2019/04/13 - 2019/05/02
468位(同エリア2149件中)
ユリアさん
旅行記のタイトル、ふるっ!はさておき、18歳のあっちゃんとの日本里帰り日記の最終章になります。
もう空前の大型GWに差し掛かり、街は混み出し、お天気もどんどん下り坂。
最後に行きたいのは、「平成の大修理」を終えて、真っ白に生まれ変わって、思いがけず評判の悪い白鷺城こと、姫路城。私は小さい頃から遠足で何度も、大人になってからも桜の季節を含め何度も行ったことがある馴染みのお城。でも、もちろんあっちゃんは初めて。大阪城とは違う、堂々の世界遺産、姫路城に参上するなり!
姫路城を成り立ちを簡単に説明すると、黒田官兵衛から姫路城を譲られた羽柴秀吉は、1580年(天正8年)から城の大改修に着手し、翌年に3重の天守(複合式望楼型3重4階か)が完成。現在も残る姫路城の天守は1601年(慶長5年)に入封した池田輝政が1608年(慶長13年)から組み立てにかかり、翌年完成したものです。秀吉時代の天守の部材はこの際に転用されました。
姫路城
https://www.city.himeji.lg.jp/castle/index.html
このシリーズの登場人物をざくっと紹介(4名しかいないけど)
ユリア・・・・英語学校(海外)で夫と知り合い結婚。欧州在住20年
あっちゃん・・ユリアの長子・18歳(日本語は怪しい)
ちぃちゃん・・・ユリアの姉・大阪在住
マコト君・・・ちぃちゃん夫・お酒好き
□4月13日(土) 日本へ出発
□ 14日(日) 日本着・母に会う
□ 15日(月) 造幣局→大川さくらクルーズ→大阪城→鶴橋商店街
□ 16日(火) 京都大原三千院(前半)→比叡山(後半)
□ 17日(水) 神戸中華街→メリケンパーク
□ 18日(木) 京都嵐山→念仏寺
□ 19日(金)★淡路島(淡路→四国→岡山2泊3日旅行)
□ 20日(土)★四国・こんぴらさん
□ 21日(日)★倉敷
□ 22日(月) 大阪梅田→難波
□ 23日(火) 京都八坂神社→都おどり鑑賞
□ 24日(水) 難波・ぶどう畑さんとデート
□ 25日(木) 近江八幡→竜王アウトレット
□ 26日(金)★伊勢志摩旅行(1泊2日旅行)
□ 27日(土)★伊勢神宮参り
□ 28日(日) 京都伏見稲荷から平等院
■ 29日(月) 姫路城(この頃から天気悪し)
■ 30日(火) エキスポシティ(お天気悪)買い物
■5月 1日(月) 祝!令和!母訪問・イオンモールで最後の買い物
■ 2日(火) 欧州へ帰る
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2019年4月29日(月)
今日の天気は今ひとつ。でも。あっちゃんに本物の日本のお城を見せたくて、私の生まれた兵庫の誇る、国宝姫路城に最後に行くことにした。。車で行っても良いけど、GWの渋滞を避けるため、ここはJRで行きましょ。
駅から歩いて20分ぐらい。ほら、もう姫路城が見えてきた!
