2019/09/15 - 2019/09/15
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sallyさん
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ベルリン日曜日、「馬蹄型団地」を見にいきました。
「馬蹄型団地」ってなに? って思いますよね、や、文字のとおりなんですが、日本で団地というと高層で四角くて横に長いイメージがあるんですが、およそ100年前に建てられたというそれは、上空からみたら”馬蹄型”がわかる、楕円を描いて緑の中庭を囲む団地なのでした。
団地を見たあとはケバブを買って外で食べようと、昔は空港で今は市民公園という「テンペルホーフ空港跡地」に行ってきました。
天気もよく、大きいものをみて、たくさん歩いた1日となりました。
(枚数が多いので、ケバブ&テンペルホーフ空港跡地は 後の旅行記になりました)
- 旅行の満足度
- 4.5
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-
部屋から最寄りの地下鉄駅 ”Eberwalder Strasse"駅から午後の旅は始まります。
時刻は14時15分
。 -
目的までは、46分。地下鉄を3本乗り換えます
-
アレキサンダープラッツ駅 ( Alexanderplaz )
緑色のタイル貼りが清掃、メンテナンスともに楽そうですね。ドイツを感じます。
ここは大きな駅で、東京でいうなら新宿?みたいなものなので
今回は何度も通過したり乗り換えしたりしました。 -
前回来たときに「かわいい~」と感動した”ブランデンブルク門”の柄。
これ、あとで気付くんですが、多分汚れが目立たないようにする目的では?
デザインとしてみせるには、ちょっと、柄と柄のピッチが狭すぎるから。 -
それにね、柱の部分、よくみると左から2本目の柱の奥行きの線が
ちょっとずっこけなんですよ、くっくっく。 -
さて、目的の大きな団地がある駅 パーチマーアレー駅(Parchimar Allee)に着いた。
地下鉄で50分もずっと移動してきて地上に上がると、そこは行き交う車の往来が少ない、緑のある静かな団地の住宅街でした。 -
モロッコに行ったらこんな外壁の色があるんだろうな、というこの色に驚きながら、ずっと続くこの団地の隣の道を歩いて行きました。
あとで知るんですが、これも馬蹄型団地に付随する住宅不足解消計画の時代に建てられたものでした。 -
ここ、、かな?
赤い団地の脇道を歩いてきて、その住宅の終わったら視界にこの景色。
球場みたいにみえます。
考えたら、馬蹄型も球場も似たようなかたちです。 -
ここです、来たかったのは。
-
こんな団地なんです (!!)
すごいでしょ。 -
来てみてわかったのは、
-
ここから見ると馬蹄型なのか、なんなのかわからない、ってこと(笑
-
こんなポスターをみて、”そう、こんな形なんだよな、これって”と再確認したり。
-
まずは、近くにあったInfo Station(資料館)に入ってみました。
カフェを併設していて、”アップフェルショーレ”、炭酸入りのアップルジュースを頂きました。
並々とついでくれたので、席まで持って行くのが大変でしたが、ゆるい炭酸が思い出の味。
右側の階段を上がると資料館のよう。
入場料なのか言われた2ユーロ(だったかな?)をカフェのおばさんに渡して入ってみました。 -
期待していたより小さな資料館でしたが、聞いてみると、この団地に入っている住宅の平均的な広さは、だいたいこのくらいらしいです。(カフェ部分を含んで)
-
なんの変哲もないように見えるこのキッチンですが、それまでのものをより改善した機能的なものだったらしい事が書いてありました。
100年近く前にこの台所、だとしたら斬新なのかもしれないです。
さて、奥のドアからテラスに出られるのです。 -
しっかりとした二重のドアを開けたら、中庭に降りられるバルコニーがありました。
お隣さんは庭で食事をしているようでした。
中庭の緑を抜けてきた風が気持ちよかったです。 -
平面でみたら、中庭側はすぼまっていて、外側は広がっているわけなので、立面の壁も当然、こうなります。
家具は置きづらいかもしれません。でも作り付けなのでしょうか。 -
小さな空間に作り付けの壁寄せテーブル。
台所の引き出し戸棚はとても機能的に作られていました。
引き出せる延長台が付いていること、ガラスの引き出しは、
