2019/07/23 - 2019/11/02
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shararaさん
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3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭。
友人に誘われてよく分からないまま見に行った前回、以外にも芸術の面白さと奥深さにはまってしまい、今回はぜひ事前に作品鑑賞パスポートを購入し、予定を立てて見て回ろうと決めていました。
今年第4回目が開催。春・夏・秋会期と行われ、11月4日に閉幕しました。
巡った島々については何度か旅行記にしてきましたが、瀬戸芸と同時期に「県内連携事業」として、地域の魅力を深めるためアートイベントやオススメの観光スポットが選定され、香川県が芸術祭に関連した特別企画を行なっています。
今回、夏会期以降に展示されるようになった北浜アリー・高松市美術館や香川県立ミュージアムの作品、サンポート周辺、香川県庁で行われていたイベントと秋会期から新たにお目見えした四国村の作品など、廻ってきたものをいくつかまとめてみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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7月23日
大島・女木島・男木島からの帰り道に、この夏からの展示となった作品を見に行きました。
「北浜アリー」という古い倉庫街を再生した施設で、6組のアーティストが瀬戸内の資源をテーマに作品を展開しています。北浜アリー 名所・史跡
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06「うちわの骨の広場」
丸亀市の名産品「丸亀うちわ」のうちわの骨・7000枚を用いて瀬戸内海の場所ごとに異なる潮の流れや様々な自然の表情を意識して制作された作品。 -
夜になるとライトアップされ、昼間とはまた違った表情が楽しめます。
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7000本のうちわの骨、圧巻です。
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イチオシ
潮の流れや波打つ感じ…まるで海中にいるかのような幻想的な空間。
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1本1本、丁寧に編み込まれて作られていました。
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07「LEFTOVERS 2019」
いつか何かに使えるかもしれない「ぼんやりとしたもの」同士を新たにつなげた作品。
庵治石の工房にあった破片をシャンデリアにして、建物同士の隙間に飾ることで、新たな関係性を生み出した試みだそう。
ただ太陽が差し込んでこないと、シャンデリアであることが分かりにくいのがちょっぴり残念。 -
08「香川漆芸」
香川漆芸をはじめとする香川で生まれ、暮らしの中で愛され続けている工芸品の数々。 -
「讃岐かがり手まり」もありました。
優しい色合いの繊細な模様が印象的。 -
10「Watercolors 2019」
世界中の海に潜り、そのリサーチ・体験に基づく作品を発表してきたフランス人作家が瀬戸内海を表現。 -
「コッコリトハット」
海で採取されるプランクトンから着想を得た竹製の帽子。
実際にかぶってみることもでき、気に入れば購入することもできるそう。
粟島の「海洋記念館」にも置いてありました。 -
09「うどん湯切りロボット」
「讃岐うどん」をおいしく食べるためのパフォーマンスの伝道師。
うどんの温め方、ゆで方、食べ方をロボットが教えてくれます。
これからはお店に入るとロボットがお出迎えする時代になるかも? -
次の作品が展示されているビルの1階に飾られてあった、アザラシのようなオブジェ。
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夜になりライトアップされると、また違った雰囲気に。
北浜アリー 名所・史跡
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11「Izumoring-cosmos of rare sugar 2019」
香川大学が研究している希少糖。 -
糖をイメージしたオブジェ。
ブックアートで構成された真っ白な空間。
色のついた本は、実際に取り出すこともできます。 -
8月2日
サンポート高松で催されていたイベント。サンポート高松 名所・史跡
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「SETOUCHI SUMMER NIGHT FESTIVAL 2019」
フランスのエンターテインメント集団「カンパニー・デ・キダム」によるショー。 -
心地よい海風が吹き抜けて気持ちよかった。
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イチオシ
ちょうど夕陽と重なり、幻想的な気分に浸りました。
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イチオシ
サンポートの海岸から眺める美しい夕陽。
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8月3日
夏会期のみの作品を見に訪れた「高松市美術館」高松市美術館 美術館・博物館
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イチオシ
14「宮永愛子・漕法」
