
2019/08/25 - 2019/08/25
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shararaさん
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3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭。
友人に誘われてよく分からないまま見に行った前回、以外にも芸術の面白さと奥深さにはまってしまい、今回はぜひ事前に作品鑑賞パスポートを購入し、予定を立てて見て回ろうと決めていました。
今年、第4回目の開催となる芸術祭が開幕しました。
ふれあう春:4月26日~5月26日
あつまる夏:7月19日~8月25日
ひろがる秋:9月28日~11月4日
春会期には、沙弥島・宇野港・犬島・小豆島を訪れました。
そして夏会期の最終日に訪れたのは、アートの島・直島!
前回、小豆島を電動レンタサイクルで廻り、時間を気にせず自由気ままに移動できる便利さを知って、今回もバスより自転車を選択。
当初はレンタルを検討しましたが、今日は夏会期の最終日、そして日曜でもあったため「予定通り借りられる保証はないね」(u_u)、いっそのこと「自分の自転車乗せていこう!」となり…初めてフェリーに自転車を乗せて行くことにしました。
Myサイクルで、自然・アート・建築を楽しみながら直島を北へ南へ西へ走り抜けた夏の一日です。
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今日も出発は高松港から。
今日は夏会期の最終日。
フェリー混んでるかな? -
直島行きのフェリー。
いつの間にか大型船に変わっていました。
8:12高松港発~9:02宮浦港着 高松~直島(往復)¥990 自転車 ¥310×2
トイレも座席もとても綺麗、思った程の混雑もなく快適! -
イチオシ
船の中から見る赤灯台。
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50分で到着。
直島の海の玄関・宮浦港。
洗練された佇まいのフェリーターミナル。 -
早速自転車に乗って最初の作品へ。
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05「直島銭湯「Iラブ湯」」
ラブはハートマークです。 -
実際に入浴できる美術施設。
入浴以外の時間帯は見学することも可能。
カラフルなタイル画が訪れる人を楽しい気持ちにさせてくれる。 -
銭湯からコンビニ前を通り、軽い山越えをして本村地区の家プロジェクトへ。
まず向かったのは、入場に整理券が必要となる 13「南寺」
すでに20人程並んでおり、2回目で入れるとのこと。
時間までの間、近くの作品を見に行きます。
足元を見ると、直島のマンホール。
何の花だろう…山ツツジかな? -
09「SANAA」直島港ターミナル
直径4mのFRP製の球13個を積み上げた半透明の建物。 -
中はこじんまりとした、駐輪場も兼ねた船の待合所。
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イチオシ
こんな港の待合所、可愛くてユニークで直島ならではといった感じ。
また、宮浦港のシャープな洗練された建物との対比が面白い! -
夜は照明が灯り、また違った雰囲気が味わえるとか。
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島民の日常の生活がそこにありました。
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農協前の駐輪場に自転車を停めて向かったのは、小高い山の頂にある
12「護王神社」 -
参道に咲いていた朝顔。
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境内は神秘的な雰囲気に包まれていました。
写真家でもある杉本博司氏の作品。 -
本殿に上がるガラス製の階段。
透明な氷のようにも見える。 -
係の方から懐中電灯を渡されて進んでいくと、本殿右側より地下に入り、ちょうど階段の下の辺りから本殿に繋がる地上の光を見ることができました。
神域の世界をこのような視点から感じることができたのはとても新鮮でかつ貴重な体験でした。 -
そろそろ時間が来たので南寺へ戻ります。
13「南寺」
かつて実在していた寺の跡地に安藤忠雄氏が設計。
暗闇の中、しばらくすると目の前に四角いスクリーンが揺らめいているのが見える。
見えなかったものが見えてくる視覚の不思議な現象と同時に、自己を見つめ直す時間でもありました。 -
10「ANDO MUSEUM」
安藤忠雄氏の建築や直島の歴史を伝える写真や資料を展示。
光と陰の絶妙なコントラストを生かした安藤氏らしい設計。 -
出口近くにはこんなユニークなオブジェも。
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古民家の壁面に描かれたイラスト。
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思わず「もしもし?」としたくなる…遊び心いっぱい!
