マレーシア旅行記⑦お土産も素敵、ＫＬイスラム美術館大解剖

2018/12/07 - 2018/12/07

口コミ・インスタで超大絶賛されているクアラルンプールのマレーシアイスラム美術館に行ってきました。
イスラム教にあまりなじみのない人（例えば同行者の付き添いで行った人）なども、”すごく良かった！”と書き込んである美術館、イスラム美術好きの私にとっては、間違いなく世界のお気に入り美術館ランキング入りです。
年パスほしいっす。

いろいろと珍しい物があったので、自分のアルバムがわりにあれもこれもアップします。

2018
12/05 MH0089 10:00 NRT 17:00 KUL
12/06 8:30KL 10:30IPOH 18:30IPOH 21:20KL
12/07 KL★amイスラム美術館
12/08 MH0088 KUL23:30
12/09 NRT7:30

エリア クアラルンプール(マレーシア)

• 旅行の満足度: 5.0

マジェスティック３日目の朝です。今日はクイッティオ。朝ごはんの中で１、２番目においしかったです。
食べたらちょっとだけホテル内を散策して、のんびり出発。

イスラムミュージアムまでは徒歩で行けます。
今日もＫＬ駅は素敵。

マジェステックホテルの隣のＫＴＭオフィス。

頭を同じ方向に揃えないのがＫＴＭ流！？

ＫＴＭを左に曲がると、右手にナショナルモスク、左手にイスラム関係の諸施設。
日本で地図を見ていたときは、なんか物騒なところなのかと思っていましたが、実際は緑が多く、閑静なエリアでした。

鉄柵がいちいち素敵なイスラム模様。

こちらのゲートもですね。

ＴＶ　ALHIJRAH　マークもつづりも、あっちのアレに似てますけど、違いました。

アラブ風な建物。

ナショナルモスクです。ここにもきれいな公衆トイレが。
金曜日なので礼拝の日です。

モダンな造りのナショナルモスク。

金曜日なのか、はたまたこの翌日にブミプトラ政策撤廃案の否決を祝う集会があるからかわかりませんが、この日の午後はナショナルモスク周辺にたくさんの屋台が出ていました。

かわいいポストあった。

そしてこれがうわさのマレーシアイスラム美術館。
アルファベット表記の下に模様のようにあるのも、アラビア語の一書体なんだとか。
ラピュタのブロックですよね。

口コミ・インスタで超大絶賛されている美術館です。
エントランスからして素敵！

マレーシア イスラム美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ウズベキスタンのような青いタイルでお出迎えされてしまいます。

こちらはイランを思わせる繊細なタイル。（ちょっと適当に言ってます、感じで。）
唐草模様、素敵すぎる、この柱だけで15分は費やせそうです。

朝一で乗り込みました。
内装はきれいな白。あちらにもこちらにも、幾何学模様があります。

ホールにいきなりこんなドームをひっくり返したような天井。
白が素敵。

こちらは天井ドーム。展示室に入る前からアドレナリンがぶしゃーと出ます。

ラピュタです。お土産屋さんのバックや、ガイドブックもこの書体が採用されています。

これは2階から見たテラス。立ち入りはできませんでした。
感じから、イラン？
こういう唐草模様のタイルのドームを東南アジアで見たのは、もしかしてここが初めてかも。

二階から見たナショナルモスクです。そろそろお祈りの時間かしら。

床にも素敵な柄。上も下も大変なことになってます。

併設のレストランがいい雰囲気だったので、お茶だけ頂きました。
私はアイランみたいなヨーグルトドリンクに、ミントが入っている飲み物。
甘くなくて、塩はちょこっとだけ入ってたかもしれませんが、アイランほどではありません。珍しいなー。
ランチョンマット替わりのペーパーもかわいいね。

”イスラム各国のビュッフェランチ”らしきものはなく、完全ワンオペで、全然回ってませんでした。
それもご愛敬ということで、雰囲気だけ味わって帰ります。

そして、このイスラムミュージアムは、ミュージアムショップもとてもおすすめです。イスラム教関係の本が一番充実しています。コーランだけでなく、デザイン系、美術系の専門書、写真集、教育本など。
私が買ったのは大好きなインドとイスラムデザインの本。

マイナスイオンが放出されています。

そしてこれはお土産。コースターです。
ゴム製なのでしっかりカップをホールドしてくれます。
もっと買っておけばよかった。
あとはアラビア語のマグネットとか、クリップ。
かわいいカードやお皿、壁に飾る用の立派なタイルなども売っています。
子供むけの本などもありました

