トルコ周遊10日間のツアー旅21

2019/05/29 - 2019/06/07

ギョレメ野外博物館のあと、トルコ絨毯の工房へ行きました。

実はここへ来るまでにガイドさんがトルコ絨毯について
熱く語る機会が数回ありました。
ヘレケという地方のこと、その特徴・・・
中でも心に残ったのは「私たちにとっての絨毯は家族の絆」という言葉。
「私たちはこの絨毯の上で初めて立って、初めてごはんを食べて・・・」
家族の歴史が刻まれているそうです。

全然、興味のなかったトルコ絨毯ですが、
ここへ来るまでに少し興味が湧いてきました。

エリア カッパドキア(トルコ)

• 旅行の満足度: 5.0

立派な工房へ20分ほどで到着です。

トルコ絨毯には歴史があり、
ペルシャ絨毯などとはまた違う特徴もあり、
質の良いものほど、1枚を織るのにとても時間がかかります。

そのため、販売価格が高くなるぶん売れない。
そして織り手が減っていってる。

しかし、国にとっては伝統のもの。
近年では国が、
織物学校や工房を作り販売補助も担うようになったそうです。

入口にも絨毯の展示。

まずは織りの工程を、実演をまじえて説明して下さいます。

説明と共にどんどん編んでいく織り手さん。

とても真剣な眼差しで織り目をとっていました。

トルコ絨毯の織り方は”ダブルノット”という丈夫な織り方。
編み目が細かく画素数が高い織り物ほど質が良く高価です。

毛足が短いのも特徴で、編み目が細かい(＝締まっている)ので、
ゴミが編み目に入り込みにくいそうです。

また、シルクやウール、綿など使われている素材でもお値段が変わってきます。

一通りの説明を受けた後、2階へ上がります。
きれいなお手洗いもあったそうです。
(私は時間いっぱい商談していて行かなかったです)

いくつも絨毯を並べてくれて、実際に靴を脱いで踏ませてくれます。

使われている素材や織り目の数によって、
確かに踏んだ時の感触が違います。

「この中で1番高い絨毯はどれでしょうかー？」
というちょっとしたクイズもあったり。

写真の赤い絨毯です。

シルクで、編み目が細かいからだそうです。

シルクのものは見る場所で光沢が変わるので、
みんなで絨毯の周りを回ったり。

左上の青い絨毯は1番人気。
トルコ石のようなブルーの生地にトルコのお花チューリップ柄です。

左下の茶系の絨毯はヘレケのもの。
ヘレケの人たちは元々トルコの王族のために絨毯を納めていたので、
高い技術を持っているそうです。
また、糸は基本的に草木染めだそうですが、
ヘレケは糸を染めず自然のままのものを使うそうです。
これは羊の毛を使った絨毯だそうです。

「自分の好きな絨毯に座りましょう」
となり、皆さん、自分の好きな絨毯に座ります。

私はトルコブルーの絨毯をチョイス！

皆さんの好みも様々。

そこでチャイが振舞われて商談開始です＾＾

私は全く購入するつもりがなかったのですが、
熱心な営業マンの方とお話することに・・・。

営業マンさんは日本語がとても流暢です。

息子さんが日本の大学に留学しているとか、
雑談もまじえながら、私の好みを聞いて、
座っている場所に色々な柄や素材、
大きさの商品を持って来て下さいます。

写真の絨毯、柄がとても細かくて好きでした。

ダブルノットで細かく織られたトルコ絨毯は、
裏面にもキレイに柄が出て裏面も使えます。

午前中にお宅訪問した家庭では夏場は裏面を使うそうです。
私たちも体感しましたが、裏面は涼しくて絨毯とは思えない。

これは絨毯のデザイン大会で優勝した柄だそうです。

シルクの光沢もキレイです。

見ていると本当に欲しくなってきます。
私が欲しい絨毯はこの写真のものではありませんが、
壁に飾ったら良さそうな畳1畳分くらいのサイズ。

さすがに、数十万円のものなので決断できずに去ることに。
ツアーで行くお店で「絶対買わない！」と決めている人もいれば、
「いいものは買う」という人も。
色んな人がいるのだなぁ、私は後者かな。

数組、同じツアーの方で購入された方がおられました。羨ましい。
事前にもっとトルコ絨毯を知っておけば良かったなぁ、なんてちょっと後悔です。

13時頃、お昼ご飯の場所に到着です。