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すぐ隣は、可愛いバス停。
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本村地区の農協前のバス停横にある、お土産屋さんへ。
クッキーが入っているパッケージもかぼちゃ仕様。 -
こんな昭和レトロな店構えも、何だかアートに見えてくるから不思議 (◎_◎;)
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11「角屋」
靴を脱ぎ、薄暗い室内へ入ると、床面に張られた水の中で赤や緑、黄色などLEDが点滅、1から9までの数字を繰り返し表示。
島民の記憶と時間を表しているとのこと。
島の人々が制作に参加された作品。家プロジェクト 美術館・博物館
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14「碁会所」
島民が碁を打つ建物だった場所。小さな和室にツバキの花が散っており、それはまるで本物かのような精巧に作られた彫刻。
手前にあった竹の置物も向かって右側は彫刻で作られたもの、左には本物を展示。
対比的な効果が面白い作品。 -
07「The Naoshima Plan 2019 「水」」
築約200年の建物を改装。 -
井戸水を大切にしてきた集落。
表から入ってきた風が中庭を通り抜けて… -
爽やかな空気を建物全体に循環させている。
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イチオシ
足元を水に浸けると、さらに自然の涼しさが増しリラックスできる。
昔から受け継がれてきた涼を体感できる癒しの空間。 -
「水」から右の小道に入りしばらく進んでいくと…
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15「石橋」
築100年の民家を改修して作品化。
壁面全体を使った滝の大作が見応えがありました。
出口近くにある石橋が、古民家の味わいと作品を引き立てている。 -
ちょっとした休憩スペースもアート仕様。
生活の中の遊びココロが垣間見えるのも楽しい。 -
この界隈は、カフェや食べ物屋さんも多くあり、どこも個性的な店構え。
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ここは美容室。
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そして「直島バーガー」
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ランチは事前に行きたいお店があり、予約をしていなかったため早めに向かったのですが、あいにくのお休み( ̄◇ ̄;)
近くにあったこちらへ伺いました。
「カフェ いっぽ」 -
ランチは魚をチョイス。
「サーモンフライの定食」
フライもサクッと美味しかったのですが、お店の方の対応が若干残念な面もあって…
店員さんに笑顔と明るさは必須だなと感じたお店でした。 -
再び自転車に乗り役場方面へ移動。
08「直島ホール」 -
先程見てきた「水」と同じ建築家、三分一博志氏作。
ホールの屋根は入母屋造で、総檜葺き。
中の漆喰塗りの曲線も美しい。 -
自然の風力で空気の循環を促す設計。
こんな素敵なホールが身近にある島民の方が羨ましい。 -
その隣にある「直島町役場」
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役場から宮浦港方面へ少し戻った場所にある
16「はいしゃ」 -
直島銭湯や女木島にある「めこん」と同じ作家、大竹伸朗氏作。
かつての歯科医院兼住居を作品化。
個性的なペインティングや、思わぬ所に自由の女神が佇んでいたりと…個性あふれる作品。 -
コミュニティバスもかぼちゃ仕様。
ちなみに赤かぼちゃバージョンも走っていました。 -
そして自転車を南方向、ベネッセハウス周辺へ向けて走らせます。
10分程でつつじ荘バス停側の駐輪場へ到着。
この周辺はバスも自転車も制限されており、歩いて見て回ります。 -
すぐに見えてきたのは、草間彌生氏の作品「黄かぼちゃ」
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瀬戸内の穏やかな海と吹き抜ける風を感じながら眺める。
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ベネッセハウスビーチ沿いを散策。
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テラスレストラン前には、こんな楽しいオブジェがいくつかあります。
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イチオシ
ずっと海を眺めていた欧米人らしき男性。
遠い異国の地で、この海を見て何を感じていたのだろう… -
ベネッセハウスパーク(パーク棟)をビーチ側から。
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「新聞を読む人」
「何読んでるの?」と思わず声をかけたくなるような、心くすぐられる作品。 -
イチオシ
片瀬和夫作、「茶のめ」
青い空と海と青茶碗。 -
そして反対側から見ても、凛として存在感のある作品。
台風の時、大丈夫だったのかな? -
ここへ沈んでいく夕日がとても美しいそう…。
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この歩道も作品なのかな?
