2026/07/06 - 2026/07/08
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公共交通トラベラーkenさん
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2026年7月6日~8日の2泊3日で伊豆大島旅行に行ってきました。梅雨明けまであと少しという時期の島旅なので、直前まで天気予報を気にしながら周到に計画を立てたのですが、2日目の三原山お鉢巡りは雨と霧に見舞われて途中で断念することになりました。でもそれ以外の日程は天気に恵まれたので素晴らしい島旅を満喫することができました。
旅行記その3は旅行最終日、1日ガイド付きツアーを申し込んで、車で島をグルッと回ります。昨日雨と霧で何も見えなかった三原山に再度登って、素晴らしい景色を堪能できました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ホテルの朝食2日目。昨日とはおかずが変わっています。
どれも美味でした。
今日は「伊豆大島でガイド&カフェ押し花」という会社の1日ガイドツアーをお願いしています。車でホテルまで迎えに来てもらって、そのまま島1周のツアーに出発します。 -
まず最初に昨日も訪れた三原山山頂口までやって来ました。
今日は快晴に恵まれて、三原山外輪山展望台からくっきりと山頂を見ることができました。
ガイドさんは大島で生まれ育った女性の方で、1986年の三原山噴火の時は毎日ここで噴火の様子を見ていたそうです。三原山山頂口 自然・景勝地
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今日は表砂漠から赤ダレ方面に向かうコースを歩きます。
コースの入り口は森の中の道を歩いて進みます。 -
樹木の根元に生えていたツチアケビ。ガイドさんが見つけて教えてくれました。
植物図鑑でしか見たことがない植物にいきなり出会えてラッキーです。ラン科の植物ですが光合成を行う葉を持たず、養分のすべてを共生菌に依存しています。緑の葉を持たず赤みを帯びた黄色の茎や花が大変目立ちます。 -
テンナンショウ。
熟す前の実が真ん中にできています。いずれ真っ赤に熟して毒々しい雰囲気を醸し出すことでしょう。 -
森を抜けて視界が開けました。
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雨が降った時にだけ現れる「幻の池」があった場所。昨日まで雨が多かったので、池ができていたのかもしれません。
ガイドさんは保育園も運営していらっしゃるそうで、園児たちを連れてこのあたりまで遊びに来ることがあるそうです。島の子どもは大自然に囲まれてたくましく育つのでしょう。うらやましい限りです。 -
お隣の利島が見えます。
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三原山滑走台跡。
1935(昭和10)年、カルデラ縁の南西部から間伏方面へ8町半(約900m)のレールが敷かれ、滑走機(スライダー)に乗って外輪山斜面を滑降するアトラクションが建設されたそうです。戦時中の金属類回収令によって1942年に閉鎖となるまで、三原山の名所の一つとして有名だった場所です。 -
富士山の頂上が少しだけ見えます。三原山から見る富士山の姿は美しいことで有名なんだとか。
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赤ダレに到着。
8世紀頃、外輪山の縁の急斜面で噴火が起こり、スコリア(ガスを多く含む溶岩が飛び散るようにして噴出して降り積もった多孔質な岩石)が降り積もって丘ができました。赤色酸化したスコリアの丘は侵食によって削られ、丘の内部が左右に露出して赤い渓谷が生まれました。 -
その後、安永の大噴火の際、1778年に三原山南麓から流れ出た溶岩がカルデラ南部を埋めた後、カルデラ壁を越えてこの谷に流れ込みました。溶岩は谷に沿って南西方向に約2km先まで流下しました。赤ダレを側面から眺めると、1778年安永溶岩の分厚い断面が観察できます。左側の黒っぽい岩が安永溶岩ですね。
特に安全柵などは設けていないので実際に崖の縁に立つと足がすくむほどの絶壁です。 -
亀の甲羅のような溶岩。
面白い形をした岩があちこちに転がっています。そしてそこかしこにイタドリやススキが小さな島を作って群生し始めています。 -
三原山山頂口まで戻ってきました。三原山レストセンターのテーブルで持参したパンを食べて簡単な昼食とします。
午後もたくさん観光しなければならないので、のんびり食事を楽しむ暇はありません。 -
食後は島の東側に移動します。波治加麻神社にやって来ました。
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杉林に囲まれた参道がとても美しい。
