2019/09/28 - 2019/09/28
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shararaさん
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3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭。
友人に誘われてよく分からないまま見に行った前回、以外にも芸術の面白さと奥深さにはまってしまい、今回はぜひ事前に作品鑑賞パスポートを購入し、予定を立てて見て回ろうと決めていました。
今年、第4回目の開催となる芸術祭が開幕しました。
ふれあう春:4月26日~5月26日
あつまる夏:7月19日~8月25日
ひろがる秋:9月28日~11月4日
春会期には、沙弥島・宇野港・犬島・小豆島へ。
夏会期には、豊島・大島・女木島・男木島・小豆島・直島を訪れました。
芸術祭も、いよいよ最終の秋会期が始まりました。
その初日に訪れたのは粟島。
3つの島が砂州でつながり、船乗りの島にふさわしいスクリューの形をしています。
この島で特に印象的だったのは、作家の方と地元の人たちが一緒になって作品作りに関わっていることでした。島民あっての瀬戸芸なのだなということを改めて強く感じた島旅でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
朝早くに自宅を出発。
車で三豊市詫間町にある須田港近くの、「経面臨時駐車場」へ車を停めます。 -
芸術祭用のシャトルバスが待機していて、ある程度席が埋まったところで出発です。
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10分程で港へ到着。
お天気もつかな…? -
須田港にある待合所も作品の一つ。
10 「須田港待合所プロジェクト「みなとのロープハウス」」
今回新たに展示スペースを兼ねた待合所が加わり、新旧の待合所の空間を結びつけるように漁業用ロープを張り巡らせた作品。 -
いよいよフェリーに乗船。
15分程度の短い船旅。堤防には、本物のカモメがお見送り。 -
瀬戸内の島々を眺めている間に粟島港へ到着。
こんなユーモラスな表情のブイがお出迎え。 -
港の掲示板には「SPECLAL EVENT」の案内。
この日は秋会期の初日、いろいろな予定あり。 -
左手に見えてきたのは、最初の作品、
09「ヒキコモリ 2019」
家の「外」、島の「外」への関心がテーマ。 -
表から見える白い狛犬を模した彫刻を空き家の屋根に設置。
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その内部に仕込まれた潜望鏡により小屋の中から島外の様子が望めるようになっています。
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早速ベトナム風のお店を発見。
この粟島のある三豊市ではベトナム出身の方が多く働いており、ベトナムとも縁のある島。
「フォーうどん」が名物らしい。ベトナムと香川県の名物をうまく融合。
帰りに通ると、すでに売り切れとなっていました。 -
右手に「粟島海洋記念館」が見えてきました。
まだ開館していなかったため、他の作品を見て回ります。 -
そのすぐ左手の港側に見えたのは
02「種は船プロジェクト」
「一昨日丸」は、海の遺物が展示される海に浮かぶ美術館。
発想がユニーク。 -
舩もこんな風にリメイクされたら、第二の人生も楽しいだろうな。
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「TSUKUMOGAMI(ツクモガミ)」
船の廃材で作られたような作品。クモの足の感じがよく表れている。 -
色々なところにアートがあって、訪れた人たちの気持ちを和ませてくれます。
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周辺をウロウロ。
ここで自転車に乗っていた島民の方に「漂流郵便局」への道を尋ねました。 -
すると自宅もそっちの方だからと言って、すぐ近くまで一緒に行ってくれました。
優しさに感謝。
「漂流郵便局(旧粟島郵便局)」
今回作品には入っていなかったところですが、ぜひ訪れたかった場所。 -
ここは、届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局。
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「過去・現在・未来・もの・こと・ひと」何宛でも受け付けてくれます。
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イチオシ
そしていつかのどこかのだれか宛ての手紙を読むこともできます。
ここで少し届いている手紙を読ませていただきました。 -
天国へ行った家族へ宛てた手紙、10年後の自分に宛てた手紙、もう会うことのできない大切な方へ宛てた手紙…。
毎年同じ時期に、この郵便局に宛てた近況を記したご夫婦からの手紙もありました。
届いた枚数だけの、人生がそこにありました。 -
そして、この日は元粟島郵便局長の中田局長もおられました。
気さくに話しかけてくれ、記念撮影にも快く応じてくれました。 -
いつかのどこかのだれか宛ての手紙を出したくなったら
〒769-1108
香川県三豊市詫間町粟島1317-2
漂流郵便局留め
○○○○○様
また、この郵便局に直接投函することもできます。
時間外の場合は、入口左側のこの「郵便受け」に入れてくださいとのことです。
自分の気持ちを整理するための手紙もいい…そしてまだ見ぬ自分宛てへも夢がある。
3年後にまた訪れることができれば、100歳の自分宛てへ書いてみようかな? -
次の作品へ移動中、道端にもこんな可愛らしいアートが。
