バンクシーのストリートアートよりも難民キャンプの壁画の方がインパクトあった。

2019/12/03 - 2019/12/03

*写真はアイダ難民キャンプの分離壁の絵。


ベツレヘム一泊二日。
チェックインして午後はタクシーでバンクシーのアートと難民キャンプ訪問。

今回は知り合いの知り合いに頼んでバンクシーと壁のタクシー観光をアレンジしてもらった。
ネットで調べたら通常70シェケル位らしいんだけど、その運転手が言って来たのは100シェケル。
高くない？他の運転手70シェケルって言ってるよ。って言ったら、
何時間かかってもチップ込みでこれ以上の追加料金は無い、間に知り合いが入っているからもし忘れ物や何かあっても連絡が簡単につく。
追加料金無しと言うのが決めて。
ホテルまでのタクシー運転手のマシンガンセールストーク思いだしたら70シェケルでOKしても頼みもしないオプション付けてきそうで。それに間に知り合いいるから変なぼったくりあったら彼に文句言えるし。

エリア ベツレヘム(イスラエル)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

と言う事で、彼が降誕教会近くまで迎えに来た。

で、「子供を家に送りたい」って言うから「いいよ」って言ったら2人子供がいて、別の地区にある学校でピックアップしてそこから30分家までかかる！
なんだそりゃ！こちとら金払ってるんだぞ！
が！その11歳と5歳の少年二人が凄く可愛くて二人ともお父さんより英語上手。
学校によると思うけどパレスチナって小学校入る前から英語教育してるんだね。
学校も綺麗だし制服もちゃんとしてるし。
特に5歳の弟が色んな事照れながら聞いてくる。
すっかり和んで楽しい移動時間だった。
ついでに到着時には奥さんとも会話したし。
奥さんはトルコ系アラブ人でトルコ語、アラビア語、英語、ヘブライ語が話せるそうだ。
閉鎖されたイメージのあるパレスチナヨルダン川西岸地区、結構インターナショナルなのね。

で、やっとツアースタート。
まずはバンクシーのアートなんだけど、いきなり土産物屋…

はい？

兵士をボディチェックする少女。

アート保存の為、壁の部分がガラスで覆われてそこに土産物屋が建ってる
びっくり。

ほら！
何も買わなくて入るだけでも全く問題ない。

最初運転手がここに止めた時、冗談かと思った。
何か買わないと写真撮らせてくれないって他の人のブログにあったけど、何も買わなかったけど全く問題なかった。

続いて、防弾チョッキを着た鳩。

こんな風に街角の壁に何気なく描いてるから調べていかないと見逃す可能性ある。

続いて、世界一眺めの悪いホテル。
バンクシーのホテル。

チンパンジーがお出迎え。
ドア左の椅子にドアマンがいて「入っていい？」って聞いたら「どうぞどうぞ。でもリュックは前に抱えてね。振り返ったりした時に間違って展示物にぶつかる可能性あるから。」って。

ホテル内。
誰もいなかったから写真撮り放題。

帰る時はここでお茶してる人がいた。

バンクシーの絵も。
2019年12月20日に新作がここに展示された。
ちょっとの差で見る事できず残念。

武器と監視カメラ。

この本棚が客室への扉。

一般客が行けるのレセプションエリアと2階の博物館まで。
博物館はいかにイスラエルが不法占拠をしてるか、と言うのがメイン。

結構重い内容。

パレスチナの歴史。

2階の窓から。
確かに眺めは良くない。

パレスチナとイスラエルの分離壁。

ここはバンクシー以外のアート作品もある。

ここでイスラエル兵が見張っているんだよね。

ここにあったヒジャブを被った女性のバンクシーの絵はもう無くなったって。

突然だけど、これは10月に行ったベルリンの壁の跡。
ベルリンは既に約30年も昔の話。
でもベツレヘムの壁は今の話。

写真は戻ってベツレヘム。
マリオとイスラエル兵。

可愛いけど語ってる事は結構キツい。
Palestinians in Wonderland
「不思議の国のパレスチナ人」

ホテル前の分離壁が一番アート作品多い。
そして道は結構狭いから観光するのも気を付けないと。
黄色の車は脇で止めてある。
片道一車線で観光客が乗った車がドンドン通る。

次に行ったのがアイダ難民キャンプ。
正直バンクシーアートよりもこっちの方が興味あった。

難民キャンプの大通りには「鍵」。
自分達の家に帰る為の鍵。

キャンプと言っても70年もあるキャンプ。
既に町が出来上がってる。

5500名がここに住んでいる。
テントを想像してここに来るとあまりに立派で難民キャンプとは思えない。

亡くなった方々でしょう。

故・アラファト議長。
土産物屋の看板。
でもその下の説明はいかにイスラエルがこのキャンプの人達に酷い事をして来たかと言う説明。
そしてその下に土産物屋の写真。
うーん、硬軟入れ乱れてる！

壁に注意が行くけど、何気に住人の車は高級車が多い。

壁が黒いんだよね。
ここで実際に色々あったんだろうけど。

今、この塔の中にイスラエル兵はいるんだろうか？
全くパレスチナ側からは見えない。

一番衝撃だった絵。

本当にこう言った事は日常茶飯事に今でも行われてる。

バンクシー風。

The Walled Off Hotelの辺りはひらけてる壁のエリアで商魂たくましい感じもしたけど、ここは本当に壁のせいで不自由な生活を虐げられる感じがした。

この辺はドライバーにかなり細かくあっち行きたいこっち行きたい、やっぱり戻ってもう一度あの壁に行きたい、ってお願いしたけど嫌な顔せず移動してくれた。

キャンプ中心地から離れた場所の壁。

ここは工場が近くにあるだけで住居が無いからアートもほとんど無い。

見てわかる通り難民キャンプにも教会がある。
パレスチナ＝イスラム教では無い。
そりゃキリストが生まれた教会がある町。
キリスト教徒もいるでしょう。
でもこの色んな宗教が混在してる事が今の紛争の原因なんだけどね。

確かに建物はボロいけどヨハネスブルクのスラム街、ソフェトと比べたら全然。
子供達も普通の恰好してるし。

段々日が暮れてきた。
急いで最後のバンクシーアートへ！

花束を投げる青年。
超有名！

なんだけど！洗車場の隣！

これは本物だけど偽物がThe Walled Off Hotel前の分離壁にあるらしい。
騙されないように！
この絵は市内からかなり離れてるから！
上の写真のGPS見たらわかるでしょう！

結局ホテルに戻ったのは3時間後。
まあ、子供の送迎があったから観光は2時間強。
日帰りじゃなくてベツレヘム宿泊にして時間に余裕ある分、良かったなって思った。

バンクシーの絵は全部見たわけじゃないけど、取り合えずメイン所は抑えた。
でも難民キャンプの方がインパクト強くて。
タクシーチャーターする人は是非アイダ難民キャンプも行く様に。
The Walled Off Hotelから10分位だから。

最後に日が暮れて行くベツレヘム。
ホテルの屋上から見る眺め。
ここから見る光景は平和なんだけどね。