安くて小さな買ったので、ミュージアムガイドも買いました。

匠の技、木製のモザイク。

エレベータが、まさにラピュタそのもの。

エレベータの中に入ると、気分はまるでムスカ大佐！

エレベータを降りると、まず最初の展示室に、世界のイスラム建築の模型があります。
ここがやばかった。ここだけで1時間弱費やしたような。気が付いたら大体全部写真に撮ってました。
これであなたもイスラム建築通。

まずは、決して行くことが叶わないであろうサウジアラビア・メッカのカーバ神殿。

MASJID NABVI サウジアラビア。
メディナにあるモスクだそうです。

サウジアラビア・メディナにあるクバモスクというものだそうです。

今一番気になるモスク、アブダビ シェイクザイードです。

エジプト・カイロ、イブントゥールーンモスク。
多分行っていません。
多分、中東から下ってきて、モスクにお腹いっぱいになっていたんだと思います。

スペインアルハンブラ宮殿。
イスラム建築の美の極み、いつか行ってみたいです。

これはニューメキシコ州にあるダールアルイスラムモスクというものらしいです。

泥のモスク言えば、マリですね。世界遺産。

パキスタン・ラホールのマスジットジャドシャヒ。
さすがはお隣だけあって、インド・デリーのジャマーマスジットに似てますね。

masjid dan makam KHOJA AHMADと書いてあるカザフスタンのモスク
ホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟のようです。

形の異なる2つのドームがポイント。
メッカ巡礼と同じぐらいご利益のある聖地だそうです。
ここもいつか行ってみたいな。
細工もすごくよく書かれています。

マレーシアの木造建築モスク、MASJID KAMPUNG LAUTです。
お寺みたいですね。

マラッカのカンポン・クリン・モスクかな
ちょっと分かりません。
こうしてみると、モスクって本当に奥深い。
最近マレーシアでもブルーモスクやピンクモスクなど、イスラム世界の新しいカテゴリーとなるようなモスクをたくさん建造しています。ペラにあるマレーシアで一番きれいなモスクも見てみたい。

同時に、これら、土着文化の上に成立したモスクも希少で、素晴らしいと思います。マレーシアのモスク文化への興味は尽きません。

ここからは私も行った系。
まずはイスラエル・エルサレムの岩のドーム。
聖地だけに、細かな柄もしっかり描かれています。

岩のドーム 寺院・教会

続いて、トルコ・イスタンブールのブルーモスク。
あのダイナミックさを忘れられず、2階行っちゃいました。
要塞のような、強そうなモスクですね！

スルタン アフメト モスク 寺院・教会

タージマハル。これは妻のお墓ですよね。
近くから見ると、白いタイルに書かれてた草木の柄がとても上品。

タージ マハル 史跡・遺跡

シリア・ダマスカスのウマイヤドモスク。
最も古いイスラム教礼拝堂の一つです。
ここには内戦の始まる前に行きました。
旧市街の真ん中にあって、市民憩いの場所でした。

ウマイヤド モスク 寺院・教会

この中庭で撮った写真を紹介します。

2009年1月21日撮影です。この平和な午後の景色が忘れられません。
たくさんの人がモスクに集まって、この中庭でくつろいでいました。
内戦で戦場になったダマスカス、塔はこの4年後の2013年には破壊されたそうです。
家族で手をつなぎながら、礼拝に来ていたこの人たちは無事だろうか。
この平和な写真を思い出すと、胸が痛みます。

ウズベキスタン・サマルカンドのビビハニムです。
サマルカンド最初のモスクで、
歩き方によると、かつてはイスラーム世界で一番大きなモスクだった時代もあったそう。

名前は確かに行ったモスクだけど、なんだか見覚えのない形・・・と思って確認したところ、現在は塔が途中までで切れています。

ビビハニム モスク 寺院・教会

左上角に見えるような、幾何学模様が印象的なモスクです。
このモスクの隣にあるレストランで、ラグメンすすりながらモスク美を堪能するのがおすすめ。感動の涙でラグメンがもっとしょっぱくなります。

イラン・エスファハーンのイマームモスク。
世界の半分とうたわれる、イマーム広場にある巨大で美しいモスク。
まさに息を飲むような美しさ。

イマーム モスク 寺院・教会

これは私の大好きなウズベキスタン・サマルカンドのグリアミール（アミールティムール廟）です。

アミール ティムール (グリ アミール)廟 城・宮殿

このハチの巣みたいなのがすばらしかったです。ちゃんと再現している！

そして縦じまの入ったドームもウズベキスタンらしい。

これは、ミナレットとドームの屋根で、すぐに分かりました。
これまた大好きなウズベキスタンの古都・ブハラのカラーンモスクです。
この向かいにあるレストランのテラスから見る、カラーンモスクと夕日の眺めは素晴らしいの一言に尽きます。

