瀬戸内国際芸術祭 2019 ・高松港周辺～三木町白山・太古の森・まんのう町ひまわり畑

2019/05/11 - 2019/07/15

３年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭。
友人に誘われてよく分からないまま見に行った前回、以外にも芸術の面白さと奥深さにはまってしまい、今回はぜひ事前に作品鑑賞パスポートを購入し、予定を立てて見て回ろうと決めていました。
今年、第4回目の開催となる芸術祭が開幕しました。

ふれあう春：4月26日～5月26日
あつまる夏：7月19日～8月25日
ひろがる秋：9月28日～11月4日

巡っている島々については何度か旅行記にしていますが、瀬戸芸と同時期に「県内連携事業」として、地域の魅力を深めるためアートイベントやオススメの観光スポットが選定され、香川県が芸術祭に関連した特別企画を行なっています。

今回、高松港周辺・屋島・牟礼町の島々以外の瀬戸芸の作品と、三木町・まんのう町のイベントなど、春から夏にかけて回ってきたものをまとめてみました。

エリア 高松(香川)

• 旅行の満足度: 4.5

〈5月11日〉
高松港すぐそばにある　01：Liminal Air ~core-2010
港にそびえ立つ２本の柱。柱の一部は鏡面になっていて、周囲の情景を映し出されているそう。
穏やかな土曜日の午後。…澄み切った空によく映えてる。

高松港 乗り物

港から少し東側に行くと、大女木・男木島行きのフェリー乗り場前にある
02：ハッピースネイク
案内看板。幸福の蛇のイメージ。

サンポート広場北側にある　02 ：国境を越えて・海
巨大な種の舟。台湾、豊島、再び台湾と、たどり着くまでに長い漂流の旅をしている。

サンポート高松 名所・史跡

実際にこちらから、木の橋を渡って中へ入ることができます。

中では鐘を鳴らすことができ、柔らかな鐘の音が心地よく響きわたっていました。

中から見た感じ。

「種の舟」のすぐ側には、ちょうどバラ祭りが開催中でした。
春と秋には、様々なバラが鑑賞できます。
港の赤灯台まで散歩コースとして整備されているため、この辺りは市民の憩いの場となっています。

サンポートから中央通りに入ったあたりにあるモニュメント。

ことでん高松築港駅前にある　03：「銀行家・看護師・探偵・弁護士」
こちらは、石灰岩の「探偵」と黒御影の「弁護士」

高松築港駅 駅

大理石の「銀行家」と庵治石（あじいし）の「看護師」

JR高松駅、中央通り側に位置する高速バスの待合所前にある　
04：待つ人/内海さん

高松駅前バスターミナル (高速バス) 乗り物

人々とともに何かを待つような作品。
バスを待つ間も、穏やかな気持ちになれるのかな…。

高松市のマンホール。
源平合戦かな。

右は玉藻公園のお堀、真ん中にことでんの電車、左手はJRホテルクレメント高松。

玉藻公園内にある高松城跡。

史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園

堀は水門で瀬戸内海と繋がっており、鯛も泳いでいます！

玉藻公園の東側に位置する　13：香川県立ミュージアム
「自然に挑む　江戸の超（スーパー）グラフック－高松松平家博物図譜」の特別企画展が開催中でした。
魚や鳥、草花を詳細かつ繊細なタッチで描かれた図譜にただただ驚くばかりでした。
江戸時代の、人間離れしたかのような超越したグラフックの技術に「すごい！」しか言いようがありませんでした。

香川県立ミュージアム 美術館・博物館

〈5月25日〉
庵治町のあじ竜王山公園にある　18：Watch Tower 2016
「Watch （腕時計）」の「Tower（塔）」

瀬戸内海を見渡せる、小高い山頂に「見晴台」があります。

ここ庵治町は「庵治石」でも全国的に有名。
この庵治石を使った彫刻がいくつか展示されており、瀬戸内の島々の景色と合わさって上品な公園になっています。

庵治町が高松市と合併した記念に作られた公園であると書かれていました。

庵治町から屋島へ移動。
屋島頂上にある　　17：S.F(Smoke and Fog)
屋島や瀬戸内の風景から、人と自然、観光と生活、現在と歴史など様々な関係性を見出し、インスタレーションとして展開した、という作品。

