2018/07/03 - 2019/07/26
49045位(同エリア84897件中)
骨ヅルさん
わたくし、生まれも育ちも東京です。
といっても「武蔵」エリアで、江戸っ子ではありません。
そのせいか、子供の頃、下町生まれのオヤジに蕎麦屋に連れてかれようもんなら「うどんはないのー?」って喚き、竹輪より竹輪麩や(ラーメンの)鳴門が好きでした。
それがどういうわけか、大人になったら蕎麦の旨さが分かるようになり、今や脳内辞書では「麺類」といえば蕎麦が抽出されます。
若い頃は、行きつけの同じ店ばかりで喰っていましたが、齢を重ねてからはいろいろな店で、酒や肴も合わせて楽しむようになりました。
ここでは近年行った、蕎麦屋の中で、江戸御三家といわれている店を様子をご覧に入れます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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先ずは、江戸蕎麦の本家、「藪」系統です。
この言い方は私が勝手に言っているもので、なぜかというと他の二系統は、発祥が江戸ではないからです。でも、その藪だって今残っている店の大元の創業者は、他の系統の出だそうですから、何が江戸の本家だかわかりゃしません。
ま、とにかく、今では何軒もある藪の中で、元祖としてあまりにも有名な「かんだやぶそば」です。
角地にあって、その元は入り口だった角横の行灯の「ぶ」の文字には「ぬ゛」のような変体かなが使われています。
ここは2013年に失火、焼失しましたが、約一年半ののちに復活しました。
店名「藪」の由来は、根津にあった発祥店の周わりに大きな竹藪があり、それゆえ地元民が藪そばと呼んでいたということです。老舗の名が廃る! by 骨ヅルさんかんだやぶそば グルメ・レストラン
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行ったときの時節柄、牡蠣そばが旨いと思い、それを取りましたが、残念ながら麺が延び気味でぜんぜん美味くなかったです。
ここには昔は良く来ていて、全く悪い経験・印象がなかったのですが、今回は「江戸蕎麦の本家」の名が廃ります! -
続いては同じ一門である、浅草は雷門から南に下ったたところにある、並木藪です。
ここは、上述の「本店」といえる神田藪から暖簾分けされたいわば「支店」ですが、百年以上の歴史があり、老舗であることには「ちげーねぇー!」浅草の蕎麦屋の名店 by 骨ヅルさん並木藪蕎麦 グルメ・レストラン
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店内。
テーブル席と座敷があります。
入って右の壁には、品書きの札が下がっています。 -
注文した「のりかけ」です。
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ここの蕎麦湯は、大きな急須のようなものに入っています。
量は「蕎麦は三っ箸」のごとく、多くはありません。
食べていると、なんか水っぽく感じます。蒸篭を傾けると、たくさんの水が出ていました。
本来、洗った水を麺からしっかり切らなければならないといわれていますが、老舗なのにどうしちゃったんですかね。
でも、藪系の蕎麦屋は、もともと客の中心が忙しい職人だったので、出す方も大急ぎで作ったので、水切りが良くなかったという話も聞いたことあります。
なので、藪のそば汁は(その切れ水で薄まることを前提として)濃いと。
それはともかく、蕎麦(麺)自体は良く、また水も写真のように落ちていますので、後半は美味しゅうございました。 -
座敷です。
右の御仁は、背筋をピンとして手繰っていました。良い蕎麦っ喰いだねぇー! -
今度は、白い麺が特徴の「更科」系です。
その更科という名の蕎麦屋はあちこちにあって、更科の聖地ともいえる麻布にも三軒が至近距離にあり、しかも「我(われ)が元祖」と聞こえるような屋号、能書きが見られます。
が、寛政元(1789)年創業とダントツに古い、「総本家 更科 堀井」が本家のようです。ただ、同店のサイトに依れば、昭和初期に一旦廃業に追い込まれ、再び店を開いたのは後述のこの界隈有名二店より遅いそうです。更科蕎麦の老舗 by 骨ヅルさん総本家更科堀井 本店 グルメ・レストラン