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島の方達の暖かいおもてなしの気持ちが伝わってきました。
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01「Re-ing-A」
沈没船から引き揚げられたレンガで制作された作品。
お天気もどんよりしていたこと、また海岸から遠い位置にあったためか、その作品の良さが伝わりにくかったことが残念。
晴天の夕陽の美しい時にぜひもう一度見てみたい作品。 -
彼岸花も満開。暑くても季節はもう秋。
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足元を見れば、詫間町のマンホール「浦島太郎」
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緩やかな坂を上ったところにある旧粟島小学校。
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07「過ぎ去った子供達の歌 2016」
廃校の校庭にあったのは、空を指す子供達の銅像。 -
校舎内を見学。
まるで昨日までここで授業が行われていたかのような空気感。 -
子供達の息づかいが聞こえてくるよう。
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そして校長室。
子供の頃は、怖いイメージで近寄れなかった部屋。
ここだけは、日本全国どこも同じような感じかもしれない。 -
廊下の突き当たりには、大きな地球儀。
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2階の音楽室からの眺め。
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島の集落と瀬戸内海。
屋上の壁に書かれていた言葉。
「私は出発の風も、到着の風も、知らないままだ」
「私には春がなかった、夏がなかった、今はもう冬だ」 -
イチオシ
ここで一番印象に残ったのが、校舎奥にあった斜面に一列に並べられたハードル。
楽しそうに遊んでいる子供達の声が聞こえてきそうでした。 -
小学校を出てすぐ左側にある作品。
06「思考の輪郭 2016] -
イチオシ
旧粟島幼稚園の跡地に制作されたインスタレーション。
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黒線は至る所に突出しており、写真に夢中になってるとつまづきます^ ^
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作家のエステル・ストッカー氏は、春に訪れたJR宇野駅の装飾もされていた方。
白壁に黒線は同じです。 -
左右の小部屋には、
白壁と黒線で、机と子供達? -
反対側には、
黒壁に白線で、椅子と子供達? -
集落の小道を歩いていくと、大きなアリさんを見つけました。
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その壁面には、バッタかな?
あっ?キリギリスかも!
「蟻とキリギリス」
こんな小さな発見が楽しい。 -
そしてまた郵便局まで案内してくれた島民の方とバッタリ。
道行く人によく話しかけるというインコといつの間にか住み着いたというニャンコ。 -
旧粟島中学校に到着
04「粟島芸術村」 -
「生命のスープ 2019」
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鯨の遺体をたくさんの生き物たちが食べる姿から、生命の循環を感じた作家がこのような作品を制作されたそう。
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皮の端切れを繋ぎ合わせて、等身大の鯨を6頭つくり、その中で人類史を思わせるような絵が描かれています。
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「生きる」こと「生命の循環」の意味を強く考えさせられる作品。
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「言葉としての洞窟壁画と、鯨が酸素に生まれ変わる物語」
ここで作品を見ていると、ちょうど島民の方が入って来られて説明をしてくれました。 -
この鯨の模型は、トイレットペーパーを丸めて島の人達が一緒に制作。
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この洞窟内の壁画の製作者、マユール・ワイェダ氏は、インド西部にあるムンバイから車で約3時間離れたジャングルに住む少数民族「ワルリ族」出身のアーティスト。
入り口すぐにある島民の方たちの手形。
これは「ようこそ」とお客様を歓迎する印とのこと。 -
人類最古の絵画「ラスコーの壁画」を思わせるような洞窟絵「始まりの洞窟」
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インドの少数民族「ワルリ族」の生活が細かく描かれています。
山があり、川が流れて、人々は畑を耕している。
そして亡くなった人達は土に戻っていく…。 -
生まれてから人生を終えるまでの、ひとりの人生を見ているような気持ちにさせてくれる素晴らしい作品。
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イチオシ
そしてもう一つ目を引いたのがこの刺繍。
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円形の部分は、なんと説明をしてくださった島民の方が作られたそう!!
本当に凄いとした言いようのない、細かな手作業に脱帽!
