2019/08/17 - 2019/08/17
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shararaさん
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3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭。
友人に誘われてよく分からないまま見に行った前回、以外にも芸術の面白さと奥深さにはまってしまい、今回はぜひ事前に作品鑑賞パスポートを購入し、予定を立てて見て回ろうと決めていました。
今年、第4回目の開催となる芸術祭が開幕しました。
ふれあう春:4月26日~5月26日
あつまる夏:7月19日~8月25日
ひろがる秋:9月28日~11月4日
春会期には、沙弥島・宇野港・犬島・小豆島を訪れました。
夏会期3回目は、小豆島の真ん中下から右側、犬に例えると前足付け根から後ろ足前面の辺りを、電動レンタサイクルで廻ってきました。
小豆島ふるさと村~草壁港~醤の里~ランチ(暦)~オリーブ公園~(渡し舟)~二十四の瞳映画村~三都半島~小豆島ふるさと村
暑かった!疲れた!遠かった! でも楽しかった!!
心に響く素敵なアート作品の数々、そして瀬戸内海と島の美しい景色を堪能。
思い出に残る、夏の自転車旅となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
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小豆島池田港行きの第一便。
6:50高松港発 7:50池田港着。
大きなキリンが乗っているフェリーが池田港行です。
今日も暑くなりそう! -
定刻通りに池田港へ到着。
8:10発オリーブ公園行きの臨時バスに乗り、「ふるさと村」へ向かいます。 -
ふるさと村で、電動レンタサイクルを借ります。
1日(8:30~17:00)¥1500
簡単な説明を受けて、8:40出発!道の駅 海の駅 小豆島ふるさと村 道の駅
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海沿いの道から内側へ入り、18号線を草壁方面へ向けて走ります。
まだ早い時間からか、風が気持ちいい。 -
草壁港に到着。
20「辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展」
公共トイレ横に新たな作品がお目見えしていました。 -
夏会期以降の展示となった、中国の古い家具を使って作られた長さ27mの船。
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この灯台と長い船の2つの作品は、シャン・ヤン氏が計画中の航海プロジェクトの「船」のパーツになる予定とのこと。
どんな船が出来上がるのか…。 -
その後、醤の郷方面へ移動。
到着したのは、ちょうど作品が見られる9:30頃でした。 -
22「つぎつぎきんつぎ」
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不要になった陶磁器を集め「金継ぎ」という手法でつなぎ合わせて、サッカーボールや塔に再造形。
3年前からある作品ですが、見飽きる感じがしない不思議な魅力のある作品。 -
23「鐘舎Bell Shelter 2019」
訪れた人が鉦(かね)を鳴らすと、音に反応してひとかたまりの水が管の先から水槽内に押し出され、波紋を広げていき…
反射した光は、連動したように倉庫を改修した薄暗い壁や天井に広がっていきます。 -
近隣の寺で鐘をつく音、しょうゆを仕込む時の音などが静かに鳴り響いて、穏やかな気持ちにさせてくれます。
古くから存在する神社や寺などの礼拝所へ人々が祈りを捧げてきたことに着目した作品。 -
続いては、かつて醤油組合事務所だった建物にある作品。
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イチオシ
28「静寂の部屋」
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鑑賞者が訪れることで色が加わり、静と動の対比が生まれる。
生きている自らの存在を、強く意識させられる作品。 -
空間の床や壁、設置されている書棚やソファなど家具はすべて灰色に装飾され、モノトーンの世界へ入りこむ。
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一瞬のうちに時が止まったかのような不思議な感覚。
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現実と非現実の狭間を彷徨う時間。
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この水面はどのようになっているの…。
芸術って凄い!深い!面白い!! -
27「ジョルジュ・ギャラリー」
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写真作品と制作現場が残る「ギャラリー&カフェ」
今年の瀬戸芸開催と同時にオープンした私設ミュージアム。パスポート提示で¥300 必要です。 -
イチオシ
祖父母がかつて住んでいた古民家に幾何学模様を描いた作品。
ある一点から中腰で座って見ると、視覚効果で金の巨大な円が現れます。
実際に見ると、さらに円球の立体感を感じることができます! -
視点をずらすとこんな感じに。
壁やふすま、床の間、障子、欄間、たたみに至るまで金箔(実際には真ちゅう)を貼り合わせて錯覚を創り出しているとか。 -
原則、作品は残していないそうですが、この作品は恒久的に保存することになったそうです。
意表をついた素敵な作品。
古民家の持つ雰囲気が、この作品の良さをさらに引き立たせているようでした。 -
エントランス横には「コヒラカフェ」
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中庭には、シンボルツリーのオリーブ。
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「栩山孝ルーム」
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「片山みやびルーム」
