2019/06/23 - 2019/06/23
713位(同エリア2004件中)
元杜鉄工さん
ゆりかもめ 船の科学館駅あらため東京国際クルーズターミナル駅からすぐの場所に浮かぶオレンジ色の船。
初代南極観測船「宗谷」です。
強運と奇跡の船、海の守り神と呼ばれたこの船は、その二つ名に恥じぬ恐るべき経歴を持ち80歳を超えた今も海に浮かんでいます。
内部は見学が可能で見どころも多いです。日本と南極を6往復、タロとジロも乗船しています。「ふじ」「しらせ」と続く日本の南極観測の礎を築いたこの船を一度訪れてみませんか。
【開館時間】 10:00~17:00
【休 館 日】 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12/28~1/3)
見学は【無料】ですが、募金にご協力を。
南極アニメ「宇宙よりも遠い場所」でもヒロインの実家に本船の模型が展示されているカットがたびたび登場します。6話の砕氷船の会話の中で紹介されている船でもあります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- 私鉄
-
宗谷
2年前に来た時は向かい側の岸壁に係船されていました。
最近お色直しをしたので美しいです。初代南極観測船「宗谷」は見るべき by 元杜鉄工さん船の科学館 美術館・博物館
-
後ろ側。こちら側にも名前が書かれています。
ちょっと不格好にせり出しているのはヘリポート。後から増設されたので仕方ありませんが経歴を語る上で重要です。 -
豪華客船が最近はやりで船着き場が不足しているようなので宗谷のすぐそばで新たに建設中です。
近年の船の大型化に伴ってベイブリッジ、レインボーブリッジがくぐれない船も多いんだとか。 -
かつてここには宗谷と並んで青函連絡船「羊蹄丸」が展示されていました。
老朽化で維持が困難になり現在はスクリューのみが残されています。 -
乗船!!
記念品をゲット!! -
船内見学。船首に近い場所にある広い部屋が士官食堂。
テレビに冷蔵庫もあります。 -
こちら機関長室。船長と並んで船員のトップ。
奥に寝室、手前に書斎。 -
強そうな防寒着。
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浴室もありました。湯舟in船。
真水は貴重ですからね、海水or氷を活用。でも南極の氷を溶かしたお湯につかるのもかなり貴重な体験では… -
南極に関する展示室もあります。
歴代観測船。昭和基地で使われていた断熱材の展示。 -
ペンギンもちゃんといましたよ。
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便利な冷凍食品は南極観測の産物かもしれません。
この巨大な冷凍室で食料を保管しました。 -
宗谷の船歴
1938年に竣工し貨物船、海軍特務船、引き上げ船、灯台補給船と時代に合わせ姿を変え、1955年から南極観測船、1963年から第1管区海上保安庁船と活躍し、1978年に引退。
戦時中はガダルカナルへも向かい潜水艦に狙われたり、戦後も機雷が浮かび安全とは言えない海を何往復もし引き上げに従事。
大活躍ののち南極観測という大役を担い見事成功させたのです。 -
船のエンジン。2400馬力です。
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樺太犬のタロとジロ。南極で越冬した犬たちです。
15頭の犬が船に戻ることができず越冬、翌年タロとジロの2頭が生き残っていました。生命力… -
船に乗っていたのは犬だけではありません。縁起が良いとされるオスの三毛猫タケシ。
名前の由来は観測隊隊長本名から(笑) -
通信室。SOSの受信機もあります!
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船内を2周していよいよブリッジ。これぞ舵輪!
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船の切っ先がよく見えます。
現役当時を知る解説員の方にお話を伺うことができました。
昭和基地がある場所は風の影響で氷が集まりやすく南極の中でも到達が困難な場所。南極に行くと世界に宣言した以上は引き下がることもできず…。努力の末、何とか成功!初めての接岸後、氷に阻まれ抜けることができなくなり、ソ連の船に力を借りたんだとか(遭難したわけではないので救助とはいわないらしい)。
2回目からはヘリコプター2機を搭載して接岸する必要がなくなり作業性も向上、現在もこの方法がとられています。
しかし2回目も氷が流れ込んで船が押しつぶされる恐れがあり緊急脱出が発生。このとき回収できなかったのが15頭の犬たちでした。タロとジロ以外が亡くなってしまった原因はリードにつながれたままだったことによるストレスで飢えや寒さではなかったようです。
貴重なお話ありがとうございました。続きはまた。 -
外へ出て後ろへ。ヘリポート。
これで見学は終了。じっくり見れば所要1時間くらい。 -
周辺案内。クルーズ船ターミナル建設により迂回が必要です。
-
海に囲まれたこの国の歴史を語るうえで欠かせない存在ではないでしょうか。
戦後の日本が南極観測に手を挙げたときに、誰も到達できなかったポイントを割り当てられた結果「日本中から募金でお金を集めて、造船業者の職人が一生懸命工夫して船造って、何度も何度も何度もあきらめかけては踏ん張って進んだ」当時の空気を味わってみませんか。ちょっと勇気をもらった気がします。 -
ちなみに付近にあるこの建物は船の科学館本館。
現在は休館中。写真の反対側にある小さな別館は宗谷と合わせて見学可能です。初代南極観測船「宗谷」は見るべき by 元杜鉄工さん船の科学館 美術館・博物館
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