見る価値のある素晴らしい作品です。 -
イチオシ
始まりは洞窟から…。
始まりの物語、壮大な人類の歴史が描かれていました。 -
校庭にあったのは、お立ち台に装飾された無数の貝殻。
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別の教室にもマユール氏のたくさんの絵が飾られていました。
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どれも本当に細かくて繊細なタッチで描かれている。
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個人的にとても気に入った絵。
なんと既に売約済みになっているとスタッフの方が言われていました。 -
「海洋記念館」前の広場で行われていたのは
21「カーチュー」
1000年にわたってベトナムで受け継がれてきた伝統芸能「カーチュー」
伝統楽器の演奏に合わせて、情感たっぷりの歌声に思わず聞き入ってしまいました。 -
朝通った「海洋記念館」(旧国立粟島海浜学校)へ入ります。
水色の壁が印象的なレトロな建物。
粟島のシンボルにもなっています。 -
粟島には明治30年に日本初の海員養成学校が設立。
大正9年に建設された木造の校舎が記念館として今でも残っています。 -
粟島出身の船員たちが寄港した外国の様子や、船上での生活風景などがパネル展示されていました。
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イチオシ
映画のワンシーンに出てきそうな、ミントグリーンの廊下。
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こちらの部屋には、フランスの海洋探査船「タラ号」とその活動、乗船体験を経て得られた作品を紹介。
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タラ号の誕生から現在まで。
地球の危機と私たちにできることを海洋探索を軸に教えてくれています。 -
夏に訪れた小豆島・二十四の瞳映画村「木造校舎 岬の分教場」を思い出す、味わい深い廊下。
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窓ガラスに貼られた直島を写したフィルムの数々。
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哀愁漂う瀬戸内の夕焼け。
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暗闇に光る、船の形にも見える幻想的なオブジェ。
この作品を見るために、順路に従い一旦外へ出ました。
また戻って見て回るつもりでいたのに、再び入ろうとすると係りの方から「もう入れません」と…。外へ出る前に一言伝えてくれるか、戸口の所に案内でもあればよかったのに、同じように知らずに出てしまった方何人かおられて、皆、残念そうでした。 -
外へ出た中庭にあった、ベトナムの民族衣装の帽子?をイメージして作られた作品。
確か同じ作家の方の作品が、高松の北浜アリーにも展示されています。 -
イチオシ
「そろそろランチにしよう~」と歩いていると「ヤドン」のマンホールを発見!
香川県が「うどん」と語感が似ているヤドンを「うどん県PR団」に起用して、県内に先月からヤドンがデザインされたマンホールのふたが設置されたそう。
粟島では三豊市のデザイン。
出来たてホヤホヤって感じでした。 -
イチオシ
堤防に置かれたブロック。何気ないものも絵になってしまうのが島の魅力。
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その「あわろは食堂」へ。
週末、金・土・日・祝日のみ、5~10月までの限定営業の海沿いにあるお店。 -
店内はたくさんのお客さんで賑わっていました。
メニューは期間中は2種類しかなく(^_^*)「鯛の漬け丼」を頂きました。
地の魚は新鮮で美味しい!! -
そろそろ作品も終盤。
08「この家の貴女へ贈る花束」 -
ベトナムの紡績工場で破棄される端切れを再利用した巨大ラグ。
これもとても細やかな根気の必要な作業。 -
イチオシ
ベトナムの民族衣装「アオザイ」を想起させるような鮮やかな色合い。
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押入れの上段には砂が置かれており、上段と下段を利用した砂時計になっているものも…。
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この古民家一面に、カラフルなラグがぎっしりと敷き詰められていました。
最後に、この立派な神棚にもまた驚かされ…。 -
同じベトナム人の作家・ディン・Q・レ氏の作品
08「ナイト&デイ(人生は続く)」
2台の大型モニターで構成されるインスタレーション。
監視カメラを用いた空き家の映像、空っぽな家の状態を数時間前?と今の映像を同時に流し、存在するという意味を改めて考えさせられる作品。 -
島唯一のコンビニ?「武内商店」
表にあったカラフルな魚風のブイたち。 -
港へ戻ってきました。
船に乗って、粟島ともお別れです。 -
海側から見た「粟島海洋記念館」
島民の方たちの生き生きとした表情が印象的な粟島でした。
作品も手間と時間を要した大作が多くありました。 -
穏やかな瀬戸内海。
波も静か、揺れもほとんどなく須田港へ到着。 -
まだ時間が早かったこともあり、仁尾町にある「父母ケ浜」へ立ち寄ることに。
駐車場へ車を停めて、そのすぐ近くにあったカフェでクールダウン。
「KAKIGORI CAFE ひむろ」
地元産のフルーツを使った手作りシロップが有名なかき氷カフェ。
私は、香川県のお茶どころである高勢町の緑茶、奥のは巨峰のぶどう。
緑茶が濃厚!でもさっぱりしてる。上にのっていた小豆も美味しい! -
元々「父母ケ浜」は約1kmの長さを誇る美しい砂浜が自慢の海水浴場。
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イチオシ
絶景のみれる条件は…
1.干潮と夕暮れが重なる時
2.浜辺に現れる大きな潮だまりを利用
3.風がなく水面が波立っていないこと -
あいにく雲が多くて綺麗な夕暮れにはならなかったけど…こんな天気でも、素人のカメラでもそれなりに写ってくれていたので…やっぱり魅力のある海岸。
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周りには多くの人が飛び跳ねて撮影に夢中でしたが、この写真からはそんな雰囲気が全く感じられないのもまた不思議。
夕陽の美しい時にまた見に来れるといいなあ…今日も新しい刺激をもらった1日になりました。
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