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林の奥に小さな社がありました。
この辺りは周囲より少し小高くなった場所になっています。三原山の噴火に備えた立地なのでしょう。 -
宿泊していたホテルのロビーに『泉津の民俗 伊豆大島泉津地区調査実習報告書」というお堅い本が置いてありました。風呂上がりにパラパラと拾い読みしていたら、神社にまつわる「ヒイミサマ(日忌様)」という伝説について書かれていました。
江戸時代、伊豆大島・泉津に暴政を振るう悪代官がいました。村人のために立ち上がった若者たちがこの代官を討ち取り、島を脱出して舟で逃れましたが、行く先々の島で上陸を拒まれ、そのまま海の藻屑となってしまったとされています。彼らの無念の霊が、毎年1月24日の夜中に五色の旗を押し立てた丸木舟に乗って帰ってくると言い伝えられています。 -
亡霊が泉津村にくるので、1月24日の晩は海を見てはいけないとか、もし、船を見ると祟りがあるといい、この晩は真っ暗にして火をたかない。また、日が暮れると戸を閉じで外出しないなどの物忌みの風習があるそうです。
ガイドさんの誕生日が1月24日で、物忌みの日に当たっていたため大変だったという話を聞かせてくれました。大変興味深いお話です。 -
泉津の切通し。
SNSなどで話題を呼び、人気のフォトスポットとして多くの観光客が訪れるようになった場所です。近隣の人たちによる手掘りの切通しです。両側のスダジイの巨木が神秘的です。 -
階段を進むとこの看板がありますが、ガイドさんはどんどん先に進みます。
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森の中に廃墟がありました。
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ここは大島町立泉津保育園があった場所です。切通は保育園の通園路でもあったそうです。
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保育園も経営しているガイドさんはここの最後の園長先生とお知り合いなんだそうです。大島町の人口は約6,600人、高齢化率は約40%に達しており、泉津や野増などの一部地域では40%を優に超えているそうです。
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切通し入り口の石垣にびっしり生えていたジャゴケ。触ると爽やかないい香りがします。
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月と砂漠ライン入口から裏砂漠に向かいます。細い道なので旅行者のレンタカーがすれ違いできずに立ち往生していました。警察が来て車を誘導しています。私たちの車も警察官が運転を代わってくれて側溝ギリギリまで寄せてくれました。
島の警察さんもいろいろ大変です。 -
ここも林の小径を抜けていきます。
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裏砂漠にやって来ました。伊豆大島の三原山東側に広がる裏砂漠は、国土地理院の地図に唯一「砂漠」と表記される日本唯一の砂漠です。度重なる噴火による黒い火山岩(スコリア)が大地を覆い、強風で植物が定着できないため、月面のような荒涼とした絶景が広がっています。
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「もく星号遭難の地」と書かれた看板があります。これは1952年4月9日に発生した日本航空の旅客機墜落事故です。羽田から大阪を経由し福岡へ向かう途中、伊豆大島の三原山に衝突しました。乗客・乗員37名全員が死亡しました。当時は連合国軍の占領下で管制業務を米軍が掌握しており、日本の自主的な原因調査が困難でした。この不透明さから米軍による撃墜説などの陰謀論も生まれ、松本清張の小説の題材にもなりました。
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確かに荒涼とした風景ですが、天気が良いので寂しい感じはしませんでした。
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石が積まれた場所があったので、ここで記念撮影をして戻ります。。
この先にもまだ砂漠は続くのですが、今回は時間が足りないので次の機会に持ち越すことにします。 -
私たちの旅行では町歩きや旧所・名跡観光が多いのですが、たまには大自然の中に入って行くのも良いものです。
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大島の名産アシタバ。昔は島中どこでも生えていたのですが、大島公園動物園から逃げ出して大繁殖してしまったキョンにほとんど食べられてしまったそうです。家庭菜園でアシタバを栽培する際もキョンの食害を防ぐための柵が必須になっているんだとか。