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「suitcase-key 2013」
常温で昇華するナフタリンなどを素材に「変わりながらも存在し続ける世界」を表現。 -
タイトル「漕法(そうほう)」とは、舟を漕ぐ方法を意味する言葉。
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海の結ぶ景色や時間の痕跡を想起させる、宮永氏の世界が広がっていました。
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「"life" installation view at Mizuma Art Gallery.2018」
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透明な絵画に気泡を閉じ込めた作品。
反対側から絵をのぞき込む人がいると、作品の中に入ってしまったかのように見える。 -
1階のエントランスホールでは、香川大学ウインド・アンサンブルによる「ミニコンサート」が開催されていました。
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同日、香川県立ミュージアムで開催されていた
13「祭礼百態ー香川・瀬戸内の「風流」」香川県立ミュージアム 美術館・博物館
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香川・瀬戸内の伝統的な祭礼や民俗芸能の発達に影響を与えた「風流」(神々や見物人をよろこばせるための趣向)を県内外の資料を展示。
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布団太鼓などの屋台祭礼の数々…
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近くで見ると迫力があって、
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そのうえ、とても手が込んでいて…凄いしか言いようのないものばかり。
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県内のあちこちの町で浸透してきた様々な獅子舞たち。
展示の仕方次第で、獅子舞も立派な日本のアート。 -
12「DOMMUNE SETOUCHI 2019」
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宇川直宏氏による、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」
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昼間はこれまでの配信番組を公開。
夜は瀬戸内国際芸術祭の出展作品や瀬戸内地域の芸能や風俗に関するトーク、実験的な美術、音楽など多岐にわたる番組を制作しながら全世界に向けて生配信されているとのこと。 -
夕方になり自転車を走らせて来たのは
05「I'm here, ここにいるよ。2012」 -
ここは、高松市市民プールにある作品。
閉館したのちに入らせてもらいました。 -
雲の形のオブジェや瀬戸内の島の稜線をイメージした装飾を設置。
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夏の芸術祭期間中は、陽が沈むとライトアップされます。
しばらくの間、この場所から静寂した時間と景色を楽しむ。 -
イチオシ
いつもの市民プールが瀬戸内のここにしかない空間に変わり…この場所とそこにいる自分の存在の関係への問いを投げかけてくれるような素敵な作品。
また、ひとつお気に入りの場所が増えました。 -
9月27日
19時頃に香川県庁で行われている、プロジェクションマッピングを見に行きました。
「CITY LIGHT FANTASIA BY NAKED ~Kagawa Art Night Viewing~ 」香川県庁舎 名所・史跡
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県庁の21階から眺める夜景。
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そして、窓面に映し出されていたのは、幻想的な映像。
高松港の景色や… -
瀬戸内の島々の魅力が次々と紹介されていました。
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反対側のブースに移ると、まるで海につつまれているかのような美しい世界が…。
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企画・演出・制作しているのは、通算300万人を動員する、
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クリエイティブカンパニー「ネイキッド(NAKED Inc.)」
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映像のテーマは「広がる輪、繫(つな)がる未来」
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今年は台風の影響で中止になった地元の花火大会。
ここで目の覚めるような大きな花火も…。 -
イチオシ
高松の夜景を背景に、魚たちが飛び交うシーンも幻想的でした。
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県庁の夜間の一般開放は初めての試みだとか。
無料で観覧できるのは、とても嬉しい。 -
リアルとバーチャルが融合されたような、不思議な世界観に浸れた夜でした。
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10月5日
