2020/02/12 - 2020/02/12
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さっとん姉さん
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☆☆☆ミャンマーでは未だに(03月29日朝)コロナウィルスの感染者がゼロとのこと。
この旅行記に書いたヤンゴン国際空港のゆるい検疫体制はその後どうなったのか?
ひょっとしたら検査技術が未熟で引っかからないだけ、とかってことはないよね?
考えるだに恐ろしい。中国と密接な関係にあるラオスもまた然り。☆☆☆
2019年の3月からミャンマーのあちらこちらを旅して来た。
せっかくなので、2018年10月から日本人に認められた最長30日間のビザなし滞在を目一杯活用しようと考えた。
日本出国日に遭遇した想定外のネコブル※のために、最初に計画していた二十八泊を一泊短縮したものの、それでも二十七泊二十八日間に及ぶ自己最長のミャンマーの旅を始めた。
さてさて、今回はどういうことになりますやら。
※トラブルの軽度のものをネコブルと言う。出典:若竹七海他「マレー半島すちゃらか紀行」(新潮社)
☆☆☆今回は諸事情からヤンゴン国際空港でミャンマーへ入出国した。
バンコクからヤンゴンへ到着した日は、すでにコロナウイルスの猛威が世界中を席巻していて、ミャンマーでも物々しい警戒態勢であった。
それもさることながら、私は今回の旅でニ度目のやや大きいネコブルに遭遇した。金額が一桁大きかったら、完全にトラブルになるところである。
国際線ターミナル内にあるインチキ両替屋に見事に騙されてしまった。かのフランシス・ベーコンの言葉を借りれば「洞窟のイドラ」(権威の盲信もしくは先入観)に起因するところの失敗である。
自己最長のミャンマーでの旅を開始するにあたって随分と幸先の悪いスタートであった。
しかし、この後の私はつきについていた。
この旅行記は既にミャンマーを出国した後に書いているが、ミャンマー滞在中に夕食時に飲んだ瓶ビールのキャップの裏で当たりに当たりまくったのである。
500チャットの割引から大瓶一本分まるまるの値引き(2,000~2,500チャット程度)まで、几帳面に数えたわけではないが、初日の被害額14,000チャットを上回る額を会計から値引いてもらったはずである。
まさに、捨てる神あれば拾うブッダあり、である。
ミャンマー滞在中、パヤーに参詣する度に仏像を熱心に拝んでいた私の祈りが通じたのであろうか。なんつて。
ともあれ、何とかほぼ無事に二十八日間に及ぶ旅を終えることが出来た私である。☆☆☆
【旅のスケジュール】
バンコク
↓
ヤンゴン ~この旅行記~
↓
チャイティーヨー(*日帰り)
↓
ヤンゴン
↓
モウラミャイン
↓
ヤンゴン
↓
ミッチーナー
↓
マンダレー
↓
バガン(ニャウンウー)
↓
ヤンゴン
↓
ロイコー
↓
ヤンゴン
↓
バンコク
(2020.03.29追記)
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☆☆☆スワンナプーム国際空港の搭乗ゲート前。☆☆☆
【2020年02月12日(水)、ヤンゴンに到着。旅の始まり。】
12時00分過ぎにバンコクのスワンナプーム国際空港で国際線搭乗のための手荷物検査を終え、イミグレーションを通過した。
13時45分に出発するバンコクエアウェイズのPG707便でヤンゴンへ向かう。 -
予定通りの時刻に搭乗が開始された。機内は空席が目立つ。
-
機内でミャンマーの検疫所の健康チェック票が全員に配付された。すぐに記入した。
-
13時46分に離陸した。
軽食のサービスがある。これが私の今日のランチ。
ドリンクは調子に乗って赤ワインを飲む。美味しい。 -
☆☆☆空港到着後に購入したSIMカードの料金表。
すべて30日間使用できる。私は16Gのものを19,000K(約1,400円)で購入した。☆☆☆
14時21分(ミャンマー時間)、ヤンゴン国際空港に着陸した。
イミグレーションの手前で検疫のカードに記入する欧米人が目立つ。機内で用紙を受け取れなかったのであろう。
イミグレーションは簡単に通過した。カウンター横で体温測定器を顔に向けられ体温をチェックされた。
空港内に検疫所が設けられているわけではないようである。
スーツケースをピックアップし、到着口から外へ出た。 -
この時私はミスを犯してしまった。
今回は、ヤンゴン国際空港に到着した時からGrabタクシーを利用するつもりであったので、到着口を出た直後私に声をかけてきたロンジーを履いたタクシードライバー風の男性がかけてくる言葉をずっと無視していた。
最初にはっきり断ればよかったと思う。
まず、ターミナル内でドルをチャットへ両替しようと思った。
一階の端から端まで両替所のレートを見て行ったが、この男性は私にしつこくついて来た。
私がずっと黙っていると、到着口を出て右側の一番奥にある両替所へ私を誘導するような格好になった。
3軒並んでいる両替所のうち、両端の2軒のレートがベストであった。この男性はそのうち左端の黄色い両替所(この旅行記の表紙の写真にその日のレートが表示されている)を勧めてくる素振りをした。