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イチオシ
ベネッセミュージアム下のビーチにある
「シップヤード・ワークス 船尾と穴」 -
穴の中から切り取った景色も絵になる。
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「シップヤード・ワークス 切断された船首」
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「三枚の正方形」
撮影時はとても明るかったのですが、写真で見ると作品が光を全て吸収してしまった感じに(´・_・`) -
ミュージアムに繋がる小道を進んで上がって行きます。
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19「ベネッセハウスミュージアム」
「自然・建築・アートの共生」をコンセプトにした作品を展示。 -
イチオシ
安藤忠雄氏の設計。
このミュージアムも地上に出ている部分はわずかで、ほとんどは地下にあります。
地上に出た作品の間から見えた、ここにしかない景色。 -
そしてまたかぼちゃの方向へ戻って行きます。
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イチオシ
1994年作。
いつまでも色褪せることのない魅力的な作品。
影の位置が変わっている…時間の経過と共にいろんな表情を楽しめそう。
存在感を保ちながら、風景と一体化している。
そしてそこは特別な場所へと変わっていく… -
バス停前にある、小さな鳥居。
この周辺には松ぼっくりがたくさん落ちています。
形がとても綺麗で、ここに来る度に少しずつ頂いて帰っています。 -
そして、予約していた作品を見るため、再び本村地区へ向けて走ります。
小豆島程の距離もないため、気力だけでも移動できる距離がありがたい。
途中に見つけた、パン屋さん。
ここでくるみパンを購入。
天然酵母を使った本格的な味わいのパンでした。 -
17「きんざ」
家屋そのものを作品化。
完全予約制で15分間、1対1で作品と対峙。
足元の窓から差し込む光を頼りに鑑賞。
ガラス玉があちらこちらに散らばっていて、頭上には透明なチューブ。何かの祭壇のようにも見える。作品としばらく向き合う。
ここで感じたこと…上手く言えないけど、物事にはいろんな見方があること、視点を変えると感じ方も変わってくるよ、と教えてくれたような作品でした。 -
この看板に引き寄せられて、ちょっとお店を見学。
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空き缶を使った、ユーモア溢れる作品が所狭しと並んでいました。
表情に癒された後、宮浦港へ戻る予定でしたが、まだ時間があることに気づき、「李禹煥美術館」へ行くことに。 -
役場前の坂道を上り、途中から左にそれて広木池沿いを走ります。
途中にあった、存在感抜群の巨大ゴミ箱アート。
広告をぐちゃぐちゃっとして捨てた感じもリアル! -
22「桜の迷宮」
直島ダム公園の跡地に、約130本のオオジマザクラの木が植わっています。
整然と並んで植わっているため、桜の時期は迷宮のような雰囲気になるんだろうな。
安藤忠雄氏の設計。 -
美術館前・北ゲートの駐輪場へ自転車を停めます。
左側へ坂道を登って行くと、見えてきたのは
20「李禹煥美術館」 -
以前から位置的にも時間的にも、立ち寄ることが難しかった美術館。
自転車のおかげで、今回初めて作品を見ることができました。 -
イチオシ
屋外展示の中で、今回新たに作品の一つとして加わったアーチ。
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ここから眺める景色が最高でした!
この芝生の原っぱも気持ちよかった。 -
大きな自然石と一枚の銅板。
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この微妙な空間配置がアート。
「作品が何を表現しようとしているかは、見る者が思索をして答えを見つける」のだそう。 -
そして中の美術館へ。
アートは韓国人の李禹煥氏、そして建築は安藤忠雄氏のコラボレーションアート作品。 -
この自然光で美しく見せるアートが安藤氏の持ち味なのかな。。
中の作品は少なめですが、瞑想できる空間であったり、石の陰に映像を映し出す作品などありました。
石好き、コンクリート好きの方にはぜひ訪れてほしい場所です。 -
美術館から出た先に池がありました。その向こうにあったのは
「スラグブッダ88-豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」
江戸時代初期に設置されたもの。
直島の歴史に残る八十八体の仏像をモチーフに制作されたものであると書かれていました。 -
自転車に乗り、宮浦港方面へ移動。
途中で地中美術館が見えてきて… -
モネの睡蓮の世界を模した庭を少し見学。
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高知県の北川村で見た「モネの庭」を想い出す。
心落ち着く場所。 -
地中美術館から山あいを抜けて、海岸沿いへ。
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せっかくの景色も雲に覆われて、大好きな夕日は望めそうにない…。
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宮浦港手前まで来ました。
04「直島パヴィリオン」 -
中へ入って外を見る。
三角形のステンレスメッシュ約250枚で構成されたもの。 -
27の島々からなる直島諸島に「28番目の島」として誕生。
「浮島現象」をかたどった浮遊感のあるパヴィリオン。 -
さらに港へ近づき、駐輪場横にあるのは
03「BUNRAKU PUPPET」
郷土芸能「直島女文楽」の人形の動きに着想を得た立体作品。
じっと見つめていると、躍動感のある人形に見えてくるのが不思議。 -
海の玄関・宮浦港のフェリーターミナル
02「海の駅「なおしま」」 -
薄い鉄板屋根を細いポールで支えたスタイリッシュな建物。
中は観光案内所や様々なお土産が売られています。 -
そして直島港のランドマーク的な存在。
01「赤かぼちゃ」 -
イチオシ
黒い水玉のいくつかは穴になっていて、作品の内部に入って遊ぶこともできます。
いつも人でいっぱい! -
海の色やお天気の状態によっても、様々な表情を見せてくれる。
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犬島にもあった「レンズチェア」がここにも!
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17:00発のフェリーに乗り、高松港に向けて出航。
今日は夏会期の最終日!スタッフの皆様がお見送りをしてくれていました。
男木島や女木島が島の原風景を生かした素朴なアートであるなら、直島は洗練された熟成されたアートを堪能できる場所。
新しい直島の風景・瀬戸内の美しい景色と海風を感じながらのアート観賞…自転車旅だからこそ味わえたことも多くあった。
島旅ってやっぱり楽しい!!
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