街をしばらく歩いてみます。

ここがカラファテのメイン・ストリート。リベルタドール通りです。

カラファテ周辺の分かりやすい地図。拡大してご覧ください。

東西に長い大きな湖が二つ。北がビエドマ湖、南がアルヘンティーノ湖。

アルヘンティーノ湖の南側の東寄りにＦＴＥ（カラファテ空港）があって、カラファテの町があります。そこから西にずっと行くとペリト・モレノ氷河があります。

アルヘンティーノ湖から細い川が回り込んでいますね。回り込んで一番南にあるのが灰色の水のリコ水道です。

ビエドマ湖の北西にあるのがフィッツ・ロイとエルチャルテンの町です。

動物もいろいろいますね。プーマ、羊、キツツキ、グアナコなど。絵はうまくないので雰囲気で察してください(￣▽￣)

面白い形の木がありました。

ここを直進すると、カラファテアイスの店があったようなのですが、左手に土産物屋があったので左折します。

土産物屋です。私は特に買わず。

ｋａｋｏ嬢がマテ茶の器を買ったのを見て、ちょっと欲しい気持ちが湧いてきて、結局翌日に買いました(^O^)

ダイヤモンドゲームみたいなのがありました。

レストランに戻って夕食。

ビールは「パタゴニア」のアンバー。まあまあコクがあって美味。

オシャレな前菜。これをどうやって食べるか、どうでもいい議論が展開されました(-_-)

私は巻いてある生ハムを上からざっくり切ったのですが、くるくる外して食べるのではという指摘が・・・ハイ、どうでもいいですね。

メインはサーモンのグリル。写真では分かりづらいですが、まあまあ大きいです。

丸い付け合わせを見て、Ｋ女史は「大根だ！」と勘違いしてましたが、ポテトです(^_^;)

デザートのケーキ。いずれも美味しかったです。今回の旅行ではオシャレ度は一番でしたね。

さて、ここで記憶力の良い方のために、懸案の補足説明を(^_^;)

ｋａｋｏ嬢のスーツケースは届いておりません。ひょっとしたら明日カラファテに来るかも？というツアコンＮさんの情報でしたが・・・。

成田で乗り遅れた方も今夜到着する・・・かと思ったらいらっしゃいませんでした。なぜかは後日また紹介します。