平成の大修理を終えて白く生まれ変わった姫路城。 -
う~ん、白いね?(笑)
案内してくれたガイドさんによると、この工事はかなり大変で、何年もかけて塗ったので、終わった部分がカビないかとか、色の具合とかすごく神経の使った作業だったそう。んで、蓋を開けたら「白すぎ」とか「前の方が良かったとか」と人が言い出して、かなりがっかりしたとか。なので、皆さん、白すぎ、って言わないでおきましょう。
大天守の外観は、一見すると5階建てのように見えますが、内部は地下1階、地上6階の7層構造になっている。こうしたトリックに寄与しているフロアは、地階の存在と、5階の存在によって作り出されています。 -
さすがGW.ものすごい人で、チケットを買うのも一苦労。
んで、この門をくぐった所に、【英語ボランティアガイド】の看板をつけたおばさんが立ってて。いったん通り過ぎたものの、あっちゃんにガイドしてもらえるか聞いてみた。その時、ロシア人カップルもいて、英語ツアーに参加指せてもらえる事に。
ただ、基本訪日外国人向けのガイドツアーなので、もちろん英語ですべて説明。日本人である私と姉、ちぃちゃんの事は無視して下さい、とお願いしました。私達は英語も分かるのし、あくまでもおつきで後ろからついていく形にして下さいね。かくして3人の外国人+日本人2人のガイドツアーに出発! -
すごく混んでる日だったので、天守閣内部まではしばらく待ちました。
大天守(だいてんしゅ)姫路城
姫路城と言えば大天守。
平成の大改修を終えた「大天守」は白鷺城の別名にもふさわしい純白の鮮やかさ。、大天守の内部はその外見からは予想もつかないような、武骨で機能重視の造りになっているとの事。有事の際を想定した城としての工夫が随所にみられる姫路城大天守は、やはり姫路城の一番の見どころ。 -
英語ガイドボランティアの佐藤さん(仮名)は、とても良い人で、入場までの待ち時間にも沢山の姫路城マメ知識を話してくれて、すごく面白かった。
今、姫路城では「姫路城大発見アプリ」があり、形態で説明も聞けるので、私とちぃちゃんはそれも利用しました。https://www.city.himeji.lg.jp/castle/0000007738.html -
十字紋の鬼瓦
にの門櫓(右の二層櫓)の唐破風屋根に乗っている鬼瓦には、十字紋が彫られています。キリシタンの名残りとか魔除けともいわれますが、日本の城では珍しい紋瓦です。なお、この櫓の南面と東面の鬼瓦には、波しぶきが彫ってあります。これは火除けを祈ったものと思われます。 -
この白い石に面白いいわれがあったけど、忘れてしまった。
-
地階
西大柱、東大柱の下部を見ることができ、その柱の太さを感じられる場所です。
その他、籠城時を想定して厠や流しといった設備がある珍しい階です。
この柱は、建築当時の柱だそう。すごく太い。
他にも隠し部屋とか色々あって、ガイドの佐藤さんがポインタ’ーで説明してくれて、今まで通り過ぎていただけだったので、やっぱりガイドさんがいると違うな~。 -
路城の1階
天守の周囲の渡り櫓からの出入り口や、天守台石垣の直下に攻め入った敵に対しての監視や反撃が行える石落しなどが設けられています。 -
これも建築当時のままの場所。
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上から下の階を見た所。
-
姫路城の2階
外観から印象的な連立した格子が設けられている階です。非常に大きな格子部分はそのデザイン性だけでなく、天守の下部石垣に取り付く敵に対して、石落しで攻撃することができる
非常に機能的な設備でもあります。西面の千鳥破風からは外に出て屋根の上に出られるなど、非常に興味深い設備のあるフロアです。 -
最上部の5階に登ってきました。ここまでガイドの佐藤さんが色々、沢山解説してくれて、勉強になったな~。待ち時間には日本の文化や、習慣についての話。武将の話。面白かった。
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ここには建築当時の大工さんのお遊びでつけたマークがいくつか。
これは星ですね~。おちゃめやな~。何百年も前の人の息吹が感じられて面白いな。これはかなり目立たない場所にあるので、ガイドさんのポインタ’ーがないと見つけられないかも。 -
天守の屋根にある鯱瓦(しゃちがわら)は雄と雌とで一対になっていますが、姫路城は二体とも雌の鯱となっており、これは全国的にも珍しいそうです。
鯱(しゃち)とは、姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物で、大棟の両端に取り付け、鬼瓦と同様に守り神とされました。
破風に施される懸魚もそうですが、こうした城郭建築の場合、いちばんこわいのは火事で焼失することですから、願掛けやおまじないの意味も込めて水にゆかりのある装飾が施されていたわけです。