中に入っている粉類の残量がわかるような工夫なのかしらと。 -
この住宅がどういう時に建てられたかというと、第一次世界大戦が終わり、領土の喪失や軍隊が解散でベルリンの人口が膨れ上がって深刻な住宅不足に陥りそれを解消するために公共の主導で建てられたそうです。
建築家は日本でも有名なブルーノ・タウトさんと、もうひとりなんとか・ワーグナーさんだったかな。 -
当時のバス、トイレ。
やはり、ここも、中庭の方向に向かってすぼまっているんですね。
ええと、扇型と言ったほうがいいのか。
面白いです。 -
バスタブなんですね。そして、手前には大きなお湯溜めでしょうか。
タンクがありました。 -
Info Stationを出て、住宅を内側から外側にゆっくりと回ってみようと思いました。
-
馬蹄型の”かかと”側の部分。
意外だったのは3階建てだったことです。
勝手にもっと高層のものを想像していました。1920年代の建物というから、エレベーターもあったのかどうか。だから3階なのですね。 -
馬蹄型の”かかと”(写真右側)の部分から”カーブ側”(左側)に移行する角のところ。
角のところに作ったポーチなどは、ほかの部屋にはない”スペシャル”でしょうね。
あの部分はそれぞれの部屋側に割り当てられてるようですね。
内部がみたくなります。 -
一番うえの正方形が均等に並んでいる部分も屋内があるように見えます。
物置か何かなのかしら。 -
この馬蹄型団地の真ん中に池があるのは驚きでした。
下調べしているときは、現地で初めて見る喜びを取っておこうと、なるべく画像をみないように(結構、難しい)して、文字情報だけ追っていたので、知らなかったのです。意外な感じさえしました。 -
”中庭は小さく区切って、全ての住民に貸し出されている”と書いてあったのが記憶にあったので、こんな大きな団地の全員に分け与えるのだから、内側は全部中庭だろうと思っていたのでした。
-
実際には、中心に池があって、その周りに芝生の土手があって、その周りに人が通る砂利道、その外側に住民が個々に利用している中庭になっていました。
芝生の土手でピクニックする人たち。
気持ち良さそうです。 -
花を見つけました。
こんな大きな団地、とはいえ、ひとの住まいですから、中庭を歩くのも少し憚られるといえば、そうでした。
ただ、ここ世界遺産なんです。(そんな時だけ、その理由。)
だから、ある程度大丈夫なんだろうと割り切って歩いてしまいした。 -
団地の途中にはこんな風に外側に抜けられるトンネル状になった所がありました。
”そりゃそうだ”と思いました。
そうでなければ不便ですものね。”こういうのも来て見てみないとわからない”と一人ごちました。 -
ただこの時、サッカーボールをもった親子とすれ違いました。
”なんだかすみませんお邪魔しちゃって”と落ち着かない気分になっていましたが、
「ハロー」と声をかけてくれました(ホっ)。
本当は中庭の方を見たかったのですが、この写真右手にあるとおりかなり密度の濃い生垣があって、住民の皆さんがどんな風に区画して、自分の庭を楽しく個性的に利用されているのかは、垣間見ることができませんでした。
ただ、りんごの木が生垣から顔を出す高さになっているものがあり、ドイツのすっぱくて固いりんごがあれか、と思ったりしました。 -
団地のトンネルをくぐり抜けて外側をカーブに沿って歩きます。
住宅は、1階の玄関ドア1つに6戸の住宅につながっていました。
1フロアに2世帯。それは日本と同じかな。違うのは、外ドアがドイツにはあるところ、でしょうか。 -
そして、外側にはグルーーーーーーーーーーーっと取り巻く路上駐車。
これ、割り当て決まってなさそうです。
一度停めたら動かしたくなくなりそう。 -
「馬蹄型団地」を見終えたし駅に戻ろうかとおもったら、
-
こちらにも可愛らしい集合住宅があるんだな、、と。
-
さきほどの上空から撮った絵葉書からみると、
「馬蹄型団地」から放射状に伸びる赤い団地たちです。
この赤い団地と団地の間に”緑の小道”があって、ついそこに誘われて歩み進めたら、 -
こんな縦に細長い庭が、
-
隣り合っていくつも続いていて、とても静かな空間で豊かだなぁと。
ずっと先まで見て歩いても飽きそうにありませんでしたが、住民でもないのにそうも出来ないしと諦め引き返します。 -
駅に引き返す途中で、またなんとも素敵な玄関まわりを。
-
で、また、緑の小道を見つけちゃうんです。
こんどは舗装されている小道(!)、ちょっとパブリック的な扱いかと歓迎されてるように勝手に受け取り ”ちょっと見てもいいかな? いいんじゃない”と、また少しだけ歩み進めました。 -