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スコリアの表面が青っぽく輝いて見えます。なかなかきれいです。
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島の南東部にある筆島にやって来ました。
海に浮かぶ筆島は、マグマの通り道(火道)の硬い岩石が侵食に耐え、突起状に残った跡です。筆島の左側にある海食崖には、数十万年前に活動を終えた「筆島火山」の地層が露出しています。この古い地層を、地下から上昇したマグマが貫いて冷え固まった「岩脈」が50本以上見られます。おたいね浦の岩脈と筆島 自然・景勝地
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筆島のすぐ近くにあるカキハラ磯にやって来ました。
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ボム・サッグ。
約2800年前、この海岸付近でマグマと海水が接触するマグマ水蒸気噴火が起こりました。その時吹き飛ばされた噴石が湿った火山灰の積もった柔らかい地面に落下します。その後、波や雨で周囲が削られて石の部分だけが残った結果がこの不思議な形です。 -
火山豆石という小さな丸い石も観察できます。
これは水分を多く含んだ噴煙の中で小さな粒が殻となり、周囲に火山灰が何層もくっついて球形に成長したものです。 -
伊豆大島は2010年9月14日に日本ジオパークに認定されています。
地質学などを専攻している学生さんにとっては見どころだらけの島でしょう。 -
地層大切断面。
島内一周道路の建設工事で現れた切り通しで、長さ600m以上・高さ30mの巨大な地層が露出しています。およそ100~200年に1度と言われる大噴火のたびに、スコリアや火山灰が降り積もり、100層以上が幾重にも重なる巨大なバームクーヘンのような景観を作り出しています。地層大切断面 自然・景勝地
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この辺りが一番古い地層だとガイドさんが言っていました。
下部のぐにゃぐにゃと乱れた地層は海底火山であった伊豆大島火山がまさに海上に姿を現そうとしていた時代に、マグマと海水が接触して起こった、やや爆発的な噴火による噴出物なんだそうです。 -
この日の船の出航は元町港からでした。まだ少し時間がありそうなので、元町港を通り過ぎて赤禿まで連れてきてもらいました。
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島の北西部、サンセットパームライン沿いにある「赤禿(あかっぱげ)」は、約3400年前の水蒸気爆発によって形成されたスコリア丘です。内部のスコリアがマグマの熱で酸化し、赤さび色を帯びた断面が特徴で、夕日が美しく映える景勝地として知られています。
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赤い岩場が海に突き出しています。
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岩の上に上ることもできますが、手すりや鎖もないので十分気を付けて登りましょう。
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少し離れたところからの眺め。
溶岩が海に流れ込んでいる様子が良くわかります。 -
無事すべての観光を終えて元町港に到着。楽しいお話をたくさん聞かせて下さったガイドさんともここでお別れです。
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16:00発熱海行の高速船に乗ります。熱海までは約45分の船旅になります。
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熱海港からバスで熱海駅までやって来ました。熱海は人が多いです。
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小田原駅で小田急線に乗り換えます。
旅の〆は箱根そば。昔から食べ慣れた味を食べると旅から帰ってきた感じがします。 -
オマケ。
ホテルでもらったアシタバ入りのお菓子を食べて「島グルメのアシタバはクリア」としていましたが、さすがにそれは無理があるだろうと思い、元町港の土産店で購入したあしたば漬。
まだ食べていないので味はわかりませんが、とにかくこれで島グルメは完全制覇したといえるでしょう。
初めての伊豆大島旅行でしたが、大満足の3日間になりました。三原山山頂は悪天候のせいで十分に見ることはでなかったので、いずれまた訪れることになるでしょう。
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