カラーン モスク 寺院・教会

これです。フォートラトップ画像にも使っているほどお気に入り。
写真右側がカラーンモスク。

ふー。
やっと見終わりました。
まだほんの2割程度です！

タイルコーナーです

タイルに描かれる唐草模様もまた、計算されつくされたデザインなのです。

宇宙を感じます。

世界遺産級。

色合いもまた、素晴らしい。

丸が星になっていく不思議。

この草模様が、丸と線から生まれたなんて、想像できますか？

これだけ作るのに人生が終わってしまいそうだ。

あふーーー、すでにおなか一杯気味。
続いて、コーランが流れるモニターに何が映し出されているかと言うと、英訳です。
えー。全部読みたい。

お祈りタイムを示す図でしょうか。ちょっと忘れたけど、イスラム美術館において、これがただの地図ではないことは明らかである。

時々見上げてごらん。

こっちはピンク。宇宙に吸い込まれていく。

最初に見た白いのも入れると、4つもこんな素敵な天井があるのです。

続きまして、古いコーランの展示です。
書体が珍しい。

すごい書体。

イスラム教と言えば、偶像崇拝が禁止されている分、草木などの細密画はとてつもなく発展したそう。

美しいコーランがこれでもかというほど展示されています。

金と青、当時良しとされた組み合わせなのでしょうか。

挿絵が入っている。インドかどこかのなのかな。

カーバ神殿について図解がしてあるものを初めてみました。
カーバ神殿は描いていいんですね？

模様化と思いきや、アラビア文字が敷き詰められている。

絵本のような挿絵。

ファンタジー。

丸い本。

変な形のコーラン

小さいコーラン、虫眼鏡付き。

ちっちゃい！

コーランだけを集めた博物館で言うと、他にウズベキスタンのタシケントにあるハズラティ・イマーム・モスクの後ろ側にも、なかなかレアなコーランがあり、記憶に残っています。
あちらには、シリアから持ち帰ったという巨大なコーランもあるそう（目の前で停電になって、見られなかった。）
タシケントには、日本語のコーランや、なんと、ヘブライ語のコーランまでありました。

巻物風。

こちらも巻物風。

こちらは折り畳み式の書物です。

物理？天文学？なんだろう。

こうやって様々な書物を作って残してきた人々、すばらしい文化人だったんだと思います。

カレンダーかしら。

これは何だろうなー、
唐草模様がすごいです。

いつも気になっているイスラミックカリグラフィー、アラビア書道の書体が展示されていましました。

一番下に、ラピュタがあります。
どの書体も芸術。

日本の書道にも勝る芸術作品。

ブルーモスクで出会ったガイドさんには、”そんなに大変でない”と言われました。
ちょっとだけ独学したことがありますが、飛行機に乗っている間にでも覚えられるロシアのキリル文字や韓国語と違って、もっと一つ一つが似通っていて、なかなか覚えられませんでした。タイ語に並んで、あきらめ言語のひとつです。
それにタイ語同様、覚えたところで書体が変わるとさっぱり分からないという。

アラビア世界では、数字から地名まですべてアラビア語で攻めてくるので、せめてアルファベットを読めるだけでも楽なんだと思います。

楽譜みたい。
♪??

書体が少し異なります。モスクの飾り文字としても、こんな書体をよく見かけます。

この紙の半分に、草木を描くところがいい。

鳥がかわいい。

この書体、きれいです。
下のほうは筆記体みたいですね。

船のような文字群。

右から左に書くアラビア文字、初めてアラブ世界に行ったとき、ｐｃの何もかも左右逆転しているのがとても面白かったので、ぜひ触れる教材としてアラビア語圏対応のｐｃを展示してほいし。
スタートボタンは右下、プラウザ画面を閉じるの?マークは左上、フォームはもちろん右側から入力。それだけで世界がひっくり返るかと思いました。