こちらも間口狭く細長いお庭が連なっていて、低い生垣で区切られていました。それぞれに個性があって、ロックガーデン風のところもあれば、小さい子供がいるのだろうと思われるプールがあったりブランコがあったりする庭もありました。 -
さきほどの団地の中庭とはまたちょっと違う感じでした。
ちなみにこちらも、「馬蹄型住宅」群のひとつとして当時建設されたものの一つだと思われます。
かなり年数が経っているのに、そんな風に見えないのがすごい。
水回りなどは修繕して使うのは当然としても、日本でその時代の団地がまだあったとしたら・・・(というか、まだ団地がないか、日本は、その時代) -
ベルリンは緑豊かなところだと思っていたけれど、人々がこんなにお庭好きなのもしりませんでした。
駅にもどりました。 -
地下鉄駅のホームには、さきほどの「馬蹄型団地」がパネルにして貼ってありました。
他の駅でも、その駅周辺の名所、戦前の様子などのパネルを見かけました。
セピア色だから、心がちょっとシンとしちゃう。
ドイツ人ってそこらへん遊びが少ないと思ったり
真面目すぎるのよね、きっと、と思ったり。 -
”パチマーアレー駅”にさようなら。
前からずっと見たかったものが見れて
とてもゆったりした時間が過ごすことができました。
このあとは「トルコケバブと元空港」なのですが、長くなったので一旦終了。
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この旅行記へのコメント (2)
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- T.Mさん 2019/10/11 20:58:11
- ベルリンのモダニズム集合住宅群
- このような世界遺産があるんですね。さすがドイツ!って感じがしました。これが100年も前から建っているなんて・・・
それにしても「馬蹄形」って・・・実際問題住みやすいんだか住みにくいんだか想像つきません。内部の写真を拝見しましたが、やっぱり家具などの配置で結構無駄な空間が生み出されやすいんじゃないのかなって・・・そこはかえってドイツ人気質に反しちゃうんじゃないのかなあ・・・って思ったりもしました。
もう今は取り壊されてしまいましたが、関東大震災後の復興住宅として一世を風靡した同潤会アパートを思い出してしまいました。日本は地震が多いから、ヨーロッパのように建物、街並みを大切に保存し、活用することが難しいのだろうとは思いますが、あのモダンな建物がもし今も残っていたら、もしかしたら世界遺産とまではいかないまでも、文化財級の地位は確立されていたかもしれませんね。どうだろう・・・
- sallyさん からの返信 2019/10/11 21:32:50
- Re: ベルリンのモダニズム集合住宅群
- >内部の写真を拝見しましたが、やっぱり家具などの配置で結構無駄な空間が生み出されやすいんじゃないのかなって・・・そこはかえってドイツ人気質に反しちゃうんじゃないのかなあ・・・って思ったりもしました。
そうなんです。嬉しいです。わたしも、バウムクーヘンの一片というかそういう部屋のかたちをみて、”あれれ、これってドイツ人気質に反しちゃうんじゃないか”って同じことを思っちゃいました。机、家具を置いたら変な隙間があくけど、それってドイツ人的に我慢できるかなぁと・・・。
他のドイツは知らないのですが、ベルリンでは、とにかく四角いものだらけだなぁというのが前回に引き続き思ったことです。建物、窓、家具、本当に四角い。ベルリンは好きだけれど景色に丸みが少なくて、すこぉしだけ四角だらけに”見疲れ”していたことをブタペストに入ってからいろいろな建物をみて気付きました。四角だけみていると性格が変わってしまうのではないか、とも思いました。
>もう今は取り壊されてしまいましたが、関東大震災後の復興住宅として一世を風靡した同潤会アパートを思い出してしまいました。
同潤会アパート、素敵でしたよね。大好きでした。ゆったりした雰囲気を覚えています。たしかに日本は地震国で高温多湿で木造だし、、建物が残っていくのは難しいのでしょうね。それゆえに”はかなさ”を知っているとも言えるのかもしれませんが。
それにしても、取り壊されちゃってたのは知りませんでした。。。そうか、今はもうないのかぁ、、(ショック)。
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