滞在23時間の伊豆大島　・・・ただ飛行機に乗りたかっただけ？・・・

2019/12/25 - 2019/12/26

懸案が片付いたので、一息入れる旅に出ようと思った。
山はもう冬山だし、ならば沖縄に行こうと画策したが、急だったこともあり希望の日程では飛行機が取れず。
それでも「島」に行きたくて、結局近場の伊豆大島に決定。

ただ船で行くだけは面白味がない、あの小さな飛行機に乗ってみるか！ということに。
しかし相方の都合でどうやっても午後発となってしまい、往路は船、復路は飛行機としたのは良いが、滞在時間が異様に短い妙な「旅」となってしまった。

【往路】東海汽船
https://www.tokaikisen.co.jp/

【復路】新中央航空
https://www.central-air.co.jp/index.html

エリア 伊豆大島(東京)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 船 レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

13:20竹芝発の東海汽船のジェット船
「セブンアイランド　大漁」という、たいそうな名前の船だ

伊豆大島までは1時間45分の船旅である
満席ではなかったが、空席は少ない
平日の中途半端な時間を考えれば、さすが大島

竹芝客船ターミナル 乗り物

ジェット船だからデッキに出ることもできず、やることもなく寝るだけ
速いのは良いが、船旅の情緒はないね

あっという間に岡田港

岡田港 乗り物

なにせ短時間だから、公共交通機関など頼っていられない
レンタカーを調達して、さて、どこに行く？
とりあえず三原山を目指す
車道の終点「山頂口」までの道中で見た富士山

馬の放牧場があった
ずいぶんおとなしそうなヤツらだな、在来馬じゃ？、、、と思ったらやっぱり与那国馬らしい

山頂口の駐車場から見た夕陽

三原山山頂口 自然・景勝地

今宵の宿　パームビーチリゾート
・・・という名のペンション

およそダイバー向け

リゾートホテル パームビーチ 宿・ホテル

翌朝、本日もどんよりなり　（涙）
宿から歩いてすぐの野田浜

野田浜遊泳場 ビーチ

あれは大室山か

辛うじて富士山も

元町港から波浮港に向かう道中、突如出現する千波地層切断面

地層大切断面 自然・景勝地

予想に反して、見事な景観
思わずクルマを停めて撮影

噴火によって降り積もった火山灰などの堆積物が幾重にも積み重なってできたもの
それが高さ30m・長さ800mに渡るというのだから、ただただ感嘆するのみ

難点は、駐車スペースがほぼないこと
　実際、後続車があったのでもたもたするわけにも行かず通過、
　折り返して停める場所を探すという…

さらに、あたりに解説文的な掲示が一切ないこと
　観光スポットとしているのだから、解説くらいしてほしいもんだ

「アンコ椿」の波浮港にやってきた

古い家並み…とのうたい文句だが、ところどころ修復されていて（住んでる人からすれば当然だが）、中途半端感は否めず

特段の施策もなく、結果的に古いだけの家並みを売りにしようとしたって、そりゃ無茶だ

野口雨情作詞・中山晋平作曲の『波浮の港』歌碑

･･･と言われても、歌自体を知らない

脇道から石段を上がっていくと、『伊豆の踊り子』で大島の旅芸人一座が芸を披露した「港屋旅館」

踊り子の里・旧港屋旅館・旧甚の丸邸 名所・史跡

現在は「踊り子の里資料館」として公開されている、否、いたらしいが、先般の台風で損壊
立入禁止となっていた
残念

旧港屋旅館あたりから『文学の散歩道』という散策路になる
とはいえ、けっこう急な階段なので、ハードな散歩道だ

これは林芙美子の碑

文学の散歩道 名所・史跡

波浮開港の碑
波浮港開港から100年を記念して、1901年に建てられたもの
「大島町指定文化財」となっているが、なにせ急な石段でただでさえぜえぜえ、見上げるばかりだ