これはちょっとすごいと思ったんですが、カーバ神殿にかけられているカーテンのようです。

カーテン一面にアラビア文字が書いてあって、その意味が横に書かれています。

刺繍はかなり太い素材で施されています。こんな重厚なカーテン、見たことがない。

左下の部分のようです。

すごく貴重なものを見ました。

紙が手に入らなかった時代、アフリカでは木の板にコーランを書いていたそうです。初めて見ました。

豪華賢覧な部屋を再現した部屋。

古い地図です。

これ、なんだと思ったら、なんと家系図なんだそう。

文字が読めたら楽しいだろうなー。
どうなっているんだろう、どう読むんだろう？？

葉っぱに描かれたアラビア文字。
この、リボンが流れるような書体が美しすぎます。

美しい木箱

木箱に描かれている花束。溜息が出ます

細密画。
この周りに描かれている草木が素晴らしい。

文字をかたどった細工があるはさみ。

ハーヴェリーかな。
彫刻窓です。インドの商家やネパールの寺院などでよく見ます。

展示スペースもいろいろと考えられていて楽しいです。
珍しい赤い幾何学模様。

これもあまり見たことがなかった、アラビア文字が書かれたお皿。

レプリカを販売してほしい。

絵本から飛び出したような絵柄！

これもアラビア語。なんとも珍しい。一体どこの国のもの！？
ヨーロッパ？中国？？

素敵なかんざしです。

これは、アラビア語がデザインされたバティック。とても珍しい。
これもお土産屋さんに置いてほしい

衣服、絨毯、刺繍コーナーには、ウズベキスタンのスザニが展示されていました。

中央アジアかどこかの民族衣装。
後ろが素敵なので、前後から鑑賞できるように考えられています。

そしてこれ、コインです。アラビア文字が刻印されていますね。

これも表裏が見えるように展示されています。
一つ一つ見ていたい。

いやぁ、おなか一杯。
これは、好きな人は1日かかる美術館ですね。素晴らしいクオリティでした！

昼頃美術館を出ると、お祈りの人が集まっていました。
屋台も出て、ご飯を食べている人もいます。

明日の集会に着る用のスローガン入りＴシャツやさんもたくさん出ていました。

マレーシアの白バイ。と、左にかっこいい女性警官。

ご覧いただきありがとうございます。

午後はＫＬ1日観光です。カンポンバルという下町や、おいしいマレー料理を探しに行きます。
https://4travel.jp/travelogue/11434053

この旅行記へのコメント （5）

• あーさーさん 2019/01/07 08:01:13

  次の旅先決定！

  素晴らしいですね！いきたくなりました！
  ひとりでいきたいけど、無理そうなので家族を説得します！
  ウズベキスタンのモスク、懐かしくなりましたー

  コロコロパッカーさん からの返信 2019/01/27 15:20:46

  Re: 次の旅先決定！

  あーさーさま
  ご覧いただきありがとうございます。また、コメントもありがとうございました。ご家族でも安心して観光できるのがマレーシアの良さだとおもいます。
  ウズベキスタン行かれたんですね！
  私にとって、夢のような思い出です。

• yumiさん 2018/12/31 20:55:32

  こんなにマレーシアが魅力的だったとは・・・

  初めまして！
  シンガポールのアラブストリートで満足し、トルコ気分も味わえるとマレーシアより
  シンガポールを選んでいましたが・・・
  コロコロパッカーさんの旅行記を読むや否や、次はマレーシアだ・・・(笑)と思いました！
  イスラム建築やアラビア語の芸術って言ったら、言葉では言い表せないほどの美しさや芸術性を感じますよね！私はあまり詳しくないのですが、旅行記を見ていてため息がこぼれました。モスクミュージアム、ぜひ行ってみたいです！
  先日、アブダビのシェイクザイードグランドモスクに行ってきたのですが、どこを見ても圧巻です!(^^)
  ほんとに素敵なステキな写真をありがとうございます！ノートなどもめちゃめちゃ可愛いですね(^^)

  コロコロパッカーさん からの返信 2019/01/27 15:18:59

  Re: こんなにマレーシアが魅力的だったとは・・・

  yumiさま
  ご覧いただきありがとうございます。また、コメントもありがとうございます！
  私も友人に勧められるまでは、マレーシアなんて、、と思っていましたが、クオリティの高い美術館に出会えて、本当に充実した旅ができました。
  
  アブダビにも行かれているんですね！
  いいなーーー！
  いま一番気になっているので、参考にさせていただきます！

  yumiさん からの返信 2019/01/27 16:36:57

  Re: こんなにマレーシアが魅力的だったとは・・・

  コロコロパッカー様
  お返事コメントありがとうございました！
  シェイクザイードグランドモスク・・・ぜひとも（行かれると思いますが）本当に時間が許す限り眺めたいです・・・(笑)
  又、拝見させていただきますね！