「四国村」を訪れました。
高松市街から東へ7km程の所にある、四国各地から古民家や旧跡を移築し、伝統の暮らしと文化を伝える野外博物館。四国村 テーマパーク
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入り口入ってすぐ左側に見えたのは
「かずら橋」
綱につかまりながら渡りかけましたが、隙間が思っていた以上に広く開いていて、怖くなって途中で諦めることに…残念。 -
イチオシ
15「Suitcase in Bottle 2019」
水面に漂う大きなボトルの中には、旅をイメージさせるスーツケース。
見る角度や、太陽光の具合、日時によって、見るたびに違った表情を見せてくれそうな作品。 -
「小豆島 農村歌舞伎舞台」
現在はコンサートを楽しむ野外劇場として活用。
この日も夕方から行われるイベントの準備中でした。
すり鉢状の観客席が印象的。 -
16「グローバルアート共同プロジェクト」
東京藝術大学×シカゴ美術館附属美術大学
「与えられた椅子」
東京芸術大学とシカゴ美術館附属美術大学の教員、大学院生ら22人が四国村を舞台にそれぞれの思いを作品にして展示。 -
「砂糖しめ小屋」
和三盆のために牛が石臼を挽いた、丸い形の小屋。 -
「砂糖うし小屋」
伝統的な砂糖の一種、和三盆を作るために牛が石臼をひいたことをモチーフに小屋の中に砂糖を使った牛を制作。 -
竹林の中の木陰で、少し休憩。
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「鍋島灯台退息所」
ブラントン技師の設計による英国式の灯台と宿舎。 -
「水面を連れる」
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幻想的な空間を醸し出す、モノクロの世界。
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「地図のすべて」
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「ユニゾン(積乱)」
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まっすぐに伸びたススキが、本格的な秋の訪れを感じさせてくれる。
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突然、現れた神秘的な空間。
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爽やかな秋風を感じながら、ゆっくりと散策。
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下の方へ降りた所にある「染が滝」
「私たちは死なないことに決めた」
どういう意味なのだろう… -
気持ちよく伸びている竹林たち。
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久しぶりに訪れた四国村。
アートの世界がうまく融合した、見どころ満載の散策が楽しめる場所となっていました。 -
11月2日
秋会期のうちにと、再び香川県立ミュージアムを訪れました。
13「日本建築の自画像;探求者たちのもの語り」香川県立ミュージアム 美術館・博物館
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「建築史」「建築家」「地域」という3つの視点から日本建築とは何かに迫る内容。
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「建築史」では法隆寺が日本最古の寺院建築であることを学問的に示していました。
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「建築家」では一見モダンに見える丹下健三の建築に、様々な伝統様式が取り入れられていることが紹介されています。
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丹下氏の代表作の一つ、香川県庁舎の精緻な模型。
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こちらは、直島の本村地区を再現したジオラマ。
「地域」ではコミュニティーの再生にも、気候や風土を踏まえた建築が欠かせないことが、沖縄の名護市役所を例えて示されていました。
建築に疎い者でも、なるほど!と分かりやすい解説で、とても興味深く最後まで見て回ることができました。 -
イチオシ
外へ出ると、絵に描いたような秋晴れ。
澄み切った青空に、玉藻城の天守閣、シンボルタワーとホテルの建物。 -
今回の瀬戸芸、最後の作品を見るために「高松空港」へ。
高松空港 空港
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国際線ロビーに掲げられていたのは
19「ウェルカム/ファニーブルー」
金色のフィルムが風にそよぐ「ウェルカム」
天井から垂れ下がる細長い布4枚で構成されています。
ファニーブルー」は2階にある青い窓ガラス。 -
その側には、アート仕様の待合スペース。
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空港内のソファも、うどん仕様となっています。
今年4月から始まった芸術祭も、今日で最終日。
どの島も、島の自然と美しい瀬戸内の景色とそこに暮らす人々の生活の中にアートがありました。
そして何よりも印象的だったのは、島の人たちの温かいおもてなしの気持ちと、帰りのフェリーから見えた、島の方たちの旗を振ってのお見送り。
その島で元気に暮らしている島民あっての芸術祭であるということを強く感じた旅となりました。
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