開港の碑の隣には倒壊したままの神社
波浮の地神、神明様
恐らく台風でやられてしまったのだろう
手が回らないのか、放置されている
こういう史跡こそ面白いのに、残念

文学の散歩道

これは幸田露伴

文学の散歩道 名所・史跡

旧甚の丸邸
明治時代に建築された網元の邸宅
この一帯はとにかく栄えていたらしい
堅牢な石造りを見ても、当時の隆盛ぶりがうかがえる

踊り子の里・旧港屋旅館・旧甚の丸邸 名所・史跡

小路を抜けて正面に回ってみる
この小路もイイ感じ
外壁はなまこ壁、石塀は大谷石

甚の丸邸の正面入り口
立派な門構え

石造りの2階建。
外壁はなまこ壁の漆喰装飾、大谷石の外塀、、、
当時の豪勢な暮らしぶりがうかがえる

しかし残念ながら、ここも台風で損壊し、立入禁止

クルマに戻って、ぐるりと湾の反対側に行ってみると
そこは波浮港見晴台

※ベンチとバス停はあるが、駐車スペースがない。
　向かいに空き地があるが、駐車場として使ってよいか否かは不明
　地元の人も使っていたから多分大丈夫とは思うが…

波浮港見晴台 名所・史跡

確かに、港一望

この辺まで「文学の散歩道」が続いている

出た！
大島と言えばコレでしょ！的な『アンコ椿は恋の花』歌碑

作曲は市川昭介、懐かし～～

最初、「はぶみなと」とか「かただより」ってなんだ？と思っていた
漢字を見れば「なるほど」

海から屹立した奇岩
「あれは何だ？」てなわけでクルマを停める
幸い、ここには4～5台分の駐車スペースがある

おたいね浦の岩脈と筆島 自然・景勝地

『筆島』
島のイメージとは程遠いが、もともとは火山だったというから驚く
さらに、100万年位前の筆島火山の火口内のマグマが長い年月を経て波に浸食されながら今のような形となったそう
つまり、マグマの通り道がそのまま固まったということのようだ

ここでそろそろタイムアップとなった
まだ11:45なのだが・・・

1日2便（上下合わせて4便）の調布－大島
調布行きは10:55と13:10
30分前に搭乗手続きを済ませないといけないとなれば、昼メシもそこそこに、とならざるを得ない
ありがたいことに、レンタカーは駐車場にカギをつけたまま放置OK(笑)

大島空港 空港

こじんまり、それ以上の空港内部

チェックインカウンターでは体重を尋ねられる
飛行機の左右のバランスをとるためだ
かつての慶良間便を思い出させる

展望デッキ(要は屋上)に昇ってみよう

鄙びた感じがいいね
どことなく南・北大東島の空港に似た雰囲気

南の方へ眼をやると・・・

予想以上に小さい飛行機がブ～～ンと飛んできて、軽々と着陸

それでも騒音は一人前

滑走路からランプへスルスル～
クルッと回って駐機

ぞろぞろ降りてきた人、その数 9

さて、では我々も乗り込みますか！
ほんと、小さい
パイロットの顔が同じ目線で見える(笑)

尾翼にはトビウオ

このタラップ、しびれるねぇ～

機体を前に、重量が左右均等になるように係員が座席を指示
雨だったらどうするんだろう？屋内で執り行うのか？

もうちょっとゆっくり撮影したかったんだが、立ち止まると注意される
慌ただしい

機内
狭い！

ガイジンさんは苦痛だろう

では出発！

曇天が残念

そして調布に到着
わずか25分のフライトだ

着陸前、眼下には航空写真のような風景
ま、当たり前だが(笑)

レンズを下に向けると窓の反射が写り込んでしまって、どうにもならず
とうとう一枚も撮影できなかった

チェックインカウンターは誰もいない
それもそのはず、本日の業務は終了…
なにせ最終出発便は14:20の新島行き、だからチェックインは13:50に終わっている

調布飛行場 空港

到着便と調布行のバスが全く連絡していない
待機のタクシーは2～3台なので、要領を知っている人はゲートを抜けたら脇目も振らずタクシー乗り場へ急ぐ
ぼんやりしていると乗りはぐれるので、次のバスまでさらにぼんやりして過ごすか、徒歩10分程度の幹線道路に出て別系統のバスに乗るかである

さて、脈絡も計画性も全くない、気まぐれ旅はこれにて終了
ここから10分歩いてバスに乗り、調布駅へ
･･･そしてそこから再び電車に乗って、電飾見物である

→　https://4travel.jp/travelogue/11581922

この旅行記へのコメント （3）

• kuniさん 2020/01/05 23:38:32

  滞在23時間

  琉球熱さん、こんばんは。
  
  伊豆大島で滞在23時間であればちゃんとした旅ですね。
  観光もされて飛行機にも乗れて満足されたのではと察します。
  
  釜山滞在24時間を繰り返すkuni@PATTAYA滞在40時間(笑)

  琉球熱さん からの返信 2020/01/06 23:06:08

  Re: 滞在23時間

  kuniさん、明けましておめでとうございます。
  今年もよろしくお願いします。
  
  飛行機に乗ったことはまぁ満足ですが、やはり滞在時間が短過ぎ、観光は不完全燃焼でした。
  これが夏なら、日没も遅いのでもう少し遊べたと思うんですが…
  
  釜山もパタヤも、kuniさん短すぎ(笑)
  
  ---------琉球熱--------
  

  kuniさん からの返信 2020/01/07 10:05:45

  Re: 滞在23時間

  琉球熱さん、おはようございます。
  
  ご挨拶忘れて失礼しました。
  あらためて、
  
  明けましておめでとうございます。
  本年もよろしくお願いいたします。
  
  昨年は丹沢バカ尾根と高尾山には登ってるんですが、旅行記追い付かすです。
  
  今年も安全第一で楽しく登山されてくださいませ。
  
  kuni@羽田空港から通勤中