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ちょうど七夕の頃合で、「笹切り」が出ていたので、その変わり蕎麦にしました。
これには、濃いめで甘みがあるつゆをつけて食べることで、旨みが引き出されるとのことで、この汁もそうですが、う~~~~ん、分からない。というか、個人的には甘くない方が良いですね。辛い必要はないんですねけど。
まぁ、ほんのり緑(葉)の香りがして、美味しゅうございました。でもそれが笹の味とは、正直いって私の舌では分かりませんでした。 -
ここの量ももちろん少ないので二枚目です。
これは太打ち。これには辛い汁が良いそう。その味と麺との相性は悪くないですが、麺自体が固く「蕎麦をつーっと」ってぇー感じにはなりません。
生粉打ちなんだから、普通のより硬くなりがちなのは理解していますが、なんか(つなぎを入れないので)ボロボロになるのを止めるために無理に固めたような食感。
汁は、私の一般的好みである「甘」くないもの。さすがです。 -
食後の甘味にそば汁粉を頂きました。
甘いものも大好きなので、餅に相当する蕎麦を考えもせず食べちゃいました。とにかく旨い! -
更科そばのルート、麻布永坂。その中の蕎麦処・信州からの行商人が始めたといわれる「信州更科そば処 布屋太兵衛」。
この店は、その名を掲げる「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」です。
なお、このサイトで「永坂更科 布屋太兵衛」を選択すると、池袋になっちゃいます。相変わらずいい加減ですね。更科一門からは外れている? by 骨ヅルさん永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店 グルメ・レストラン
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麻布 永坂總本店「信州更科蕎麦処」の看板とメニュー。
上述のごとく、この界隈には「更科の元祖」と聞こえる店が三軒あります。
更科の信州からの流れの知識を携え、この看板だけを見ると、ここが元祖に見えなくもないですが、実際は違うようで、上述の本に依れば、ここは「布屋太兵衛」の更科一門からは外れているそうです。
じゃあ、なぜその名を使っているんでしょうねぇ?
一説には、創業家廃業中の混乱に乗じて、その屋号を取得したとかしないとか。 -
注文したのは、二色せいろ、それに海老天一尾ととろろを単品で。
二色は御前そばと生粉打ちそばです。
蕎麦は、どちらも美味しゅうございました。
ちなみに、「御前そば」とは、その昔将軍家や大名に献上したことから名付けたそうです。
なお、生粉打ちは、色からして一番粉だけではないでしょうね。それにそれだけではつながらないでしょうから。現に、風味と味も強うございました。 -
ここは、新一の橋の交差点の袂にある「麻布永坂 更科本店」です。
ものの本に依れば、その名に反して、本来の更科一門からは外れているそうです。麻布永坂 更科本店 グルメ・レストラン
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品書きです。
何にしようか迷っているときに目に入ったのが、「そばつゆ」。こんな名店で、まさか麺と汁が別料金であるはずがないと思っていましたが、追加分が有料のようです。 -
「三色そば」。
これは、(写真上から)玉子の黄身を打ち込んだ「らんぎり」、抹茶を仕込んだ「茶そば」、そして更科標準といえる純白の「御膳そば」の盛り合わせです。
らんきりは、黄身の味が特に感じられたわけでもありませんが普通に美味く、茶そばはけっこう茶の味が出てました(風味はそれほどでもなし)。御前も普通にすっきりした味でした。
なお、ここでの記述の「普通に」とは、決して悪くなく、かと言って飛び切りでもなく、七~八十点台の位置の意味です。
ただ、難がひとつ。上の通り蕎麦自体はけっこうイケてるのですが、私には汁が少な過ぎました。しかも追加を頼めば有料。
良いそば汁を作るには、長い時間と手間が掛かり、値も張ることは重々承知していますが、蕎麦に見合った量は欲しいですね。元々このような上等な店だと知って、高い銭を出しているわけですから。
でも、やっぱりあたしゃー、狡いヤツ! -
店内です。
* * * *