また、鯱瓦は仁王像や狛犬(こまいぬ)などのように「阿吽(あうん)」一対となっており、口を開けているのが「阿」で雄、閉じているのが「吽」で雌とされます。姫路城は江戸時代から残るいわゆる現存天守なのですが、鯱瓦についてはなぜか1体のみしか残されていなかったため、「昭和の大修理」の際に同じ形のものを作成して載せたそうです。
(現在は大天守には計11尾の鯱瓦が載り、すべて「昭和の大修理」で江戸時代のものから取り換えられ、今回の「平成の大修理」は最上部にある大棟の一対だけを交換したそうです) -
武者返し。
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この扉の向こうに、隠れるもう一つの廊下があって。
実際には、姫路城では戦いが行われる事はなかったとのこと。 -
お城の骨組の模型
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姫路の城下町の模型
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見晴らしが良いな~。
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ぐるっと回って、またガイドツアーは続きます。
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ガイドの佐藤さんいわく、もっともっと色々見所はあるけど、混んでるから時間がかかってしまって、とのこと。いや、いや、十分にお勉強になりました。
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姫路城は、戦国時代からある城としては珍しく、戦にまみえることがなかった城ですが、戦時のときに被害を最小限に食い止めるための工夫が随所になされています。
この扇の勾配もそのひとつ。
石垣の上にいくほど反り返っており、敵が石垣を登れないようにしているのです。
横から見ると、その郊外が扇の曲線に似ているので、扇の勾配と呼ばれています。
城の防衛のためとは想像できないほど美しい曲線の石垣です。 -
この石は棺の石を転用されてる。
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怪談話「播州皿屋敷」の登場人物の「お菊」にまつわるとされる井戸です。
お菊は、女中として使えていた家の主から、家宝の皿を割ったのではないかという因縁をつけられ、責め殺されて井戸に投げ込まれたといわれています。それがこの井戸とされているのです。
なお、お菊が投げ込まれるまでは、釣瓶取(つるべとり)井戸と呼んでいました。
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小さい頃に来た時、このお菊井戸、怖かった~。
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鯱瓦(しゃちがわら)は同じものが3つ作られ、一つは天守閣に設置、一つは姫路城に保管。もう一つは、製造した瓦屋さんに保管されてるそう。
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確かに、みんな口が閉じてるので、雌と言うことですね。
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ここに今時のハートの石があるって聞いたけど。。。見つからない(笑)
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最後にガイドの佐藤さんがどうしても案内したいという、姫路城のベストフォトが取れる場所に案内してくれた。
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ホントだ~。緑も入るし、良いね。
ガイドの佐藤さんとロシア人と一緒に写真を写し、お礼に少しチップを渡そうとしたら、流石の日本人。頑なに固辞され、あっという間に去って行きはった。
ありがとうごいました。
姫路城のボランティアガイド、日本語のガイドさんは予約も出来るし、たったの2000円でものすごく為になるし、楽しいのでお薦めです。何度も来てる私達でも目から鱗の話が沢山ん聞けました。 -
この日のランチはどこも混んでいた上、すごい雨が降ってきたので、出てた屋台でお好み焼きなどを食べて、その後、商店街をブラブラしてお茶して、帰宅。この後の3日は殆ど写真を取っていません。
4月30日は。エキスポシティでお買い物した後、姪と甥家族が来てくれて、楽しい時間を過ごし。5月1日は令和に変わった瞬間をこの目で見れて、その後、イオンモールで最後のお買い物をし、母に会いに行き、食事に行って。翌日の5月2日の朝に日本を立ちました。とても楽しい日本滞在を終えたのでした。
いくつもの旅行記になってしまったけど、読んで頂き、ありがとうございました。
次からまた欧州ウロウロ旅行記に戻ります。
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