映像機器や廃材などが置かれてありましたが、見ただけで説明にあるようなそれぞれの関係性まで理解することが難しかった…（ゴメンなさい）

屋島頂上から見た庵治町方面。

屋島 自然・景勝地

少しモヤがかかっていて、すっきりとした眺めにはなりませんでしたが、いつ見ても穏やかな気持ちになれます。

〈5月26日〉
サンポート大型テント広場で行われたイベント　26：讃岐獅子舞保存会
「舞」讃岐の伝統～新たな時代へ～

サンポート高松 名所・史跡

讃岐獅子舞は約 400年の歴史があるとも言われ、団体ごとにその流儀も多様であるそうです。
中で踊っている子供達に元気をもらいました。

〈6月22日〉
三木町にある「白山」に登りました！

麓に車を停めてゆっくり歩いて、途中小・中学生のグループに抜かれながら(*´ω`*)３０分程で辿り着きました。

200m程の小さな山ですが、頂上からは360℃瀬戸内海から讃岐平野まで見渡すことができます。

山頂までの道は、ほとんどこのような綺麗な遊歩道が整備されています。
山頂の景色がとても良いので、日頃のちょっとした運動にはぴったりです。

白山から20分程車を走らせると、同じ三木町に「太古の森」があります。

メタセコイア太古の森 公園・植物園

ここは３体の恐竜モニュメントと…

何と言っても約2700本のメタセコイアが見どころです！

このメタセコイアの木が独特の雰囲気を醸し出しています。

なぜ三木町にメタセコイアなのかと言うと…

ここの「三木町出身の三木博士（偶然なの？）が、メタセコイアの発見者として世界的に有名な方～」と説明に書かれていました。
恥ずかしながら、長くここに居ながら初めて知りました。

「太古の化石の研究からこのまぼろしの巨木を発見して～中国で神木としてこの木が生き残っていて、日本にも送られてきて…」という歴史があったそう。

この空間だけ、どこか別世界にいるようなそんな特別な場所のように感じました。

〈7月15日〉
海の日！三連休の最終日、やっと太陽が見えたのを確認して早めに自宅を出発。
まんのう町にあるひまわり畑へ行きました！
帆山公民館横の空き地駐車場へ車を停めます。
ひまわりを管理する寄付金として、￥200を納めました。

ここは昨年も同時期に来ているのですが、少し時期が遅かったようで、ほとんどのひまわりが首を下げていて残念だった記憶があります。

ひまわり祭り (ひまわりの里まんのう)　 祭り・イベント

でも今年は…ちょうど見頃！！

みんな元気に咲いてくれています。

凄～い！
昨年よりさらにパワーアップしてる。

太陽と反対側になるとこんな感じだけど。

太陽側はみんな一斉にこっちを見てる。

こんなに揃って花に見られることって…そうないこと。

時間を気にせず、ずっと見ていられる…。

そしてとても気持ちがいい。

多分当初は地元の方が植えていたのが年々話題となり、町が地域おこしとして始めた事業。
今では約5ヘクタールに100～120万本のひまわりが植わっているとか…。

太陽も味方になってくれました。

これらのひまわりは「ひまわりオイル」として搾油するために植えられてており、油を搾った後は、牛の餌に加えて「ひまわり牛」となるそう。エコロジーだな。

鑑賞目的ではなかったことにまた驚き…
見に来る人をこんなにも楽しませてくれて、町おこしにもなっていて、お世話は相当に大変だろうけど、こんないいことはない…。

最後に、高松丸亀町商店街に、7月6日からこんなモニュメントが飾られています。
「SHIP’S CAT kame3 ２０１９祝祭－おいでまい　高松丸亀町商店街－」
潜水服を身にまとった巨大な白猫のアート作品。
現代美術家、ヤノベケンジ氏が制作。

高松丸亀町壱番街前ドーム広場 名所・史跡

ネコが「潜水」する様子に時を忘れるほど楽しい「竜宮城」のような高松の街の魅力が表現されているそう。
この夏もアート一色になりそうです。

丸亀町グリーン ショッピングモール