まぁ、この麻布十番更科勝負は、私の独断と偏見に満ちた評価で、
「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」が一番。その次が「総本家 更科堀井」ですね。ただ堀井では未だ真っ白なそばを一度も食べたことないので、比較の整合性に少し欠けますが。あくまで独断ということで。 -
さて、麻布を離れて、もひとつの「更科」系の店です。
芝は大門のすぐ近くにある「更科布屋」です。
私は浜松町界隈で、40年前から断続的に仕事場があったにも拘らず、近年初めて行きました。いつもゲルピンで小諸だったので(涙)。
なお、ここでも「更科布屋」を位置情報として選択すると、まるで違うところへ行っちゃいます!麻布十番の三店より優れモノ?! by 骨ヅルさん芝大門 更科布屋 本店 グルメ・レストラン
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先ずはツマミに、蕎麦豆腐。
椀の右手は、揚げた蕎麦です。 -
本チャンの蕎麦は生粉打ち。
この日は宮古島産新そばとのことでした。「日本一早い」と銘打っていましたが、確かに夏ですから、南の方なら早い収穫に納得できます。
風味があり、のど越しも良く、非常に良! -
「蕎麦は三っ箸八つ代わり」って言いますが、三っ箸で終わらなくても五かせいぜい睦箸で終わっちゃいます。
ハラはまだまだといっていたので、三色そばを追加しました。
「卵切り」、「笹切り」と「更科そば」です。 -
この店の蕎麦の能書きとガス燈。
ガス灯は、明治7年にこの辺りに整備されたとか。
* * * *
更科系の店、私の好みでは上の三店よりここが良いですね。
味はどこも甲乙付け難いですが、ここの新そばは旨かった。値も麻布の三軒より安いような気が。そして私の行動範囲からすると、ここが至極便利なもんで。 -
お次は砂場系。ここは、虎ノ門大坂屋砂場です。
「砂場」は、もともと大坂城を築くときの資材、それも砂の置き場にあった、その工夫のための蕎麦屋で、後に徳川時代が訪れたとき、江戸に下って(上るんじゃない!)来たそうです。
この店は、南千住にある本家からの暖簾分け。高層ビルに囲まれたこの建物は、大正時代にできた木造2階建てで、登録有形文化財にも指定されているとのこと。
店内も重厚で趣きがあります。ビルの谷間の風情ある名店 by 骨ヅルさん虎ノ門 大坂屋 砂場 グルメ・レストラン
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いか天せいろです。
いかの量が多くて、蕎麦を倍欲しいです。
蕎麦は逸品、いかはけっこう厚く、最初は美味なるもそのうち冷めてくると大味に感じられ、食べるのも大変。やっぱり蕎麦追加すればよかった!
今度はこの日仕舞いだった、白魚天せいろにしようっと! -
これは「室町 砂場」でのひとコマです。
上と同じく南千住の本家から暖簾分けされたこの店は、「天もり」と「天ざる」の発祥の店として有名です。それらは「天ぷら付きのもり/ざる蕎麦」ではなく、冷たい蕎麦を天ぷら入りの温かい汁で食すように考えられたもの。
どちらかというと甘めの汁に、芝海老と貝柱のかき揚げが入っていて、汁を吸い込んだかき揚げと、逆にかき揚げ自体からと油(ごま油かなぁ)の風味が汁に出て、それで食べる麺も美味でした。
また、名前の「もり」と「ざる」の違いは蕎麦粉だそう。品書きに、前者が一番粉、後者がさらしな粉を使用とありました。
店構えや店内の様子もカメラに収めたはずなのですが、それらがどういうわけかありません。また行かなくては!(写真より蕎麦でね!)日銀近くの名店 by 骨ヅルさん室町砂場 日本橋本店 グルメ・レストラン
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最後は、「神田まつや」です。
上に記した江戸三大系統に属さないこの店は、かんだやぶの直ぐ近くにあります。近くの六文そばも捨て難い
ここへは学生時代からたまに来てますが、味も落ち着かない雰囲気も変わりません。でも、とにかく三大系統より(私的に)上です!
ここの詳細は、また別の機会に譲りましょう!神田まつや 本店 グルメ・レストラン
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