こちらでお弁当『お重コヒラ弁当」やタルト、スムージーなど頂けるようになっています。 -
外の庭木の配置、中の祖父母の遺品の展示、カフェの雰囲気…古いものと新しいもののいい所がうまく融合し調和された、素敵なミュージアムでした。
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26「Umaki camp」
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テーブルや腰掛けが並んだ木造建築。
島の人たちと観光客の交流施設のようでした。 -
そして醤の郷まで走り、ここで自転車を停めて少し歩きます。
地域のシニアボランティアの方達が行き方など、親切に教えてくれました。 -
すぐそばにあった
24「おおきな曲面のある小屋」
屋根には瓦が使われており、地元名産の醤油の仕込み樽にあやかった曲面を生かしたデザインが斬新。 -
イチオシ
醤油の製造会社が集まっている坂手地区。
趣のある小道を進んでいきます。 -
潮の香りに混じってもろみや醤(ひしお)の香りがどこからともなく漂っている。
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25「オリーブのリーゼント」
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オリーブ畑に立つ2メートルはありそうなオブジェ。
ヘアスタイルはリーゼント、オリーブに似た顔型の立体作品。
ペンギンにしか見えない。 -
「リーゼント」の左手上にある建物。
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先程見てきた、「ジョルジュ・ルース作品」の制作現場となった場所。
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この辺りは、若手作家の作品の制作場所として、貸し出されているそう。
使われなくなった醤油蔵や古民家の再生に、一役買われているようでした。 -
黒光りする木造建築から漂う醤の香り。
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再び自転車に乗り、ランチの時間に間に合うよう「オリーブ公園」方面へ戻ります。
日差しが強いけど、気持ちいい! -
ちょうどお昼前に到着したのは「創作郷土料理 暦」
友人が1週間程前に予約してくれていました。 -
小豆島の作家「壺井栄」の小説に描かれた小豆島の食や風習、小豆島産の食材が使われた郷土料理。
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どれも丁寧に手間暇かけて作られたものばかりでした。
お刺身もプリプリ、焼き物も揚げ物もどれも上品なお味で美味しかった! -
食事をしながら海が見渡せるのも魅力的。
入口には「予約のお客様で満席です」の張り紙が…瀬戸芸期間中は予約必須のお店です。 -
食事の後、「小豆島オリーブ公園」にも立ち寄りました。
急な登り坂も、電動だから楽ちんです。道の駅 小豆島オリーブ公園 道の駅
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オリーブ色の郵便ポスト。
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右側には「風車」も見えます。
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古代ギリシャの『オストラキシモス』に使用された投票片をモチーフにしたと言われるモニュメント。
平和の「小豆島」を象徴しているそう。 -
イチオシ
ここにもオリーブが実っていました。
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オリーブ公園から港へ降りた先にある「オリーブナビ小豆島」
ここで急遽予定変更!
渡し舟に乗り「二十四の瞳映画村」へ行くことにしました。
実は渡し舟に乗るのは初めて!
セット券:渡し舟往復券+映画村入村券 ¥1480 -
乗船場所はオリーブビーチ左側の桟橋。
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小説「二十四の瞳」で大石先生が渡った航路を再現した渡し舟。
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海の上から小豆島の景色と穏かな瀬戸内海を感じながら約10分、対岸の舟着き場が見えてきます。
車で行くと30分の距離なのでバスに乗るよりも効率的。 -
田浦地区にある作品。
33「愛のポラード」
波止場で着岸した船をつなぎとめるボラード。
ロープを引っ掛けるための柱だけど、もちろん巨大すぎる…。
でもそこがアートで面白い。真っ白に磨き上げられていて、青空によく映えてる。 -
いよいよ「二十四の瞳映画村」に入村します。
何十年ぶりだろう…。
昔は分校の建物だけだったのに、いつの間にかテーマパークのように様変わりしていました。 -
「フィギュアギャラリー海洋堂」
今年7月に新しくOPENしたお店。 -
世界最大手の大人気フィギュア会社海洋堂のギャラリー。
好きな人は多分大好きな空間(°▽°) -
「二十四の瞳天満宮」
赤い鳥居をくぐると少し高台にある学業成就祈願の天満宮。 -
「ギャラリー松竹座」
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昭和30年代の映画館を再現、エントランスには往年の大スターたちの写真が掲げられていました。
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倉庫だった二階を改装したブックカフェ「書肆(しょし)海風堂」
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窓からは内海湾と坂手湾に挟まれた映画村を見渡すことができます。
静かで落ち着けるカフェ。 -
二十四の瞳の像「せんせあそぼ」
大石先生とじゃんけんぽん! -
播磨灘を一望する汐江海岸。
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絶景でした!