それを無視するか、 一旦その男性を振り切れば良かったのであるが、私は横着をしてそのまま左端の両替所(上の写真の左端)でドルを両替することにしてしまった。
中に声をかけると、窓口の女性が電卓を叩き、私が伝えた100ドル紙幣2枚分を両替して受け取るチャットの合計額を示した。
この時私はスマホの電源を切っていた。この後ターミナル内でSIMカードを購入する予定があったからである。
いつもはスマホの電卓で計算して受け取る金額を確認するのであるが、この時はそれを怠ってしまった。
国際線ターミナル内で営業を許可されている両替屋に騙されるとは、この時の私は夢にも思っていなかったからである。
電卓に表示された275,600チャットの紙幣を受け取った私は、その場で確認し窓口を後にした。
すぐ近くのベンチに座って紙幣を鞄にしまおうとする時、私ははたと気がついた。
先ほどの両替所で表示されていたレート1USD=1,448チャットを適用すれば、
200USD=289,600チャットを受け取れたはずである。
私はそれより14,000チャット(約1,036 円)少ない額しか受け取っていない。
※ちなみに、受け取った275,600チャットで計算すると、適用レートは1USD=1,378チャットとなり、 この日のターミナル内のどの両替屋のレートよりも低かった。
気づいた時はもはや後の祭りである。先ほどの両替所ではレシートは一切発行されなかった。女性が電卓に叩いた数字も、私が窓口を去る前に消されていた。
「現金その場限りの原則」からすれば、 窓口を離れた後での私の抗議は受け入れられないであろう。
もし、あの時私が正しい金額を確認し、窓口の女性が電卓に表示した金額が間違っているとその場で申し出たらどうなっていたであろうか?※
ひょっとしたら、「窓口に表示しているレートは間違いで、これが正しい金額だ」と言い張られたかもしれない。
※ピイという街に滞在中に入ったレストランで、会計の時メニューに表示された額よりもわずかに高い金額を請求されて揉めたことがあった。その時店員は、メニューの金額は古い数字だと言い張ったが私は喧嘩をしてメニュー通りの金額を支払った。
ベトナムでは、観光客を騙す手合い(例えばタクシー運転手)は口八丁手八丁でグイグイ来る。ひょっとしたら、ミャンマーのこの手の連中は、そのシャイな国民性ゆえ、グイグイ来る代わりに偽りの数字を電卓やら請求書やらに示して外国人観光客を騙すという手口を取るのかもしれない。
最初からあの男性とこのインチキ両替屋がグルであった可能性が高い。
被害金額がこの程度に納まっているのも、計算づくなのであろう。被害額が一桁大きければ、私は大騒ぎをして空港の警備員などを呼び、この両替屋に備え付けられた監視カメラの画像を見せろと強く迫ったであろう。
2~3分の間で私は気持ちを切り替えることに決めた。済んでしまったことは仕方がない。 -
SIMカードを購入した後、Grabを使ってホテルまでのタクシーを呼んだ。2分後にタクシーが到着した。
-
16時50分過ぎ、ホテルのあるダウンタウンの51番通りの入り口で降りた。この通りの入口付近が今日に限ってホコ天みたいになっていて、車が入れないからである。
スーツケースを転がしながら過去に何度か宿泊しているホテルまで少しだけ歩く。
16時55分にHotel51にチェックインした。今日からここに三泊する。 -
三階の端の部屋だった。今まででベストの部屋である。明るくて設備もよく整っている。
18時過ぎに外出するとき、フロントの女性スタッフに明日のタクシーのチャーターのことを聞いた。
どこかへ電話で問い合わせてくれたようだ。 最初、その結果は私が外出から戻った後に聞くことになっていた。
タイミングが悪く、その結果を早く知らされようとするときに、私がGrabで呼んだタクシーがホテルに到着した。
そのまま外出し、モンスーンというレストランへ向かう。ホテルからのタクシー代は142円だった。 -
チキンのスープ、バターフイッシュカレー(上の写真)を注文。どちらも美味しい。
久々のミャンマービール。 -
二軒目はボージョーアウンサン・マーケットからも近いルーフトップ・バーYangon Yangonへ。
ここは私のお気に入りである。ヤンゴンに来るたび大概1回くらいは寄るようにしている。
今日は時間が遅いせいもあるのか、空いている。
いつ来てもバブリーな感じがいい。
料金は、入場料にワンドリンク付きで5,000チャット (約370円)。 -
☆☆☆Yangon Yangonから眺めるシュエダゴン・パヤー。ライトアップされ妖しく輝いている。☆☆☆
再びGrabタクシーを呼んでホテルへ戻る。
フロントのスタッフと明日のタクシーチャーターのことを確認する。
明日は日帰りでチャイティーヨー(ゴールデンロック)を再訪する。
料金を支払い、バウチャー代わりの領収書を書いてもらう。
部屋に戻った後も、軽い興奮状態が(空港からずっと)続いている。
部屋のバスルームに湯船があるので湯を溜めて入り、クールダウンする。
22時過ぎ、部屋を暗くして就寝した。
【02月12日(水)、了。】
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