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イチオシ
「展望台」
どこまでも穏やかな瀬戸内海。 -
「漁師の家」
ロケで使用された民家。
晴れた日は必ずフンドシなど洗濯物が干されている洗濯好きの家だったとか。 -
中には、昔の漁具、農具などの生活品があり風情のある家。
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そしてその奥は瀬戸芸の作品になっていました。
32「漁師の夢」 -
漁師が、自宅の隠し部屋に海洋生物に関する様々なコレクションを秘蔵しているという設定。
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展示ケースには人魚が住む海底世界をミニチュアで再現。
壁面の絵を消しゴムで消し、そのカスで乙女のモチーフの弁財天や人魚を参考にした女神を造形しているとのこと。
よく見ないと見過ごしてしまいそうな作品。 -
「木造校舎 岬の分教場」
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昔の子供はこんなに小さかったのかなというくらい、小さな木製の机と椅子でした。
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700m手前にある苗羽尋常小学校田ノ浦分校の撮影用セット。
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教室からも播磨灘が一望!
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イチオシ
心癒される瀬戸内の景色。
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イチオシ
レトロ感満載の味わい深い廊下。
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まるで映画のワンシーンのよう…。
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「キネマの庵」
壁面アート「恋のダンスパーティ」
壁面が、ダンスホールのようにも見えて不思議な感覚。 -
昭和レトロな映画看板。
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近くに冷房が効いた休憩所があり、少しクールダウン。
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「大正屋」というお土産屋さんで、大石先生と子供達の描かれたコースターを購入。
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「壺井栄文学館」
二十四の瞳の原作者 壺井栄が愛用した調度品や生原稿が展示されてありました。 -
この後、渡し舟乗り場へ向かうも丁度手前で人数オーバーとなり、次の便に…。
待っている間、乗り場近くのお店で「御塩とオリーブのソフトクリーム」を頂きました。
疲れていたのか、オリーブよりも御塩の方が美味しかった。 -
再び渡し舟に乗船して「オリーブビーチ」へ向かいます。
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ビーチでは、海水浴を楽しむ家族連れで賑わっていました。
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再びレンタサイクルに乗り、251号へ。
三都半島の作品を廻ります。 -
イチオシ
ペダルを踏む足も重くなりつつあった頃…250号へ「花寿波島」を望む辺り。
美しい海岸沿いを走り抜けます!
絶景~!
気持ちよかった!! -
10「境界線の庭」
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山と海の間の土地に様々な造形の石彫作品を配置。
鳥居の頭頂部には奈良・明日香村の酒船石を思わせる不可思議な溝や構造物が彫られていました。 -
12「Utopia dungeon 」
古民家を改造して床を抜き、一部2階までを吹き抜けにして制作。
木の彫刻作品。木の杭の先は樹木を彫っています。
まるで考古学の発掘現場のよう。 -
2階には、モデルとなった木の写真が貼られていました。
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13「海辺のクオーツ」
廃屋の床を抜いて、天井から網状のものをつるして広げているインスタレーション。漁網のように見えるのは、古着や帽子を糸になるまで分解し結び直したものとか。 -
隣の部屋には、タイマーで動き出す小道具。
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14「明日の海」
古民家の居間。
宙づりにした障子がゆっくり回転、そこに投影された映像に、小豆島出身の作家・壺井栄のエッセーが朗読されています。 -
壊れた時計や、台所から聞こえる食材を刻むリズミカルなまな板の音が響いていて…遠い昔の忘れかけていた記憶が蘇ってくるような感覚。
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ミラーボールから放たれた光が哀愁感漂う。
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15「過去と現在の山にのぼり、銀未来の海をながめる」
古民家の1階には過去と現在の姿を重ね合わせた作品を展示。 -
2階には、窓や天井に鮮やかな写真を加工したインスタレーション。
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障子5面分のワイド画面を生かした平面作品。
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天井には、島への漂着物を写真加工した作品が格子状に描かれていました。
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時間が気になりながら訪れた、三都半島での最後となった作品
16「潮耳荘」 -
波や船の音を拾い集めて建物の中に響かせている作品。
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内部に入ると外部の騒がしさが遮断されてとても静か。
耳をすますと、かすかな風と潮騒の音を感じる。 -
このラッパ口から2つの金属管を通り、中の小口へと繋がっています。
三都半島を代表する作品。
見終えたのは16:30過ぎ。
その後は写真を撮る余裕もなく「ふるさと村」まで一気に自転車を走らせました。 -
17:00少し前に到着!
無事レンタサイクルを返却。間に合ってよかった!
そして「楽しませてくれてありがとう!」
港までの送迎車を待つ間に最後の作品鑑賞。
09「花寿波島の秘密」
中央に立つと海や島々が360度に広がり、海面に浮き沈みしているような不思議な感覚。
今日はちょうど花寿波島を望める海岸沿いを走ってきたばかり!
まだ目に焼き付いている海の色と合わさって、まるで自分が海に浸かっているかのような気持ちで眺めていました。 -
「レンタサイクルで巡ろう!」と言われた時は、この暑さの中どこまで廻れるのか不安でした。
でも終わってみれば、アジアやヨーロッパの新しいアート作品とともに、もろみや醤の香りのする風を感じ、渡し船に乗船、昭和レトロな世界を覗き、海岸沿いの美しい景色を堪能できた、今までとは違った島巡りが楽しめました。
たまにはこんな旅もいいな…。
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